石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

ヤマト運輸労組の春闘討論集会で

2011-01-25 23:31:08 | 活動レポート
今日は、運輸労連・ヤマト運輸労組の「2011春闘中央討論集会」に参加してきました。

ちょうど一年ぶり、でしたね。昨年の今頃、ヤマト運輸労組の皆さんの「2010春闘中央討論集会」に呼んでいただいて、その時に初めて、全国から集まって来られたヤマト運輸労組の仲間の皆さんとお会いしたのです。いい意味で、イメージが違ったのに驚いたのを覚えています。いや、ヤマト運輸労組の春闘討論集会なので、きっと強面(こわもて)の強烈な男たちの集まりなのだろうと(笑)。でも全然違ったんですよ。皆さんバシッとスーツ姿で、しかも若い女性役員たちも混じっていて! 逆に、妙に緊張しまくったのを覚えています。

そして今日、今度は来賓として招待をいただいて、皆さんに挨拶してきました。なんと、来賓は私一人。だから来賓あいさつは私だけ。それだけ、「仲間」として扱っていただいているんだなぁ~と、あらためて熱い気持ちになりました。

今日は、短い時間でしたが、この半年間の報告と、今後の活動に向けた抱負、そして国際的な活動に向けた取り組みについてお話しました。特に国際活動については、ヤマト運輸の皆さんがこれからどんどん海外展開を進めていくにあたって、ぜひとも、労働組合も国際的な取り組みをすすめて欲しいというエールを送らせていただきました。昨年、上海とシンガポールに、そして今年は、2月に香港、その後にインドネシアやマレーシアへの進出が予定されているとのこと。そうすると、必然的に現地労働者との関係が出来るわけです。従業員数はそれほど多くないかも知れませんが、ぜひ、労働組合の組織化を手伝ってあげて、健全な労使関係の構築に向けて、労組としての取り組みを進めていただきたいと思うのです。ヤマト運輸労組の皆さん、ぜひ頑張って下さい。

ということで、今日は去年の今頃の時期を思い出して、ちょっと懐かしい感じに浸りました。

第177通常国会が開会しました!

2011-01-24 23:52:04 | 活動レポート
今日、第177通常国会が開会しました!

今通常国会の会期は、6月22日までの150日間です。昨秋の臨時国会が64日間でしたから、倍以上の長さですね。そして政府は、2011年度予算案の他、新たに64法案を提出する予定です。このうち、2011年度予算の執行に必要な、いわゆる予算関連法案が26本あります。また、昨年の臨時国会で継続審議となった郵政改革法案などが19法案、さらに検討中の法案が21本です。これに加えて、条約案が新規19本、検討中8本、継続1本ありますので、全てを合わせると・・・相当な数になります。これらをねじれ国会の下で審議し、成立を図るわけですから、並大抵のことではありません。だからこそ、みんなでしっかりと頑張っていかないといけないわけですね。

今日の両院議員総会も、本当はそういう気合い合わせの場にすべきだったのですが・・・。いや、何が起ころうと、とにかくみんなで内閣や党執行部を支えなくてはいけません。

午後の参議院本会議では政府4演説が行われました。4演説とは、菅直人首相の所信表明演説、前原誠司外務大臣の外交演説、野田佳彦財務大臣の財政演説、そして与謝野馨経済財政担当大臣による経済演説です。内容についてはすでにニュース等でお聞きになったと思いますので省きますが、それぞれに日本社会の将来とこれからの国のかたちを考えた、中期的な視野に立った演説内容だったと思います。そして、新しいアイデアや提案も随所にちりばめられていました。

政府提案のビジョンと、それを実現するための具体的施策については、これからの論戦でちゃんとその内容を議論すればいいわけです。そのためにも野党にはぜひ、臨時国会の愚を繰り返さないようにして欲しいと思いますが、期待薄かも知れません。何せ、今日の本会議も、意味不明で、汚いだけのヤジばかりで終始してましたから・・・。

これからの150日間、野党が何をどう質問し、いかに議論に臨むか、そして政府がどう将来のビジョンと道筋、そして具体的施策を説明するか ----- 国会論戦、皆さんも見守っていて下さい!

連合島根と民主党島根県連

2011-01-23 23:02:32 | 活動レポート
金曜日から土曜日にかけて、松江で二つの重要な集まりに参加してきました。

まずは、連合島根の2011新春旗開きです。



金曜日の夕方6時から市内のホテルで開催されたのですが、広い会場一杯に、多くの連合関係者や来賓・招待者の皆さんが参加されていました。特に、地元の経済団体や、県の労働関係部局からの参加が注目されました。県のレベルで、公労使三者の協力・連携が上手くいっているからこそではないでしょうか。

主催者を代表した挨拶に立った連合島根の矢倉会長からは、民主党に対する非常に厳しい言葉もありました。しかし、「われわれの思いを実現してくれるのはやはり民主党しかいない。応援団として引き続きしっかり応援していくから頑張って欲しい」との温かい激励も。ありがとうございます。私も挨拶に立たせていただいたので、「働く仲間が安心して働き、そして安心して暮らしていける社会の実現に向けて、今年一年、しっかり頑張って行く」と決意を述べました。

そして土曜日は、民主党島根県連の定期大会と、続いて新春躍進の集いが開催されました。

昨年秋、島根県連の特別顧問という役目をいただいたのですが、正式にはこの日の定期大会が初めての公式行事でした。大会の最も重要な議題は今年の運動方針を議論、決定することですが、その中心はやはり4月の統一地方選挙です。「厳しい戦いになるが、全員で力を合わせ、すべての公認・推薦候補の必勝に向けて取り組もう!」と確認しました。その後の新春躍進の集いでは、民主党の立候補予定者が全員、壇上に並び、まず党本部から参加された石井一副代表(党選対委員長)から公認状・推薦状の授与。そして候補がそれぞれ決意を。みんな大変力強い決意の表明で、会場全体に強いパワーがみなぎった感じがしました。

保守王国の島根ですが、ここで国政と地方政治とのねじれを解消させるため、しっかり頑張らないといけません。参加者も全員、同じ思いで帰路についてくれたことと思います。

ところで、躍進の集い終了後、民主党島根県連と、島根県および各市町村の代表者との懇談会が開催されたので、私も特別顧問として参加させていただきました。懇談会では、特に年末年始のゲリラ豪雪による被害状況について説明があり、財政状況の脆弱な自治体では被災住民や農林漁業者への支援が非常に厳しくなっていること、県の方でも支援していくが、国の支援が必要なこと、などが話されました。一部の自治体からは、豪雪による通信インフラへの被害についても問題提起があったのですが、この点は私も心配しているところ。今後、民主党内でも協議していきたいと思っています。

ということで、金曜日から始まった今回の島根行脚、中身も濃く、とっても実り多い訪問になりました。この勢いで、明日からの通常国会にしっかり臨んでいきます!

松江で雇用対策の現場を視察。現場はアイデアの宝庫です!

2011-01-22 23:23:05 | 活動レポート
金曜日の朝、大阪を離れて新幹線と特急やくも号を乗り継き、島根県の松江に入りました。

正月三が日以来の松江訪問になったわけですが、今日は心配していた雪も降っておらず、正月にはうずたかく積み上がっていた道路の雪も市内中心部ではほとんど溶けていました。周辺部ではまだしっかりと残っていましたが、とりあえず動き回るのには支障なしです。

今回、松江には、金曜日の夜に開催された連合島根の新春旗開きへの出席と、土曜日に予定されている民主党島根県連の大会に参加するためにやってきました。しかし幸い、金曜日の午後に時間の余裕があったので、かねてから計画していた『雇用対策の現場視察』をこの機会にやろう!ということで、「ハローワーク松江」にお邪魔して、現場視察と意見交換を行ってきました。また、この間、民主党内でも議論を重ねてきた国と地方の一体的雇用・生活支援サービスの提供について、現場の状況をお聞きしようということで、「島根県商工労働部」の皆さんにもお話を伺いました。

まず、「ハローワーク松江」へ。最初に所長さんから概要説明を受けたのち、施設内を案内してもらって、その後、職員の皆さんと意見交換。現場の状況や問題点、より効果的なサービス提供するための改善点などについて、忌憚のない意見や提言を聞かせてもらいました。

特に、人員不足が深刻な印象を受けました。ハローワーク松江は、今、100人超のスタッフがいるのですが、そのうち正規職員は30数名。残りは全て有期の嘱託職員だとのこと。一方で、国の雇用施策のメニューが増えてきて、その対応も複雑化しています。求職者との信頼関係の構築と意思疎通が必要な仕事ですから、新人さんが入ってきてすぐにこなせるものでもありません。経験と知識がものを言うだけに、正規職員30数名ではかなり厳しいです。また、施設自体も非常に手狭で、プライバシーの保護などを考えると適切とは言えません。雇用政策の充実は必要ですが、それを担う現場の体制もしっかり整えないと、看板だけになってしまう危険性が高いと感じました。

続けてお邪魔した「島根県商工労働部」の皆さんとの会合でも、参考になる話をたくさん伺いました。

特に、私がかねてから雇用政策の最重要課題と考えている地方の中小企業支援について、特に「人材確保」と「人材育成」の観点から非常に先進的な取り組みをされているというのを聞いて、非常に勇気づけられました。

地方の経済や雇用を担うのは何と言っても地元中小企業ですが、その人材確保は簡単ではありません。また、企業誘致で他県の企業が進出してきてくれても、いい人材がいなければやがて行き詰まってしまいます。そのためにどう人材を確保するか、という点が重要なわけです。

島根県では、まず「人材確保」について、特に理工系の人材を確保するために、(1)中国5県の理工系学部や高専の卒業生、(2)理工系学部や高専に進学予定の県内の高校生、そして(3)そういう子どもをもつ保護者の皆さん、を対象に、島根県の中小企業の見学会を企画しているのです。中小企業とのマッチングがなかなか上手くいかないのは、そもそも中小企業の情報がないということや、経営や労働環境が悪いのではないかという先入観であることが挙げられます。学生やその親たちに、実際に島根の中小企業をみてもらうことで、情報不足や先入観を解消しようという試みですね。

実際、企業訪問に参加した学生や親御さんたちからは、「地元にこんないい企業があるとは知らなかった」というような感想が寄せられたそうです。進学前の高校生をターゲットにするのは非常に長期的な戦略になるわけですが、高校生の職業教育の一環としても非常にいい取り組みなのではないでしょうか。

そして、「人材育成」の面では、中小企業ではなかなか独自に行うことができない職業教育を公的に支援しようという試みです。島根県では、(1)内定者合同研修(入社前)、(2)春期合同研修(入社直後)、(3)秋期合同研修(入社半年後)という三つのメニューを用意して、県内の主要地域で地元企業のための合同研修を提供しているのです。これらは、特に中小企業向けという制約はないのですが、まあ大手は独自の研修メニューがありますから、自ずと利用するのは中小企業が中心になりますね。

この取り組みが素晴らしいのは、このような機会が同時に、新入職員たちの横の繋がり、ネットワークを提供するからなんです。中小企業では、同期がほとんどいないケースが多いです。一緒に仕事したり、飲みに行ったり、愚痴を言い合ったり、悩みを打ち明けたりする仲間がいないのですね。それが、こういう企業横断的な研修プログラムで"同期"のネットワークを作れれば、一気に解消できるわけです。出来れば、1年後、3年後の研修まで提供できればいいのですけど、そこまではまだ欲張りでしょうかね~。

いやいや、「ハローワーク松江」と「島根県商工労働部」の皆さん、ありがとうございました。とっても参考になる話を聞くことが出来ました。「現場はアイデアの宝庫だ!」という言葉、まさにその通りだと実感できましたね。今後の議論にしっかりと役立てていきたいと思います。

ちなみに、「島根県情報政策課」の皆さんにも話を伺って、島根県の情報通信政策についても意見交換をしています。基盤整備や利活用の現状について話を伺い、特に利活用では奥出雲町の利活用事例などを伺って、興味をそそられました。この点は、またの機会に報告したいと思います。