数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(291)   新たな旅立ち

2025-01-27 11:51:17 | 漫画のシナリオ
(291) 新たな旅立ち

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのなないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

タンカーの船長(50)を含め他の四人の乗組員も全員日本人で善人そうに見える。

船内で働く二十代のベトナム人の女達二十人。

N=ナレーション&呟き

   タンカー内食堂の天井の絵に修一の声、
  「よし、みんなよく聞いてくれ」

   食堂の綺麗な厨房の絵(巨大な冷蔵庫、冷凍庫、デロンギのコーヒーマシンあり)に修一の声、
  「最初に言っとくが、みんなを国に送り届けたらこの船は木っ端みじんに爆破する」

注、広くて綺麗な食堂内に全乗組員が集まっている。コック帽を被ったコック長が一名、機関士四人を加えた船長達と女達がこちらに向かってテーブルに掛けており、彼らと向かい合って修一達も掛けている。里香の足元には大きな紙袋が置いてあり、百ドルを一万ドル分束ねて封をした紙幣が大量に入っている。修一が真ん中で右に里香、早苗、石川が掛け、左側にはリン一家が掛けている。

   女達と船長達が不安そうに修一を見ている。

修一「(女達を見て)あんたらの国じゃ麻薬に関わったのがばれたら終身刑か死刑じゃろ?」

   女達、顔をひきつらせて不安げに頷く。

修一「だからこの船の事はぜったい他言してはならん」

   Tバック姿の女Aの艶めかしい股間の絵に修一の声、
   「ま、船が消えりゃ他言もなにもないがの」

修一「さて、いちばん肝心なあんたらの今後の生活のことじゃが」

   女達と船長達が身を乗り出して聞き入り、女Aがゴクリと唾を飲み込む。

   食堂の天井の絵に修一の声、
  「毎月、日本円換算で百万円を向こう五年間、皆の口座に振り込むから生活の心配はしなくてよろしい」

   感心して頷き、
リン(見事な采配だ。持ちなれない金を一度に渡したら身を持ち崩すだけだ)

   感心して頷き、
早苗(いっぺんに大金を渡したらギャングに目をつけられて危険だものね)

   女達と船長達が驚き、女Aが女Bに、
女A「えっ、ってことはトータルでいくらになるの?」と泡を食って聞く。

女B「(必死に頭で計算し)・・・ろ・・・?六千万円・・・!?」

   ゴクッと喉を鳴らして半信半疑で修一に、
女A「ほんとにそんなにいただけるんですか?」「からかってるんじゃないですよね?」

修一「おれに二言はない。ところでなぜ金を分割で渡すかわかるか?」

   修一の反応を伺うような目で、
女A「私達の身の安全の・・・ためですよね?」

女B「村で派手な生活をしたらギャングに目をつけられるから?」

修一「そのとおり!あんたらは賢い!」

修一「金があってもない振りをして、人目につかぬよう地味な生活を心がけんさい」

   天井の絵に修一の声、
   「一人がボロを出してギャングに嗅ぎつけられたら芋づる式に全員がつかまって有り金をすべて奪われるぞ」

   他の女達と共に女Aが感激に目を潤ませ、
女A(こんなに私達の先々まで考えてくれて、なんて思いやりのある人・・・)

   女Aが感激して立ち上がり、釣られてほかの女達も立ち上がる。

   感激して修一に抱擁し、
女A「ボスにまだお礼を言ってなかったわ」

女A「私達をエンベルから救ってくれたうえに夢のような大金までもらって・・・」

   女達がみな感激して修一に抱擁してるのをリン達皆が微笑ましそうに見ている。

   修一に見惚れ、
早苗(いつもの事だけど修ちゃんの思いやり深さに、私も心を洗われる・・・)

   修一の頬にチュッとキスし、
女B「ボス、ありがとう。お礼に私達全員とやらせてあげるよ」

   ほかの女達を見て、
女B「みんな、いいよね?」

   みんな頬を染めて歓迎し、
女C「いいわよ。私達にはそれしかお礼できないもの」

女D「私がたっぷりサービスしてあげるわ」

詠晴「(ギョッとして)あ、え!?・・・」

里香「(ギョッとして)えーっ!?・・・」

   うんうんと優しく頷き、女Bに、
修一「ありがとね。みんなの気持ちだけ頂いとくわ」

   詠晴、里香、ホッとする。

   女Aに言いにくそうに、
修一「あの、俺の代わりに船長達をーーという訳にはいかんかね?」

船長「(赤面して照れ)そんな、いいですよー。彼女らに無理強いしたくないし・・・」

   女達全員が快く頷き、
女A「いいよ、キャプテン達は私達に優しくしてくれたし。男は優しいのが一番だからね」

船長「(女Aを見て驚き)えっ!マジで?」

   横に立ってるコック長を見て、
女B「私もいいよ。コック長は私達が今まで食べたことのないご馳走を毎日ふるまってくれたし」

コック長「(女Bを見て驚き)マジでーっ!?」(なんか海老で鯛を釣ったような・・・)

女A「ボスの頼みを断ったら私達バチが当たるものね」

   女達全員を見て、
修一「よっしゃっ!」

修一「あんたらはみんな気持ちのええ人ばかりだから餞別に一万ドルを配ります!」

   船長達と女達が全員飛び上がったり抱き合ったりして「うおおー、一万ドルーっ!」「きやーーっ」と狂喜する。

   立ち上がってテーブルの上に紙袋を置いた里香に、
修一「んじゃ、里香ちゃん、餞別を配ってあげて」

里香「(楽しそうに)はい」

   みな金を受け取ってほくほくしており、最後に里香から札束を受け取りながら、
船長「(感激して)ボス、なんとお礼をいっていいのか嬉しすぎて言葉がでてきません・・・」

修一「(うんうんと頷き)陸にあがってもハメを外さず、地味に細く長く上手に金を使いんさいよ」

   女Aが上機嫌で船長に腕を組み、妖艶な眼差しで、
女A「キャプテン、わたしの部屋で、ね」

船長「(恥じらい)ほ、ほんとにいいのかい?」

   船長の腕を引っ張って、
女A「早くー、二十人全員とやれるなんてもう二度とないよ」といってる背後では他の男達が女に手を引かれてそれぞれの部屋に向かおうとしている。

   その様子を微笑ましそうに見て、
里香「予期せぬ大金が転がり込んだうえに女も抱き放題なんて酒池肉林の極みだね・・・」

   詠晴が全員分のコーヒーをトレイに載せて厨房から出てくるのを見て感心し、
リン(ほおう、岩城さんと出会ってからヨンチンも気が利くようになったな)

   コーヒーカップをまず修一の前のテーブルに置き、
詠晴「はい、岩城さん。デロンギのマシンでいれたから美味しいですよ」

修一「ありがとう。いただきます」

   カップを口に運ぶ修一を見て感心し、
詠晴(いかなる場合でも言葉づかいで私達の関係を悟られるようなボロを出さないのには感心しちゃうわ)

   停止してるタンカーを俯瞰して見た絵。

   艦内食堂の天井の絵。

   船長達が恥ずかしそうに女と手をつないで食堂に入って来たのに修一達が気づいて見やる。

注、船長は女A、コック長は女B、他の男達もみな女達とペアになっている。

船長「(照れて)ボス、私ら男性陣も彼女らの村まで送ってもらえないでしょうか」

修一「おやおや、全員そろってカップル成立ですか?」と、修一共々皆が微笑ましそうに船長達を見やる。

   照れて頭を掻きながら、
船長「すっかり意気投合してこのような次第になりました」

修一「あっちの方も含め、よほど相性が合ったんじゃね」

船長「(照れて)ええ、彼女が優しいのは知ってたし、彼女ともう一回人生をやり直してみようかと思いましてね」

修一「(少し驚き)日本に奥さんがいるのかと思ってたわ」

   切なげな表情で、
船長「いるにはいますが・・・」

船長「私が年にひと月も家にいないから女房は間男を作ってそっちに夢中で、もう心は私にありませんよ」と自嘲して話す彼を女Aが
気の毒そうに見つめる。

船長「私に限らず、コック長も他の者もみな同じで、ま、船乗りの宿命ですよ」と話す船長を修一達皆がやるせなさそうに見やる。

船長「今月から仕送りをやめて一切音信を絶つのが唯一私にできる女房への復讐です」

   焼餅を焼いて船長の手をぎゅっと握り、
女A「私はあなたを絶対に裏切らないから、もう奥さんのことなんか忘れてよ」 

船長「うん。私の心はタフじゃないし、次はもう耐えられないからよろしくたのむよ」

   立ち上がって早苗ら皆と「パチパチパチ」と祝福するように手をたたき、
修一「船長達の新たな旅立ちに幸あれ」

   船長達と女達が嬉しそうに修一に頭を下げ、
船長「私達が結ばれる切っ掛けを作ってくださったボスに心から感謝しています」

   前甲板から飛び立ってゆくA1を修一達や残りの女達が見送ってる絵にN『船長らカップルになった者達をぎゅうぎゅう詰めにした第一陣が女達の故郷に向かって飛び立った』

   快晴の空の絵に修一のN『全員を送り届けて金と金塊を運び出してタンカーをミサイルで消滅させたのちーー』『石川くんは即座
にGAFA(ガーファ)から優秀なエンジニアを大量に引き抜いたので、そう遠くない内に良心的なプラットホームが誕生するであろう』『ちなみに俺はそれを正義のプラットホームと名づけた』

               つづく
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(290)   終結

2025-01-13 10:37:45 | 漫画のシナリオ
(290) 終結

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

タンカーの船長(50)を含め他の四人の乗組員も全員日本人で善人そうに見える。

船内で働く二十代のベトナム人の女達二十人。

お蘭(25)
170㎝。目を瞠るような中国美人。

エンベル(40)
身長2㍍の筋肉隆々の悪相のトルコ人。お蘭の部下。

N=ナレーション&呟き


   タイツを引き裂かれ、露わになった陰毛と陰部から、ほんのり性臭が立ち昇ってる早苗の股間の絵のアップ。

   陰部を見て驚嘆し、
エンベル「ほおーう・・・」

   ゴクッと喉を鳴らし、
エンベル「清楚な顔に似合わずかなり使い込んでるな。こりゃ入れやすそうだわい」

   陰部に顔を埋めて「じゅる」と舐め、
エンベル「へへ、タイツで蒸れて実にそそる匂いだわい」

   エンベルがのしかかってきて巨大な勃起を性器に押し付けられる。

   グッ、グッと巨根を押し付けられて痛みに眉尻を歪め、
早苗「うぅぅ・・・」とうめき声を漏らす。

   挿入できないので焦り、
エンベル「こ、こいつのマ〇コはいったいどうなってるんだ」

エンベル「ワセリンをたっぷり塗りこんだのに入らないとは・・・」

エンベル「くそっ、締まりがいいにも程があるぞ」

   その様子を見てじりじり焦燥し、
船長(なんとか彼女を助けたいが、とてもエンベルには適わないし・・・)

   早苗がふと意識を取り戻したら勃起を押し付けられていたのでハッと驚く。

   咄嗟にエンベルの首に左右から両手で手刀を「ビシッ」と打ち据え、
早苗「お前なんかに入れさせてたまるか」

   尚も連続で手刀を打ち付けるがびくともせず、
エンベル「(呆れ)わしにそんなものが効くとおもってんのか」

エンベル「無駄な抵抗せずに入り口の力を抜いて入れさせろ」

   手刀を打つ早苗の手首を掴んで、
エンベル「もし具合がよかったら」

エンベル「ほかの女達のように、わしの夜伽(よとぎ)女にしてやるぞ」

   はっとし、
早苗(彼女らの顔に翳りがあったのはこいつの相手をさせられてたからか・・・)

   憤怒の目でエンベルを睨み、
早苗「お前はぜったい許さない」

   バカにしたように、
エンベル「ほう、許さないとはどうすんだ?」

   早苗が両の親指をエンベルの両目に「ズボッ」と根本まで突き刺した瞬間、エンベルが「ぐえっ」と悲鳴をあげる。

   両手で顔を押さえてのたうち回り、
エンベル「うぐああ、目がーっ・・・」

   早苗、起き上がりながら刀が転がっているのに気づく。

   鞘から抜いた刀を手に持って立ち、冷たい目で見下ろし、
早苗「目がどうしたって?」

   両膝をついて血まみれの顔を手で押さえ、
エンベル「助けてくれ、船医をよんでくれーっ」

早苗「彼女達を散々おもちゃにしといて寝言を言うんじゃない。彼女らの無念を私が」

   エンベルの右耳から刀が「つ」と入って左耳から刀身が20㎝突き抜ける。

   氷の様な表情でエンベルに刀を突き刺して、
早苗「晴らしてやるーー」と言葉を継ぐ。

   船長達驚愕し、
船長「なんと・・・」

部下「こんな綺麗な人がエンベルを倒すとは・・・」

   早苗、エンベルの頭を蹴倒すと同時に「スッ」と刀を抜く。

   早苗、刀の血ぶりをしながら何気なく後ろに振り向く。

   失神した修一にお蘭が乗って陶酔した様に腰を振ってるのを見て驚愕し、
早苗「きゃっ、修ちゃんっ!・・・」

   阿修羅の形相でお蘭を睨み、
早苗「おのれ、クソ女がっ!」

早苗「修ちゃんを汚すやつは、わたしが許さない!」と腰を落として刀を横になぐと、お蘭の首が胴から吹っ飛んだ。

   陶然とした表情の首が宙に舞う。

   その首が椅子の上にドスンと落ちて鎮座する。

   修一と結合したままのお蘭の胴体をドカッと蹴り飛ばし、
早苗「いつまで入れてんのよっ、汚らわしい」

   片膝をついて修一の背を支え、必死の形相で頬を軽くたたき、
早苗「修ちゃん、大丈夫?目を開けてっ」

   修一が、ふっと目を開けたので早苗がホッとする。

   ぼんやり目を開けた修一が早苗の股間を見るとタイツが破れて陰毛がむき出しになってる事に気づく。

   ハッとしてエンベルを見たら性器を出したまま死んでるので驚く。

修一「(呆然として)まさか・・・?」

   鋭い目で早苗を見すえ、
修一「アラビアンナイトに入れられたんじゃあるまいのう?」

早苗「(優しく笑み)大丈夫。危なかったけど一ミリも入れさせてないから安心して」

   陰毛がむき出しになった股間の絵に早苗の声、
   「私のアソコは修ちゃんのしか入らないようになってんだから」

修一「(ほっと安堵し)よかった、もしヤラれちょったら発狂するとこじゃったわ・・・」

   ズボンのファスナーを閉めてやり、
早苗「わかってる。修ちゃんがどんなに私を愛してくれてるかよくわかってるよ」

   ふと我がズボンのファスナーを見て、
修一「ちょっとまてよ、ファスナーが開いてたってことは・・・」

   椅子に鎮座してるお蘭の首を見て悔しそうに、
修一「おれはお蘭の妖術にかかってたのか・・」

修一「(悔しそうに恥じ)何たる失態、なんたる屈辱・・・」

   慈しむような優しい表情で、
早苗「すんだことはもう気にしない」

   修一の頬に「チュ」とキスし、
早苗「帰ったら私がおち〇ちんを綺麗に洗ってあげるからもう忘れて」

   その様子を口をあんぐり開けて見て、
船長(そおいう関係だったとは・・・)

   小さくファイトのポーズをして、
船長(年齢差をものともしないこのカップルに幸あれ・・・)

   里香と石川が意識を取り戻す。

   リンも意識が戻ったので梅花と共にほっとし、
詠晴「よかった、気がついたのねパパ・・・」と安堵してると作業場にいた女達が恐々室内を覗き見に来た。

注、女達は皆、Tバックの上によれよれのTシャツを羽織っている。

   不安そうにぞろぞろ室内に入ってきた女達がエンベルの死体を見て「はっ」と慄く。

   女達が憎悪のこもった目でエンベルを見下ろす。

   一人の女が金塊の方に歩み寄る。

   金塊を持ってエンベルの股間を無表情で見下ろす。

   突然膝をついてエンベルの股間を金塊の端で「ぐぢゃっ」と叩き潰す。

   顔中に返り血を浴びながら何度も「ぐぢゃっ、ぐぢゃっ、ぐぢゃっ」と叩き潰す。

   ほかの女達も寄ってたかって金塊でエンベルの顔もろとも全身を叩き潰す(壮絶な光景である)。

   室内天井の絵に、
   「ぐぢゃっ」「ぐずっ」「ボキっ」とエンベルの肉と骨を叩き潰す音。

   血だまりの中に敷物を敷いたかのように皮だけになったエンベルを、全身に返り血を浴びた女達が胸を喘がせ呆然自失の態で見下ろしている。

   その様子をリン親子があ然と見ている。

   里香と石川も呆然と見ている。

   修一がもの問いたげに早苗を見ると、
早苗「(悲痛な表情で)彼女らはみなあいつの慰み者にされてたの・・・」

修一「(悲痛な表情で)そうだったのか・・・」

修一「家族を食べさせるために、みな歯を食いしばって耐えとったんじゃのう・・・」

   女達と船長達がかたまって不安そうにこちらを見ているのを見て、
早苗「(修一に)ボスが死んで、みんな今後の生活が不安で途方に暮れてるのよ」

   乞うような目で修一に、
早苗「おねがい、みんなの不安に満ちた目を喜びと希望に満ちた目にしてあげて」

   決意に満ちた表情で、
修一「うん。そうしてやらにゃならんのう」

             つづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(289)  クンサーの孫

2024-12-29 12:00:04 | 漫画のシナリオ
(289)クンサーの孫

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物
詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

タンカーの船長(50)を含め他の四人の乗組員も全員日本人で善人そうに見える。

船内で働く二十代のベトナム人の女達二十人。

お蘭(25)
170㎝。目を瞠るような中国美人。

エンベル(40)
身長2㍍の筋肉隆々の悪相のトルコ人。お蘭の部下。

N=ナレーション&呟き

   
   お蘭を見て驚愕し、
リン「なんと、この女が死んだクンサーの孫だったとは・・・」

   在りし日のクンサーの写真に修一の声、
   「麻薬で得た富で財界に転身したクンサーの遺産と人脈をつかって」

修一「この商売を始めたんじゃろ」

リン「それで納得がゆきましたよ」

リン「よほどのコネがなきゃ、こんな小娘が麻薬に手を出せるはずがありませんからね」

お蘭「ケタケタケタ」と突然、常軌を逸したように笑う。

お蘭「(嘲笑い)二人してあれこれと私の出自をあげつらってくれるねえ」

お蘭「許さないよ」と言うなり「フワリ」と椅子から飛び上がる。

   宙高く舞い上がって陰毛がもろ見えになったお蘭を下から煽って見た絵。

   リンの眼前に、お蘭がフワリと着地したのでリンがギョッと驚く。 

   間髪置かず、お蘭に煙管の吸い口側で喉を突かれて、リンが「ぐえっ」と呻き後ろに吹っ飛ぶ。

   仰向けに倒れたリンに梅花と詠晴が血相を変えて駆け寄り、
梅花「きゃっ、あなたー!」

詠晴「パパ―っ」

   間髪入れず、お蘭が里香と石川に向き直ったので二人が戸惑う。

   避けるいとまも与えず二人の額に同時に手のひらをそっと当て、
お蘭「あんたら二人は殺すにゃ惜しい」

お蘭「船上での生活は退屈すぎてな」

修一「陸(おか)に上がればギャングに狙われるし、これだけの金をもちながら宝の持ち腐れとは気の毒なことよのう」

   修一をキッと睨み、
お蘭「いらぬ口をきくでないわ」

   里香と石川の額に手のひらを当てたまま、
お蘭「今夜から私が可愛がってやるからしばらくお眠(おねむ)してな」N『お蘭は両刀づかいなのであったーー』

   里香と石川、妖術にかかったかのように目を閉じてぐにゃりと倒れこむ。

修一「(感心し)ほーう、げにも怪しげな妖術をつかうもんよのう」

   怪しさを湛えた目で修一を凝視し、
お蘭「お前はほんとうの快楽の味を知ってるかえ?」

   むっとして、
早苗(知ってるに決まってるじゃないの。私と言う彼女がいるんだから・・・)

修一「(目に怒りを滲ませ)お前じゃ?!」

   うらめしそうに修一を見て、
早苗(修ちゃん、怒るのはそこじゃない・・・)

   お蘭、妖気のこもった怪しい目で修一を凝視する。

   次の瞬間、ふわりと飛び上がったお蘭が前から修一の首を両の太腿で挟んで締め上げた(修一の口と鼻にお蘭の性器が密着した状態)。

   修一の口にお蘭の秘臭が漂い出る性器が密着した絵。

   妖術にかかったように目をうつろにした修一が、よろけながらも踏ん張る。

お蘭「(感心し)おゃ、私のソコの匂いを嗅いでも立ってられるとはたいしたもんだね」

お蘭「エンベルなど一嗅ぎしただけで魂を抜かれて部下になったんだけどねえ」

   それを見て驚き、
早苗「岩城さんっ!」と叫ぶ。

お蘭「(エンベルに)こいつは私にまかせてお前はこの女を片づけちまいな」

   その言葉に「はっ」として早苗がエンベルに振り向いた瞬間、大きな拳で「ガズッ」と顔面にパンチを浴びて「ぐぷっ」と呻きを漏らす。

   早苗、ものすごい勢いで吹っ飛ばされ、後頭部を壁に激しく打ち付ける。

   太腿を首に巻き付けられて立っていた修一が目をトロンとさせてヨロッと床に両膝をつく。

   修一のベルトから鞘ごと刀を抜いて放り捨て、
お蘭「私の匂いを嗅いだらもう抵抗できないんだからこんな物騒なものは捨てちまいな」

   床に尻をつき両の手を後ろについて上半身を支えたお蘭の股ぐらにうつ伏せで顔を埋めた修一は朦朧として抵抗できない。

   片方の手で修一の後頭部を掴んで、陶酔したように修一の顔に股間を擦り付けるお蘭の絵にN『お蘭は長年のアヘンの吸飲で淫液にもアヘンの成分が含まれるようになっていた』

   お蘭の股ぐらに鼻と口を塞がれた修一が陶然としてる絵にN『その淫液が口から体内に入った修一は陶然として意識が遠のいた・・・』

   修一が「うぅ・・・」と呻いて腰を身震いさせる。

   お蘭、勃起した修一が射精でズボンを濡らしたのに気づく。

   それを見てお蘭が狂気の目で「ケタケタケタ」と笑う絵にN『お蘭の膣臭は嗅いだ途端に男の性ホルモンをマックスまで噴出させる威力があった』

お蘭「(したり顔で)どうだい、わたしの匂いを嗅いだら極楽浄土にいるような心持ちだろ」

   失神してる修一の顔をまたいで立ったお蘭の艶めかしい太腿を前から見た絵に彼女の声、
  「人間ってのはねえーー」

   お蘭の性器から滴り落ちた淫液が修一の唇に「ポタリ」と落ちた絵に彼女の声、
  「灰になるまで性の快楽からは逃れられないものなのさ」

   自分の性器をいじりながら淫液を滴り落としながら、
お蘭「けど、わたしの中に入れたらそんなものじゃすまないよ」

お蘭「なんど昇天しても縮まないし、随喜の涙を流して死ぬまで射精しつづけるのさ」

   仰向けの修一の足の間に膝をついてズボンの上から勃起を愛し気に撫でさすり、
お蘭「おやおや、嬉しいねえ、まだしっかり勃ってるじゃないか」

お蘭「お前のように元気な坊やをただ殺すのは惜しい気がしてきたよ」

   修一のズボンから勃起をまさぐりだし、
お蘭「私とまぐわって・・・」

   修一の上にまたがって勃起を指先で挟んで膣にあてがい、
お蘭「体中の液という液を一滴残らず搾り取ってヤリ死にさせてやるわ」

   お蘭が「ずずちゅ」と音を立てて勃起を体内に没入させる。

   そして快感に目を閉じて顎をのけ反らせ、
お蘭「あぁ、いい・・・」「すごくいいよ・・・」

   その様子を船長と部下がツバを飲んで呆然と見て、
船長(私もお蘭の名器を味わってみたいが、ヤリ殺されるのはいやだしな・・・)

   意識を失って仰向けで脚を開いて倒れてる早苗のタイツが割れ目に深く食い込んだえげつない絵のアップ。

   欲情の目で早苗を見下ろし、
エンベル「一息で殺すにゃ惜しい女だ。死ぬ前にわしの一物を味あわせてやろうかい」

   早苗が、ふっと意識を取り戻す。

   上体を起こしながら口の血を手の甲で拭いながら不敵な表情でエンベルを睨み、
早苗「嫁入りまえの女の大事な顔をよくも・・・」

   早苗が力なく起き上がりかけた瞬間、下からすくいあげるように顔面を蹴り上げられて「ぐふっ」と呻いて後頭部を床に「ゴツン」と打ちつける。

   痛そうに顔を背け、
船長(ひゃっ、今のは痛いなんてもんじゃないぞ・・・)

   再度失神した早苗を欲情の目で見下ろしながらエンベルがズボンの前から早苗の二の腕ほどもある巨根をまさぐり出す。

   それを見ておぞ気を振るい、
船長(げっ、あんな腕みたいなのを突っ込まれたらザクロみたいに裂けてしまうぞ・・・)

   エンベルが失神してる早苗の開いた脚の間に両膝をつく。

   そして早苗のタイツの股間部を荒々しく「ビリッ」と破くと、濃い陰毛が露わになった。

               つづく
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(288)  お蘭

2024-12-16 10:27:41 | 漫画のシナリオ
(288)お蘭

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

タンカーの船長(50)を含め他の乗組員も全員日本人で善人そうに見える。

船内で働く二十代のベトナム人の女達二十人。

お蘭(25)
170㎝。目を瞠るような中国美人。

エンベル(40)
身長2㍍の悪相のトルコ人。お蘭の部下。

N=ナレーション&呟き


   ケシ畑がある部屋の外の天井に走ってる配管等の絵に修一の声、
  「ざっくばらんに聞くがーー」

注、ここからケシ畑があるハッチの外に皆と共に立ち、修一が船長に問いただしている。

修一「儲かりすぎて笑いが止まるまい?年にどのくらい稼いどる?」

   言いにくそうに、
船長「私は金のやり取りには一切タッチしてないから見当もつきません・・・」

修一「(睨みつけて)二回おなじ質問をさせるなよ。推測でええからゆうてみい」

   言いよどみつつ、
船長「・・・あくまで推測ですが六百億・・・ぐらいではないかと・・・」

   それを聞いて早苗と修一以外の者が驚愕し、
詠晴「ろ、六百億・・・」(それを何年にもわたって貯めこんでたとしたら・・・)

修一「そんなヤバい金を銀行に預けられんし、額が大きいだけに資金洗浄もできんよのう?」

   返事をしかねる船長をねめつけて、
修一「金の保管場所へ案内せい」

   事も無げに、
修一「そこに俺を無事に帰してくれんボスが待っとるんじゃろが?」と言った修一の言葉を聞いてリン達が驚く。

   嬉しそうに眼を輝かせ、
早苗「いよいよ虎穴で息をひそめてるヤツと戦えるのね」

船長「(白けた顔で)べつに息をひそめてるわけではないと思いますがね・・・」

   ムッとしてホルスターの銃に手を掛け、
早苗「おや、やる気満々でごきげんな所に水を差されますか?」

   船長を憐憫の目で見て、
里香(こいつ、ばっかじゃないの。戦闘モードに入った早苗さんにチャチャを入れるなんて・・・)

   船長の眉間に銃を突きつけて撃鉄を「カチャ」と起こし、
早苗「この世に未練がないようだからあの世に送ってやるわ」

   親子で驚愕し、
詠晴(ひえっ!早苗さん怖すぎる・・・)

   恐怖に慄き、
船長「い、いえ、水を差すなんて滅相もない。今のは失言でした、忘れてください・・・」

   船長を睨んで「カチ」と撃鉄を戻し、
早苗「二度とやる気になってる私に水を差さぬように」

船長「(脂汗をかいて慄き)は、はい。肝に銘じました・・・」

   銃をホルスターにしまう早苗を恐々みて、
船長(ひょっとしたら、この人ならボスを倒してしまうかも、となると私は失業・・・)

   船内エレベーターの扉の絵。

   扉が開き、船長に続き皆が出てくる。

   船長が、ある部屋のドアの横にある機械の暗証番号を押す。

   ドアが横にスーッと開く。

注、60畳の室内の奥半分まで束ねた百ドル札をビニールでラップした数えきれないほどの塊(一辺が約50㎝四方)と膨大な量の金塊
が天井までびっしり積み上げてある。それらを背に清朝の皇帝が座るような椅子に、長い煙管(キセル)でアヘンを吸うお蘭がこちらに
向かって座っていて、その横にエンベルが立っている。
お蘭(25)170㎝。怪しい妖気を漂わせた中国美人。長い髪を髷のように緩くひっつめ、裸身に薄い着物を胸をはだけてだらしなく羽織っている。
エンベル(40) 身長2㍍の見るからに恐ろしげな悪相のトルコ人。裸の上半身は筋肉隆々でトルコの民族衣装のようなズボンと靴を履いている。


   同、60畳の室内

   椅子の上に片膝を立てて陰毛を丸見えにして睨んでるお蘭とエンベルなど目に入らぬかのように山積みの紙幣と金塊に目がくらんで驚愕し、
リン「あわわわわ・・・・」

里香「うへーっ!なにこれー、金塊なんてはじめて見た・・・」

里香「(取り乱して石川に)石川君は計算が得意でしょ、全部でいくら位あるの?」

石川「(平然と)見た所、ぜんぶ百ドル紙幣だし金も高騰してるから、軽く5兆円位はありそうだね」

里香「(驚愕し)ご、 5兆円―?!・・・」

   修一、早苗、石川の三人以外の者が紙幣と金塊の山を背に喜々としてスマホで自撮りしながら、
詠晴「二度と拝めない光景だから記念に撮っとかなきゃー」

   Vサインをして、
里香「はい、ポーズっと。007のゴールドフィンガーみたい・・・」

   はしゃぐ里香達をよそに、腕組みしてまじまじ宝の山を眺める修一の横に石川と早苗が立っており、
修一「・・・こりゃあ爆破せずに世のためになる事に使うべきかものう・・・」と言った修一の横顔を見て早苗が目を瞠る。

石川「世のためにって、たとえば?」

修一「前から思いながら資金的な理由で諦めとったんじゃが・・・」

修一「世界中から金を搾り取ってるGAFAから生え抜きのIT技術者を根こそぎ引き抜いて」「奴等に勝るプラットホームを作るの
も・・・」※GAFA(ガーファ)=グーグル、アップル、フェイスブック(現X)、アマゾンの四社のこと。

   紙幣と金塊の山の絵に修一の声、
  「これだけ金があったら不可能じゃない気がしてきたのう・・・」

早苗「(感心して)さすが岩城さんが考えることはスケールが半端じゃないわ」

石川「(顔を輝かせ)それ愉快そうだね。やっちゃおうよ修ちゃん」

修一「個人の財力で世界に通用するシステムを構築するのは無理だから俺が国会議員になって国レベルでやらないと無理だと諦めてた
が・・・」

早苗「(ぷっと吹き)岩城さんみたいに正義感の強いひとは国会議員や公務員にはなれないわ」

早苗「わが身の保身が第一で、人の不幸を見て見ぬふりできる者が国会議員や公務員になるのよ」

修一「俺はずっと奴らが一方的にバージョンアップして古いパソコンを使えなくして新しいのを買わせるという手口に腹がすえかねと
ったんじゃ」

修一「生涯に何台パソコンを買い替えさせる気じゃ」「バージョンアップというのはプラットホーム側が無料でやり続けるもんじゃろうが」

早苗「(腹立たし気に)わたしも奴らの顧客を無視したやり口には腹が煮えてたの」

早苗「何が何でも広告をクリックさせようとするやり口がえげつなさすぎるし」

   早苗の張り詰めた尻の絵に彼女の声、
  「児童ポルノや詐欺サイトを野放しにして、なんら手も打たないんだもの」

   早苗のタイツが食い込んだ股間の絵に彼女の声、
  「奴らは犯罪の片棒をかついでるのと同じよ」

   修一と石川に乞うように、
早苗「どうか二人で良心的なプラットホームを作ってGAFAをぶっ潰してやって!」

   決意のこもった目でお宝の山を見て、
修一「よっしゃ、決めたぞ!」

修一「悪質な広告や記事を徹底的に排除した、ぜったい地雷を踏まない安全で良心的なプラットホームを作って奴らをぶっ潰しちゃる
わ」

   宝の山を眺める修一と石川を頼もしそうに見て、
早苗(修ちゃんと石川さんが本気になったら不可能なことなんかないわ)N『かくして壮大なプロジェクトが端緒につく。ただし、この金を手に入れられたらのことであるーー』

   椅子の上に片膝を立てて陰毛を丸見えにしたお蘭が目に怒りを込めて睨み、
お蘭「ちょいと、あんたら」

   「ふうー」と煙を吐いて不機嫌そうに修一達を睨み、
お蘭「他人の金に目がくらんで、このお蘭さんに挨拶もなしとは舐めてくれたもんだねえ」

   驚き、
リン(お蘭・・・って、名前から察するに中国人か?・・・)

   いま気づいたかのように修一がお蘭に目をやる。

   怪しげな性臭が漂い出てるお蘭の性器の絵にN『お蘭のソコはアヘンのせいで絶えず濡れそぼり、男の脳髄をとろけさせる強烈な匂いを放っていたーー』

   修一、無表情でお蘭のむき出しの性器を凝視する。

   少したじろいで頬を染めて怒り、
お蘭「どこをじろじろ見てんだよ」

   不安そうに修一を見て、
詠晴(いやだっ!私以外のアソコを見ないで・・・)

   ものすごく残念そうに力を込めて、
修一「惜しいーーっ!!!」

お蘭「(動揺し)な、なにが惜しいってのさ?」

修一「それだけの美貌をもちながらアヘンで脳がイっちょるのが惜しいとゆうたのよ」

お蘭「なんだってー!」と夜叉の如き形相で叫んだお蘭の横で物凄い威圧感を放つエンベルが無表情で修一を凝視している。

修一「その股を開いた品のなさと、アラビアンナイトに出てきそうな、あほげなヤツを従えとるのがお前の器量よ」

   エンベルを見て、
修一「おまえ、もしかしてトルコ人か?」

エンベル「(少し驚き)そうともよ」

エンベル「(誇るように)オスマン大帝国の末裔と戦えるのを光栄に思え」

   緊張してる船長に振り向き、
修一「俺達がこいつに殺られると思ったから無事に帰れんとゆうたんじゃろ?」

船長「(遠慮がちに)え、まあ・・・」

修一「(おどけ顔で)ところがどっこい!」

修一「俺はいままで一度も戦いで負けたことがないんじゃ」

早苗「(鼻の穴を広げて)私もね」

   目を吊り上げて怒り、
お蘭「エンベル、私を抱きたかったら、こいつらを八つ裂きにしちまいな」

   エンベル、お蘭を見て目に欲情を滲ませる。

エンベル「(念を押すように)本当にこいつらを殺ったら抱かせてくれるのか?」

お蘭「ああ、私ゃウソはいわないよ」

お蘭「ただし、こいつらは今まで戦ってきた奴らとちがい一筋縄じゃいかないよ」

   不敵な表情の修一と早苗を煙管で指し、
お蘭「とくにこの二人はね」

お蘭「私ゃ勘でわかるんだ」

修一「お蘭とやら、お前は育ちは悪いが勘だけはよさそうじゃのう」

   キッと睨んだお蘭をしみじみ見て、
修一「はて?いま思い当たったんじゃが・・・」

修一「お前はもしかしたらクンサーの孫じゃないのか?」

   お蘭、小さく驚く。

お蘭「ほ~う、その若さで私のじい様を知ってるとは驚きだねえ」

           つづく


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(287)   ケシの花

2024-12-02 18:58:31 | 漫画のシナリオ
(287) ケシの花

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。

タンカーの船長(50)を含め他の四人の乗組員も全員日本人で善人そうに見える。

船内で働く二十代のアジア人の女達二十人

N=ナレーション&呟き

   タンカーの外観にN『船長は修一に脅されたのがよほど効いたのか素直に秘密の場所まで案内した』

   早苗以外の全員が船倉の分厚いハッチの扉の前に緊張の面持ちで立っている中、修一が船長に冗談めかして、
修一「まさかハッチを開けたら一面お花畑でしたってことはなかろうの?」

   船長、ギクッとして目を泳がせる。

   それに目ざとく気づき、
里香(ん?いま目が泳いだよね?・・・)

   ハッチのノブに手を掛け念を押すように修一に、
船長「中を見たら無事には帰れませんよ。いいんですね?」

   ハッチを見て緊張し、
リン(一体なにが待ち受けてるんだ・・・)

   耳に手を当て、おちょくるように船長に、
修一「は?なんとおおせになられましたか?」

   たじろぐ船長に、
修一「あんたは世の中には関わっただけで負けという相手がおるのを知らんようじゃのう」

   いたく感心して、
詠晴(この言葉もインパクトがあるからいつか使おう)(さりげなく言うのがコツね・・・)

   ハッチのノブに手を掛け躊躇する船長に少し怒り、
修一「もったいつけんと早う開けや」

   船長、渋々重いハッチを「ギーッ」と手前に開く。

   中を見て修一と早苗以外の皆が目を瞠って驚愕する顔の絵。

   ハッチの中には船の端から端まで見渡す限り一面にケシの花が何万本も植えられており、上からLEDライトを照射され根本は水耕栽培の装置が張り巡らせてある大ゴマの絵(ほとんどは白い花を咲かせているが蕾も混ざっている)

   開花前のケシのつぼみの横にナイフで切った切り口があり、そこから白い粘液が垂れている絵のアップ。

   花畑を眺めてあ然とし、
里香(これって、ひょっとしてケシの花・・・?)

   巨大なケシ畑を見て感心し、
修一「おやおや、最先端の技術を取り入れたきれいなお花畑じゃのう」

   スマホで花を「カシャ」と撮影し、
修一「この白い花がなにかグーグルレンズで調べてみましょうかね」

   苦笑し、
リン(分かってながら、まったくお茶目なひとだ)

リン(というか船長の無事に帰れないと言う言葉が引っかかって仕方ないんだが・・・)

リン(ま、岩城さんがいるから何があろうと大丈夫だろう・・・)

   スマホの画面を見て、
修一「ほうほう、やっぱりケシの花じゃったか」

   一面のケシの花の絵に修一の声、
  「警察に踏み込まれる心配のないタンカーの船倉でご禁制のケシを栽培するとは」「実に斬新なアイデアで感服いたした」

修一「(船長をギロッとねめつけ)ケシ畑はここだけじゃあるまい?」

   迷いつつ頷き、
船長「・・・この階の下に同じ規模の畑があと三層あります」

   驚愕し、
リン(だとしたら収穫量はかつての黄金の三角地帯にも迫る規模じゃないだろうか・・・)

   呆れて船長に、
修一「おまえはクン・サーか」※クン・サー=タイ国境付近の山岳部に潜んで大麻薬組織を作り上げた昆沙という中国人。

   怒った様に否定し、
船長「あんなヤツと一緒にしないで下さい。私は船の運航を任されてるだけです」

   修一を見て感心し、
リン(なんとクン・サーを知ってるとは岩城さんの博識にはおどろくばかりだ・・・)

   船長をねめつけ、
修一「こんな大規模でケシを栽培してるってことはとうぜん精製工場も完備しとるよのう?」

   船長、迷いつつ頷く。

修一「そこへ案内してもらおうか」「ゆうちょくが・・・」

修一「どんな隠し玉をもっちょるんか知らんが余計な知恵をまわさんほうが身のためじゃけんの」

   船長、しぶしぶ頷く。

   停止してるタンカーを上から俯瞰して見た絵。

   修一達が見守る中、顔を強張らせた船長が別の階層のハッチを手前に開く。

   中を見て修一と早苗以外の皆が目を瞠って驚愕する顔の絵。

注、ワンフロア―の奥半分が精製設備を備えた工場になっており、手前の広いスペースに作業台がずらりと並び、そこで二十代のベト
ナム人、ミャンマー人の女達二十人がTバック一枚だけの姿でベルトコンベアーで流れてくる袋詰めした麻薬を仕分けしており、フロ
アーの端に袋詰めした麻薬が山の様に積んである。


   麻薬を仕分けしている女達を見て驚愕し、
リン(さっきの海賊は、タンカーではなく、この麻薬が狙いだったのか・・・)

   黙々と作業してる素朴でどこか陰りがある女達を憐憫の眼差しで見て、
修一(可哀想に、きっと貧しい村から人買いにさらわれてきたんじゃろう・・・)

   Tバックだけの女達を見て驚き、
里香「えっ、なぜみんな裸で作業してるの?」

修一「(訳知り顔で)そりゃあ、女は隠し場所がいっぱいあるけんじゃろ」

里香「え?意味がわかんない・・・」とキョトンとしてる里香を見て早苗が苦笑する。

   山の様に積まれた袋詰めした麻薬の絵に修一の声、
  「航海してるように装い洋上でケシを栽培し」

修一「精製した麻薬をギャングが船に買いにくるって寸法か」

   とぼけた表情で船長に、
修一「お前らの闇は深そうじゃのう」

   憐憫の眼差しで黙々と作業してる女達を見て、
修一(面倒じゃが、みんなを助け出して家まで送り帰してやらにゃならんのう・・・)

   怒りのこもった目で船長を睨み、
修一「彼女らをどこからさらってきたんな?」

船長「(心外そうに)そんな、さらうなんてとんでもないですよ」

   黙々と作業してる女の絵に船長の声、
  「彼女たちが自ら望んで乗船してきたんですよ」

   呆れたように船長を睨み、
修一「ほう、この期に及んでもシラをきるか」 

   船長を睨み、
修一「それが嘘じゃったら問答無用でお前らの首を跳ねるけん覚悟しちょれよ」

   修一が一人の女の後ろに近づいてゆくのを見て案じ、
里香(あーあー、事情をきいたら情にほだされるのが分かり切ってるのにー・・・)

   修一、作業中の女Aの肩を後ろからそっと叩く。

   振り向いた女A(中位の美人)が修一を見てハッと驚いて両手で胸を隠す。

修一「驚かせてすまん」「あんたら、どこからさらわれてきたん?」

   怪訝な表情で、
女A「え?だれもさらわれてなんかないですよ。みんな自分から望んでここにきました」

修一「船長など怖れんでもええけん正直にいいんさい。必ず助けだしてあげるけん」と言ってる間にほかの女達もワラワラと集まっ
てくる。

女B「ほんとのことです。うそじゃないよ」

   いかにも女の子らしく縫いぐるみを飾った彼女らの綺麗な六畳の個人部屋の絵に女の声、
  「みんな清潔な個室を与えられて食事もすごく豪華だし、こんな素晴らしい職場はないですよ」

女A「私の村ではひと月必死に働いても四万円にもならないけど、ここはその十倍も払ってくれるんです」

修一「(疑わし気に)金が実際に振り込まれてるのを確かめた?」

女A「(嬉しそうに頷き)もちろん」

女B「お金がたくさん貯まったから村にマンションを建てて妹を大学にいかせてやれたし」

女A「私達はみな雇ってくれたキャプテンに感謝してるんですよ」

修一「キャプテンって船長のこと?」

女A「(頷き)私達がやってることは悪い事だけど、ここが無くなっても他で生産されるでしょ?」

   女Aの股間の絵に彼女の声、
  「あなたがどう思おうと人類が滅びない限り麻薬は決してなくならないのよ」「だからキャプテンを責めないで下さい」

   悲し気に、
女A(一つだけ嫌でたまらない事があるけど・・・)

   どこか表情に翳りをおびた複数の女達の絵にAの呟き、
  (みんなも家族に仕送りするために我慢してるし・・・)

   肩透かしをくったように、
修一「うーん・・・」(タンカーを爆破する気じゃったが・・・)

修一(みんな今の仕事に満足そうだし、彼女らの収入減を絶つわけにはいかんし、どうしたものか・・・)

   思案してる修一を、したり顔で見て、
里香(やっぱりね。まんまとほだされちゃった・・・)

   腕組みして思案してる修一を興味津々に見て、
リン(さて、こんな悪の根源を見逃すわけにはいかないし、岩城さんはどう決着をつけるか・・・) 

      つづく



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(286)  タンカーの秘密

2024-11-17 13:18:07 | 漫画のシナリオ
(286)タンカーの秘密

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。

メイド(25)CAの格好をした美人。

ソマリア人の海賊、十人。

タンカーの船長(50)を含め他の四人の乗組員も全員日本人で善人そうに見える。

N=ナレーション&呟き

   遮蔽物から身をさらして立ち上がった早苗がマグナムを両手で構えて「ドーン」と撃つ。

   軽機関銃を持った海賊の腹に「ボゴッ」と直径30㎝の大きな穴が開いて吹っ飛ぶ。
注、ここから二人は遮蔽物に身を潜め、早苗は蹲踞(そんきょ)の格好で屈んでいる。

   呆れて銃を見つめて早苗に、
修一「それ、もしかして前より威力が増しちょらん?」

   殺された海賊を振り見て、
修一「重機関銃でもあんなでかい穴は開かんぞ」

早苗「(自慢げに)弾を改造して破壊力をあげたの。ただ殺すだけじゃつまんないもの~」

修一「よお反動で手首を折らんことよ。頭に命中したらスイカみたいに破裂するぞ」

   我が意を得たりと顔を輝かせ、
早苗「試射ではイマイチ威力がわからなかったから、人を撃ちたくてずっとうずうずしてたの」

   蹲踞した早苗のジーンズがガッツリ食い込んだ股間の絵の大ゴマ(淫靡な匂いがほんのり漂い出ている)。

   修一が早苗の股間を厭らしい目で見る絵にN『ジーンズの股間から漂ってくる呼吸をするのも切なくなるような淫靡な香りを嗅いで修一は我を忘れた』

修一「(恥じらいつつ)早苗さん」

早苗「なあに?」

修一「(恥じらいつつ)ちょっと質問してええかね?」

早苗「どおぞ、なんでも聞いてちょうだい」

   ジーンズがガッツリ食い込んで淫靡な匂いがほんのり漂い出てる股間のアップに修一の声、
  「その食い込み方は明らかにノーパンじゃろ?」

早苗「(頬を染めて恥じらい)やっぱりわかる?」

   欲情して中指で早苗のジーンズがめり込んだ股をなぞり、
修一「こんなにズボッと食い込んで痛くない?」

   股に中指の腹をグイと埋めて驚き、
修一「あらららら、ズトズトじゃございませんか」

   赤面して恥じらい、
早苗「あ~ん修ちゃんがいじるから~」(修ちゃんといたら私はいつでもズトズトなの・・・)

修一「(興奮して股を擦りながら)いますぐジーンズの股の内側の匂いを嗅がせてくれ」

   切なげな表情で修一の股間を撫でて、
早苗「そうさせてあげたいのはやまやまだけど~」

早苗「ここでは脱げないから、こいつらを片づけたあとでね」と話す二人の背後から銃を構えた海賊Aが忍び寄るが二人は気づかない。

修一「よっしゃ!速攻でこいつらを片づけちゃるわっ」と立ち上がりざまに刀を抜く。

   次の瞬間、背後から忍び寄った海賊Aに修一が銃を頭に突きつけられる。

   ギョッと驚き、
早苗(しまった。私がついていながら修ちゃんを危険にさらすとは何という失態・・・)

   右手で銃を突きつけたまま修一の首を左腕で締めて早苗から離れ、
海賊「頭を吹っ飛ばされたくなかったら刀を捨てろ」と言うAの背後から残り七人の悪相の海賊がわらわらと出てくる。

   その時、Aに襲い掛からんとしたB1に掌を向けて押しとどめ、
修一「(余裕の表情で)まてまて」

   エッという表情をしたB1に、
修一「こんな美味しい場面をかっさらったら早苗に撃たれて木っ端微塵にされるぞ」

   ひえっという顔で怯えたB1を見たAが訳が分からず戸惑うのを意にも介さず、
修一「早苗、殺れそうか?」

   両手で銃を構え、Aに狙いをつけて怒髪天の表情で頷き、
早苗「修ちゃんに銃を向けるヤツは私がゆるさない」

早苗「(修一に)耳をふさいで」

   修一が両耳を塞いだのでAがエッという顔をする。
海賊「(慄いて早苗に)脅しじゃないぞ、ほんとにこいつの頭を吹っ飛ばすぞっ!」

   早苗がズドーンと撃ったと同時に銃が大きく跳ね上がる。

   修一が顔を背けると同時、Aの顔が「グシャ」と飛び散ってなくなる。

   首から下だけになった死体がゆっくり後ろに倒れる刹那、修一が後ろに振り向いて「ズシュっ」と一人を袈裟懸けで倒し、もう一人の首を「ズブっ」と刺し貫抜く。

注、海賊はあと残り5人である。

早苗「あとは私にまかせて」と言いざま素早く前転する。

   海賊達の発砲をかいくぐって起き上がりざま、2丁構えたマグナムを連射して5人の頭を次々に「ズシュ」「グシャ」と木っ端みじんに吹っ飛ばす。

   それをA1の窓から見て驚嘆し、
リン(すごい・・・あっという間に海賊を全滅させてしまった・・・)

   操舵室から見ていた船長が驚愕し、
船長(な、なんと・・・)

   銃をホルスターに収めながら慌てふためいて修一の耳に触れ、
早苗「大丈夫?私の声が聞こえる?ねえ返事してっ!」

   耳に手を当てて聞こえぬフリをして、
修一「え?いますぐナメてくれ?」

   ほっと安堵して頬を染め、
早苗「よかった・・・」

早苗「鼓膜が破れたんじゃないかとヒャッとしたわ」と言ってる後方でA1が着艦態勢に入っている。

   着艦したA1のタラップから石川、リンたちが逼迫した様子で降りてくる。逼迫して詠晴と二人の元に駆け寄ってきて、
里香「修ちゃん、早苗さん、怪我はなかった?!」

修一「あれしきのこと、ほんの座興でござるよ」

   ほっと安堵し、
詠晴(修ちゃんにもしものことがあったらこの若さで未亡人になるとこだった・・・) 

里香「(安堵し)二人に限ってやられるわけないとは思ってたけど・・・」という里香と共に皆が安堵してる向こうの方から船長たち五
人が出てくるのが見える。

   船長達が感激の態で修一に頭を下げ、
船長「危ない所を助けていただきありがとうございました。お怪我はなかったですか?」

修一「(すまして)な~に、これしきの事、造作もないことよ」

   突如厳しい表情で、
修一「ところで」

修一「こんな空船を海賊がねらうのは腑に落ちんから、ちと船内を見学させてもらうぞ」

   感心し、
石川(さすが修ちゃん。やっぱり最初から怪しんでたんだね)

   他の船員達と共にギョッと驚き、
船長「そ、それだけはご容赦ください」

   不敵な表情で船長達を睨んで刀の柄に手を添えて抜刀の構えをし、
修一「おれの言葉に一言でも否をとなえた瞬間がこの世で息をする最後と思え」

   詠晴の下着がジュブと濡れたのを下から煽って見た絵。

   修一にうっとり見惚れ、
詠晴(シブい!私もこんなセリフを言ってみたい・・・)

   船長達、怯えて凝然とする。

船長「(怯え)船内を見せたら殺されるので、それだけは勘弁してください」

船長「ほかの事なら何でも、助けてもらった礼に一億・・・」

   と言いかけた時に修一が目にもとまらぬ速さで抜刀して一番端にいた船員の首を跳ね飛ばしたので船長達が驚愕する。

注、これで乗組員は船長を含め残り四人である。

   血ぶりをして刀をチンと鞘に納め、
修一「問答無用とゆうたよの?」「いらざる口をきくでないわ」

   再度、抜刀の構えをして船長達を不敵に睨み、
修一「さて、つぎはだれの首を跳ねちゃろかの」

   恐れ戦いて観念し、
船長「・・・わ、わかりました。どこにでも案内しますから刀から手を離してください」

   とぼけた表情で、
修一「ゆうちょくが時間稼ぎによけいなところへグルグルつれまわすなよ」 

修一「(船長をねめつけて)この船の秘密の場所に最短距離で案内せい」

船長「は、はい・・・」

   胸をときめかせて、
詠晴(どんな秘密があるんだろう、もしかしたら沈没船の財宝を隠してたりとか・・・)

   胸をときめかせて、
里香(巨大なカジノがあって世界中の金持ちや有名人が乗ってたりとか・・・)

          つづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(285)   ソマリアの海賊

2024-11-04 10:18:00 | 漫画のシナリオ
(285) ソマリアの海賊

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。

メイド(25)CAの格好をした美人。

見るからに悪相のソマリア人の海賊、十人。

タンカーの船長(50)を含め他の四人の乗組員も全員日本人で善人そうに見える。

N=ナレーション&呟き

   雲の上を飛ぶA1をロングで描いた絵。

注、機内では皆がファーストクラスの豪華な食事に舌つづみを打ち、CAが飲み物を注いで回っている。



   豪華な機内食のアップに里香の感嘆の声、
  「うっわー、すんごいご馳走だー」

   美味しそうに食べ、
里香「雲海を見下ろしながらこんな美味しい料理を食べられるなんてもう最高」

   美味しそうに食べ、
早苗「本当ね、いままで食べた機内食のなかで一番おいしいわ」

   鼻の穴を膨らませて自慢げに、
里香「そりゃあ、香港のペニンシュラから引き抜いたシェフが作った料理だもん」

里香「ねえ、石川君、普段はこの飛行機を遊ばせてるんでしょ?」

石川「(キョトンとして)そうだけど」

里香「もったいないから富豪相手のプライベートジェット機の会社をはじめたら?」

   石川、優しい表情で里香に振り向いて「クスッ」と苦笑する。

   その石川を興味深げに見て、
リン(わたしも同じことを思ったが、微塵もそんな気はなさそうだな・・・)

   突然スピーカーから「メーデーメーデー、こちら日本のタンカー、海賊に追われてる。至急救援乞う!」と救援要請が流れてリン達が驚く。

   お春が伺うような顔で石川に振り向く。

   お春に頷き返し、
石川「お春さん、救援に向かって」

お春「(安堵したように)承知しました」

   美味しそうに食べながら、
修一「石川君、今度の獲物は俺と早苗さんがもらうけん、ミサイルはなしね」

   修一に優しい表情で笑み、
石川「了解。でも怪我しないでね」

   食事しながら嬉しそうに、
早苗「やっぱミサイル戦より肉弾戦のほうが楽しいわ。嬉しくてチビリそう」

   ワクワクして、
リン(物凄いことが立て続けに起こり、映画みたいな展開になってきたな・・・)

   海上を飛ぶA1を俯瞰した絵。

   機内ではCAがワゴンに食器を片付けながら、うっすら頬を染めて修一に、
CA「食後のお飲み物はやっぱりミルクになさいますか?」

修一「いや、お姉さんの免疫をたっぷり頂いたけん、もう結構。ありがとう」

   CA、目元をほんのり潤ませて修一を見つめる。

   スピーカーから「タンカーを発見しました」とお春の声が流れる。

   喫水が極限迄上がった10万トン級のタンカーの後方に、両側の扉を取っ払ったスクラップ寸前のUH1多用途ヘリコプターが迫っている。

   ヘリの横に取り付けた大口径の機関銃で船の操舵室に向かって「ガガガガ」と薬きょうを跳ね飛ばして威嚇射撃している。

   その様子を三百m後方にいるA1の操縦席から見た絵。

   タンカーの操舵室では船長が威嚇射撃するヘリを見てパニックになり「助けが来るまで全速力で逃げるんだっ!」と航海士達に叫ぶ。

注、操舵室には、制服を着た日本人の船長と船員が四人いる。

   ヘリの機内には操縦士を含め、粗末なTシャツを着た十人の悪相のソマリア人が乗っており、ヘリに取り付けた大口径の機関銃で狙いをつけつつ前甲板の広々した場所に着艦しようとしている。

   着艦したヘリから軽機関銃やピストルを持った男たちが甲板に飛び降りる。

   それを操舵室から見下ろして顔面蒼白になり、
航海士「もしやヤツらは悪名高いソマリアの海賊では・・・?」

船長「(絶望し)もうだめだ、すぐにここへ押し入ってくるぞ・・・」

   機内から窓外を見下ろし、
修一「ボロ船に追われてるのかと思ったら、海賊ごときがヘリをもっちょるんか」

   早苗が平然と座席の横に置いてたリュックを手に取る。

   リュックの中からマグナム銃が二丁収まった肩掛用ホルスターを取り出す。

   そして慣れた様子でホルスターを胸前に装着するのを見て驚き、
リン(なんとマグナム銃を持ち歩いてるとは・・・)

   早苗、慣れた手つきでホルスターから銃を抜いてシリンダーを回して点検する。

   慣れた手つきで銃をホルダーに収める早苗を見て感嘆し、
リン(もう、やる気満々。まさに女戦士だな)

   操縦席のお春に向かって、
修一「お春、地獄の黙示録みたいにワルキューレの騎行を大音量で流してくれるか」

   呆れて修一を見て、
リン(こんな状況下なのに、なんとお茶目な・・・)

   修一に苦笑して振り向き、
お春「ラジャー(了解)」と親指を立てる。

   やる気満々で座席から立ち上がる修一と早苗を見て、
リン(二人ともミサイル戦よりも肉弾戦のほうが血沸き肉が躍るんだろな・・・)

   A1の機体前部の下がスッと開いて巨大なスピーカーが出現する。

   スピーカーから大音量で音楽が流れる絵にN『超高性能のスピーカーからワルキューレの騎行が大音量で流れ出した』

   ベルトに刀を差しながら嬉しそうに、
修一「うひ、映画の中のロバート・デュヴァルになった気分でテンション爆上がりじゃーっ!」

   大音量の音楽に気づいて海賊たちが上空後方でホバリングしてるA1に振り向く。

   操舵室の船長たちが双眼鏡でA1を見て顔を輝かせ、
船長「おお、だれか知らないが救援にきてくれたぞ!」

   A1の機体前部からアパッチに搭載してるのと同じミサイルが「シュパッ」と発射されたのを見て海賊たちが驚愕してヘリから逃げる。

   ミサイルが命中しヘリが霧散する。

   海賊達、それを見て驚愕。

   A1の機内ではCAが扉を開けかけており、その後ろに修一と早苗が待機している。

   二人を不安そうに見ながら指先に停まってるB1に、
詠晴「ビーちゃん、二人を守って」と言われB1がやる気満々でうんうんと言うように頷く。

   タンカーの甲板から五m上でホバリングしながらタラップを開いてゆっくり着艦態勢に入るA1の入り口に並んで立ってる早苗に、
修一「早苗さん、あいつらを全員サメのエサにしちゃろかね」

   嬉しそうに銃を海賊達に向け、
早苗「お任せを」と会話してる二人の後ろからB1が機外に飛びだしてゆく。

   海賊たちが修一と早苗に向かって「ガガガガ」と機関銃を連射する。

   機銃掃射をものともせず二人が甲板に飛び降りて前転して遮蔽物に身を隠すと、A1が急上昇してタンカーから離れる。

   A1、タンカーの50m後方まで離れる。

注、タンカーは空で喫水が極限まで上がりスクリューの先端部が海面から出て水をかき混ぜている。

   機内の窓からタンカーの尻を見下ろして、石川がハッと何かに気づく。

   尚もタンカーを見下ろして眉をひそめ、
石川「どうも違和感をかんじるな・・・」と漏らせた彼の側にリンがやってきて眼下を見下ろし、
リン「どうかしましたか?」

   タンカーの喫水が極限まで上がってスクリューの先端部が海面から出て飛沫を散らせてる絵に石川の声、
  「あんなに喫水線が上がって重油を積んでないのが明らかな船を海賊が襲いますかね?」

リン「乗組員と船を人質にとって身代金を要求するつもりでは?」

   懸念があるような表情で、
石川「海賊がそんな面倒なことをしますかね?」

石川「あの船にはとんでもない秘密が隠されてる気がしてならないんですが・・・」と窓外を見ながら言う石川の言葉を聞いて彼の側
に立つリン、里香、梅花、詠晴が不安げに顔を曇らせる。

               つづく






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(284)  無敵のプライベートジェット機

2024-10-21 10:23:51 | 漫画のシナリオ
(284)無敵のプライベートジェット機

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。

メイド(25)170㎝。CAの格好をした美人。

N=ナレーション&呟き


   雲の上を飛ぶA1をロングで描いた絵。

   同、機内

   頬を染め、恥ずかしそうに修一にミルクが入ったグラスを手渡し、
メイド「お待たせしました。絞りたてのミルクでございます」

修一「(すまして)うむ。かたじけない」

   そのやり取りを見て取り乱し、
早苗(ま、まさかほんとに彼女の乳じゃないわよね?!・・・)

   遥か前方を航行する大艦隊に気づき、
お春「(平然と)前方に領海侵犯してる艦隊を発見」

注、中国軍の空母、駆逐艦、戦艦などが二十隻隊列を組んで航行している。

リン「えっ」と皆と共に窓の外を見る。

   大艦隊を上から俯瞰した大ゴマ。

   眼下の大艦隊を見て驚愕し、
リン「こんな大艦隊で他国の領海を我が物顔で侵犯するなんて正気の沙汰じゃない」「どこまで横暴なやつらなんだ」

   艦隊を見下ろし、不敵な表情で、
修一「前にも同じ事があったが、よおも懲りもせずなめくさりやがって」

   窓外を見て怯え、
リン(まさか艦砲射撃されたりしないだろな?!・・・)

   「空母から発艦した戦闘機が二機こちらに向かってきます」とスピーカーから聞こえ、リンの家族は慄くが、修一達は平然としている。

   メイドが平然と座席に座ってシートベルトを手に取る。

   ベルトを締めるメイドのスカートの奥にTバックが見える艶めかしい絵。

   平然とスカートの裾を直してるメイドをあ然と見て、
リン(もしかして、こんなことに慣れっこなのか・・・?)

   遥か彼方に二機の戦闘機がこちらに向かってくるのをA1の操縦席から見た絵。

   操縦席のお春の股間にタイツがズブリと食い込み陰毛が透けてるのを下方(足元)から煽って見た絵に「ピピピピ」と警告音。

お春「(平然と)ミサイル二機にロックオンされました」

リン「(驚愕し)ひえっ、ロックオン!?」

   敵戦闘機が二機同時にミサイルを「シュパッ」と発射する。

   窓からそれを見てリン、梅花と共に驚愕し、
詠晴「きゃっ、ほんとに撃った!!」

修一「(呆れ)警告もなしに民間機を攻撃するとは、いかにも奴等らしいのう」

石川「(平然と)電磁バリア放射」

お春「電磁バリア放射」と復唱してスイッチを押す。

   A1の機体の全周囲から電磁波が波紋状に放射される。

   斜め前方からミサイルが百メートル先に迫ってきたのを見て驚愕し、
詠晴「ひゃっ、もうだめ、命中するっ!!」

   次の瞬間、ミサイルがUターンしたので驚き、
詠晴「えっ・・・Uターンした?・・・」

   敵パイロット、ミサイルが自分に向かって飛んでくるのを見て目をむく。

   慌てて手元の脱出ボタンを押す。

   操縦席のカバーが外れると同時にパイロットが二m噴射されかける。

   が、ミサイルが命中しパイロットもろとも機体が爆裂する。

   リン、二機が爆裂したのを見てあ然とする。

   穏やかな表情でリンに振り向き、
石川「ミサイルが電磁バリア内に入ったら電子回路が壊れて発射地点にもどるんです」

リン「(あ然とし)な、なんと・・・」

リン「無敵すぎてもはやゲームみたいですね・・・」

   艦隊を見下ろして呆れ、
リン「しかしこんなに堂々と領海侵犯されて、よく日本は反撃しませんよね」

リン「台湾ならとっくにスクランブル態勢にはいってますよ」

修一「(情けなさそうに)まったく。日本の防衛体制のお粗末さには情けなくて愛想がつきるわ」

石川「(少し憤慨して)腰が引けた政府や自衛隊なんかハナからあてにしてないよ」

   厳しい表情で艦隊を見て、
石川「日本を舐めるヤツはぼくが許さないからね」と言った石川を見て驚き、
リン(この人でも怒るんだ、そりゃ自国がコケにされたら当然か・・・)

石川「(平然と)ミサイル発射」

   驚き、
リン(ひゃっ、ついにミサイル!こりゃヘタしたら戦争勃発・・・)

お春「(平然と)ミサイル発射」と復唱してボタンを押す。

   右の翼の外側のミサイルが一基、機体からゆっくり離れる。

   スロモーションのように僅かに落下しながら煙を吐いてゆっくり推進する。

   突如「シュッ」と猛スピードでくねりながら眼下の艦隊目掛けて飛んでゆく。

   緊張してミサイルの航跡を見ながら「ゴクッ」と唾を飲み、
リン(九州が消滅するほどの威力があると言ってたが・・・)

   梅花、詠晴も緊張して唾を飲みこむ。

   艦の乗組員数人が、飛んでくるミサイルを何だろうという顔で手かざししてボーと見ている。

   直後、艦隊の真ん中の戦艦に命中する。「ズズズズーン」という地鳴り音と共に核爆発したかの如く物凄い水柱があがる。

   水柱は空に届かんばかり膨れ上がり、全ての船が霧となって霧散する。

   リン達はそれを見て驚愕し、スピーカーから「衝撃波がきますので座席につかまってください」とお春の声が流れる。

   衝撃波が機体にぶつかり、機体が弾かれたように跳ねたのを外から見た絵。

   機内が激しく揺れ、梅花と詠晴がひじ掛けを握りしめて「きやーっ」と悲鳴をあげる。

   海底のでこぼこの岩盤が数十キロにわたって円を描いて露出し、破壊した二隻の原子力潜水艦の残骸も見える。

   眼下をあ然と見下ろし、
リン「う、海がめくれてゆく・・・」

   円を描いて押し出された海水が山のような津波になって外側に広がってゆく。

   眼下を見て梅花と詠晴、あ然とする。

   津波は高さ一キロにも及び更に外側に向かって広がってゆく。

   津波が広がってゆく先に滑走路を備えた巨大な人工島の基地が見える(滑走路には戦闘機が十機並んでる)。

   人工島の兵員達が眼前に迫った巨大な津波を見てなすすべもなく立ちすくみ、その後方では大勢の兵員が恐怖に慄き逃げまどっている。

   眼下を見て驚愕し、
リン「おおー、人工島が飲み込まれるぞ・・・」

   大津波が人工島を飲み込む。

   それを見て驚愕するリンの顔。

   津波が通り過ぎると人工島が跡形もなく水面下に消え、更に津波は先へと広がってゆく。

   あ然とその光景を見て、
リン(なんとスカッとする地獄絵図・・・)

リン(数十年かけて作り上げた艦隊と人工島が泡と消えてざまーみろだ)

リン(こんな一瞬でなにもかもが消滅したら原因の突き止めようがないし・・・)

リン(もし突き止めても、こんなミサイルを持った者に立ち向かえるはずもないだろう・・・)

   梅花と詠晴がポカンと眼下を見ている絵にN『結局、津波は三つの人工島を消滅させて、ようやくおさまった』

修一「(眼下を見て感嘆し)いやはや、射精したみたいにスッキリしましたわ」

   修一を見て得意げに頬を染め、
早苗(ふふ)

   パツパツのジーンズの股部がムギュッと股間に食い込んでるのを下方から煽って見た絵に早苗の呟き、
  (わたしの膣(なか)に出したみたいに気持ちいいってことね・・・)

     つづく


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(283)  夢のメガネ

2024-10-07 10:58:17 | 漫画のシナリオ
(283)夢のメガネ

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物
詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。

メイド(25)170㎝。CAの格好をした美人。

N=ナレーション&呟き

   前部のカバーを外して並べたリードの一方にミサイルがカチャ、カチャ、カチャと渦巻き状に装填される絵。

   それを皆が興味深げに眺めており、皆から一歩後ろに下がった所に石川と立ってたリンが、
リン「さっきB1が屋敷を警戒飛行してましたが・・・」

リン「もし敵が頑丈なブルドーザーやクレーン車で突入してきたらどう対処するんですか?」

石川「B1といっしょにオニヤンマが飛んでるのを見ましたか?」

リン「(訝し気に)は、はい・・・」

石川「いいものをお見せしましょう」とリンをシャッターの前に誘う。

   壁一面がシャッターになってる所に向かって、
石川「開け」と命令したら「スー」とシャッターが上に開いたのでリンが驚く。

注、シャッターが開くと壁一面にオニヤンマより一回り大きな百機のトンボが羽を上に畳んで隙間なくびっしり並んでいる。

   それを見て驚愕し、
リン「えっ、あれはロボットだったんですか?・・・」

石川「(頷き) 羽がソーラシステムになってて永遠に飛べるB2という自爆AIロボットです」

   えっという顔で驚き、
リン「自爆AIロボット・・・?」

   B2の目のアップに石川の声、
  「この目は一万m上空からでも地上の人間の顔を識別できる高性能カメラでーー」

   走行中の戦車を追跡してたB2が戦車の側面に張り付いた絵に石川の声、
  「ターゲットが戦車であろうと胴体の爆薬で半径10m以内のものを」

   B2が「シュパッ」と爆発して戦車が跡形もなく霧散した絵に石川の声、
  「跡形もなく元素分裂させられます」

   呆気に取られてるリンの側に皆が興味深げに集まってくる。

石川「標的が地球の裏側にいても顔を認識させて座標を入力すれば自力で飛んでいって抹殺できる究極の兵器です」

リン「(驚愕し)だとすれば・・・」

リン「攻撃される前に敵の指導者を暗殺して戦争を未然に防げぐことができますよね・・・?」

   慈愛に満ちた表情で頷き、
石川「リンさんがなにを考えてるか想像がつきますが」

石川「ぼくと修ちゃんが台湾を守るから、リンさんはなにも心配しなくて大丈夫ですよ」

   リン、梅花、詠晴が驚愕した絵にN『全台湾人の不安を払拭してくれた石川の心強い言葉にリン達は胸を突かれたーー』

   リン、感極まり涙を浮かべて顔をくしゃくしゃにする。

   両手で顔を覆って嗚咽するリンを詠晴と共に抱きしめ、
梅花「(涙ぐみ)あなた・・・」

詠晴「(涙ぐみ)パパ、すごい人達と出会えたね・・・」と感激してるのを早苗達が慈愛に満ちた表情で見守る。

   慈愛に満ちた表情で早苗に、
里香「修ちゃんと石川くんが助っ人なら世界最強ですよね」

早苗「(すまして)わたしもいるしね」

   B2がびっしり並んだその端の方に置いてあった眼鏡を取り出して、
石川「兵器だけじゃなく、こんなのも開発中なんですよ」

注、黒縁の眼鏡のツルはやや太く、内側のこめかみに当たる部分に骨伝導装置が埋め込んでありレンズは薄い色がついている。

   眼鏡のツルを広げて見せ、
石川「この試作品は重すぎるからもっと軽量化しなきゃなんないんだけど」

   興味深げに見て、
修一「女の下着が透けて見える眼鏡?」

   むっとし、
石川「ぼくがそんな物をつくると思う?」

   恥じ入り、
修一「ごめん。つい願望がぽろりと・・・」

   里香、口を押さえて「ぷっ」と吹く。

石川「全盲の人でも見える眼鏡で、骨伝導装置が埋め込んであって難聴の人でも音が聞こえるんだよ」

   皆と共にひどく驚き、
修一「えっ!?」

   感動し、
修一「まさに夢のような眼鏡じゃないか、石川君が兵器以外にもそんな研究もしてたとは・・・」

   眼鏡を見つめて沈思し、
修一(もし・・・)

   眼鏡のアップに修一のN『これが完成したら目や耳の不自由な人達はどんなに喜ぶだろうーー』

   感動して石川の顔を両手で挟んで両頬にキスし、
修一「たのむ!」と言ったので皆が驚く。

   頬を染めてあ然としてる石川に、
修一「この眼鏡を一日も早く完成させて一人でも多くの人を助けてあげてくれ」

   涙目で石川を抱きしめ、
修一「俺は粗野で腕力でしか人を救えんが」

修一「石川君は科学で障害者の人たちを助けてあげてくれ、たのむ!」

   慈しむような目で修一を見て、
早苗(修ちゃんはちっとも粗野じゃないし、情が深くて誰よりもデリケートだよ・・・)

   早苗と共に目尻を拭い、
里香(ぐすん、修ちゃん、これ以上惚れさせないで・・・)

   慈しむように修一の背中をポンポンしてやり、
石川「がんばって一日も早く完成させるからまかせといて」

   腕で目頭を押さえて「うぐうう」と嗚咽を漏らし、
リン(なんて優しく思いやりのある人なんだ、わたしは心底、岩城さんに惚れましたよ・・・)

   梅花と詠晴も感動して涙ぐんでるとき後ろから「翔様、A1の離陸準備が整いました」と声がした。

   詠晴と皆が振り向くと、お春が艶然と笑みを浮かべて立っている。

注、お春はCAのように髪をひっつめてお団子にし、ほぼブラジャーに近いタンクトップと陰毛と割れ目がくっきり透けた超極薄の白
いパツパツのタイツにスニーカー姿である。


   お春の股間を見て驚き、
詠晴(ひえっ!!)

   陰毛が透け、性器にタイツがズブリと食い込んだ股間のアップに詠晴の呟き、
  (ひ、ひょっとしてノーパン?・・・)

詠晴(こんな際どい恰好をして、修ちゃんの気を引くためとしか思えない・・・)

石川「(優しい表情で)もし皆さんがよろしければ遊覧飛行にお誘いしようと思って」

   皆が「おおー」と歓喜する。

   操縦席の外観を斜め下から煽って見た絵。

   ワクワクして真っ先に左前部にあるタラップを上がりながら、
里香「中はどんなになってんだろう」

注、外開きのドアの内側がタラップ(五段の階段)になってる機内はファーストクラス並の豪華な席が左右に五席ずつあり、奥にトイレ
とギャレイ(調理室)がある。操縦席は二座ある。CAの格好をしたメイドの服装は白い半袖ブラウスにパツパツの超ミニスカートであ
る。


   メイドがギャレイの横に立ってお辞儀をして迎える機内を見て驚き、
里香「おおー、すんごい。まさに大富豪のプライベートジェット機だねー」と里香の後に乗り込んできた者達も機内を見て驚く。

   先に掛けてたリンが、修一が刀を持って入ってきたのを目にして驚き、
リン(え、なぜ刀を・・・?)

   修一、足の間に刀を立てて座席に座る。

   最後にリュックを持った早苗が、
早苗「よっこらしょ」と言って座席に座る。

   左斜め前の早苗の足の横に置いたリュックを見て、
リン(ただの遊覧飛行なのになんの荷物なんだろ・・・)

注、右側前から修一、詠晴、梅花、リンが座り、広めの通路を隔てた左側前に石川、里香、早苗が着座している。

   「ギューーン」と出力を上げたエンジンの絵。

   客室との仕切りがない操縦席から後ろの皆に振り向き(お春は超小型ヘッドホンをつけている)、
お春「離陸しますのでシートベルトをお締めください」

   お春を見て驚き、
修一「おっ、お春がパイロットか」

修一「お春、離陸するときにはボーディングミュージックがいるだろうが」と言った修一を見て石川が微笑む。※ボーディングミュー
ジック=離陸前に機内で流れる曲。

   優しい表情で振り向き、
お春「どんな曲がよろしいですか?」

修一「キャセイでかかるバリーホワイトのラブテーマと言いたいところじゃが」

修一「今日はリンさん達に敬意を表してエバー航空でかかる雨夜花(ウヤホエ)を頼む」

   リン一家が修一を見て驚く。

   嬉しそうに修一に会釈し
リン「お心遣い感謝いたします」

お春「(優しい笑みを浮かべて)承知いたしました」と液晶パネルにタッチする。

   窓の上のスピーカーから♪が流れてきたのを聴き、
詠晴(修ちゃんは、なんて細やかな心遣いができる人なんだろ)

   うっとり聴きほれ、
詠晴(この曲を聴いたら台湾が恋しくなっちゃった・・・)

   「ギュューン」とエンジンの出力が上がって機体がフワリと浮き上がる。

   垂直に5m上昇し、エンジンが水平に可動する。

   A1が急上昇してゆくのをロングで描いた絵。

   窓から外を見て歓喜し、
里香「すんごい。戦闘機みたいな急上昇ーっ」

   雲の上を巡航する機体を上から俯瞰した絵。

   ワゴンをひいた美人のメイドからシャンパンを注がれて恐縮し、
リン「ありがとう」

   修一に、
メイド「お飲み物はなにになさいますか?」

   すました顔で、
修一「おれはお子ちゃまじゃけん、カルピス!」

注、修一より後ろの席の者は既にそれぞれ飲み物を飲んでいる。

   クスッと笑んで、
メイド「カルピスはあいにく。アイスコーヒーかオレンジジュースでは?」N『修一は、美人でいい匂いがする彼女をちょっとからか
いたくなった』

修一「じゃあ、お姉さんの搾りたてのミルク」と言う修一を見て早苗が苦笑する。

   頬を染めて艶然と、
メイド「承知いたしました。ではギャレイで絞ってまいります」

   メイドがギャレイに入って「シャー」とカーテンを閉めたのを見て驚き、
早苗(え、ええーっ!??)

   平然と石川に振り向き、
お春「翔さま、まもなく日本の領海を出ますが」

石川「(平然と)構わないよ」

石川「今日は日本の領海を侵犯する艦隊をすべて殲滅するつもりだから」

早苗「(嬉しそうに)おっ!」

   リン、梅花、ギョッと驚愕し、
リン「か、艦隊を殲滅?!・・・」 

          つづく




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(282)   超人軍団

2024-09-24 10:24:01 | 漫画のシナリオ
(282) 超人軍団

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。

執事(60)威厳のある顔。

美人のメイド三人(共に25) 。

N=ナレーション&呟き


   石川の隣に掛けたお春の前にアフタヌーンティーセットを置いたメイドに「ありがとう」と会釈したお春の美しさに見惚れて、
詠晴(なんて綺麗な人・・・時代劇の女優かしら・・・?)

梅花(こんな日本人形みたいに綺麗な人が実際にいるとは・・・)

   感嘆して豪奢な室内を見渡し、
リン(この少年が一代でこれだけの財を成したとは・・・台湾のIT長者でもこの財力には及ぶまい・・・)

修一「(平然と)お春、息災でなによりじゃ」

お春「(頬を染めて恥じらい)あい。修一様も息災そうでお春は嬉しゅうございます」

   その様子を見て呆気にとられ、
詠晴(え、なにこの会話、修一様?まさか彼女じゃないわよね?・・・)

   微笑ましそうに、
石川「お春に修ちゃんが来るっていったら大慌てで髷(まげ)を結って着物に着替えたんだよ」と言われ、お春が赤面してうつむく。

   そのお春を嫉妬の目で見て、
詠晴(修ちゃんのためにわざわざ着物に着替えるなんてぜったい怪しい・・・)

   しょんぼりして、
詠晴(修ちゃんの事を分かったつもりだったのに・・・)

   更に気落ちし、
詠晴(人脈が途方もなさすぎて、ちっともわかってなかった・・・)

石川「(修一に)あ、そうだ、いまクラプトンが日本公演に来てるから呼んで演奏してもらおうか?」

   リン達、ギョッと驚き、
リン(く、クラプトンって・・・)

梅花(あのエリック・クラプトンのこと・・・?)

石川「修ちゃん、前にホワイトルームとクロスロードをクリームのバージョンで生で聴きたいって言ってたよね」

修一「ありがとう。でも今日はリンさん達を紹介するために来たからまた次の機会にお願いね」

   少し気落ちし、
石川「そう、残念。彼の年齢を考えると最後の来日かもしれないんだけどな」

   リン達、あ然とし、
リン(クラプトンを思いつきで呼べるって・・・)

石川「あ、リンさんに報告しとくことがあったんだ」

リン「(驚き)な、なんでしょうか?」

石川「リンさんが中国の秘密警察に狙われてるって修ちゃんから相談を受けてたんだけど」

   リン達驚く。

石川「奴らのデーターベースにハッキングしてリンさんの記録を全て消去したからもう狙われる心配はありませんよ」

   リン達家族が驚愕し、
リン「えっ!?そんなことが可能なんですか・・・?」

石川「(平然と頷き)可能なんです」

石川「それと台湾に潜入してる秘密警察の奴らもお春さんが全員始末したから安心してください」

   信じ難いようにお春を見て、
リン「こ、この方が始末してくださったんですか?・・・」

修一「見た目からは想像もつかんが、お春は石川くんの影働きをする凄腕の殺し屋なんよ」

   リン達、驚愕してお春を眺め、
リン「・・・こんな楚々とした美しい方が殺し屋とは・・・」

修一「あっぱれ石川君。世話をかけたね。これで俺の心配事が解消したわ」

   リン達、胸を突かれたような表情で修一を見て、
リン(こんなに私達のことを心配してくれてたとは・・・)

修一「お春にも世話をかけたね。本当にありがとう」と頭を下げる。

   リン達が立ち上がって石川とお春に頭を下げ、
リン「一面識もない私どものためにお骨折りいただき感謝の言葉もございません」

梅花「本当に有難うございます」

石川「いいの、修ちゃんが喜んでくれるならぼくはなんだってするからね」

   リン達、腕で目頭を押さえ、
リン「うぐっ、なんという人たち、なんという超人軍団・・・」

修一「リンさん、なぜ奴らが台湾に執着するか気づいちょる?」

リン「(予期せぬ質問にとまどい)え?そりゃ台湾を占領したいから・・・」

修一「だけじゃないね。真の狙いは台北の故宮博物院の宝物じゃないかと俺は思っとるんじゃが」

   石川、うんうんと賛同して頷く。

   リン、驚愕のあまり口をあんぐり開けて二の句が継げない。

   紅茶を飲みながら修一に、
石川「そうそう、来たついでにミサイルの補充をしとく?」

修一「(いま気が付いたように)おー、その用事もあって来たんじゃった」

   好奇心に顔を輝かせ、
リン(やった!石川さんの工作室を見れる絶好の機会!)

   扉を開け放った格納庫兼工場の前のヘリポートにプライベートジェット機が駐機してある。両翼の真ん中についてるエンジンはオスプレイのように稼働し、噴射口は駐機時には下向きになっている。扉は前部左側にあり、両翼の下に長さ30㎝、直径5㎝のミサイルを3発ずつ装着した機体を修一たちが眺めてるのをロングで描いた絵(お春はいない)。

   あ然と機体を眺め、
リン(自家用機まで所有してるとは・・・)

修一「いつのまにか飛行機を替えたんじゃね」

石川「そうなの。前の機体じゃ仲良しクラブのメンバー全員を乗せられなかったからね」

   あ然と石川を見て、
リン(そんな理由で・・・?)

   A1の外観に石川の声、
「A1(エーワン)って名づけたんだけど」

   ミサイルを撫でながら、
石川「垂直離発着できるように改造して、標的を元素分裂させるミサイルを6発搭載してるんだよ」

修一「(興味深げにミサイルを撫で)これはどのくらいの威力をもっちょるん?」

石川「理論上では一発で九州を消滅させられるはずなんだけど、これだけは試してみないとわかんないね」と平然と言ったのでリンがギョッとする。

修一「(驚き)たまげた。五発で日本を消滅させられるってこと?」

石川「おそらくね」

   リン達、顎が外れそうなほど驚愕し、
リン(なんと恐ろしい、この超小型ミサイルだけで世界を制圧できるではないか・・・)

   精密工場の如く様々な機械がある工場の中程にあるバイク用のミサイルを装填する機械の前にアパッチを停めて装填する様子を皆が眺めてるのをロングで描いた絵。

注、ミサイルを装填する機械の横の棚はシャッターで閉じられ、その向こうに全面ガラス張りの防塵室が三室並んでおり、室内は精密
機械だらけである。


   前部のカバーを外したアパッチにガンベルトにセットされたミサイルがカチャ、カチャ、カチャと渦巻き状に装填されてゆく絵。

   それを見て顎が外れるほど驚き、
リン「な、なんと・・・」(こんな大量に装填できるのか・・・)

   ミサイルが装填されるのを腕組みして見ながら、
修一「欲を言えば・・・」

修一「後ろから煽ってくる車と向かい合わずに攻撃できりゃ言う事ないんじゃが」

石川「(驚き)えっ、言ってなかったっけ?・・・」

   アパッチの風防に後ろの映像(後続車)が映ってる絵に石川の声、
  「バックカメラと指示したら風防に後方の映像が映るから」

   アパッチからシュパッと前方に発射したミサイルがUターンして後方に飛んでゆく絵に石川の声、
  「ロックオンして発射の指示をしたらいいだけなんだよ」

   車にミサイルが命中して「シュパッ」と霧散した絵に石川の声、
  「車が真後ろにいても元素分裂して霧散するから破片も飛んでこないし」

修一「(ひどく驚き)ええええーっ!」

修一「そんな事ができるなんて、いま初めて知ったわ」

   驚愕し、
リン(戦車にも勝る地上最強のバイクではないか・・・)

石川「(申し訳なさそうに)ごめんね、てっきり説明したと思ってたの」

修一「ほかのメンバーのリードも同じことができるってこと?」

石川「うん、みんなにもそのことを教えてあげて」と言った時に後方から「石川くーん」と呼ばれる。

   振り向くと里香と早苗が笑顔で手を振って格納庫の中をリードでこちらに走って来ており、
石川「(笑顔で)あ、里香ちゃんと早苗さん」

   二台が石川の前に停まり、
里香「(修一を見て嬉しそうに)おお、修ちゃんも来てたんだ」

早苗「里香さんとミサイルを補充してもらいにきたの」

注、早苗はノースリーブのタンクトップに足の長さが際立つパツパツのジーンズ。里香はノースリーブのタンクトップに短パン姿。

修一「いいときに来た。俺もいまミサイルを補充してもらってたんよ」

   里香と早苗が詠晴に気づく。

   笑顔で、
里香「こんにちは、リンさんの娘さんですよね」と言う里香と共に早苗も笑顔で会釈する。

   頬を染めて少し気圧され、
詠晴「こ、こんにちは、ヨンチンといいます」

   後光がさすような美人オーラを発散してる里香と早苗を見て圧倒され、
詠晴(動画で顔は知ってたけど・・・実物の方が百倍きれい・・・)

   涙目で愕然とし、
詠晴(うぅ、もうマインドクラッシュ・・・)

詠晴(お春さんだけでもモヤモヤしてたのに・・・見なきゃよかった・・・)

                つづく


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(281)  バカップルの末路

2024-09-09 10:49:24 | 漫画のシナリオ
(281)バカップルの末路

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

宮崎文雄と瓜二つのオッサンとバカげな婆あ。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。

執事(60)威厳のある顔。

美人のメイド三人(共に25) 。

N=ナレーション&呟き


   アパッチから「シュッ」と発射されたミサイルがくねりながら50m先の コンテナに向かって飛んで行くのを各々がバイクに跨って眺めている。

   「シュパッ」と命中し閃光と共にコンテナとトラックが跡形もなく霧散したのを見て「ふー・・・」と溜息をつき、
リン(何度見てもすさまじい威力。この開発者に会えると思ったら武者震いしてきた・・・)

   アパッチを方向転換させながら、
修一「では、皆さんまいりましょうかね」と言う修一に習い詠晴達も転回する。

   空の絵に「プルルルル」とエンジン音と詠晴と修一の会話、
  「ねえ修ちゃん、けっこう走ったけど、このまま真っ直ぐでいいの?」

  「うん。もう少し行ったら交差点があるから、そこを左折したらすぐに着くわ」

   他車のいない片側二車線の道路をバーグマン、アパッチ、トライクの順に一列になって走ってるのを上から俯瞰した絵に修一と詠晴の声、
  「きっとヨンチンが喜びそうなご馳走を用意してまってくれちょるぞ」

  「わーい、楽しみだな~♪」

梅花「(微笑ましそうに)ヨンチンたら、岩城さんと一緒なのがよっぽど嬉しいのね」

   しみじみと、
リン「ろくでもない男に惚れなきゃいいがと心配だったが、本当によかった」

リン(相手次第では消すつもりだったが・・・)

   修一のメットの耳部に詠晴の声、
  「あらら修ちゃん、だれかが煽り屋ぽい奴に絡まれてるから助けてあげて」

修一「(うんざりし)やれやれ、毎回こんな場面に出くわすのう」

注、宮崎文雄と瓜二つの男が車を斜めに停めて進路をふさぎ、信じられぬほどの大口を開けて怒鳴りながら後続車に向かってゆき、片
割れのバカげなババアがそれをガラケーで撮っている。後続車の大人しそうなカップルは恐怖に青ざめている。


   窓を開けた車内で怯える男に、
宮崎「てめえーっ、俺を煽りやがって危ねえだろうがーっ」

男 「あ、煽ってきたのはお宅のほうじゃないですか」と反論する横で彼女が怯えている。

宮崎「やかましいっ、おれに喧嘩を売ってんのか―っ!」と大口を開けて物凄い形相で怒鳴る。

   カップルの車の後ろに詠晴と並んで停止して、怒鳴る宮崎を見て感心し、
修一「よおもあんなに口が開くもんじゃのう。顔の半分以上が口じゃないか」「顎の関節がよっぽど発達しとるんじゃろうのう」

   ぷっと吹き、
詠晴「私もおんなじこと思った」

   突然、宮崎が男に猛烈な右パンチをくらわす。

   が、当たる寸前に顔の見えない誰かに拳を掌でバチンと握られる。

   宮崎が驚いて相手を見ると、
修一「(呆れたように)われ、よおもそがあに口が開くのう。カバかと思うたぞ」

宮崎「(不敵な表情で睨み)われ?」

修一「(不敵な表情で睨み)おう、われじゃ」

修一「カバのオッサンの方がええか?」と言いざま握った拳をボキボキ捻りつぶされ宮崎が「ぐぎええーっ」と悲鳴をあげる。

   リン達と並んで眺め、
詠晴「(冷ややかに)ざまあみろ。修ちゃんに見られたのが運の尽きだね」

   ガラケーで撮りながら慄き、
ババア「あ、あんた・・・」

   凝然としてる車内のカップルに、
修一「(優しい表情で)あとは引き受けたけん、お宅らはもう行きんさい」

男 「あ、有難うございます。殺されるかとチビリそうだったんです」と女と共に頭を下げる。

   カップルの車が走り去り、修一の前に集まったリン達に、
修一「(ポケットに手を入れながら)さて」

   ポケットから取り出したギロチンを伸ばして見せ、
修一「リンさんが喜びそうな武器をお見せしましょうかね」

注、ギロチン=長さ60㎝のピアノ線状の物で両端の膨らみにAIが内臓され、修一の命令で首に巻きついて一瞬で切断する。

   ギロチンを不審げに見て、
リン「ただのピアノ線・・・にしか見えませんが・・・」

   ぐるぐる巻きにしたギロチンを掌に包み込んで、
修一「ただのピアノ線かどうか乞うご期待」

   片膝をつき折れた指を庇って「うぐぐうう」と呻く宮崎に、
修一「われ、今まで何人の人を煽って不快な思いをさせてきたんな?」

宮崎「ううぐぅ、ゆ、指の骨が折れたから救急車を呼んでもらえませんか・・・」

   次の瞬間、修一に顎を「ガヅッ」と蹴りあげられて血反吐と共に歯を三本吹っ飛ばされて「ぐぶっ」と叫んでゴツンと後頭部からひっくり返る。

   血まみれの宮崎の顔面をグリグリ踏みにじり、
修一「そがあなこと聞いちゃあおらんわいやっ、何が救急車じゃ」

   尚もグリグリ踏みにじり、
修一「おどれが善良な人らを病院送りにしてきたんじゃろが、このクソ虫がっ」

   ガラケーを構えて恐怖に慄くババアに、
修一「おう、ガラケー婆あ、こっち来い」

   婆あが怯えながら寄ってくる。

   婆あの髪をぐわしっと引っ掴んで引き寄せ、
修一「そこに気をつけして立っちょれ」

   昏倒してる宮崎の顔面をドガッと蹴り、
修一「いつまで死んだ振りしちょるんなっ、一秒で立たにゃ首をへし折るぞ」

   ガラケー婆あの横に宮崎がよろけながら立ち上がったのを見て呆れ、
修一「まさにおどれらは似合いのバカップルよのう」

   うんうんと頷き、
詠晴(類は友を呼ぶとはよくいったものだわ)

   優しい表情でリン達に振り向き、
修一「はいっ、お待たせしました。一瞬なのでよーく見てて下さいね」

   パっとギロチンを宙に放り、
修一「バカップルを殺れ!」

   宙で円を描いて回転するギロチンをリン達が呆然と見て、
リン(なんと、人の言葉を解するのか・・・?)

   ギロチンが目にもとまらぬ速さで「ヒュン」と宮崎の首に巻きつき、間髪入れず婆あの首にも巻き付いて切断すると宙で回転して待機する。

   二人の首の切断面から血が一筋流れる。

   首がわずかに「つ」とずれる。

   二人の首が同時に「ドサッ」と地面に落ちたのを見てリン夫妻が驚愕し、詠晴が「ひえっ!・・・」と悲鳴をあげる。


   石川邸の外観にN『バカップルをミサイルで跡形もなく始末してから石川邸にやってきた』

   リン、梅花、詠晴の三人が石川邸を見て驚愕してる顔のアップ(三人の背後には広大な芝と、その向こうには森がある)。

注、大きな玄関の扉を開け放した石川邸はトランプの別荘をそっくり模したもので、屋敷の前に執事とメイド達(ダウントン・アビーの
メイドと同じ制服で丈は膝が隠れる長さ)が整列し、リン達をうやうやしく迎える。


   邸を見て立ち尽くしてたじろぐリン達(修一は玄関に向かって歩んでいる)の上半身を背後から見た絵に驚嘆の声、
詠晴「・・・う、うそでしょ・・・」

梅花「日本にこんな大邸宅があったとは・・・」

リン「それもトランプの別荘をそっくりそのまま作るとは、どれほどの財力の持ち主なんだ・・・」

   尚もたじろぎ、
リン(とても一代で財を築いたとは思えないし、私と同年代か上の人に違いない・・・)

リン(そんな年配の人と岩城さんが知り合いだとは・・・)

   ふと中空を見上げたらB1が二機と、オニヤンマが一匹飛んでるのを見て感心し、
リン(屋敷の周りをつねにB1が見張ってて、まさに塀のない鉄壁の要塞だな・・・)

   オニヤンマを訝し気に見て、
リン(しかし、あのオニヤンマはB1が怖くないのだろうか・・・)

   玄関に出迎えた石川と修一が和やかに話しながらこちらに歩んでくるのを見て、
リン(おや、この屋敷の主の息子さんかな?)

注、石川は半袖のカッターシャツに黒ズボン、スニーカー姿である。

   緊張してるリン達の前に立って穏やかな表情で、
石川「ようこそ。リンさんのことは修ちゃんから聞いてますので今日はゆっくりしていって下さいね」

石川「(さり気なく)報告することもあるし」

   えっという顔で驚き、
リン(初対面なのになにを報告することがあるんだろ・・・)

   ぽっと頬を染めて石川に見惚れ、
詠晴(知性が顔に滲み出てて、なんて綺麗なひとなの・・・)

   詠晴を冷やかすように、
修一「うっとり見惚れるほどいい男じゃろ」

   頬を染めて頷き、
詠晴「女性が男装してるのかと思った・・・」

修一「くっ」と吹く。

   皆の膝から下の足の絵に石川の声、
  「さ、みなさん、アフタヌーンティーの用意をしてるのでどうぞお入りください」

注、室内はトランプ邸の内部とまったく同じ豪華絢爛。重厚な長いテーブルの一方の真ん中に石川。対面に修一、リン、詠晴、梅花の
順に掛けている。テーブル上には人数分の豪華なアフタヌーンティーのセットがのっていて三人のメイドが各々のカップに紅茶を注ぐ
のを執事が見守っている。

   リン達がメイド達を呆気に取られて見てる中、B1と毒液のスペアが入った箱をテーブルの上に差し出して修一に、
石川「はい、修ちゃんにたのまれたB1ね」

   箱を手に取って中を見て、
修一「有難う。たんびに悪いね」

石川「(優しい表情で)いいの、気にしないで」

   メイドに紅茶を注がれながら、
石川「修ちゃんには守らなきゃなんない人が一杯いるから」と言う石川を見てリン達が驚く。

リン「(石川に)あの、あなたのお父さんがB1やミサイルを作られたんですよね?」

石川「いえ、ぼくが作ったんですよ」

   詠晴、梅花と共に驚き、
リン「は?!・・・」

   サンドイッチを食べながらリンに、
修一「石川君は兵器の発明家でアメリカの国防総省やマフィアに武器を売っちょるんじゃがね」

修一「あまりにも儲かりすぎて金の使い道に困りシャレでこの屋敷を建てたんだって」

   リン達がポカンとした顔で、
リン(シャレでこの大邸宅を・・・?)

   黄八丈の着物を着て石川の横に立った女の下半身の絵にお春の声、
  「みなさま、ようこそお越しくださいました」

   リン達に軽く会釈し、
お春「当家の主、翔様の心づくしを召し上がりながらどうぞくつろいで下さいませ」

注、お春(20)は日本髷を結い、黄八丈の着物を着ている。

   お春の凛とした美しさにリン達が圧倒されてぽかんとする。

              つづく


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(280)   俺をなめちょるんか!

2024-08-26 13:03:35 | 漫画のシナリオ
(280) 俺をなめちょるんか!

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

中国人A(30)ツリ目の悪相の運転手。

その他、悪相の中国人12人。


N=ナレーション&呟き

   車内から後ろのコンテナにふり見て、
A (そろそろコンテナからこいつらを出してやるか、中は蒸し風呂状態だろうし・・・)

   修一と話してるリンを眺め、
A (警察署の建物も署員も手品みたいに消えたからリンがなぜ生きてるのかナゾだが、今日こそ息の根をとめてやる)

   そう呟いた直後、フロントガラスの向こうでB1がこちらに襲い掛かってきそうな形相でホバリングしてるのに気づいて驚き、
A 「ひえっ、お、大スズメバチ!」

   恐々B1を見つめ、
A 「くそっ、外に出られないじゃないか・・・」

   突然、運転席側のドアが開き、修一に喉を鷲掴みされて「うぐっ」と呻く。

   Aが喉を鷲掴みされてコンテナの扉の前までズルズル引きずられてゆくのをリン達があ然と見ている。

   Aに襲い掛からんとするB1に掌を向けて押しとどめ、
修一「待て」

   落胆したB1に言い聞かせるように、
修一「リンさんの敵を倒したいのはわかるが、先に聞くことがあるけんの」

   今にもAに飛び掛からんとしてるB1を見て、
リン(B1が襲うってことは、私を狙う殺し屋か・・・)

   中空でホバリングしてるB1を見て感動し、
リン(なんて頼もしいビーちゃん。ご褒美にエサをあげられないのが残念でならないよ)

   修一、Aの後頭部を引っ掴んでコンテナの扉に「ガヅッ、ガヅッ、ガヅッ」と顔面から叩きつける。

   顔面を血まみれにしてドサッと仰向けに倒れたAを無表情で見下ろし、
修一「俺の質問にシラをきった瞬間にぶち殺す。知りませんも通用せんぞ」

修一「わかったら頷け」

   恐怖に慄くA、修一を仰ぎ見てガクガク頷く。

   その様子をリン達があぜんと見守り、
リン(いつもながら胸がすくようなスピーディーさ・・・)

詠晴(こんな感情の乏しそうなヤツでも修ちゃんのまえでは従順になるんだ・・・)

修一「コンテナの中に何人おる?」

   A、言いよどむ。

修一「(無表情で)もうええ。ぶち殺しちゃるわ」

   恐怖に顔を歪めて慌て、
A 「ま、まって、12人乗ってます・・・」

修一「リンさんを狙う警察署のやつらか?」

A 「そ、そうです・・・」

A 「前の署員が全員行方不明になったから、代わりにきた奴等です・・・」

   梅花、詠晴はギョッと驚くがリンは泰然としている。

   憤怒の形相でAの顔面を踏みにじり、
修一「わりゃ、たった12人で俺に喧嘩売りにきたんかーっ!」

修一「俺をなめちょるんかっ、せめて一個師団ぐらいでこんかいやっ!」

詠晴「パパ、一個師団って何人ぐらいのこと?」

リン「(のどかな表情で)そうだな、明確な規定はないが概ね一万人前後かな」

詠晴「(驚愕し)えーっ、修ちゃんは本気で言ってるの?」

リン「(平然と頷き)本気だね」

リン「いろいろ秘密兵器を持ってるし、鉄人ウーマンの早苗さんやミサイルを作れる友達もいるし」

A 「(恐れ戦き)ま、まってくれっ、リンを狙ったのになぜあんたが怒るんだ」

   Aの顔面をグリっと踏みにじり、
修一「やかましいわっ!リンさんを狙うのは俺に喧嘩を売ったのと同じじゃ、ドアホが」

   三人目を潤ませて感動し、
詠晴「修ちゃん・・・」

リン「岩城さん・・・」

梅花「なんと心強い言葉、岩城さんがいてくれたら世界とでも戦えそう・・・」

修一「メンバーはあと何人おるんな?」

A 「日本に潜入してる党員を総動員したからコンテナの中の12人が全てです」

A 「予算の関係で日本だけにそんなに人数を割けないから・・・」

修一「よし分かった。立て」

   よろけて立ち上がりながらおもねるように、
A 「正直に白状したから・・・」

   突然、喉ぼとけを掴まれてAが「ぐっ」と呻き、
修一「雑草は根本から根絶せにゃならんのよ」

   修一、Aの喉仏を「ブチッ」と引きちぎって絶命させる。

   リン達あぜんとし、
詠晴(ぎえっ、私に優しい修ちゃんと同じ人とは思えない・・・)

   向こうの倉庫の隅にとめてあるフォークリフトを見て、
修一「リンさん、ちょっとあれを借りてええかね?」

リン「(訳が分からず)は、はい、どうぞ」

   修一、フォークリフトに乗ってスタートボタンを押す。

   フォーク(爪)を真ん中まで上げた修一が「シュー」とモーター音をたててコンテナのどてっぱらに猛スピードで突進してゆくのを見て三人が目をむいて驚き、
リン「えええっ!」

   手で両目を覆い、
詠晴「きゃっ、修ちゃん危ないっ!」

   コンテナのどてっぱらにフォークを根本までガツンと突き刺した瞬間に中から「ぎええー」と悲鳴があがる。

   後方を振り見ながら素早くバックする。

   尚もコンテナ後部に向かって突進し、
修一「おりゃーっ、人間串カツじゃーっ」

   「ドガッ」とフォークを根本まで突き刺した瞬間、「ぐぎえええーっ」と悲鳴があがる。

   あ然と見てるリン達の絵に、
  「ガツン」「ぎやっ」「ドガッ」「ガッガガ」「ぐぎええっ」とフォークがコンテナを突き破る音と悲鳴。

   フォークをコンテナに突き刺したまま「タン」とリフトから飛び降りた足元の絵に修一の声、
  「さてと」

   「ギィー」とコンテナの扉を開けながら、
修一「いかが相成りましたかな」

   扉を全開にすると二人が腹をフォークに串刺しにされてぶら下がり、首がちぎれた者、胸や腹が破れて絶命してる者など凄惨な姿で全滅してる絵に修一の声、
  「ありゃー、全滅させてしまったか。B1の出番を奪って悪いことをしたのう」

   呆気に取られてるリン達に振り向き(リンの肩にはB1がとまっている)、
修一「さてヨンチン」

詠晴「なあに修ちゃん?」

修一「ご両親の一番の心配事はヨンチンが一人で台湾におるときに危険な目に合わないかということじゃ」

   虚を突かれたように驚き、
梅花「そう、そうなんです!なにかあってもすぐに駆けつけられないし・・・」

リン「岩城さんのおっしゃる通り、それが私たちの唯一の心配事なんです」

   アパッチのハンドル部から飛び立ったB1を指先にとまらせ、
修一「で、詠晴を守る術をいろいろ考えたが、俺のB1を護衛につけることにした」

リン「(妻と共に恐縮し)私のB1をもって帰らせるつもりだったんですが・・・」

修一「それはならん。リンさん達にも護衛は必要じゃけんね」

   B1を詠晴の指にとまらせ、B1に、
修一「おまえの新しいご主人様じゃ。何があっても守り抜くんだぞ」

   B1、うんうんと頭を振る。

   B1の頭を慈しむように撫でながら躊躇し、
詠晴「でも私がこれをもらったら修ちゃんが・・・」

修一「友達にまたもらうから心配いらん」とポケットに手を入れる。

   毒液のスペアが入ったケースをポケットから出して詠晴に手渡し、
修一「これは毒液のスペアね。これでご両親の心配事も解消したし、詠晴が台湾で最強の女になったのう」

   感激し、
リン(私の目の届かない所でヨンチンが党の奴等やストーカーに狙われるのが一番心配だったが・・・)

リン(接近される前にB1が瞬殺してくれるから、まさに詠晴は無敵。台湾で最強の女になった・・・)

   感激して涙を拭い、
詠晴「ぐすん、修ちゃん~・・・」

   リンと梅花が涙ぐみ、
リン「そこまでヨンチンの事を考えて下さってたとは・・・」

梅花「もう、只々有難くてお礼の言葉もみつかりません、本当に有難うございます・・・」

   B1の頭を撫でてる詠晴の指のアップに修一の声、
  「あ、そうそう、台湾と行き来するときに手荷物検査で引っかかったら面倒じゃろ」

   中身を透明に描いたキャリーバックの中にガチャの透明の丸い容器(二個)に入れたB1と、クワガタが入れてある絵に修一の声、
  「昆虫のガチャを土産に買って帰る旅行者が大勢いるから搭乗前にガチャの容器に入れてしまったら怪しまれまい」

   夫婦共に恐縮して、
リン「もう何から何まで親以上にヨンチンのことをおもんばかっていただき感謝のしようもありません」

   何か閃いたように、
修一「あ、そうじゃ」

修一「いまから代わりのB1をもらいに行くけん、よかったらリンさん達も一緒にいく?」

リン「(狂喜し)もしや、空飛ぶバイクとミサイルを作った人ですか?」

修一「うん。万が一のことを考えてリンさん達の事はもう話してあるし」

   狂喜し、
リン「ぜ、ぜひ連れてってくださいっ」

   携帯で「あ、石川君、いまからーー」と話しながらアパッチの方に向かう修一の背を不可解そうに見て、
リン(・・・万が一を考えてとはどういう意味だろうか・・・)

      つづく


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(279)  我愛你(ウォアイニー)

2024-08-12 15:34:42 | 漫画のシナリオ
(279)我愛你(ウォアイニー)

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

N=ナレーション&呟き

   修一宅駐輪場にアパッチとバーグマンが並べて停めてある絵にN『初体験ですっかり味をしめたヨンチンは今日も朝から
やって来てセックスに没頭していた』

   同、玄関内

   修一のスニーカーと詠晴の踵の低いパンプスが玄関ドアの方に向けてきちんと揃えてある絵にN『ヨンチンの香水と性臭が入り交ざった筆舌しがたい淫靡な匂いが玄関にまで満ちていたーー』

注、ここからベッドで性交している。

   騎乗位で腰を巧みに「クイクイ」振る詠晴の下半身の絵にN『セックスに天賦の才があったヨンチンはすぐにフェラと腰使いのコツを飲み込み、その才を存分に発揮した』

   腰を振りながら快感に眉尻を艶めかしく歪めた詠晴の顔のアップにN『フェラや腰使いが下手な者にいくら教えても無駄
だが、ヨンチンの床上手は生まれもっての才能であった』

   腰を振りながら恥ずかしそうに修一を見下ろし、
詠晴「顔に・・・いっぱいかけて・・・」

注、ここから修一は床に立ち、詠晴は修一の前に膝まずいている。修一は下半身だけの絵で顔は描かない。

   詠晴が修一の股間の前に膝まずき、握った勃起から「どぴゅ」と大量に飛び散った精液を顔面と半開きにした口で受け、長いまつ毛と唇につららのように垂れた精液を恍惚として舌で舐める。

   尚も勃起をしごきながら訴えるような眼差しで修一を見上げ、
詠晴「我愛你(ウォアイニー)」「好きよ修ちゃん、大好きすぎて頭がおかしくなりそう・・・」

   握った勃起に愛し気に頬刷りしながら、
詠晴「この世で私を御せるのは修ちゃんただ一人だけ・・・」N『一人娘で真綿にくるむように育てたヨンチンに両親は強くいえなかったがーー』

   顔に飛び散った精液をティッシュで優しく拭ってくれる修一を詠晴が従属の眼差しで見上げてる絵にN『心から愛し崇拝する修一にだけは従順なのであった』

   天井のシーリングライトの絵に会話、
  「喉が渇いたでしょ?アイスコーヒーでも作りましょうか?」

  「うん、たのみまちゅ」

   同、キッチン

   換気扇の絵に修一の声、
  「ツルッツルでため息が出そうな艶めかしい腋じゃのう・・・」

   流しの横にアイスコーヒーが入ったグラスが二つ置いてあり、その横に詠晴が身体を支えるように左手をついてる絵(体は描かず手だけ)に修一の声、
  「おっと、よしと言うまで腕を下ろしてはならん」

注、二人とも素っ裸で詠晴は修一より五㎝背が高い。流しに背をもたせかけ左手をついて体を支える詠晴が恥ずかしそうに右腕を上に伸ばしている。

   詠晴の腋のアップ。

   恥じらう詠晴の腋を嗅ぎ、
修一「この汗まじりの甘ったるい匂い、嗅ぐのをやめられん・・・」

   腋に鼻を付けてうっとり嗅ぎ、
修一「たまらん、どこを嗅いでもいい匂いがするヨンチンの身体は実に神秘じゃわ・・・」

   頬を染めて恥じらう詠晴の顔のアップに彼女のN『全身余すところなく、足の指の股まで嗅がれて舐めつくされた・・・』

   詠晴の陰毛のアップに彼女のN『こんな顕微鏡で見るように肌の細胞まで舐めしだかれて慈しまれる女はいないだろう』

   二人の膝から下の絵に詠晴のN『よくぞこんな相性が合う人と出会えたものだ・・・』

注、ここから修一は台所の壁にもたれてアイスコーヒーを飲み、向かい合った詠晴も勃起を愛し気にしごきながら流しに背をもたせかけてグラスを手に持っている。

修一「これを飲んだら倉庫にいってみようか?次のコンテナが入ったかもしれんけん」

詠晴「(上機嫌で)うん、いいよ」

   快晴の空の絵に「プルルルル」とエンジン音と会話、
  「インカムの調子はどうですかー、俺の声がきこえますかー?」

  「はーい、バッチリ聞こえますよー」

   他車のいない片側二車線の道路。バーグマンの後ろにアパッチがついて走ってるのを上から俯瞰した絵に会話、
  「ところで、毎日むちゃくちゃヤリまくってヒリヒリせんか?」

  「うふっ、ヒリヒリが回復するまで待てないほど病みつきになっちゃった」

詠晴「(頬を染めて恥じらい)私がこんなにセックスにハマるとは夢にも思わなかったわ」

   ノースリーブに超ミニでシートに跨ってるミニの奥にチラッとTバックが見える絵に詠晴の声、
  「こんな気持ちの良い事を今まで知らずに生きてきたのが悔しい」

詠晴「もっと早く修ちゃんと出会っていっぱいヤリたかったよ」

   詠晴のメットの耳部に聞こえる修一の声に詠晴の返事、
  「ところで台湾大学は東大なみの難関らしいが、ヨンチンは頭がええんじゃね」

  「頭がいいというよりーー」

   あっけらかんとした表情で、
詠晴「記憶力が良いか悪いかの差じゃないの?」「出題されそうな問題を嗅ぎ分けるカンも必要だけど」

   バーグマンのメーターを含むハンドルの部分の絵に詠晴の声、
  「頭がいいというのは可能性の塊の修ちゃんのような人の事だってパパが言ってたけど私もそう思うわ」

   淡々とした表情で、
修一「そんなこと言われたの初めてじゃわ」と言った修一のメットの耳部に詠晴の声、
  「そんな分かり切ったことをわざわざ口に出して言う人もいないでしょう」

   前方の倉庫の前からコンテナを積んだトレーラーが離れてゆくのを見て、
詠晴「あら、もう荷下ろしがすんだみたいよ」

   倉庫の横にトライクとアパッチとバーグマンが並べて停めてあり、十m離れた向こうにコンテナを積んだトレーラーがもう一台停まっている絵。

注、倉庫内では作業員がフォークリフトで茶葉が入った段ボール箱をうず高く積み上げており、それをリン夫妻が見ている。リンは派手なアロハシャツに膝丈の短パン姿にスニーカーで肩にB1が留まっている。梅花は横に深いスリットが入った膝丈のチャイナドレス着用。

   フォークリフトの作業を見ているリン夫妻が後ろから「パパー」と声をかけられる。

   梅花と共に振り向いて修一に笑顔で、
リン「あ、岩城さん。いま高雄からの船便の荷下ろしがすんだとこなんですよ」

   びっしり山積みした荷を仰ぎ見て、
修一「この茶葉にはまだ奥さんの商標は印刷されてないんよね?」

リン「はい、この次の荷からになります」

   修一の横で山積みの荷を見てる美しい詠晴をまぶしそうに見て、
梅花(岩城さんと出会ってから蝶が脱皮するように日々美しくなって、恋の力って本当にすごい・・・)

   詠晴に冷やかすように、
梅花「いっそ岩城さんの家に居候すれば行ったり来たりしなくてすむんじゃないの?」

詠晴「六畳一間のアパートだからそれは無理よ」

   夫妻が驚き、
梅花「え、大邸宅に住んでるんじゃないの?」

   鼻の穴を膨らませて自慢げに、
詠晴「そこが岩城さんらしいとこで、彼が欲するのは物質ではなく心の豊かさなの」「この若さでもう仙人の境地に達してるんだから」

   詠晴を見て少し呆れ、
修一「きれいにまとめてくれたが、そうなん?」

詠晴「そうよ。修ちゃんはそういう人なの!」と力をこめて言い切るのを両親が微笑ましく見て、
リン(おやおや、まさにぞっこんだな・・・)

   十m向こうにコンテナを積んだトレーラーが停まってるのを見て、
修一「さっきから気になっとるんじゃが、あのコンテナは?」

リン「さて、うちの荷は全部降ろしましたが・・・」と言う父親の肩に留まってるB1が可愛くてたまらぬ様に頭を撫で、
詠晴「ビーちゃん、いい子にしてた~?」

   B1を撫でてる詠晴を微笑ましそうに見て、
修一(ほう、ヨンチンもビーちゃんって名前にしたのか)

   B1がトラックの方を見て今にも飛び立たんばかりにソワソワしだしたのを見て不審げに、
修一(なんか殺気立っちょるが近くに敵でもおるんか?)

   その時、B1が突然飛び立ったので、
詠晴「あっ、どこにいくの?」と驚く。

   B1がトラックに向かってゆくのを見てピンと来て、
修一「そういうことか・・・」

修一「(嬉しそうに)リンさん、新たな刺客のお出ましでござる」

リン「えっ?」と梅花、詠晴と共に驚いてコンテナに目をやる。 
  
              つづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(278)  禁断の秘め事

2024-07-29 08:16:42 | 漫画のシナリオ
(278)禁断の秘め事

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

工藤かほり(40)
170㎝。工藤敏行の母。全身からエロオーラを放つグラマーな美女。

工藤敏行(12。小6)
160㎝。一見大人しそうだが、ひねた性格が顔に滲み出てる。257話から登場。


N=ナレーション&呟き


   震える敏行の手が、かほりの膝にそっと触れる絵の大ゴマ。

   ビクッと驚いて頬を染め、
かほり(あっ・・・)と心の中で声を上げる。

   胸を「ドキドキ」鳴らして母の股間を凝視し、
敏行(脚を閉じないってことは・・・)

   敏行、目の色を変えてそっとスカートの奥に震える手を差し入れる。

   そして内腿に触れて少し驚き、
敏行(お、まだセーフなのか?・・・)

   うっとりして内腿を厭らしく撫でまわし、
敏行(なんとなんと・・・)

敏行(娘みたいにツルっツルですんげえ気持ちいい・・・)

   尚もうっとり撫でまわして腿に鼻を近づけて嗅ぎ、
敏行(ママはこんな綺麗な肌をしてたのか、掌が吸いつきそう・・・)

   尚もうっとりと腿を嗅ぎ、
敏行(それにすんげえいい匂いがする。これが熟女の香りか・・・)

   かほり、欲情に目を潤ませ切なげに胸を喘がせる。

   敏行が夢中で内腿を撫でてると、かほりの脚が更にググといやらしく開く。

   驚き、
敏行(おっ、もっと開けと念じたら本当に開いた・・・)

   眼前の性器を見て興奮し、
敏行(・・・マ〇コって・・・)

敏行(こんな卑猥な形をしてたのか・・・)N『艶やかな茂みの奥でひっそり息づく漆黒の筋の下方に粘った滴が盛り上がり物凄い恥臭を放っていたーー』

   興奮に目を潤ませて恥じらい、
かほり(鼻息が熱いわ、ママのアソコを見て興奮してるのね・・・)

   腋ぐりの大きいノースリーブの腋から乳房の麓が見える艶かしい絵にかほりの呟き、
  (興奮してくれるのは嬉しいけど・・・)

   目を血走らせて股間を覗きこんでる敏行を、かほりのふくらはぎの後ろ側から見た絵に彼女の呟き、
  (真っ黒で・・・)

   頬を染めて羞恥を滲ませ、
かほり(使い込んでるのがばれるからすごく恥ずかしい・・・)

   敏行の震える中指の先が性器に触れる寸前の手のアップ。

   そしてついに中指の先が陰毛に触れる。

   切なげに身悶えして声を絞り出し、
かほり「おいたしちゃダメぇ・・・」 
  
   恥ずかしそうにテーブルの下から出てきて、
敏行「ママの肌が綺麗だったからつい、御免なさい・・・」

かほり「(少し恥じらい)いいのよ、あなたに褒められてママすごく嬉しいわ」


   消灯したリビングの絵。

   同、敏行の寝室

注、寝室は横開きの戸で室内は薄暗い。敏行は裸にトランクス姿で布団に大の字で爆睡しており、猛烈に勃起してテントを張っている。

   欲情に目を潤ませたかほりがTバックだけの姿で寝室に入ってきて後ろ手でそっと戸を閉めながら敏行のテントを張った勃起を見て熱い吐息を吐く絵にN『息子に見られてはならない所を見られた恥ずかしさに興奮して今夜は異常なほど昂っていたーー』

   敏行の足の間に片膝をついてトランクスのゴムに手を掛ける。

   トランクスを下ろした瞬間に勃起がビンッと跳ね出て先走り汁がかほりの頬と上唇に飛び散る。

   上唇に飛び散った先走り汁を舌で舐めて感動し、
かほり(いつも力強く跳ねて、この脱がせる瞬間がたまんない・・・)

   布団の横に濡れたTバックが脱いである絵。

   尚もぐっしょり濡れたTバックの股部をズームした絵。

   かほり、敏行の腰の上に蹲踞(そんきょ)して跨る。

   性器から愛液をつららのように滴らせたかほりの股間が降りてくるのを下方から煽って見た卑猥な絵。

   勃起を握って裂け目にあてがい、
かほり(フェラしたいけど今日は興奮しすぎて、すぐに入れたい・・・)

   勃起を挿入する快感に眉尻を歪めて喉を反らせ、
かほり(うぐうぅ、気持ち・・・いい・・・)

   目尻を濡らし、喘ぎ声が漏れぬように手で口を押さえて腰を揺すりながら、
かほり(私の気を入れた腰使いに耐えられるなんて・・・本当にすごいわ・・・)

   のの字を書くように腰を猛烈に振ってクチュ、クチュ粘った音を立て、
かほり(はぁ、はぁ、ああ、たまんない)(気持ちよすぎてどうにかなっちゃいそう・・・)

かほり(ママはもうあなたのチ〇ポなしじゃいられない・・・)

   両の乳房を揉みながら甘え顔で、
かほり(ぜったい自分で処理しちゃいやよ)

かほり(毎日ママの中に一滴のこらず出させてあげるから・・・)

   天井のシーリングライトの絵に「クチャ、グチュ」等の粘着音とN『たちまち勃起の根本に泡立った粘液が絡まりつき、結合部から立ち昇るかほりの卑猥な性臭が部屋に満ちた』

注、ここから敏行が覚醒してるかどうか定かにせぬため、敏行の顔は描かない。

   突然、敏行の両手が下から伸びてきて乳房を掴まれたので驚き、
かほり(えっ、目が覚めたの?!) (だったらやめなきゃ・・・)

   双の乳首を親指と人差し指でソフトにつまんで揉まれる絵にかほりの悶え声、
  (うぐうぅ・・・上手よ、乳首をそんな風にソフトにいじられるの好き・・・)

   両の乳房を柔らかく揉まれる絵にかほりの悶え声、
  (はぁ、はぁ、すっごいテクニシャン・・・)

   片方の乳房を握られたままクルッと体を入れ替えられて敏行が上になる。

   脚を開かされ性器をピチュピチュ舐められて慌て、
かほり(・・・うぐうぅ、気持ちよすぎて今さらやめられない、もうどうなってもいい・・・)

   性器を舐められる快感に悶え、
かほり(ああ・・・だめ、ママのそこはすごい匂いだから舐めないで・・・)

   片方の脚を持ち上げられて性器に近い内腿を舐められ、
かほり(むぐうぅ、気持ちいい・・・もっと舐めて色んなところを撫でて・・・)N『今まではママが動くだけだったけど、そんな風にいやらしく愛撫されたら一層きもちがいい・・・』

   眉尻を悩ましく歪めて喘ぐ顔のアップに、
かほり(ママのツルツルに張りつめた太腿をもっといやらしく舐めてツバまみれにして・・・)

   持ち上げられた足の指の股を舐められ、
かほり(ぐうぅぅ・・・いやぁ、そんなとこ舐めちゃだめぇ・・・・)

   バックで激しく突かれて堪らずシーツをギュッと掴んで狂おし気に、
かほり(うっぐっ、ぐうう・・・)

かほり(ひっ、そんなに激しく突かれたらマ〇コが壊れちゃうぅー・・・)

   正常位でズチュズチュ突かれて涙を流してユサユサ揺れながら悶え、
かほり(うっ、うぅ、あなたの大きくて硬いチ〇ポはママの宝物よ・・・)

   狂おし気に眉尻を歪め感に堪えぬ苦悶の表情で、
かほり(し、死ぬ・・・気持ちよすぎて・・・)

   仰向けのまま両膝を立てて股を開いた態勢で宙に浮き、頭から奈落の底に引きづりこまれてゆく絵にかほりの心の声、
  (死んじゃうぅぅーー・・・)

   かほり、涙を流し過呼吸になって「くっ・・・」と呻く。

   そして敏行の背にしがみつき腰をガクガク痙攣させてイク。

   敏行も「ドクン」と射精する。

   そして顔の見えない敏行が何事もなかったように、虚脱してるかほりの横に横たわる。

注、次のコマから敏行の顔を描く。

   横で即座に爆睡した敏行を見て、ほっと安堵し、
かほり(なんて器用な子・・・)

   敏行の横に蹲踞してティッシュで勃起の始末をしてやってるかほりを後ろから見た絵に彼女の呟き、
  (寝ぼけながら体が勝手にオスの本能で動いたのね・・・)

   満ち足りた顔で敏行の唇に「チュッ」とキスし、
かほり(こんな凄いイキ方したのはじめてよ)

   キスしながら唾液の糸を引き、
かほり(過呼吸で本気で死ぬかと思ったんだから・・・)

   寝室から出て戸を閉めながら、トランクスを履かせた敏行の寝顔を愛おし気に見て(片方の手で股に宛てたティッシュを押さえている)、
かほり(ママのアソコもツルツルの太腿も、すべてあなたのものよ・・・)

   消灯したリビングの絵にかほりのN『明日もどこを舐められるかわかんないから、もっと念入りに身体の手入れしなきゃ・・・』

                つづく



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(277)  秘密の中指

2024-07-15 14:44:14 | 漫画のシナリオ
(277)秘密の中指
四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物
桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ね学校では常にハイレグ水着かハイレ
グブルマー姿。209話から登場。 

須藤良子(12。小6)
170㎝。髪をポニーテールに結んだ目を瞠るような美人。165話から登場。

工藤かほり(40)
170㎝。工藤敏行の母。全身からエロオーラを放つグラマーな美女。

工藤敏行(12。小6)
160㎝。一見大人しそうだが、ひねた性格が顔に滲み出てる。257話から登場。

N=ナレーション&呟き

   良子の小学校の外観。

   同、教室内

   椅子に座った良子の短パンの股部の奥にチラッと下着が見えるのを机の下から見た絵。

注、Tシャツに短パンを履いた良子は廊下側後ろから二番目の席で、左斜め後ろに工藤(Tシャツ、長ズボン)が座っている。

   良子の艶めかしい太腿を左斜め後ろから見た絵に工藤敏行の呟き、
  (うむむう・・・おかしい・・・)

   へそが見えるタンクトップに超ハイレグブルマーを履いた早苗が黒板に人体図を描いており、良子が真剣な顔でノートを取ってる絵に工藤の呟き、
  (俺の身体は一体どうしちまったんだ・・・)

   黒板に向かってる早苗の股間にブルマーが食い込んでるのを後ろから見た絵に工藤の呟き、
  (良子の匂うようないやらしい太腿や早苗のブルマーが食い込んだ尻を見ても)

   尚もブルマーが食い込んだ尻のアップに呟き、
  (チ〇ポがピクリとも反応しないし・・・)

   思案顔で机に肘をついて顎を支え、
工藤(ママの下着にも関心が薄れた・・・)N『工藤敏行。160㎝。将来、良子を妻にして早苗を妾にする野望を抱いている』

   両手で頭を抱え込み、   
工藤(俺の邪悪な性欲はいったいどこに行っちまったんだーっ)

   はっと思い当たり、
工藤(もしかしたら・・・)

工藤(俺は童貞のまま、じじいになっちまうのか・・・)N『毎夜、母に精を一滴残らず吸い取られてることなど知る由もなくーー』

   教室の天井の絵にN『だが、そのおかげで前回のようなハレンチな性犯罪を犯さずにすんでるのである』『彼は精嚢(せいのう)が空の状態のときは正常でいられるのだった』【精嚢=精子を溜めるところ】

   頭を抱えこんでツーと涙を流し、
工藤(小6にして俺の人生詰みました・・・)


   
   夕方。工藤宅をベランダの外から見た絵にかほりの呟き、
  (早く帰ってこないかな~♪)

注、3LDKのマンション。玄関から奥のリビングに続く廊下の手前右側にトイレ、その向こうに洗濯機を置いた洗面所兼脱衣場と風呂があり、その反対側に二部屋ある。整然とした15畳のリビングにはキッチンと4人用のテーブル。壁にかけた大型テレビ。3人掛けのソファーがあり、奥に八畳の息子の寝室がある。

   同、キッチン

注、かほりはノースリーブに膝丈のタイト気味のスカートにエプロン姿。

   テーブルの上に、とんかつにキャベツの千切りとブロッコリー、トマト、ポテサラを添えたもの。他に焼きナス、冷やっこ  等が並んでる絵。

   キッチンに立つかほりの艶めかしいふくらはぎのアップに呟き、
  (ママはもう・・・)

   夕飯の支度をしてる後姿に呟き、
かほり(あなたのチ〇ポから腰を離せなくなっちゃったの・・・)

   腋ぐりの大きいノースリーブの腋から乳房の麓が見える艶かしい絵にN『工藤かほり。40歳。170㎝』

   中指を性器に入れて自慰をするかほりの手のアップに呟き、
  (もう・・・)

   膣から粘液の糸を引きながら指を抜く絵にかほりの呟きとN、
  (秘密の指を使わなくなったし・・・)N『あの夜以来、肉欲が存分に満たされて自慰を必要としなくなったのだ』

   上機嫌で天塩皿でみそ汁の味見をし、
かほり「うん、バッチリ。敏行好みの味だわ」

   張り詰めた尻の絵にかほりの呟き、
  (夜の事が楽しみで想像しただけでーー)

   スカートを透明に描いた内腿の付け根のどアップの絵に呟き、
  (内腿のつけ根に甘美な痺れがはしって腰がよろけそうになっちゃう)(ママをこんなに夢中にさせて悪い子だわ・・・)

   Tバックが食い込んだ股間を真下から見た絵にN『こんなに身も世もないほど夢中になるのは男より女の快感の方がはる
かに奥が深くーー』

   尚も股間をズームした絵にN『かほりの膣の構造と敏行の性器の形が鍵のようにぴたりと合致したからである』

   スカートをまくり上げ、
かほり(敏行の立派なチ〇ポを思い浮かべただけで・・・)

   Tバックを膝付近まで下ろし濡れた股部を見て、
かほり(ズリズリに濡れて)

   脱いだTバックを足首から抜く絵のアップに呟き、
  (たんびに下着をかえなきゃなんない身体になっちゃった・・・)N『敏行との秘め事が始まって以来、一日中セックスの事を考え、しとどに濡れまくるのだった』

   両手に持った下着を見て思案し、
かほり(すぐにお風呂だし、今日はもうノーパンのままでいっか・・・)

   夜。明かりが灯った工藤宅をベランダの外から見た絵。

   同、キッチン

   キッチンの水切りカゴに洗った食器が入れてある絵にN『夕食後――』

   リビングのテーブルで工藤は宿題をし、対面に掛けたかほりは形良い脚を組み、片方の肘をついてその手を顎に添えてPCを見ている(敏行はTシャツ、短パン姿)。

   脚を組んだかほりの艶めかしい足をテーブルの下から真正面から見た絵。

   スカートの奥にチラッと陰毛が見え性臭がほんのり漂い出てる絵にN『夜の秘め事が待ちきれないかほりのスカートの奥
から欲情を示す強い香りが漂い出ていたーー』

   PCを見てるかほりの美しい顔のアップに工藤の呟き、
  (ママは見るたびに綺麗になっていくな・・・)

   母に見惚れ、
工藤(ぼくが大人だったらぜったい彼女にして・・・)

   床に立った顔の見えない敏行の股間の前に裸で蹲踞(そんきょ)したかほりが「どぴゅ」と大量に飛び散った精液を顔面と半開きにした口で受け、長いまつ毛と唇につららのように垂れた精液を恍惚として舌で舐める絵の大ゴマに敏行の呟き、
  (あの綺麗な顔にたっぷり顔射してやるのに・・・)

   かほりが、ふっとPCから顔を上げて敏行を見る。

   敏行と目が合い、かほりが恥ずかしそうにポッと頬を染める。

   照れて目をそらせた敏行を見て、
かほり(ママに見惚れてくれてたの?)

   腋ぐりの大きいノースリーブの腋から豊かな乳房の麓が見える艶かしい絵にかほりの呟き、
  (だったらすごく嬉しい・・・)

   どぎまぎした敏行がシャーペンを床に落として「あっ」と小さく声を漏らす。

   かほり、テーブルの下に屈みかける敏行を見て目に羞恥を浮かべる。

注、ここからかほりは組んでた脚を解き、やや開き気味にしている。

   敏行、テーブルの下に四つん這いになってシャーペンに手を伸ばす。

   そのとき、眼前のかほりの茂みを見て驚愕し、
敏行(げっ、毛っ!?)

   茂みにくぎ付けになって凝視し、
敏行(な、なぜノーパン・・・?)

   赤面して恥じらい、
かほり(もしかしたら・・・)

かほり(ママのアソコを見てるの?・・・)

   敏行、スカートの奥から漂い出る性臭に誘われるように膝の間に顔を近づける。

   性臭を嗅いで欲情し、
敏行(す、すんげえ・・・)

   尚も陶酔した様に夢中で嗅ぎ、
敏行(ママのマ〇コはこんなやらしい匂いがするんだ・・・)

   机上の開いたままの本とノートの絵にN『下着を嗅いだ事はあるが直嗅ぎしたのは初めてで衝撃的だったーー』

   我が股間を見て驚き、
敏行(おっ!勃った・・・)

敏行(不能になったかと思いきゃ、ママの匂いを嗅いだらギンギンに・・・)

   興奮してまなじりを吊り上げた敏行が、やや開き気味のかほりのスカートの奥を凝視して「ゴクッ」と唾を飲み込む絵にN『母の美しい顔からは想像もつかない淫靡な香りを嗅いで敏行は理性が吹っ飛んでしまったーー』

   敏行の震える手が、かほりの艶めかしい膝にそっと伸びる絵の大ゴマ(まだ触れてはいない)。

          つづく


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする