想いをかたちに

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CASBEE キャスビー

2009-03-10 | 住まい・建築

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今日は松本市にて開催された長野県建築士会主催の
「CASBEE戸建評価員育成認定講習」に、
会社スタッフ4人と行って参りました。

「CASBEE」とは、建築物の環境性能で評価し格付けする手法です。
環境性能といっても、断熱気密性から周辺環境、地域環境、資源環境、
エネルギー消費等々いろいろありますが、
それらを環境品質・性能と環境負荷に分類・再構成し、総合的に評価・明確化することができます。
どう評価するかというと、戸建て住宅の場合、
その住宅に対してソフトを使い各項目(80小項目)を入力し自己評価を出します。
曖昧だった部分を、しっかり分かりやすく目に見える形にしようとするものです。
また、ある一つの性能だけを突出させるのではなく、バランスが重視もされます。
正直私も、こんなに入力する項目があるのかと驚きました。

講師は、住宅技術評論家の南雄三先生。
住宅を多角的に捉え、もちろんハードの性能からソフトまで非常に詳しい先生です。
実は何年か前、先代社長の時に松本にお呼びし講演して頂いたことがあります。
その時のテーマは先生の著書と同じ、『「資産になる家・負債になる家」講演会』でした。
なんかまさに最近のテーマのような。。。
もちろん私もお話を聞きました。講演会は非常におもしろかったのですが、
まだ私が院生だったからか、その時はあまりピンときていませんでした。

今日の講習会は、テキストを使ったCASBEEの講習でしたが、
ところどころ南先生の講演会のようでもありました。
  なぜ高気密・高断熱が必要なのか。
  なぜ環境を意識しなくてはいけないのか。
  なぜ日本の家は価値が低いのか。資産になる家とは。
  なぜ日本の家は消費物なのか。
  なぜイタリア人は年収が少ないのに別荘やボートをもっているのか。
  過去や今の状況から何を勉強するべきか。
  なぜこんなに法律や制度ができたのか。
  建築業界の私達が何を考え、何をやっていくべきか、どう伝えるべきか。
  などなど
今回の先生の話は、もちろんCASBEEのことも勉強になったのですが、
私にとって、その辺のところもいろいろと共感でき刺激になりました。
以前の講演会との印象の違いに、
私自身も少し成長できたのかな。と、ちょっと感じてしまいました。

住宅産業は、今日の話を聞いても、
法律・政策をはじめ、この不況もありいろいろと変革期にきています。
その状況の中で私どもはどう変わり、何をするべきか?
勉強を重ねながら、自分を信じ、自分の仕事を信じ、つくるものを信じ、
前を向いて邁進したいと思います。
そんな想いも新たにした講習会でした。
みなさん、よろしくお願い申し上げます。

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