AKB48の旅

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リサーチパネルのアンケート結果から分かること

2012年11月03日 | AKB
http://research-panel.jp/rpdr/view.php?eid=224407

アンケートというものがどの程度実態を反映しているものか、とりわけネットアンケートだと怪しくなるんだけど、そこはおいといて、いちおう18万人以上のデータなんで、それなりに有意と考えてみた上で、以下話をなるだけシンプルにしてみる。

まず何よりも重要なデータは、「ほぼ全員が分かる」と「全員が分かる」。そこかよと思われるかもしれないけど、これは間違いなくファンの実数、なかでも少なくともCDは購入するであろうと思われる実数を反映している可能性が高い。この併せて0.7%を日本の生産年齢人口8000万人に掛けると、56万人というものすごくリアルな数字が出てくる。

もちろん0.7%という微々たる数字なんで、誤差が大きい可能性もあるけど、そこは母数が18万人以上ということで、これでも1300人あまりもの意思が反映されていることになる。テレビ視聴率測定のサンプル人数と比較しても、それなりに説得的だろう。

この56万人を有意な数字と考えると、一人がCDを二枚買うだけでミリオンが達成できてしまうことになる。今回の"UZA"のように4タイプとして、実際の売り上げを見ると、この全員が4タイプあるいは3タイプすべてを買っているわけではない、あるいはその多くが劇場版を複数枚買っているわけではないことが読み取れないだろうか。CDを複数買いするファンは、むしろ少数派なんではないかという推論が成り立つ。

これは私だけじゃないと思う、感触としては何となく感じてることなんだけど、さも当たり前のように語られているAKB商法にしてCDの複数買いだけど、その人数は思いの外少ないんじゃないか。

あとは21人以上分かるという2%をどう見るか。これをライトなファンとみた場合、その人数は同様の計算で160万人ということになる。これを多いとみるか少ないとみるかは視点次第だけど、この人数に訴求できるとすれば、以前に書いた「販促会議」に取り上げられていたAKBの持つ高い宣伝効果の裏付けと見ることもできそう。逆に「AKBを知らない」が1.5%しかないというのも、知名度だけはものすごいということを示すデータだろう。面白いな。

ただ、実際にはこういうアンケートのデータというのは、程度の差こそあれ、そして意図的かそうでないかというのもあるけど、何らかの誘導なり偏向が加わるものだし、各項目が何らかの実態と直結するものでもないだろう。

例えば中小企業の経営者などだと、名前の分かるメンバーが数人でも、AKBが高度に組織化されてることを嗅ぎ取る方はいるし、高橋さんが何をしてるのかを直ちに察知する方がいる。そういう方なら「3~5人しか分からない」としても、AKBのハイコンテクストの神髄を直ちに理解するかもしれない。

というわけで、一つの見方と言うことで。