皆様こんばんは。
明日は永代塾囲碁サロンでの指導日です。
ご都合の合う方はぜひお越しください。
その場で棋譜をお渡しするサービスも行っています。
本日、第41期棋聖戦【主催:読売新聞社】第6局の2日目が行われました。
封じ手予想は外れましたが、いつも通りですね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
対局の結果は井山裕太棋聖が白番中押し勝ちを収め、4勝2敗での棋聖防衛が決まりました。
これで棋聖5連覇となり、名誉棋聖の称号を得ました(実際に名乗るのは60歳から)。
第4局までは内容的にも互角だったと思いますが、第5局、第6局は井山棋聖の素晴らしい碁だったと思います。
後半により力を発揮するのは、タイトル王の趙治勲名誉名人と似た所がありますね。
河野臨挑戦者の強さが随所で感じられたシリーズでしたが、最後はタイトル戦出場経験の差が勝負を分けたのではないでしょうか。
これで井山棋聖の通算タイトル獲得数は41となりました。
昨年は6つのタイトルを獲得しましたが、今年はいくつ増やすのでしょうか?
世界戦への出場も増えていますし、これまで以上に忙しい1年になりそうですね。
さて、本日は毎月恒例、日本棋院情報会員のPRを行います。
なお過去の記事はこちらです→第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回
棋譜再生ソフトの使い方は第4回で詳しく解説しています。
今月は賀歳杯第1戦、井山裕太九段対柯潔九段、ドコモ杯女流棋聖戦本戦1回戦、小山栄美六段対宮本千春初段の2局を解説しました。
賀歳杯の方は当ブログでも既に紹介しているので、今回は小山-宮本戦の解説の一部をご覧頂きましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/7e/bddde7e4886bbeb88b79a7b4a61a7b2d.jpg)
1図(テーマ図)
小山六段の黒番です。
この碁は序盤から終盤まで戦いが続く面白い碁でした。
女流棋聖戦はテレビ(囲碁・将棋チャンネル)で放映される早碁です。
テレビでは臨場感のある対局をお楽しみ頂けます。
一方、情報会員向けの解説では時間の制約が無いので、丁寧で分かり易い解説ができます。
既にテレビなどでご覧頂いた方にも、違った楽しみ方をして頂けるのではないかと思います。
さて、碁の方はこんな局面から・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/a0/5aba35849ffd52eb1de4701303af9e46.jpg)
2図(実戦進行)
一気に激しい事になりました。
激しい戦いが続くので切る場所が無いのですが、無理矢理切りました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
また、図も大幅に省略しています。
さて、前置きが長くなりましたが、ここから解説をご覧頂きましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/1d/0568a77190053d8c674a1bad4cbbb7e3.jpg)
3図(実戦)
白1「ここで白△を生かし、厳しくカケて行きました。
大斜にカケた時点からの、予定の行動でしょう。」
ここで参考図が入ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/c9/37848c5bff5e3779c8332b2ca3704213.jpg)
4図(参考図)
3図の後の変化です。
「白△があるので、まともに動こうとすると黒が苦しくなります。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/a7/15e44779f0792dfe3272185b79a7d3a5.jpg)
5図(実戦)
黒1「黒もこの進行は想定していました。
このカケで、白△が段違いだと主張しました。」
ここで参考図が入ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/3d/93c4e4ab4cb1ab0ed3542dabb6c98bff.jpg)
6図(参考図)
「このような進行は白最悪です。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/b1/a6d08eeedf0af49e72b22bb0abb8922a.jpg)
7図(実戦)
白1~白3「這う訳にはいかないので、出切って反撃する一手です。
激しい戦いの幕開けです。」
ここで参考図が3つ入ります。
出切りに対して、黒が正面から対応しても上手く行かない事を示しています。
が、分量オーバーのため、ここからの参考図は全て省略します。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/a1/cb4ff0148ae1436d59dd4713677ba124.jpg)
8図(実戦)
「変化球を放ちました。
AとBを両睨みにする、サバキの手筋です。」
ここで参考図が入ります(省略)。
次に白Aと打ったらどうなるかを示しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/14/56bf5114fa750b2b29d98022499a683e.jpg)
9図(実戦)
白1「こちらを受けるのが正着です。」
黒2「それなら黒Aと打ちたい所ですが、上手く行きません。
黒の誤算だったのではないでしょうか。」
ここで参考図が2つ入ります(省略)。
黒2でAと打ったらどうなるかを示しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/b5/4dc13e29888303f385b3670d244f62bc.jpg)
10図(実戦)
白1「お互いの2目の頭で、ここは譲れません。」
ここで参考図が1つ入ります。
白1を打たなかったらどうなるかを示しています。
黒2、白3「黒Aが成立するかどうかが重要です。」
ここで参考図が3つ入ります。
白3の後、黒Aと打ったらどうなるかを示しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/ce/611bbc1d9055b7d88124d10fe16d59b7.jpg)
11図(実戦)
黒1「黒は無理と見て自重しました。」
白2~4「白はこちらから脱出を図る事ができます。」
中途半端な所で止めてしまいますが、この後もまだまだ戦いは続きます。
難しい手も打っていますが、作戦や一手一手の意味をご理解頂けるような解説を心がけています。
なお4月は、第4回グランドチャンピオン戦の
高尾紳路名人対藤沢里菜女流本因坊
趙治勲棋戦優勝者選手権対謝依旻女流名人・女流棋聖・扇興杯・会津中央病院杯
の2局をご紹介します。
ご興味をお持ちになった方は、ぜひ日本棋院情報会員にご入会ください!
明日は永代塾囲碁サロンでの指導日です。
ご都合の合う方はぜひお越しください。
その場で棋譜をお渡しするサービスも行っています。
本日、第41期棋聖戦【主催:読売新聞社】第6局の2日目が行われました。
封じ手予想は外れましたが、いつも通りですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
対局の結果は井山裕太棋聖が白番中押し勝ちを収め、4勝2敗での棋聖防衛が決まりました。
これで棋聖5連覇となり、名誉棋聖の称号を得ました(実際に名乗るのは60歳から)。
第4局までは内容的にも互角だったと思いますが、第5局、第6局は井山棋聖の素晴らしい碁だったと思います。
後半により力を発揮するのは、タイトル王の趙治勲名誉名人と似た所がありますね。
河野臨挑戦者の強さが随所で感じられたシリーズでしたが、最後はタイトル戦出場経験の差が勝負を分けたのではないでしょうか。
これで井山棋聖の通算タイトル獲得数は41となりました。
昨年は6つのタイトルを獲得しましたが、今年はいくつ増やすのでしょうか?
世界戦への出場も増えていますし、これまで以上に忙しい1年になりそうですね。
さて、本日は毎月恒例、日本棋院情報会員のPRを行います。
なお過去の記事はこちらです→第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回
棋譜再生ソフトの使い方は第4回で詳しく解説しています。
今月は賀歳杯第1戦、井山裕太九段対柯潔九段、ドコモ杯女流棋聖戦本戦1回戦、小山栄美六段対宮本千春初段の2局を解説しました。
賀歳杯の方は当ブログでも既に紹介しているので、今回は小山-宮本戦の解説の一部をご覧頂きましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/7e/bddde7e4886bbeb88b79a7b4a61a7b2d.jpg)
1図(テーマ図)
小山六段の黒番です。
この碁は序盤から終盤まで戦いが続く面白い碁でした。
女流棋聖戦はテレビ(囲碁・将棋チャンネル)で放映される早碁です。
テレビでは臨場感のある対局をお楽しみ頂けます。
一方、情報会員向けの解説では時間の制約が無いので、丁寧で分かり易い解説ができます。
既にテレビなどでご覧頂いた方にも、違った楽しみ方をして頂けるのではないかと思います。
さて、碁の方はこんな局面から・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/a0/5aba35849ffd52eb1de4701303af9e46.jpg)
2図(実戦進行)
一気に激しい事になりました。
激しい戦いが続くので切る場所が無いのですが、無理矢理切りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
また、図も大幅に省略しています。
さて、前置きが長くなりましたが、ここから解説をご覧頂きましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/1d/0568a77190053d8c674a1bad4cbbb7e3.jpg)
3図(実戦)
白1「ここで白△を生かし、厳しくカケて行きました。
大斜にカケた時点からの、予定の行動でしょう。」
ここで参考図が入ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/c9/37848c5bff5e3779c8332b2ca3704213.jpg)
4図(参考図)
3図の後の変化です。
「白△があるので、まともに動こうとすると黒が苦しくなります。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/a7/15e44779f0792dfe3272185b79a7d3a5.jpg)
5図(実戦)
黒1「黒もこの進行は想定していました。
このカケで、白△が段違いだと主張しました。」
ここで参考図が入ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/3d/93c4e4ab4cb1ab0ed3542dabb6c98bff.jpg)
6図(参考図)
「このような進行は白最悪です。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/b1/a6d08eeedf0af49e72b22bb0abb8922a.jpg)
7図(実戦)
白1~白3「這う訳にはいかないので、出切って反撃する一手です。
激しい戦いの幕開けです。」
ここで参考図が3つ入ります。
出切りに対して、黒が正面から対応しても上手く行かない事を示しています。
が、分量オーバーのため、ここからの参考図は全て省略します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/a1/cb4ff0148ae1436d59dd4713677ba124.jpg)
8図(実戦)
「変化球を放ちました。
AとBを両睨みにする、サバキの手筋です。」
ここで参考図が入ります(省略)。
次に白Aと打ったらどうなるかを示しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/14/56bf5114fa750b2b29d98022499a683e.jpg)
9図(実戦)
白1「こちらを受けるのが正着です。」
黒2「それなら黒Aと打ちたい所ですが、上手く行きません。
黒の誤算だったのではないでしょうか。」
ここで参考図が2つ入ります(省略)。
黒2でAと打ったらどうなるかを示しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/b5/4dc13e29888303f385b3670d244f62bc.jpg)
10図(実戦)
白1「お互いの2目の頭で、ここは譲れません。」
ここで参考図が1つ入ります。
白1を打たなかったらどうなるかを示しています。
黒2、白3「黒Aが成立するかどうかが重要です。」
ここで参考図が3つ入ります。
白3の後、黒Aと打ったらどうなるかを示しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/ce/611bbc1d9055b7d88124d10fe16d59b7.jpg)
11図(実戦)
黒1「黒は無理と見て自重しました。」
白2~4「白はこちらから脱出を図る事ができます。」
中途半端な所で止めてしまいますが、この後もまだまだ戦いは続きます。
難しい手も打っていますが、作戦や一手一手の意味をご理解頂けるような解説を心がけています。
なお4月は、第4回グランドチャンピオン戦の
高尾紳路名人対藤沢里菜女流本因坊
趙治勲棋戦優勝者選手権対謝依旻女流名人・女流棋聖・扇興杯・会津中央病院杯
の2局をご紹介します。
ご興味をお持ちになった方は、ぜひ日本棋院情報会員にご入会ください!