皆様こんばんは。
本日は大きな対局が2つありました。
1つは第42期新人王戦決勝第2局です。
芝野虎丸七段が先勝しており、孫喆五段が1勝返せるかどうか注目していました。
41期の新人王戦の歴史では、2連勝で決まったのが27回、2勝1敗が14回となっています。
ただの偶然かもしれませんが、期間が短いので調子が良い方が圧倒しやすいという説もあります。

1図(実戦)
芝野七段の黒番です。
白1と左辺黒を攻めようとしましたが、黒2から逆襲!
芝野七段らしい鋭い発想です。
この後は黒が手筋を繰り出し、派手な振り替わりが演じられました。

2図(実戦)
白1、3となりふり構わぬ眼取り!
必ずしも黒を全滅させようという訳ではないでしょうが、それでも空振りが心配です。
怖くてなかなか打てない手ですが、思い切って行きましたね。
新人王戦らしい、若さと勢いを感じました。
この後も左上の黒が生きたり死んだりする、派手な展開になりましたね。
結果は芝野七段が勝ち、2連勝で優勝を果たしました。
末恐ろしい17歳です。
なお、この対局は幽玄の間では手順のみの中継でしたが、囲碁プレミアムでは解説付きで中継されました。
さて、本日は名人戦第4局の1日目も行われました。
井山裕太挑戦者が七冠制覇まであと1勝に迫るか、高尾紳路名人が星を五分に戻すか・・・。
シリーズも半ばを超え、いよいよ1勝が重たくなって来ましたね。

1図(実戦)
高尾名人の黒番です。
白△まで中央を制圧する構想には感動しました。
善悪は別としても、これで1局打ってみたいと感じます。

2図(実戦)
黒△のつなぎには驚きました。
一方的に後退する手であり、気分が悪いのでプロはまず候補から外します。
しかし、勝負に勝つためにはここで我慢するしかないと判断したのでしょう。
高尾名人の本局に賭ける思いを感じました。

3図(封じ手予想)
封じ手予想は黒1の飛びにします。
当たる確率は3~4割ぐらいと感じています。
つまり、自信が無いということですが・・・。
本シリーズではこれまで全敗なので、偶然でも良いので当たって欲しいですね(笑)。
ところで、2日制の碁の封じ手時点での棋士の形勢判断は、大体以下のように分かれます。
〇黒若干良し派
〇白若干良し派
〇互角派
それぞれの割合は様々ですが、このどれかに収まることがほとんどです。
しかし、本局は白良し派と白若干良し派しかいないような気がします。
高尾名人としては不本意な1日目だったでしょうね。
個人的には、ここから高尾名人がどんな勝負術を見せるのかが興味深いと思っています。
淡々と打っているだけでは追い付けないでしょうし、無理をすれば簡単に潰されるでしょう。
明日はどんな展開になるのか、楽しみです。
本日は大きな対局が2つありました。
1つは第42期新人王戦決勝第2局です。
芝野虎丸七段が先勝しており、孫喆五段が1勝返せるかどうか注目していました。
41期の新人王戦の歴史では、2連勝で決まったのが27回、2勝1敗が14回となっています。
ただの偶然かもしれませんが、期間が短いので調子が良い方が圧倒しやすいという説もあります。

1図(実戦)
芝野七段の黒番です。
白1と左辺黒を攻めようとしましたが、黒2から逆襲!
芝野七段らしい鋭い発想です。
この後は黒が手筋を繰り出し、派手な振り替わりが演じられました。

2図(実戦)
白1、3となりふり構わぬ眼取り!

必ずしも黒を全滅させようという訳ではないでしょうが、それでも空振りが心配です。
怖くてなかなか打てない手ですが、思い切って行きましたね。
新人王戦らしい、若さと勢いを感じました。
この後も左上の黒が生きたり死んだりする、派手な展開になりましたね。
結果は芝野七段が勝ち、2連勝で優勝を果たしました。
末恐ろしい17歳です。
なお、この対局は幽玄の間では手順のみの中継でしたが、囲碁プレミアムでは解説付きで中継されました。
さて、本日は名人戦第4局の1日目も行われました。
井山裕太挑戦者が七冠制覇まであと1勝に迫るか、高尾紳路名人が星を五分に戻すか・・・。
シリーズも半ばを超え、いよいよ1勝が重たくなって来ましたね。

1図(実戦)
高尾名人の黒番です。
白△まで中央を制圧する構想には感動しました。
善悪は別としても、これで1局打ってみたいと感じます。

2図(実戦)
黒△のつなぎには驚きました。
一方的に後退する手であり、気分が悪いのでプロはまず候補から外します。
しかし、勝負に勝つためにはここで我慢するしかないと判断したのでしょう。
高尾名人の本局に賭ける思いを感じました。

3図(封じ手予想)
封じ手予想は黒1の飛びにします。
当たる確率は3~4割ぐらいと感じています。
つまり、自信が無いということですが・・・。

本シリーズではこれまで全敗なので、偶然でも良いので当たって欲しいですね(笑)。
ところで、2日制の碁の封じ手時点での棋士の形勢判断は、大体以下のように分かれます。
〇黒若干良し派
〇白若干良し派
〇互角派
それぞれの割合は様々ですが、このどれかに収まることがほとんどです。
しかし、本局は白良し派と白若干良し派しかいないような気がします。
高尾名人としては不本意な1日目だったでしょうね。
個人的には、ここから高尾名人がどんな勝負術を見せるのかが興味深いと思っています。
淡々と打っているだけでは追い付けないでしょうし、無理をすれば簡単に潰されるでしょう。
明日はどんな展開になるのか、楽しみです。