皆様こんばんは。
本日は久しぶりの積雪でした。
大変ではありますが、この非日常感は結構好きだったりします。
さて、本日はAlphaGo Lee対Zeroシリーズの最終局です。
本局もZeroの特徴が色濃く出た内容でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/e1/5bfe93e72923b06c66e37cec2b14b787.jpg)
1図(テーマ図)
Zeroの黒番、白△と打ったところです。
この構図を見た瞬間、黒石がずいぶん下に偏っているという印象を受けます。
即決でどちらかを選べと言われたら、迷わず白を持ちそうです。
具体的に見てみると、黒は2線に7手、1線にも2手打っています。
一方の白は2線に4手打ったのみですから、かなりの差がありますね。
2線以下に打つ手が全て悪手ではないとはいえ、私が黒ならあまり良い気分はしません。
しかし、Zeroの対局にはこういった打ち方が多いですね。
位が低くても強固な形を作っておき、相手の薄みを虎視眈々と狙います。
本局で言えばAやBの傷ですね。
実際、この後はそこを狙って黒△を動き出して・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/31/9aeb028100536b4471a1659835c0522e.jpg)
2図(実戦)
黒△までと進みました。
黒×と白×の攻め合いは黒勝ちです。
相手の石数の多い所で、むしり取ってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/e5/a54f9218dac8f0d0808a945fd94258ad.jpg)
3図(実戦)
白1と守った瞬間、黒2の切り!
黒6まで、今度は白×をむしり取っていきました。
さほど黒地が増えるわけではないので、これも私には違和感を覚える打ち方です。
白7に回られて、みすみす巨大な白模様を作らせてしまいました。
しかし、Aの傷ができたことに大きな意味があるのでしょうね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/f9/653095af3dd0ed50d59addf26ea673f1.jpg)
4図(実戦)
そして、白模様の中心部に、黒1の切りからドカンと侵入!
これは消しという雰囲気ではなく、白模様を破壊する打ち方です。
周囲の白を攻めようかというぐらいの勢いです。
こうなった時、黒にはどこにも弱みが無いのが強みですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/cb/00d06fc275ebb3315cde014204b02767.jpg)
5図(実戦)
最終的には黒△まで、あれほど巨大だった白模様が跡形も無くなってしまいました。
その間に黒が失ったものは右下の黒地ぐらいのものです。
前にも書いたかと思いますが、こういった打ち方は趙治勲名誉名人を思わせます。
「地を取ることが厚い」というのは、こういうことでしょうか。
本日は久しぶりの積雪でした。
大変ではありますが、この非日常感は結構好きだったりします。
さて、本日はAlphaGo Lee対Zeroシリーズの最終局です。
本局もZeroの特徴が色濃く出た内容でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/e1/5bfe93e72923b06c66e37cec2b14b787.jpg)
1図(テーマ図)
Zeroの黒番、白△と打ったところです。
この構図を見た瞬間、黒石がずいぶん下に偏っているという印象を受けます。
即決でどちらかを選べと言われたら、迷わず白を持ちそうです。
具体的に見てみると、黒は2線に7手、1線にも2手打っています。
一方の白は2線に4手打ったのみですから、かなりの差がありますね。
2線以下に打つ手が全て悪手ではないとはいえ、私が黒ならあまり良い気分はしません。
しかし、Zeroの対局にはこういった打ち方が多いですね。
位が低くても強固な形を作っておき、相手の薄みを虎視眈々と狙います。
本局で言えばAやBの傷ですね。
実際、この後はそこを狙って黒△を動き出して・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/31/9aeb028100536b4471a1659835c0522e.jpg)
2図(実戦)
黒△までと進みました。
黒×と白×の攻め合いは黒勝ちです。
相手の石数の多い所で、むしり取ってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/e5/a54f9218dac8f0d0808a945fd94258ad.jpg)
3図(実戦)
白1と守った瞬間、黒2の切り!
黒6まで、今度は白×をむしり取っていきました。
さほど黒地が増えるわけではないので、これも私には違和感を覚える打ち方です。
白7に回られて、みすみす巨大な白模様を作らせてしまいました。
しかし、Aの傷ができたことに大きな意味があるのでしょうね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/f9/653095af3dd0ed50d59addf26ea673f1.jpg)
4図(実戦)
そして、白模様の中心部に、黒1の切りからドカンと侵入!
これは消しという雰囲気ではなく、白模様を破壊する打ち方です。
周囲の白を攻めようかというぐらいの勢いです。
こうなった時、黒にはどこにも弱みが無いのが強みですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/cb/00d06fc275ebb3315cde014204b02767.jpg)
5図(実戦)
最終的には黒△まで、あれほど巨大だった白模様が跡形も無くなってしまいました。
その間に黒が失ったものは右下の黒地ぐらいのものです。
前にも書いたかと思いますが、こういった打ち方は趙治勲名誉名人を思わせます。
「地を取ることが厚い」というのは、こういうことでしょうか。