地下鉄サリン事件から今日3月20日で30年。14人が犠牲に。6000人に及ぶ乗客、地下鉄職員、警察、消防などの隊員も被害に。
オウム真理教の信者が、地下鉄霞ケ関駅付近で4路線の車内一斉に猛毒サリンを散布。午前8時、朝の出勤時。
私は当時、墨田区にある都立特別支援学校に勤務していた。その日は高等部の卒業式。北千住から日比谷線を使って母親と登校していた担任していた子どもが始業時間になっても登校しないので、心配していると母親から「先生、電車が止まってしまって動かない」「別の方法で登校します」との連絡。
なにが起こっているのかわからないまま、地下鉄がストップしているらしい、との情報だけはわかり、卒業式は予定通り行われた。
その後のテレビ報道を見て「大変なことに」と愕然としたことを思い出す。
「おかしな集団が出てきて国政選挙に出たり」「高学歴の若者が何故、人体浮遊などの非科学的なものを信じてしまうのか」と漠然とした「?」を感じていたが。
国家転覆、武装、サリンの製造、「ポア」などと言って教祖の指示に従って平然と人を殺す。どこで歯車が狂ってしまったのか。
改めて、科学的な知見と探求、真理への謙虚さが必要では。

春彼岸。柴又帝釈天へ。