AKB48の旅

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ミュージックステーション1月17日版「After rain」のフォーメーション

2014年01月19日 | AKB
ミュージックステーションでの「After rain」は、「恋するフォーチュンクッキー」の16人選抜からの披露だったためか、はたまた「テレビバージョン」だったためか、それとも時の流れの故なのか、フォーメーションが微妙に、もしくは大幅に、変更されていた。

言うまでもなく、「After rain」の当初の選抜人数は21人であり、そこには移籍メンバーとして指原莉乃、宮澤佐江、仲川遥香、多田愛佳、兼任メンバーとして松井珠理奈、横山由依、北原里英、高城亜樹、渡辺美優紀、石田安奈、小谷里歩、鈴木まりや(敬称略)が、それぞれ明らかに「意図的」に選ばれていた。

そのフォーメーションは、リクアワ2013のアンコールと、「AKB48臨時総会 白黒つけようじゃないか」でしか公開されてないと理解してるけど、既述のように極めて特徴的で意味深なものだった。

とりわけ印象的なのが、「どんな暗い今日も やがて雨雲の中から 希望の空」でセンターになった高橋さんが「起動」すると、それに従うように脇を固める横山さん、北原さん、指原さん、宮澤さん、高城さんの5人も立ち上がって連動し、さらに四方に並んだメンバー16人にへと、そのムーブメントが伝わって行くというパフォーマンス、次に高橋さんが駆け足から手を振り、メンバー全員が続いて、「たかみなについて行きます」を表現するシーンだった。

今回のMステ版では、高橋さんの「起動」に連動するのは指原さん、横山さん、松井Rさん、大島さんの4人になり、「たかみなについて行きます」のパフォーマンスはカットされていた。つまりはAKBを特徴付けているダイナミズム、メタボリズム、そして組織を表現していると見なせる要素が、ほぼ削り取られていたことになる。

この変更をどう考えれば良いのか。いちばんシンプルな見方は、「恋するフォーチュンクッキー」の16人選抜からの、自然な流れという辺りなんだろう。そこには兼任メンバーは松井Jさんと渡辺美さん、移籍メンバーは指原さんしかいないし、そもそもこの3人を「兼任」「移籍」という特別な立ち位置なんだと、濃いファンだっていちいち認識してないだろうし、一般人なら、何それってもんだろう。

結果、高橋さんの「起動」はそのまま残したけど、そこに続くメンバーの連動からは、かつての物語が失われており、そうなると、それに続く「たかみなについて行きます」要素を、本来のままで残すというのは、かえって不自然と判断されたんだとしても不思議ではない。そういう読みで、当たらずとも遠からずじゃないか。

もっともこの辺りは、「テレビバージョン」という見方でも、ほぼ同様の理解に辿り着けそう。AKBの物語から無縁の目線からは、この間奏のフォーメーションは、センターは「総監督」という肩書きであり、その両サイドに指原さん、大島さんという2枚看板という風にしか見えないんだろう。