AKB48の旅

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「前田敦子はキリストを超えた: 〈宗教〉としてのAKB48」

2012年11月16日 | AKB
すごい題名なんだけど、濱野さん、大丈夫なんだろうか。

仮に宗教史としてのキリスト教を踏まえるとして、既にして777円の新書のテキスト量で論じれる内容じゃなくないか。それどころか、そもそもほとんどの日本人は、キリスト教のことを大して知らないんじゃないか。下手するとカトリックとプロテスタントの区別もつかないかもしれない。それともそんなコアなキリスト教のことではなくて、日本人が何となく思い描くような、イメージとしてのキリストということなんだろうか。

「〈宗教〉としてのAKB48」というのは、私なりに理解できる切り口だし、既にいくつか関連する記事を書いた。「AKB48白熱論争」にもその辺のさわりの記述はあったので、内容については大筋で予想がつくように思うし、大枠、同意できる内容になるんじゃないかとも期待してる。けれども、だとするとこの題名はまずくないか。

発売前に先走ってしまうのもアレだけど、もしこの題名の意味するところが、一神教VS多神教というフレームワークのことであれば、そして公開されてる目次の第四章が「AKBは世界宗教たりえるか」なんで、まず間違いないと思うんだけど、だとすると、山本七平氏の「日本教」概念にも深入りすることになるし、そうなると歴史の見直しなんて巨大な思索が必要になるし、そこには回避の難しいいくつかの落とし穴、もしくは地雷原を設定してしまうことにもなりかねない。

繰り返すんだけど、濱野さん、大丈夫なんだろうか・・・とま、発売前から心配の押し売り。