数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(276)  私のTバックをサブスクしますか?

2024-07-01 11:04:36 | 漫画のシナリオ
(276)私のTバックをサブスクしますか?

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

所沢(40)教員。黒縁眼鏡をかけた一見してオタクと分かる男。

男性教員(40)

N=ナレーション&呟き


   早苗が務める小学校の外観。

   同、廊下側から見た教員室の外観。

注、戸を開け放った教員室には所沢一人しかおらず机上には書類が積み上げてあり、所沢の服装は半そでカッターにズボン、サンダル。

   所沢、目の下にクマを作り、疲れた様子でパソコン入力している。

   疲労困憊して髪をかきあげ「ふーっ」とため息をつき、
所沢(まさに教師はブラックの筆頭。際限のない残業でもう鬱になりそう)(というか、もうなってるかも・・・)

   向こうの早苗の机を切なげに見て、
所沢(早苗さん、助けてください・・・)

注、早苗の机上には袋を開けたポッキーとお茶のペットボトルが置いてある。机の下にかかとの低いパンプスとファスナーを開けたままのスポーツバッグが置いてある。

   早苗の机上の絵に所沢のN『貴女のアソコの濃厚な匂いはまさに麻薬で・・・』

   パンプスのアップにN『頂いたTバックを嗅いで働くパワーをもらってますが・・・』

   ファスナーを開けたままのスポーツバッグのアップにN『もう無臭になっちゃって私のエンジンも切れそうです・・・』

   スポーツバッグから匂いが漂い出てる絵にN『きっとよだれが出るようなお宝が入ってるんでしょうね、けど盗んだらぶっ殺すって警告されてるし・・・』

   尚もスポーツバッグのアップにN『新鮮なTバックのスソガチックな匂いを嗅げたら百万馬力のパワーがでるんだけど・・・』

   机に両肘をついて頭を抱え込んで髪をかきむしり、
所沢(このままじゃ発作的に屋上から飛び降りてしまいそうだ・・・)

   その時、教員室に入りかけた早苗が所沢が頭を抱えてるのを目にして、はっとする。

注、早苗はへそが見える短いタンクトップに超ハイレグブルマーとスニーカー姿である。

   入り口に立ったまま心配そうに、
早苗(ほかの先生もだけど・・・)

   ブルマーが食い込み両の尻の肉がはみ出てるのを後ろから見た絵に早苗の呟き、
  (所沢先生も過重労働でまいってるんだ・・・)N『早苗だけは特別待遇で定時で帰る特権を与えられていたーー』

   手で顎を支え、その手の肘をもう一方の手で支えて宙を見据え思案し、
早苗(何か私にしてあげられることはないかしら・・・)

   早苗の股間からふくらはぎの上部までを後ろから見た絵に早苗の呟き、
  (そうだ!一つあったわ) 
  
   入り口に立ったまま、
早苗「所沢先生」と声をかける。

   やつれ顔の所沢、早苗を見て驚く。

   悪戯ぽい表情で手招きし、
早苗「ちょっと保健室へ来ていただけますか?」

所沢「(驚き)え・・・?」

   保健室の外観。

   同、保健室内

注、室内には空のベッドが二台ありカーテンで仕切られている。
 
   恥じらいながらおどおどして早苗と向き合って立ち、
所沢「な、なんでしょうか?・・・」N『至近距離で早苗のいい匂いを嗅いで早くも先走り汁を漏らしていたーー』

   生真面目な顔で、
早苗「このまえ差し上げたTバックの匂いがそろそろ消えかけてるんじゃありません?」

所沢「(驚き)そ、そうなんですよ。よくわかりましたね」

   ブルマーのゴムに手を掛け、
早苗「お望みなら、いま履いてる新鮮な・・・」

所沢「(驚き)げーーっ」

   狂喜してズボンをバッと降ろして履いてるTバックを露わにし、
所沢「新しいのと交換して頂けるんですかー?!」

注、所沢の一物はTバックを突き破らんばかり激しく勃起している。

   彼の股間を見てあ然とし、
早苗(まさか履いてるとは・・・)

   焦ってTバックを降ろしながら、
所沢「ち、ちょっとまって下さいね。すぐにこれをお返ししますから」

   所沢に掌を向けて、
早苗「いえ、それは返さなくて結構です」

注、ここから所沢は下半身裸である。

   疑わしそうな目で、
所沢「また新しいTバックを頂けるなんて夢みたいで信じられないんですが、大どんでん返しはないですよね?・・・」

   ブルマーのゴムに手をかけて止まり、無表情で、
早苗「疑うのならやめます?」

   慌てて焦り、
所沢「いや、そうじゃなくて」

   向かい合って立ってる二人の膝から下の絵に会話、
  「この間もですがなぜそんな貴重なものをくださるんですか?」

  「この間は人助けのためです」

早苗「けど、助けたからにはアフターケアも万全でなくちゃ。そう思いません?」

   喜びながらも戸惑い、
所沢「ま、まあ、願ってもないことですが・・・」

所沢(人助けを拡大解釈してる気もするが、嬉しいから深く考えるのはよそう・・・)

   ブルマーを五センチ降ろして(下にTバックを履いている)、
早苗「先に言っときますが」

   所沢を上目遣いで見て、
早苗「きのう生理が終わったばかりで予想外の分泌物の匂いがするかもしれませんが」

   尚も所沢を上目遣いで見て、
早苗「それでも要ります?」

   兵隊の様にピシっと気をつけして、
所沢「はいっ、要りますっ!」(生理中のTバックのほうが尚よかったけど・・・)

   片足を挙げてブルマーを足首から抜くのを後ろから見たエロい絵に早苗の声、
  「あ、そう言えば」

   タンクトップとTバックだけの姿で、とぼけた表情で、
早苗「最近サブスクって言葉をよく耳にしますよね」N『サブスプリクションの略。あるサービスを一定期間、定額で利用できる事』

早苗「私のTバックも週に一回新鮮なのと交換します?」

所沢「(狂喜し)げーーっ!ま、マジでー?」

早苗「私の匂いがいかに濃厚でも香水ほどもたないし一週間が頃合いでしょ?」

   涙を流し卒倒せんばかり狂喜してる所沢の絵に早苗のN『匂いなんかいくら嗅がれても減るもんじゃなし、こんなに喜んでもらえて私も嬉しい』

   Tバックを五センチ下ろしかけて陰毛の上部が露わになり匂いが立ち昇った絵にN『下着を少し下ろした瞬間に凝縮した恥臭が立ち昇ったーー』

   それを血走った目で凝視し、
所沢「毛って大事ですよね。毛があるから淫靡に感じ興奮をかきたてられるんだから・・・」

早苗「(とぼけた顔で)よかったら直嗅ぎもオプションでおつけしましょうか?」

   目をむかんばかり狂喜し、
所沢「げーーっ!直嗅ぎーっ?」

   天井の絵に所沢の声、
  「す・・・すごい・・・早苗先生のここって、こんなになってたんですね。一瞬牡蠣(カキ)を連想しましたよ」

注、下半身裸でベッドに片足を乗せて股を広げて立ってる早苗の前に、所沢が屈んで股間に見入っている。

   キョトンとした顔で、
早苗「牡蠣?・・・」

   目を血走らせ、早苗の股間に顔がつかんばかりに接近し、
所沢「では直嗅ぎさせていただきます」

早苗「(少し恥じらって頬を染め)はいどうぞ」

   早苗の股間を嗅ぐ所沢の肩から上を後ろから見た絵にN『牡蠣のビラの内側の潤んだ裂け目から、えも言われぬ卑猥な匂いが漂い出ていた・・・』 
 
   保健室の天井の絵に所沢の呟き、
  (この匂いの成分を分析するならば、香水と膣臭と生理臭が入り混じった早苗さん独特の濃厚でいやらしい至高の匂いと言えよう・・・)

  陶酔した様に嗅ぎ、逼迫した顔で、
所沢「もうダメ、匂いで射精しそう・・・」

   次の瞬間、ガチャとドアに触れた音がし、早苗が「はっ」とドアに目をやる。

早苗「隠れて!」と言うと同時、さっとベッドに仰向けに飛び乗り、所沢の腕を掴んで自分の上に引きづり上げてカーテンをシャッと閉めた。

注、二人の態勢は正常位の如くなってるが、早苗は意に介さずドアの方に注意を向けている。

   男子教員(40)がドアを開けて入ってきて不審げに、
教員「人がいるような気配がしたが・・・」

   互いの性器が触れ、必死に入れようと苦戦し、
所沢(こ、こんなに滴るほどズリズリに濡れてるのになぜ入らないんだ・・・)

   尚も必死に入れようと苦戦し、
所沢(くそっ、千載一遇のチャンスなのに)

   がっかりし、
所沢(さすが体育教師、もう締まりが別次元すぎてお手上げ。本人がその気にならなきゃ無理だ・・・)

注、早苗はカーテンの向こうに神経を注ぎ、所沢の事など意にも介してない。

   教員、二人が重なってる前に立ってカーテンを凝視する。

   鼻をうごめかせて、
教員(なんか淫靡な匂いがするんだが・・・)

教員(気のせいか・・・)と踵を返す。

   教員、保健室から出てドアをカチャと閉める。

   ほっとして、所沢にあっけらかんと、
早苗「まさに危機一髪でしたねー」

   上半身を起こし、
早苗「よっこらしょっと、さて私達も帰りましょうかね」

   その早苗の背にヒシッとしがみついて両の乳房を「むぎゅ」と掴み、
所沢「早苗先生っ!」

   必死の形相で乳房を揉みしだき、
所沢「死ぬほど好きなんですーっ!」

   キリッとした表情で所沢に振り向き、きっぱりと、
早苗「わかってます」

   床に立ってブルマーを履きながら厳しい表情で、
早苗「けど私はもう売れてるから甘い期待は抱かぬように。いいですね?」

所沢「(気圧され)は、はい・・・」

早苗「(飄々とした顔で)では来週のパンツに期待しててくださいね」とドアに向かう。

   突然何か閃いた表情で振り向き、
早苗「次は三日ぐらい連続で履きつづけたのがいいですかね?」

   狂喜し、
所沢「げーーーっ!」

所沢「みっ、三日といわず一週間履きつづけたのを頂けたらもう死んでもいいです!」

早苗「それはさすがに気持ち悪いけど、ま、期待にそえるよう努力してみます」

   ベッドに正座してドアから出てゆく早苗を切なげな表情で見て、
所沢(・・・こんなのを蛇の生殺しって言うんじゃなかろうか・・・)

             つづく

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愛がイク(275)  健気なヨンチン

2024-06-17 09:38:19 | 漫画のシナリオ
(275)健気なヨンチン

四百字詰原稿用紙換算枚11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。清楚な美女。いつもはひっつめ髪を後ろでお団子にしてるが今日は長い髪をひっっめて後ろで束ねている。

N=ナレーション&呟き

修一「なな、なんとストレートな・・・」と照れてケホケホせき込んだのを見て、頬を染めて恥じ入り、
詠晴(わたし、ちょっと性急すぎたかしら・・・)

   焦って、
詠晴(まずい、話題を変えないと引かれそう)

   焦って取り繕い、
詠晴「ねえ、岩城さんの趣味はなあに?」

   首をひねって、
修一「うーん・・・趣味と言えるかどうかわからんが」

修一「見ての通り極限まで物のない生活するのが趣味といえば趣味かね」

修一「物がない空間で生活するのはじつに快適じゃけんね」

詠晴「大きな家を建てたら物がない空間を存分に味わえると思うけど」

   ミニの奥に見えるTバックのアップに詠晴の声、
  「そう言う事じゃないのよね?・・・」

   したり顔で、
修一「ご明察。将来気が変わるかもしれんが今はこの六畳の部屋で満足しちょる」

修一「ところでヨンチンはブランドバッグなんかに価値を感じるタイプ?」

   驚き、
詠晴(えっ、唐突になに?)

   戸惑って焦り、
詠晴(財閥の娘がブランドバッグや服を持ってないわけないのに、わたしの性格テスト?)

   脇ぐりの大きいノースリーブの腋から乳房の麓が見える艶かしい絵に詠晴の呟き、
  (なんて答えたら正解なのか迷うけど・・・一か八か)

詠晴「(キリッとした顔で)ブランド品なんかぜんぜん興味がないわ」

   安心したように頷き、
修一「じゃと思った」

修一「ブランドというのは企業が金をかけて作りあげた単なるイメージでね」

   JBLのスピーカーと冷茶のグラスを置いた机上の絵に修一の声、
  「そんな実体のない物に憧れる軽薄な女だったら失望するとこじゃったわ」

   ヨンチンの膝から下の形良い両の足の指の絵に修一の声、
  「あんなものは価値観が成熟してない心の貧しい者が欲しがるもんじゃ」

修一「とは言っても俺の考えを押しつける気はないがね」

   ほっとし、
詠晴(台湾大学の試験よりむつかしい質問をパスできてよかった・・・)

   感心して、
詠晴(それにしても十七歳でなぜこんなに物事の本質を見抜けるのかしら・・・)

   詠晴の形良いふくらはぎを椅子の下の後ろから見た絵に彼女の呟き、
  (パパ達が岩城さんに敬語をつかう理由はこの辺にあるのかも・・・)

   修一が突然無表情で立ち上がる。

   修一にサっと横抱きにされて驚き、
詠晴「(頬を染め)きゃっ」と小さな悲鳴をあげる。

   ベッドに仰向けに寝かされスカートがまくれて下着を露わにし、
詠晴「え、えーっ?ど、どうするの?」

   意外そうに、
修一「え?ヤルに決まっちょるやん」

修一「いや?」

   頬を染めて恥じらい、
詠晴「い、いやじゃないけど・・・」

詠晴「こんな突然始まるとは思ってなかったから・・・」

   拍子抜けした顔で詠晴を見下ろし、
修一「どんな順序を想像してたん?」

   仰向けのまま頬を染めて恥じらい、
詠晴「最初にキスされて・・・」

   腕組みして生真面目な顔で、
修一「ふむふむ」

詠晴「それから徐々に下に降りてくるのかと・・・」

   とぼけた顔で、
修一「下とはどこの事?アソコ?足の指?」

   恥じらって赤面し、
詠晴「も~う、アソコに決まってるでしょ・・・」

   詠晴をヒョイと抱き上げて、
修一「じゃ、最初からやり直します」

   床に立った詠晴の両頬に手を添えて唇を舐めしだくようにキスし、
修一「ヨンチンはツバの匂いまで甘やかじゃのう。もうおじさんは辛抱たまりませぬ・・・」

詠晴「くっ」と吹く。

   キスしてる二人の膝から下の絵にN『修一がヨンチンの舌を舐めしだくとツバを送り込んできて、修一のツバも飲み込んだ』

   キスしながらスカートの上から性器に触れ、
修一「ここを嗅いでもいい?」

   恥じらって「コク」っと頷き、
詠晴(やっぱり嗅ぐんだ・・・)

   床に仰向けに寝て詠晴を見上げ、
修一「では、顔の上にまたがってください」

   頬を染めて驚き、
詠晴「えっ・・・?!」

   天井のシーリングライトの絵に会話、
  「みんなこんな恥ずかしい事をするの?・・・」

  「人の事は知らん。ヨンチンのここを神秘に感じるから嗅ぎたいだけじゃ」

注、詠晴は修一の頭の方に向かって顔の両側に膝をついてまたがり、修一の顔にはスカートが被さっている。

   目を潤ませてスカートを被った修一を見下ろし、
詠晴「神秘だなんて・・・」(そんな風に思ってもらえて嬉しい・・・)

   透明に描いたスカートの中で修一が股部を陶酔して「スーハ―スーハ」嗅いでる絵にN『スカートの中は太腿につけた香水と膣臭が入り混じった淫靡な香りが充満していてもう脳髄が痺れそう・・・』『因みに香水はチャンスのオータンドールのトワレだった』

   尚も透明に描いたスカートの中で修一がTバックを横にめくって性器を「チュピ」となめる。

   詠晴、赤面してビクッと喉を反らせる。

詠晴「(恥じらい)うぅ・・・Tバックが食い込んで痛いから脱ぐ・・・」N『修一のために、きょう初めてTバックを履いたのだが、まだ食い込みに慣れてなかったのだ』

   床にトランクス、ノースリーブ、Tバック、ブラが脱いである絵。

注、ここからベッドの上で二人共素っ裸。仰向けの詠晴が両の膝を立てて開いた股を修一が愛撫している。

   狂おし気に眉尻を歪めて喘ぎ、
詠晴、「はぁ、はぁ」「うぐう、気持ち・・・いい」

詠晴「はぁ、はぁ」「もうだめ・・・」と上体を起こし、修一の顔にしがみついて熱烈なキスをする。

   膝立ちして腰を「クイクイ」振りながら修一の唇を猛烈に舐め、
詠晴「ああ・・・」

   腰をぐいぐい振る詠晴の下半身の絵に彼女の声、
  「私のアソコの匂いがする・・・すごくいやらしい匂い・・・」

   ふと修一の勃起を見て頬を染め、
詠晴「すごい・・・」

   勃起を握って優しくしごき、
詠晴「こんなに勃って大丈夫?破裂しそう・・・」

修一「もう限界、入れるぞ」

   詠晴、恥じらいながらコクッと頷く。

   正常位で性交し、詠晴が修一の背に力一杯しがみつき、破瓜の痛みに眉尻を歪め喉をのけ反らせる。

   修一、詠晴の名器に驚き、おっという表情をする。

修一(ギッチギチに締まって・・・奥が猛烈にうねる、なんてすごい名器なんだ・・・)

詠晴「ううぅ、気持ちいい・・・」と眉尻を歪め、感に堪えぬ表情のアップにN『いつしかヨンチンは引き抜かれそうになる器官を腰で貪欲に追いかけはじめーー』

   修一の肩と背にしがみつく詠晴の指のアップにN『更にはその腰をのの字にくねらせだしたので修一はヨンチンの天性の床上手に歓喜した』

   両手の指がうずまらんばかりに修一の尻を引っ掴んだヨンチンの指のアップにN『快楽をどん欲に求める体質をもった女のみが床上手になれるのであり、まさにヨンチンがそうであった』

   天井のシーリングライトの絵に「くちゃ、くちゅ」と粘った音とN『ヨンチンの結合部から放たれる強い香りが部屋に立ち込め、その淫靡な匂いに修一は更に高ぶった・・・』

   駐輪場のアパッチとバーグマンの絵。

   窓を開け放ったベランダの外から修一宅を見た絵に会話、
  「・・・私のアソコは気持ちよかった?」

  「もう最高!入れた瞬間に出そうになって必死に我慢しちょったんよ」

   はっきり描かぬが女性器を連想させる絵にN『人差し指の第一関節すらキツくて入らぬ膣の上側にはブツブツの突起がびっしりあって、まさしく数の子天井だったのだーー』

   床に血が染みたティッシュが丸まってる絵に会話、
  「私の匂いが好き?」

  「うん。もう完璧に中毒になって脳に刷り込まれたわ」

   修一に腕枕され、胸に顔をうずめるように横向きになって片方の脚を修一の足の上に乗せた詠晴の性器が見えそうな尻のアップに修一の声、
  「大勢ならんだ女のアソコを目隠しされて嗅いでもヨンチンを当てる自信があるわ」

修一「ヨンチンのパンツになってずっとアソコに密着しときたいのう」

詠晴「(甘え顔で)うふ、うれしい」

詠晴「私はもう修ちゃんの女なのよね?」

修一「うん」

   床に脱いだTバックの絵に詠晴の声、
  「溜まらないように毎日させてあげたいけど・・・」

詠晴「(不安げに)わたしが台湾に帰ってるあいだ、修ちゃんが我慢できるか心配だわ・・・」

   優しい表情で、
修一「心配いらん。会ったときにヤリ溜めすりゃいいだけのことよ」

   ぱっと花のように顔を輝かせ、
詠晴「そうよね!」

   ベランダの外から修一宅を見た絵に詠晴の声とN、
  「私が日本にいるときに毎日会って思いっきりヤリ溜めすればいいのよね」N『健気なヨンチンはヒリヒリするのもいとわず、一滴でも多く絞り出させておこうと、再び修一の硬くなったものを受け入れるのであったーー』 
   
        つづく


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愛がイク(274)  甘やかな息の匂い

2024-06-03 11:05:01 | 漫画のシナリオ
(274)甘やかな息の匂い

四百字詰原稿用紙換算枚10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

悪相の半ぐれC、D(各25)

N=ナレーション&呟き

   並べて停めてあるアパッチとバーグマンの下部をアップで描いた絵に修一の声、
  「お前ら、もうええ加減にしてくれんかのー」

   C、Dの二人がジャンケンの態勢のまま脂汗を流して睨み合っている。

   両手を腰に当てて呆れ、
修一「いつまで睨み合ってるつもりな?日が暮れるぞ」

   イライラして、
修一(綾乃がパンツを履かずに待ってるのに、もうイライラするわー)

   ついにブチ切れて、
修一「もうええっ!二人とも許しちゃるけん帰れ」と言われて二人が驚く。

   信じられぬような顔で、
C 「ほ・・・ほんとに帰っていいんですか?・・・」

   歓喜して、やや頭を下げて、
D 「これからは心を入れ替えてまっとうに生きていきますから」

修一「(冷たい表情で)無理じゃ」

修一「お前らの粗暴でアホな性格は生まれつきで一生直らん」

   修一の言葉に戸惑いを見せる二人に、
修一「おう、俺の気が変わらんうちに早よいねや」

   二人揃ってぺコンと頭を下げ、
D 「じ、じゃあ帰ります・・・」

C 「失礼します」

   背を向けた二人に無表情で、
修一「達者での」

   二人が車に乗り込むのを両親と残念そうに見ながら、
詠晴(こいつらを帰したらまた人に危害を加えるのに・・・)

注、アパッチとバーグマンはヤン車が走り去る方向に向いて停めてある

   ヤン車が走り出すと同時にリンに振り向き、
修一「さてと」

修一「リンさん、ミサイルを撃ってみる?」

   狂喜し、
リン「いっ、いいんですかっ?!」(私がミサイルを撃ちたがってたのを察して奴等を逃がしたのか)

   ウルウル目で、
リン(うぐっ、なんて思いやりのある優しい人なんだ・・・)

   訝し気に、
詠晴(ミサイルって何のこと?・・・)

   アパッチの横で嬉々として修一のメットを被るリンに、
修一「もう発射の仕方は知っちょるよね?」

   「はいっ!」と歓喜する夫を微笑ましげに見て、
梅花(あんなに子供のように喜んで、本当に武器や戦いが好きなのね・・・)

   百m先を走るヤン車を見て、
リン「前方の車をロックオン!」と言うとメットの耳部に「ロックオンしました」と応答あり。

リン「発射!」と命令と同時にアパッチの前部から「シュパッ」とミサイルが発射された。

   ヤン車内、Cが運転、Dは助手席で、
C 「(安堵し)あんな容赦ない奴が、まさか逃がしてくれるとは、案外いい奴なのかもな」

D 「(鼻で笑い)なに、詰めが甘いただのバカなんだよ」と言ってるリアガラス後方にミサイルが迫ってる。

   くねりながらヤン車を追撃するミサイルを見て驚愕し、
詠晴(えええええーーっ!・・・)

   詠晴の形良い太腿を後ろから煽って見た絵に彼女の呟き、
  (岩城さんって・・・)

   更に下着をズームした絵に呟き、
  (いったい何者なの?・・・)

   ミサイルがシュパッと命中する。

   ヤン車が霧散したのを呆然と見て、
詠晴(うそ・・・)

   ヤン車が霧散したのを惚れ惚れ見て、
リン(標的が蒸発して、一切残骸が残らないのがこのミサイルの素晴らしい所だな・・・)

   腕組みして満足そうに向こうを見てる修一の横顔を見て、
詠晴(民間人があんなすごいミサイルをバイクに装備してるなんて、また謎が深まった・・・)

   リンからメットを受け取りながら、
修一「これにて一件落着」

   メットを被りながらアパッチに跨り、
修一「では俺はこれから約束があるので再見(ツアイチェン)」N『再見=さようなら』

   三人が驚き、
リン「えっ、そんなことを言わずに、うちで晩御飯を食べていって下さいよ」

修一「気持ちは嬉しいけど約束は破れないので」と発進する。

   走り去る修一を呆然と見て、
詠晴「はあーー・・・」と残念そうに深い溜息をつく。

   上機嫌で運転しながら、
修一(♪綾乃がパンツを脱いでまっている~♪アソコを濡らしてまっている~♪)と歌を口ずさんでいる。

   小さくなったアパッチを切なげに見て、
詠晴(初めて波長が合う人と出会えたのに、つれない人・・・)

   切なげな表情で、
詠晴(こうなったらパパに岩城さんの住所を聞いて私から会いに行くしかないわ・・・)


   
   晴天。修一宅の外観にN『翌日――』

   同、室内

   机上に置いてあるJBLのスピーカーから音楽♪が流れてる絵にN『小野リサの心地よいボサノバが流れているーー』

   トランクス一枚の姿でベランダで洗濯物を干している修一を室内から見た絵。

   バーグマン125のハンドルに取り付けたスマホのナビ画面のアップに「プルルルル」とエンジン音。

   運転してる詠晴のスカートの奥に見えるTバックのアップに彼女の呟き、
  「ナビではーー」

   走行しながら建物を見回し、
詠晴「この辺のはずなんだけど・・・」

注、詠晴ノースリーブに超ミニ、踵の低いパンプス姿。メットから出た長い髪を風になびかせている。

   洗濯物を手に持ったまま、向こうから詠晴が走って来るのに気づき、
修一(おや、あれはヨンチンか?)

   ベランダから身を乗り出して笑顔で手を振り、
修一「おーい、ヨンチーン」

   三階から手を振ってる修一に気づいて喜びを爆発させて手を振り返し、
詠晴「岩城さーん」(あれからネットで調べて彼の事はほぼ把握したけれど・・・)

   駐輪場のアパッチの横にバーグマンが停めてある絵に詠晴のN『まさかこんな質素なアパートに住んでたとは・・・』

   ガチャとドアを開けて優しい表情で、
修一「いらっしゃい、日本の道に慣れてないのによくきてくれたね」

注、詠晴は長い髪をひっつめて後ろで束ねている。

   詠晴の尻を後ろから煽って下着がチラッと見える絵に彼女の声、
  「普段運転マナーの悪い台北(タイペイ)で走り慣れてるから日本での運転なんか余裕よ」

   優しい笑顔の修一に見惚れて頬を染め、
詠晴「突然お邪魔してごめんなさい」(この人こんな優しい笑顔をするんだ・・・)

修一「今日はまだ掃除機をかけてないから人を招き入れるのは恥ずかしいけど、ま、とにかく入って」

   玄関に入った時、ふと、お香の匂いに気づき、
詠晴(かすかにお香の残り香がする。少し前に炊いたのかしら、シブい・・・)

   玄関の方に向かってパンプスを脱ぐ足元の絵に詠晴のN『若いのにお香をたしなむなんて意外、この人の事をもっともっと知りたいーー』

   台所の什器の絵に会話、
  「すぐ飲み物を入れるけん椅子に掛けててね」

  「はい」

   椅子に掛け、何もない部屋を呆気にとられて見回し、
詠晴(こんなにスッカスカの物がない部屋はじめて見た・・・・・・)

詠晴(この人には物欲ってものがないのかしら・・・)

   台所でポットの冷茶をグラスに注ぎながら、椅子に掛けた詠晴に、
修一「外はカンカン照りで暑かったろう、冷たいお茶でいいかね?」N『冷蔵庫には常に煮出した高山茶が冷やしてあった』

詠晴「はい、すみません」

   机の上にグラスを置き、
修一「はいどうぞ。ヨンチンのお父さんが栽培したお茶でござる」

   嬉しそうに、
詠晴「うちのお茶を飲んでくれてるの?」

   グラスを持ってベッドに掛けながら、
修一「うん。老化予防のために毎日ね」

注、ここから詠晴はベッドに掛けた修一と向かい合って話す。

   クスッと苦笑し、
詠晴「それをパパに言ったら喜ぶわ」と言う詠晴の口元に修一が顔を近づけてうっとり吐息を深く吸う。

   訳が分からず頬を染めて、
詠晴「え・・・?」

   うっとりして詠晴を見つめ、
修一「ヨンチンの息は甘やかないい匂いがするね」

修一「空気になってヨンチンの口の中に入りたいわ」

   詠晴、頬を染めて「ズキューン」と胸を鳴らす。

   惚れ惚れ修一を見つめ、
詠晴(なんて・・・)

   スカートの奥に見える股間に食い込んだTバックのアップに詠晴の呟き、
  (強烈で胸に響く言葉をさらりと言える人なんだろう・・・)

   赤面して伏目がちに恥じらいながら、
詠晴「わたしの息をぜんぶ吸いこんで、あなたの望みどおりにして・・・」(その覚悟で来たから・・・)

               つづく

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愛がイク(273)  いたぶり

2024-05-20 11:41:26 | 漫画のシナリオ
(273)いたぶり

四百字詰原稿用紙換算枚9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

詠晴(ヨンチン。20)175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

悪相の半ぐれA~Dの四人(各25)

N=ナレーション&呟き

   Aがぶら下がってるドアの隙間から車内の顔が見えない者達に向かって、
修一「われら、逃げる算段でもしちょるんか、早よ出てこんかいや!」

   梅花、詠晴、恐々と固唾を飲む。

   ガチャとドアが開き、もの凄い悪相の三人が車外に出てくる。

注、入道みたいなBは顔と頭にも刺青を入れた二mの巨体である

   修一を睨む如何にも恐ろし気なBのアップ(物凄く不気味である)。

   Bを見て梅花と共に慄き、
詠晴(ひえっ、こんな化け物相手に大丈夫なの?・・・)

   ポケットに手を入れた三人の面相を見て呆れ、
修一「われらもパンチがきいたご面相しちょるのう」

修一「人を外見で判断してはいけんと学校で習ったが、あれは間違いじゃわ」

修一「顔でその人間のレベルがわかる。馬鹿げな奴は実際にバカじゃと確信したわいや」

   ポケットに両手を入れ、肩を怒らせ首を突き出して修一の前に歩み寄ってきた三人に呆れ、
修一「なんでお前らは肩を怒らせて首を突き出さにゃ歩けんのじゃ?スッポンか?」

修一「このクソ暑いのにポケットに手をいれて、寒いんか?」

修一「何をイキっちょるんな、ボケが!」

   三人、怒りで血相を変える。

   修一に感心し、
詠晴(こんな恐ろしい奴らをおちょくるなんて・・・)

   詠晴の形良いふくらはぎを後ろから見た絵に彼女の呟き、
  (なんというクソ度胸・・・)

   修一を睨み下ろし、
B 「傷つくことを盛大にいってくれたが、もう言い残すことはないか?」

   おちょくって腕をさすり、
修一「蛇みたいな気色悪い目で俺を見るな!さぶイボがたつわいや」

   苦笑し、
リン(これだけボロクソ言われたら、こんな奴等でも傷つくだろうに)

リン(それでもすぐに反撃しないのは岩城さんに底知れないものを感じるからだろう・・・)

   訝し気に修一を睨み、
B 「おまえ、本職のケツもちでもついてるのか?」

   ドスのきいた表情で、
B 「誰を引っ張り出そうがお前だけは許さんぞ」

   修一を睨みながら梅花を顎で指し、
C 「お前を片づけたら、姉妹ごとさらってボロボロになるまでヤリ倒してやるからな」

   意外そうに驚き、
リン(ほおう)

   照れてる梅花の横顔をしみじみ見て、
リン(妻は娘と姉妹に間違われるほど若々しいのか、なんか嬉しいな・・・)

   頬を染めて照れ、
梅花(姉妹だなんて、もっと言ってほしい・・・)

   三人を睨み、
修一「お前らのようなクズが途切れず一定の割合で生まれてくるのが不思議でならんのじゃが・・・」

修一「クズの血統が増殖せんようにお前らの代で断ち切っちゃるわ」

   感嘆し、
詠晴(よっ、いぶし銀!いまのことば最高にかっこいいわ)

修一「人に悪さを仕掛けるときには殺られる覚悟でやらにゃならん」

修一「女を渡せと仕掛けてきたが、どっこい、彼女には俺がついちょりました」

   リン夫妻、詠晴、顔を輝かせて修一を見て頷く。

   Bを睨み据え、
修一「今まで運よく強い相手にでくわさんかったから調子にのっとるんじゃろうが、それも・・・」

修一「今日でしまいじゃっ!」と言うと同時Bのみぞおちに前蹴りを「ズブッ」と入れたら背骨もろとも足首まで背中に突き抜けた絵の大ゴマ。

   両の手を口に当てて驚愕し、
詠晴(ひゃっ!すご・・・)

   怯えと驚愕を滲ませ、
C (う・・・うそだろー・・・?)

D (蹴りが突き抜けるって・・・)

D (こんなもん防御しようがないし、絶対こいつには勝てんわ・・・)

   詠晴の下着が「ジュブ」と濡れたのを下から煽って見た絵。

   快感に身悶えするように、
詠晴(もう下着がズブズブでずっちゃいそうう・・・)

   梅花の下着が「ジュワ」と濡れたのを下から煽って見た絵。

   圧倒され、
梅花(子宮が痺れて・・・もう腰が抜けそう・・・)

   呆気にとられ、
リン(なんと、軍隊仕込みの私の蹴りなんかとは別次元の凄まじい蹴り・・・)

リン(彼にかかったらヤクザや半グレなんかまるでアマチュアだな)

注、修一は前蹴りの姿勢のまま、Bを片足でぶら下げてる状態である。

   C、Dを睨み、
修一「おう」と呼ばれ、二人がビクッとする。

修一「重たいんじゃがのう」

   二人キョトンとして、
C 「へ・・・?」

   憤怒の形相で、
修一「はよこいつを抜かんかいやっ!」

C、D「は、はいっ!」「すぐに」と怯えてBに取り付く。

   C、Dを呆れてみて、
リン(イキりまくってたのが一瞬で戦意喪失か、ま、あの蹴りを見せられたらな・・・)

   足首から抜いたBを二人で恐々地面に寝かせながら、
C (なんてこった、こんな化け物みたいな奴と出くわすとは・・・)

D (俺もこんな風に即死させられちまうのか・・・)

   ひざまずいてBの死体を慄いて見てる二人に、
修一「おう、いま色んな思いが頭をかけめぐっとるんじゃろうが、とにかく死体を車に積めや」

C「(従順に)は、はいっ!」

D「すぐに!」

   二人が後部座席に死体を積んでるのを見て感心し、
リン(死体の始末をさせるためにこの二人を殺らなかったのか)

リン(感情に任せて全滅させないところがまさに智将だ・・・)

   両手についた血をズボンで拭きながら恐々修一の前に来て、
C 「つ、積み終わりました・・・」(次は俺達の番か・・・)

   冷たい目で二人を睨み、
修一「お前ら二人がかりなら俺に勝てるかもしれんぞ。試したらどうな?」

   怖気をふるい、
C 「めっ、めっそうもないです」

D 「自分らが太刀打ちできないのは分かってますから」

修一「アホのくせに保身だけはたけちょるんじゃのう」「ところで・・・」

   冷たい目で二人を睨み、
修一「いままで何人さらって犯した?」

   予期せぬ質問に動揺して顔を見合わせる二人を詠晴が厳しい表情で睨む。

   動揺してる二人を睨み、
詠晴(相当悪いことをしてるのは顔を見ただけで分かる。こんな奴らに情けは無用よ)

   二人、脂汗をかいて怯え、
C (・・・70、80人は軽く超えてるが、本当の数を言ったら・・・) 

D (こいつは躊躇がないから秒殺だぞ・・・)

修一「(冷たい表情で)二人でジャンケンせえ」

   二人、ポカンとして「へ?」ともらす。

修一「勝った方を見逃してやる」

   驚いて慄き、
D 「あ、あの、負けたらどうなるんですか?・・・」

修一「ぶち殺すに決まっちょろうが。分かり切ったことを聞くな」

   ぷっと吹き、
詠晴(もう、つくづくこのひと最高・・・)

   慄いて顔を見合わせてる二人を無表情で見て、
リン(まさに究極のいたぶりだな・・・)

   冷たい目で、
リン(うちの大事な一人娘に目をつけるなんて千年早いわ!さっさと殺られちまえ)

   わくわくして目を輝かせ、
詠晴(もう一回、蹴りが背中を突き破るのをみたい・・・)

    つづく












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愛がイク(272)  詠晴(ヨンチン)

2024-05-06 12:10:29 | 漫画のシナリオ
(272)詠晴(ヨンチン)

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

悪相の半ぐれA~Dの四人(各25)

N=ナレーション&呟き

   修一の前に立った詠晴の尻を後ろから煽って見た絵(ほんの少しハイレグ気味の白い下着がチラッと見える)の大ゴマに彼女の声、
  「家に帰ったらパパ達は倉庫にいるって聞いて来たんだけど」

   興味津々に修一を見つめ、
詠晴「こちらはどなた?」N『突然あらわれた娘は全身から暮らしの豊かさが滲み出ていてーー』

注、詠晴はノースリーブに白いハイレグパンツがチラ見えする超ミニ、踵の低いパンプス姿で修一より五センチ背が高い。

リン「ひょんなことから知り合いになった岩城さんだよ。ご挨拶しなさい」

   ほんのり頬を染めて、
詠晴「こんにちは。ヨンチンといいます」N『一見して恵まれた環境で純粋培養されたとわかる超美人だったーー』

修一「(優しい表情で)こんにちは」

リン「(修一に)うちの一人娘です。台湾大学の学生で休みには日本に遊びにくるんですよ」

   詠晴に少しとがめるように、
梅花「くるのを知らせてくれれば空港に迎えにいったのに、いつも突然なんだから」

   少し不服そうに、
詠晴「今朝起きて急に思いついたんだから仕方ないでしょ」N『詠晴(ヨンチン)。20歳。175㎝』

   心を奪われたように修一を見つめ、
詠晴「どこかで見たような気がするんですが、どこかで会ってますか?」N『わがままそうな箱入り娘というのが第一印象だった』

   詠晴の腋ぐりの大きいノースリーブの腋から乳房の麓が見える絵に尚も修一のN『我儘というのは思いやりがなく気遣いができないってことだが、ヨンチンの場合はおおらかに育てられたからで、本当は聡(さと)くて優しい子だと見たーー』

   優しい表情で、
リン「テレビかユーチューブで見たんだろう」

詠晴「え、岩城さんはユーチューバーなんですか?」

修一「(すまして)この俗世間から悪人を一掃するのが使命の始末屋でござる」

   「え?」といぶかる娘を見てリンが感慨深げに頷き、
リン(あの時あのタイミングで岩城さんと出会えたのはまさに天の配剤)

リン(もし会うのが5分遅かったら私はもうこの世にいなかったのだから・・・)

リン(今日ヨンチンが岩城さんと会ったのも天の配剤。今後の娘の安全が保障されたようなもので本当によかった)

   太腿がむき出しの娘のスカートを見て咎めるように、
梅花「詠晴(ヨンチン)、いかにいってもそのスカートは短かすぎるわよ」

詠晴「(すまして)スカートが短いんじゃなく脚が長いのよ」

梅花「(呆れ)あんまり挑発的な恰好をしてたらストーカーに目をつけられるわよ」

   振り向いて倉庫の外に停まってる一台のヤン車を平然と見て、
詠晴「もう目をつけられたみたい」

注、アパッチの横にヨンチンが乗ってきたバーグマン125が停めてあり、その後ろに全面スモークを貼ったヤン車が停まっている。

   ヤン車を見て「ひえっ」と悲鳴をあげた梅花の横でリンが不敵な目でヤン車を見る。

   気を取り直し、
梅花(ま、何があっても岩城さんがいるから大丈夫だけど・・・)

   無表情でヤン車を見て、
修一「いかにもバカが乗ってそうな車じゃのう」

   ヤン車の手前に停めてあるバーグマンを見て、
修一「あのバーグマンはヨンチンさんのバイク?」

   熱い眼差しで修一を見て、
詠晴「さんはいらないからヨンチンって呼び捨てにして」

   少し驚き、
リン(男にまったく興味がなかった娘の声が上ずってるような・・・?)N『ヨンチンは恋愛バージンであったーー』

修一「(すまして)ご両親の前でいきなり呼び捨てにはできませぬ」

   長く生々しい脚(太腿メイン)を後ろから煽って見た絵に詠晴の声、
  「いいの。直感だけど・・・」

   熱い眼差しで修一を見つめ、
詠晴「遠くない内に親しい関係になりそうな気がするから・・・」

   リン夫妻が目を見張る。

梅花(詠晴が渋好みなのは知ってたけど、さすが人を見る目があるわ・・・)

梅花(もし二人が一緒になってくれたらこんな嬉しいことはないんだけど・・・)

   期待のこもった顔で、
リン(商才があり腕っぷしも強い岩城さんなら二十以上あるうちの会社を余裕で統率していけるだろう・・・)

   興味深そうにバーグマンに歩み寄りながら、
修一「ヨンチン、ちょっとバイクにまたがってみせてくれる?」

詠晴「はい」と凄く嬉しそうに応えた娘を見てリンが少し驚く。

   バイクに跨りハンドルを握って自慢げに、
詠晴「いいバイクでしょ?日本にいるときの私の足なのよ」

   詠晴を見て感嘆し(スカートの奥に下着がチラッと見えている)、
修一「おー、こんなスタイルのいい美人が超ミニで走ってたら男が入れ食いじゃのう」N『スカートの奥から呼吸するのも切なくなるような破壊力抜群の秘臭がむんむん漂いでていたーー』

詠晴「(恥ずかしそうに)岩城さんも釣れるかしら?」

   頬を少し染め、
修一「おれが真っ先に釣られるじゃろうね」

   頬を染めてぶりっ子のように歓喜し、
詠晴「きやっ、嬉しい!」

   夫妻が目を見張り、
リン(こりゃひょっとしたら・・・)

梅花(まさに恋をした女の目だわ・・・)

   詠晴が跨ったバイクを興味深げに眺め、
修一「125にしては車体がでかいが乗り心地や取り回しはどう?」

詠晴「台湾でもキムコの125CCのスクーターに乗ってるけど、こっちの方が気にいってるの」

   バイクに関心を示す修一に驚嘆し、
リン(どおにも驚いたひとだな・・・)

   バイクに見惚れてる修一の絵にリンのN『車にどんな連中が乗ってるかわからないのにバイクの方が気になるとは・・・』

   感じ入った様に修一を見て、
リン(若干十七歳で、一体どれだけの修羅場をくぐればこれほど度胸がすわるのか・・・)

   その時、ヤン車の助手席の窓が2㎝だけスーと降りる。

   暗い車内から「その女を渡せ」と声がした(不気味な絵)。

   詠晴と梅花が驚いて怯える。

   耳に手を当てておちょくり、
修一「あー、なんちゅうた?もう一回ゆうてくれんかのう」

   窓がすーっと降りて、顔中に刺青を入れた不気味なAが修一を睨む。

   Aを見て詠晴と梅花が怯えて顔を引きつらせる。

   Aを見て小馬鹿にしたように呆れ、
修一「うはっ」

   Aをしみじみ眺め、
修一「なんちゅうおぞましい面しとるんじゃ」

修一「女を渡せとか聞こえたが・・・」

   詠晴、固唾をのんで修一を注視する。

   ふてぶてしい顔でAを睨み、
修一「そりゃならんのう」

   詠晴、ほっと安堵する。

   ふてぶてしい顔でAを睨み、
修一「彼女は今からおれと親しくなる大事な人じゃけんの」

   頬を染めて喜び、
詠晴(あなたの男ぶり、ちゃんと見させていただきましたよ・・・)

   Aの顔をまじまじ見て、
修一「まさに若さはバカさよのう。その面じゃどこも雇ってくれまいが?」

修一「今は遊んで食えてても年をとったらどうするんな?ワレの空っぽの頭ではそんな想像すらできんか?」

リン「こういう輩は目先の悪知恵は働いてもその先には考えが及ばないんですよ」

   歯茎を見せて不気味に笑み、
A「お前ら言いたい放題だな。クソ度胸だけは認めてやるが・・・」

詠晴「(毅然と)わたし、笑うと歯ぐきが見える男は嫌いよ」

梅花「これ、よけいなこと言わないの」とおろおろして咎める。

   修一とリンを睨み、
A「天に向かって履いたツバは飲み込めん」

   ガチャとドアを開け左足を出して降りかけながら、
A「想像力がないのはお前らだと思い知らせてやる」

   突如、右足でドガッとドアを蹴ってAの首をドアの上部で挟み、
修一「おおっと、降りてくるなよ」

   ドアを足で押さえたまま、
修一「われの息を近くで吸うたら身体が腐るけんの」

   手で口を押えて「ぷっ」と吹き、
詠晴「私もおんなじこと思った」

   Aをドアで挟んだまま片手拝みで、
修一「毎日幸せですか?南無阿弥陀仏ー」「これが今生の別れかと思うとおもわず手も合わせたくなると言うものです」と呟く。

   梅花、詠晴と共に呆気にとられ、
リン(な、なんと不気味な・・・)

   Aの顔を両手でつかんで憤怒の形相で、
修一「俺を前にして女を渡せじゃ?」

修一「どの口がゆうたっ!」と言うと同時「グジャ」と顔を後ろ向きにねじって即死させる。

   リン夫妻あ然。

   ぐにゃりとなった首をドアの上部に引っかけて宙吊り状態になってるAを感嘆して見て、
詠晴(し、渋い・・・)

   詠晴の下着が「じゅっ」と濡れたのを下から煽って見た絵に彼女のN『一ミリもためらわず殺っちゃうなんて・・・』

   うっとり修一に見惚れ、
詠晴(一瞬で身体ごともっていかれちゃった・・・)

                 つづく
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愛がイク(271)  綾乃の危機

2024-04-22 11:58:25 | 漫画のシナリオ
(271)綾乃の危機

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

立原綾乃(35)
170㎝。寿司幸の女将だったが離婚。楚々とした美人で170話から登場。修一の会社「台湾公司」の一人だけの社員でネットで作業している。

綾乃の元夫(50)寿司職人で171話に登場。

N=ナレーション&呟き

   元夫にのしかかられ、綾乃が「やめてっ」と叫んだ時に元夫の身体がふわりと浮き上がった。

   鬼の形相で元夫のベルトと髪の毛を掴んで持ち上げてる修一を見て驚愕し、
綾乃「ち、ちがうのよ、まだ一ミリも入れられてないから信じて」と必死に言い訳する。

   元夫をドサッと落とし、
修一「わかっちょる。綾乃の悲鳴が聞こえたけんのう」と言ったので綾乃がほっと安堵する。

修一「玄関ですれ違った時にどうも怪しいとおもって戻って来たら案の定じゃ」

   元夫の顔面をグリグリ踏みつけ、
修一「こいつは誰じゃ?」

   上体を起こして髪をかきあげながら、
綾乃「(平然と)元夫よ」

修一「(ぽかんとし)へ・・・?」

綾乃「修ちゃんだと思ってうっかりドアを開けたら押し入られたの」

   あ然と修一を見上げて綾乃に、
元夫「・・・ほんとにこの少年がうちに嫌がらせしてたヤクザを始末したのか?」

綾乃「現にあいつら来なくなったでしょ?」

   恐々修一を眺め、
元夫(マジかよ・・・)

   綾乃の手を取って立たせながら、
修一「押し倒されたときに怪我せんかったか綾乃」

   上体を起こして尻をついたまま憎々し気に修一を睨み上げ、
元夫「気安く綾乃って呼び捨てにするな。別れたとはいえ不愉快だ」

修一「(恐縮し)すんません・・・」

   怒りを露わにし、
綾乃「こんな男に修ちゃんが謝らなくていい!」「もっといっぱい呼び捨てにして!」

修一「(戸惑い)いいんかね?」

綾乃「(きっぱりと)いい!私は修ちゃんの女だから!」

   おどけ顔で、
修一「綾乃、綾乃、綾乃、綾乃、綾乃、綾乃、一発させろ」

   おどけて、しなをつくり、
綾乃「一発じゃだめ、脚がつるほどいいのを一杯イカせてくんなきゃいや~」というやり取りを元夫が唖然と見てる絵にN『親子ほど年が離れた少年にべた惚れしてる元妻をみてすっかり毒気を抜かれてしまったーー』

   あ然と綾乃を見上げて、
元夫「お前がこんな色狂いになるとは・・・」

   諦観したように立ち上がり、
元夫「気が抜けたから帰るわ・・・」

  ドアから出てゆく元夫の背に冷ややかに、
綾乃「色狂いは人間のエネルギーの源!!もう二度とこないで!」

   「カチャ」と鍵を閉める綾乃の背をぽかんと見て、
修一「綾乃って案外キツイとこがあるんじゃね」

   振り向いて真顔で、
綾乃「それほど傷つけられたってことよ」

   修一にキスしながら、
綾乃「ここで後ろから入れる?それともベッドに行く?」

   キスしながら綾乃を後ろから抱きしめてズボンのファスナーを降ろし、
修一「ベッドにいくまで待てんわい、間一髪でやられてたかと思ったら超興奮して・・・」

   綾乃が玄関の壁に両手をつきバックで挿入されて揺れてる二人の膝から下の絵に彼女の悶え声、
   「うふん、その気持ちわかるわ・・・」

   突かれて揺れながら快感に眉尻を歪め、
綾乃「うう、もう私の最盛期は終わったと思ってたけど・・・」

   綾乃の内腿に愛液がツッと垂れ流れた絵のアップに彼女の声、
   「修ちゃんと出会ってまだいけるって自信をもてるようになったの・・・」

   尚も快感に悶え、
綾乃「修ちゃんと別れたら、ただのおばさんになっちゃうから捨てちゃいやよ・・・」

   二人の揺れてる膝から下の絵に会話、
  「綾乃は永遠に最盛期じゃし俺の宝じゃ」

  「うれしい・・・」



   工場や倉庫群がある工業団地の絵。

   平屋の大きく綺麗な倉庫の横開きの大きな扉が開いてる横にリンのトライクとアパッチが停めてある絵。

注、倉庫内はお茶の袋が入った段ボール箱が奥から扉の手前までびっしり積み上げてある。リンはアロハに短パン。梅花は横に深くスリットが入ったチャイナドレス着用。

   同、倉庫内

   リン夫妻と共に段ボール箱の山を見て驚嘆し、
修一「これ全部うちが注文を受けたやつ?・・・」

   段ボール箱の山を見て鼻高々に、
リン「そうです。これでも注文の二割にも満たず、お茶を満載した次のコンテナ船が高雄港から日本に向かってます」

   腕組みをして遠くを見るような目で山積みの箱を眺め、
修一「へー、コンテナ船がはるばる台湾の香りを運んでくるのか・・・」

修一「なんか頭の中に『雨夜花』や『阿里山の姑娘』の歌が流れてきたわ・・・」

   夫妻、驚きに目を見張って修一を見る。

リン「(意外そうに)台湾のそんな古い歌をなぜ岩城さんが知ってるんですか?・・・」

修一「おれは台湾が好きじゃけん色々と興味があるんよ。『雨夜花』なんか聴いたら泣きそうになるわ・・・」と言って山積みの箱を眺める修一の後頭部を夫妻が呆然として見てる。

梅花「(切迫した様にリンに)あなた、台湾に味方してくれる岩城さんから絶対離れたらだめよ。国連より岩城さんの方が頼りになるから」

   感激で目を潤ませて、
リン「う、うん。岩城さんが台湾が好きだったとは・・・」

   箱から取り出したお茶を一つ手に持って眺め、
修一「このお茶のパッケージのことで一つ提案があるんじゃがね」

リン「(少し驚き)なんでしょう?何でもおっしゃって下さい」

   高山茶のパッケージに丸くカットした梅花の顔が大きく印刷してある絵に修一の声、
   「ほかの台湾産のお茶と間違われんように奥さんの顔を商標にして裏にも『リン茶畑謹製』と大きく書いたらどうかね」

   恥ずかしそうに照れ、
梅花「ええ~私の顔をですか~?」

リン「(感嘆し)それは素晴らしいアイデアです!」

リン「お茶のパッケージはどこも似かよってるから妻の顔を商標にしたら他社のと間違われるのを防げます」

修一「それに奥さんの商標を見ただけで老化予防に効く気がして購買欲をそそるじゃろ」

梅花「(頬を染め)大勢の人に顔を知られるのは恥ずかしいわ~」

   すました顔で、
修一「もうとっくに知られちょります」

   梅花のドレスのスリットが割れて艶めかしい太腿と下着が少し見えてる絵に修一の声、
   「いま日本中で奥さんの若さと美貌が話題になってて、なかよしクラブの新メンバーだと思われちょります」

   赤面して羞恥に身をよじり、
梅花「えーっ、あんな若く美しい方達と一緒にしたら皆さんが迷惑なさるわ~」

   つくづく感心し、
リン「本当にいいアドバイスをいただきました。さっそくカメラマンを呼んで妻の写真を撮ってもらいます」

   ポケットから携帯を出しながら、
修一「その必要はござらぬ」

   携帯の画面を夫妻に見せ、
修一「このあいだ撮った動画からいい表情のカットを抜き取ったからこれを使ったらどう?」

リン「(オーバーに驚き)おおー、すごい美人。なんという名前の女優さんですか?」

   ポっと頬を染めて照れ、
梅花「あなた~、岩城さんの前で恥ずかしいわ」

修一「(微笑まし気に笑み)むふ、夫婦仲が良いのは、ええ光景じゃね」

   スマホを持って修一に、
リン「その写真を私のスマホに送信していただけますか。台湾の本社に送ってすぐにパッケージに印刷させますから」

   携帯を操作しながら、
修一「了解。即断即決、善は急げじゃけんね」

   つくづく感心し、
リン「この間の動画といい此度の商標の事といい、本当に岩城さんは商才がありますね」(娘と一緒になってくれたらうちも安泰なんだが・・・)と呟いた時、後ろから「パパ」と声がした。

   リンと修一が振り向くと、み目麗しいスタイル抜群の詠晴(ヨンチン)が魅惑的な笑みをたたえて立っていた。

注、詠晴(ヨンチン)はノースリーブに白い下着がチラ見えする超ミニスカートに踵の低いパンプス姿である。

           つづく
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【番外編】林森北路

2024-04-13 15:05:11 | 【番外編】林森北路
【番外編】林森北路(1)
林森北路(リンセンペイルー)=台北にある日本人御用達の夜の街

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。

登場人物
神屋修三(50)170㎝。白髪混じりで紳士然としてるが、ときに崩れた雰囲気も垣間見せる。

優子の40才当時の遺影(神谷の前妻で清楚な美人)

課長(40) 170㎝。眼鏡をかけた屈託のないエリート風。

令子(35) 170㎝。神屋の元愛人。蠱惑的な美人。

神屋の部下のA(30)誠実そうだがドジな男。

台湾人のタクシー運転手(60)

台湾のホテルのボーイ(25)人がよさそう。


N=ナレーション&呟き

   夏の夕方。都会のビジネスビル群の外観に神屋のN『部下がやらかした大チョンボが原因で早期退職に追いやられ』

   ある中堅商社のビルの外観にN『今日が商社マン最後の日となったーー』

   同、社内

   皆が退社した後の広いフロアーの向こうに神屋修三(50)、新任の課長(40)、男性社員2名と令子(35)の計五人が集まって話してるのをロングで描いた絵。

注、男達の服装は半袖カッターにノーネクタイ。令子はノースリーブに膝丈のフレアースカートである。

   和やかな表情で、
課長「神屋さん、長らくお疲れさまでした。たまにはまた顔をのぞかせてください」

   笑顔で頷き、
神屋「ありがとう」(だれが来るか!このとっちゃん坊やめ)

   チョンボをやらかした社員A(30)が半泣きで頭を下げ、
A「私のせいでこんなことになってしまって本当に申し訳ありません・・・」N『彼は今回の件以外にも色々やらかしてて、部下の管理不行き届きで私が責任をとらされたのだ』

   優しくAの肩をポンポンと叩き、
神屋「もういいんだ。気にするな」N『神屋修三。50歳。170㎝』

   意味ありげな目で花束を手渡し、
令子「神屋課長、至らない部下でしたがお世話になりました。どうかお元気で」N『令子。35歳。170㎝』

神屋「ありがとう。君たちも元気で」

   ぎこちない笑顔で取り繕う令子の顔のアップに、
N『妻を亡くした五年前からこの女と親密な関係をつづけてきた』

   シーム入りの薄い黒のストッキングを履いた令子の形良いふくらはぎの絵に、
N『だが首が決まったとたんに電光石火の如く新任の課長に乗り換えられてしまった』

課長「(にこやかに)どうです、よかったらこれから送別会にくりだしませんか」

令子「(当惑して)課長ぉ、神屋さんだって色々と予定がおありですよ~」

   にこやかに会釈し、
神屋「お気持ちだけ。彼女のいうとおり、これからちょっと約束があるので」

   ホテルのベッドで令子が神屋の腰に両足を巻き付けて喘いでいる絵に、
N『私が調教した女だとも知らず、めでたいやつだ』

   神屋、にこやかに他の社員と話してる課長の顔を見て、
N『いや、この男は人畜無害を装ってるが案外なにもかも心得てるのかも・・・』

   課長と笑顔で話してる玲子の絵に、
N『そしてこの女も上司が変わる度に社内妻として引き継がれてゆくのだろう』

   令子が課長の腕にそっと手を添えるのを見て、
N『35歳の独身女が生きぬいてゆくための処世術。あざやかだと誉めてやる』

   玲子が課長に媚を売るように話しかけてる絵に(無音)、
N『ベッドでの技巧にたけ、蠱惑的な女だから、どんな男でも掌の上で転がされるだろう』
◎蠱惑的(こわくてき)=人の心を引きつけ惑わす


○夜、住宅街

   住宅街の絵に神屋のN『新任の課長がきたと同時に、潮が引くように部下たちが私から離れていった』

   脱いだ上着を腕にかけ、もう一方の手に花束を下に向けて持って帰宅する神屋のN『呆気にとられるほどの手のひら返しに心穏やかではいられぬが、ま、そんなものだろう』

   足を止めて無表情で夜空に目をやり、
N『約束があると送別会を辞退したがそんなものあるはずもない』

   神屋宅の外観(2LDKの中級マンション)。

   同、リビング

注、キッチンがある10畳のリビングには二人用のテーブルとテレビの前に三人掛けのソファーがあるのみで他に物は一切なく彼の几帳面な性格が伺える。

   流しに水を入れたバケツが置かれ、送別にもらった花束が入れてある。

   同、居間

注、六畳の居間には小さな仏壇があるのみ。

   仏前の妻の遺影(無表情)に花が活けられ線香の煙がたゆたっている。

   座布団に正座し、膝に手を置いて遺影を見つめる神屋の呟き、
N『優子、とうとうリストラされてしまったよ』

   整然と片付いた室内の絵に、
N『年金が支給されるまであと15年』『子供もいないし、再就職して一人寂しく生きたってなんになろうーー』

   遺影を手に持って見つめ、
N『君のアソコの匂いを思い出すたびに狂おしくて頭がおかしくなりそうになる・・・』

   遺影の写真のアップに、
N『再び君ほど相性の会う相手と出会えるとは思えないが』

   天井の絵に、
N『ただ胸の隙間をうめてくれる女がほしいといったら君は怒るかい?』

   遺影を手に持ってキスし、
N『手は合わせないぞ。優子は神ではなく、私の女だからな』

   同、リビング

注、テーブルの上に閉じたPCとアンカーの超小型スピーカー、サゥンドコアセレクト2とシャネルのアリュール・オムが置いてある。

   小型スピーカーから小さな音で音楽が流れてる絵に、
N『帰宅後はいつもボリュームを落として音楽を流している』『思考の邪魔にならないヨーヨー・マや昔のムード音楽だが、今はマントヴァーニの曲をよく聴いている』

   冷蔵庫を開けてポットから冷茶をグラスに次ぎながら、
N『商社マンの看板がなくなったいま、もはや出会いなど絶対ありえないだろう』

   テーブルに掛けてコンビニ弁当を食べながら(横に冷茶を入れたグラスあり)、
N『女のいない人生なんて恐怖で想像しただけでゾッとする』

   食後、グラスの冷茶を飲み、
N『ならばどうするかーー』

   グラスをトンと置き、
N『台湾にいって発散するしかない』『フィリピンも考えたが胃に自信がないので却下した』

   空のグラスに箸を入れて流しに置き、
N『退職金を余分にもらったし蓄えもそこそこある。毎日女をとっかえひっかえしてれば』

   蛇口を捻ってグラスに水を張りながら、
N『もしかしたら心が通じあえる女と出会えるかもしれない』

   テーブルに座ってパソコンを見つつ香水を手首に「シュッ」とスプレーする。

   手首の匂いを嗅ぐ絵に、
N『実はリストラが決まった直後から、ネットで台湾の情報を収集していたーー』

   アリュール・オムのアップに、
N『なぜ台湾かというと、二十年前に短期駐在したことがあり様子がわかってるし』

   超小型スピーカーから小さな音で音楽が流れてる絵に、
N『なにより目の覚めるような美人をかなりの頻度で見かけた事があるからだ』

   ウイスキーグラスを持ってパソコンを見ながら、
N『日本人御用達の林森北路にはスナックやクラブがたくさんある』『クラブはお餅(女の持ち帰り)可だがスナックは不可』

   夜の林森北路の通りの絵に、
N『ショートだけならカラオケや按摩。それにサウナや散髪屋がある』

   尚も夜の林森北路の通りの絵に、
N『捕らぬ狸の皮算用だが・・・』

   微かにほくそ笑んでウイスキーを飲み、
神屋(もしいい女がみつかったら日本に遊びにこさせてもいいな・・・)

   神屋宅のドアの外でチャイムを押しかける指(少し震えて)の絵。

   ドアの前に立つ令子、ためらって押すのを思いとどまる絵にN『神屋さんとの関係を続けたいけど・・・』

   ドアに背中からもたれかかりN『社内で今のポジションを守るためには課長と寝なきゃなんないの・・・』

   切なげな表情で廊下の天井をぼーと見あげて小指で目尻を拭いN『貴男が二股をかけるのを許すはずないわね・・・』

   玲子、心もとない足取りで廊下の向うにカツカツとヒールの音を残し去ってゆく。


○台湾

桃園国際空港の絵にN『台湾 桃園国際空港』

   空港のタクシー乗り場の前で懐かしげに周りを見渡し、
N『とうとう来たぞ、麗しの台湾』『昔の空港と比べるとずいぶん洗練されたな』

注、神屋の服装はポロシャツ、短パンにスニーカー。小さめのキャリーバッグをもっている。

   決意のこもった顔で、
N『所持金は百万円。いい女が見つかるまでぜったい帰らないぞ』

〇タクシー車内

   三啓飯店と書いたメモを見せ、
神屋「三啓飯店までお願いします」と言うと運転手(60)が頷く。

   走り出した車内で神屋が決意に満ちた表情でN『空港から台北市内まで40分。下半身が戦闘態勢に入ってむずむずして
きたぞ~』


○台北(タイペイ)市内

   繁華街の外れの景色。

   三啓飯店の前で停まった車内で運転手に金を渡す。

   ホテルの前に立って懐かしそうに回りを見回し、
N『見るものすべてが懐かしく感じられ、昭和の日本にタイムスリップしたようだ』

   三啓飯店の外観(小さな安ホテル)。

   同、ホテル内

   ボーイ(25)がキャリーを持って部屋のドアを開ける後ろで、神屋がポケットから札を一枚出す。

   室内でチップを渡し、
神屋「謝謝(シェシェ)」

   にこやかに、
ボーイ「お客さん、美人の女の子いりますか?」N『安ホテルのボーイがポン引きをやるのは知ってたが』『私が外で女を確保する前に売り込みたいのだろう』

神屋「今日は用事があるから、またこんどお願いするよ」

ボーイ「(にこやかに)美人の子がほしいとき、いつでもいってください」と出て行く。

   ホテルの前の通りの絵。

   ホテルの玄関から出てきて、
N『あえて安ホテルを選んだのは女を連れこんでも気がねしないですむからだった』

   意欲がみなぎった顔で空を見上げ、
N『さあて、短時間で効率的に女と出会うために、まずは按摩屋に突撃だ』
   
     つづく


【番外編】林森北路(2)
四百字詰原稿用紙換算16枚

登場人物
神屋修三(50) 170㎝。白髪混じりで紳士然としてるが、ときに崩れた雰囲気も垣間見せる。

謎の老人(70)165㎝。肩まで届きそうな白髪の髪を後ろで束ねた仙人のような風貌。

自転車に乗ったおばさん(40)と幼児。

裕福そうな綺麗な婦人(40)

ポン引きの老人(70)屈託のなさそうな顔。

梅花(30) 170㎝。マッサージ店のオーナー。天真爛漫で天然風味の明るく人がよさそうなグラマーな美人。

同、マッサージ店受付嬢(25)

同、マッサージ店超ブスのおばさん(40)

散髪屋の女(20)

クラブの女(20)

クラブのママ(30)



   道の両側にスナックや按摩屋がある通りを目を凝らして歩く神屋のN『ここはかりそめの恋の街、林森北路』『ここだけは二十年前とかわってないな・・・』

神屋(先入観のせいか昼間でもなんか怪しい雰囲気が漂よってる気がする・・・)

   神屋の前を粗末な風体のお爺さん(70)が歩いており、その向こうから自転車の後ろに子供(5)を乗せた気のよさそうなおばさん(40)がやってくる。

注、老人(70)は肩まで届きそうな白髪を後ろで束ねた仙人を思わせる風貌。肌着の上に半袖シャツをはだけて着て、短パンにビーチサンダルを履き、みすぼらしい恰好である。

   おばさんが吸い寄せられるように老人の方に寄っていく。

   おばさんが老人の横に止まると、老人は堂々とおばさんのスカートの中に手を差し入れた。

注、子供も周りを行き交う人々もその行為が見えてないかのように素知らぬ顔で通り過ぎてゆく。

   それを見てギョッとし、
神屋(えっ!?・・・)

   老人の指が、おばさんの下着の股の中に差し入れられる。

   老人に膣をこねくられるおばさんは陶然と目を閉じ、されるがままになって何やら「ブツブツ」唱えている。

   呆気に取られてその光景を見て、
神屋(なんかブツブツ呟いてるが念仏でも唱えてるのか?・・・)

   おばさんが、うっと呻くように身震いして昇りつめる。

   それを見て驚愕し、
神屋(な、なんとイったのか?!・・・)

神屋(・・・わずか30秒たらずでイカせるなんて魔法の指か・・・?)

   老人が、おばさんの股から指を抜いて素知らぬ顔で去ってゆく。

   老人の後ろ姿をぼう然と見てる神屋の横を、おばさんが満ち足りた表情で通り過ぎてゆく。

   そのおばさんの後姿を呆気にとられて眺め、
神屋(神がかってると言うか、もしかしてあのお爺さんは仙人か?風貌もそれっぽいし・・・)

   神屋が振り返ると道の端を歩く老人の向こうから裕福そうな綺麗な婦人(40)が歩いてくる。

注、夫人の服装はノースリーブに膝丈のフレアースカート、ヒール。

   夫人が吸い寄せられるように老人に歩み寄ってゆくのを見て驚愕し、
神屋(ま、まさか・・・)

   夫人が魅入られたような目をして老人の前に立ち止まる。

   老人はまたもや無表情で夫人の胸を揉みながらスカートの中に手を入れる。

   老人がレースの下着の股部から指を入れて膣をこねくるのを下から煽って見た絵。

   夫人は陶然と目を閉じ、されるがままに何やら「ブツブツ」唱えている。

注、二人の側を行き交う者は老人と夫人が見えぬかのように通り過ぎてゆく。

   夫人が、うっと呻くように身震いして昇りつめる。

   それを見て更に驚愕し、
神屋(ええーーっ!またイった?!・・・)

   感嘆して二人を眺め、
神屋(もはや疑う余地なし・・・)

神屋(ぜったい仙人だ、でなきゃ、こんな現実離れしたことができるはずない・・・)

   老人が夫人から離れて去ると、夫人は満ち足りた表情で胸元を直しながら神屋の横を通り過ぎてゆく。

   夫人の後ろ姿をあ然と見て、
神屋(それにしてもなぜみんなされるがままになってるんだ・・・?)

神屋(あまりにも堂々と触られて拒めないのか、或いは催眠術にかかってるのか?・・・)

   前方に振り返った時にはもう老人の姿はなく、神屋が、えっという顔をした絵にN『振り返った時にはもう老人の姿がかき消えていたーー』

   歩きながら不可解げに、
神屋(あんな事をして捕まらないのなら・・・私もしたい・・・)

   突然後ろから肩を叩かれて神屋が八ッと驚く。

   振り向くとポロシャツ、半ズボンで自転車にまたがったポン引き(70)が、
ポン「お父さん、娘さんいるかね?」

   まじまじ相手を見て、
神屋(短パンに自転車・・・この人が掲示板で有名なポンのおっさんか・・・)

神屋(女がほしいときはみんなこの人を探すらしいが・・・)

ポン「若い娘さん安いよ。ちょっと高いはモデル級もいるね」

神屋「(興味をもち)いくらですか?」

ポン「2時間、3000元。チップやらなくていいです」

   思案し、
神屋(約15,000円か、なんとも悩ましいが・・・)

神屋「今日はいいです。またお願いします」

   名刺を渡し、
ポン「娘さんほしいはここに電話するね」

ポン「娘さんすぐお父さんのホテルいく。チェンジ何度でもオッケーよ」

神屋「(名刺を見ながら)わかりました」

   歩きながら、
神屋(なぜ日本人ってわかったんだろ。そんなにスケベオーラを発散してるかな・・・)


○「星光時按摩」店

   全面ガラス張りの按摩屋の入り口で腕組みして開け放ったドアにもたれて立ってる受付嬢が、道を挟んだ向こうから店内を伺う神屋を挑発的な目で見つめ返している。

注、受付嬢は25歳。タンクトップ、超短パンで男好きのする顔。

   受付嬢をながめ、
神屋(くずれた感じがいかにもだが、なんかこの手の女にも惹かれるんだよな・・・)

神屋(どんなシステムか知らないがチャレンジしてみるか・・・)

   神屋が店に入ると受付嬢がカウンターの内側に回り、
受付嬢「いらっせませー。日本人ですか?」

注、カウンターから少し離れた所に三人掛けのソファーがある。

   戸惑いながら頷き、
神屋「そうです」

受付嬢「マッサージ2時間で1,500元です。部屋でまったら女の子いきます」

   戸惑い、
神屋(え?この子が相手してくれるんじゃないのか・・・)

   同、室内

注、三畳位の狭い部屋にマッサージ用のベッドと戸を開け放ったシャワー室があるのみで、店内には同じ部屋が十室ある。

   不安げにベッドに腰掛け、
神屋(はたしてどんな子がくるか、美人ならいいんだが)

   天井の絵に神屋の呟き、
  (なんて期待はすまい。そこそこならよしとしなきゃ)N『と自戒するものの、どうしても期待が膨らむのであった』

   ドアがノックされ、神屋がドアに期待の目を向ける。

   ドアを開けたら超絶ぶさいくな女(40)が立ってて、ふてぶてしい顔で神屋を見つめる。

注、女は160㎝。タンクトップに短パン、サンダル姿。

   女を愕然と見つめ、
神屋「・・・・・」(按摩屋にチェンジがあるかどうか知らんが・・・)

神屋「ち、チェンジ・・・」(ほ、程ってものがあるだろうが・・・)

   女、憮然と去る。

   がっかりしてベッドに掛け、
神屋(人生ではじめてチェンジした・・・)と呟いた時に再度ドアをノックされる。

   ドアに向かいながら、
神屋(つぎもブスだったら、さっきのポンに即電話だ)

   ガチャとドアを開けると、
受付嬢「いま混んでるので女の子が空くまで30分まちます。いいですか?」

   気落ちし、
神屋「いや、もういいよ」

   部屋を出る神屋に、
受付嬢「あ、ちょっとまって」と慌てて携帯をかけるが神屋は無視する。

   携帯を耳に当てたまま玄関のカウンターの前まで神屋を追いかけてきて、
受付嬢「お客さんオッケーです!」

受付嬢「すぐ綺麗な人きます」

   疑わしそうに、
神屋「ほんとにすぐ来るんだろうね?」

   ため息をついてカウンターの斜め前にあるソファーに腰を下ろし、
神屋(やれやれ出足からこれかあ、まさに暗雲たれこめるだな・・・)

   神屋、所在なげにぼーと待つ。

   漂ってきたいい匂いを嗅いで神屋が、ん?という表情をした絵にN『天女の様な得も言われぬいい匂い・・・』

   神屋、匂いがする方に振り向く。

   カウンターの前で受付嬢と話してる超美人の梅花を見て驚き、
神屋(女性客もくるとはきいてたが・・・)

注、梅花(30)の服装はタンクトップにジーンズの超短パン。

   梅花にぼう然と見惚れ、
神屋(こんな美人もくるのか・・・この人ならこっちが按摩してやりたいわ・・・)

   尚も梅花がカウンターの前で受付嬢と何やら話している。

   梅花の美しい横顔にうっとり見惚れ、
神屋(太陽のようなオーラを発散してるこんな魅力的な女性、はじめて見た・・・)

   梅花の短パンから尻の肉がはみ出てる艶めかしい絵にN『背が高く色白で太腿がみっしり張り詰めて、まさにドストライク!』

   羨望の眼差しで梅花の後姿を眺め、
神屋(きっと大金持ちに囲われて普段は人目に触れずにひっそりと暮らしてるんだろうな・・・)

   梅花がカウンターの前から、所在なげにしてる神屋の横顔を見て薄っすら頬を染める。

   ボーと下を向いてる神屋の前に立ち、
梅花「お客さん、まず足を洗いますね」

   驚いて梅花を見上げ、
神屋「あ、まだ係りの人がこないので・・・」

   ニコッと笑んで、
梅花「今回は私が担当ですよ」N『梅花(メイファ)。30歳。 170㎝』

神屋「え?」

梅花「え?」

   慌ててポケットからスマホを出し、
神屋「1枚だけ」

梅花「え?」といった顔を「カシャ」と写す。

   嬉々として液晶画面を確認している神屋を梅花が熱い眼差しで見つめる。

   同、室内

   片膝をついた梅花の短パンの股の隙間からパンツが見える絵。

注、神屋は半袖、短パンのサウナ着に着替え気恥ずかしそうにベッドに座っている。

   神屋の前に片膝をついて屈んだ梅花に洗面器で足を洗ってもらいながら彼女から漂う匂いを嗅ぎ、
神屋(なんていい匂いがする人だろう。ずっと嗅いでいたいわ・・・)

   乳房の半分ほどがはみ出てる梅花の胸を見下ろし、
神屋(胸の谷間からもいい香りが立ち昇ってくる・・・)

   前屈みになった梅花の腰の隙間から尻の割れ目が覗いてるのを見下ろして感激し、
神屋(おーっ、目の穢れが落ちそうな眺め。時間よ永遠に止まってくれ!)

   神屋の股間がモコッとなったのを見て恥じらい、
梅花「むふ、お元気ですね」

   照れて不思議そうに、
神屋「君のような美人が、なんでこんな仕事をしてるの?」

梅花「むふふ、ありがとう。私がこの店を開いたのよ」

神屋「えっ?」

梅花「え?」

神屋「経営者ってこと?」

梅花「うん」

神屋「ってことは・・・本番はありえない?」

梅花「え?」

神屋「え?」

   顔を赤めて恥じ入り、
神屋「すみません、今のは聞かなかったことに・・・」

   梅花、意味深な目で神屋を見あげる。

   ベッドにうつ伏せになった神屋の上にまたがって腰を揉み、
梅花「お客さんがつけてるのはなんていう香水ですか?」

神屋「アリュール・オムっていう香水です」

梅花「いい匂いですね。お客さんのセンス好きですよ」

神屋「(照れて)ありがとう。香水を褒められたのは初めてです」

梅花「ホテルは近くですか?」

神屋「ここからほど近い三啓飯店です」

   梅花の艶めかしい太腿の絵に神屋のN『こんな美人と肌を触れあいながらやれないとは・・・』

   梅花の生々しい股間の絵に神屋のN『ヘビの生殺しどころかもはや拷問だ・・・』

神屋(太ももにちょっと触るのもだめかな・・・)と恐る恐る手を後ろに回す。

   神屋の手が太ももに触れる。

   梅花、素知らぬ顔でマッサージを続けている。

神屋(え、セーフ?!・・・)

   ドキドキしつつ、
神屋(な、ならば・・・)

   短パンの股の縁から指を入れる。

   性器に触れ、クチュッと音がたつ。

   梅花、目を閉じ頬を染めてビクンと反応する。

神屋(ビチョビチョ?・・・こんなおじさん相手になんで・・・?)と驚く。

   膣をこねくられて喘ぎ、
梅花「ああ~ん、うちはセックス禁止だからダメですょ~」

   神屋、興奮して無我夢中でこねくる。

梅花「はぁ、はぁ」「だめですょ~」

   神屋、向かい合って梅花を腿の上に乗せ、乳房に顔を埋めて性器をこねくる。

   切なげに喘ぎ、
梅花「はぁ、はぁ」「まってください~」

   神屋に抱き着いて切なげに、
梅花「パンツが食い込んで痛いから脱ぎますぅ」

注、ここから二人は床に立っている。

   上半身裸でパンツを脱ぐ梅花を、神屋が素っ裸でつっ立って放心したように凝視している。

   素っ裸になって恥じらう梅花の大ゴマ。

   ぼう然と梅花の裸体を見つめる神屋の目尻に涙がジワッと盛り上がる。

   梅花、神屋の涙を見て驚く。

   嬉しそうに神屋の涙を指で拭ってやり、
梅花「うふ、そんなに?・・・」 
 
     つづく


【番外編】林森北路(3)

四百字詰原稿用紙換算16枚

登場人物
神屋修三(50) 170㎝。白髪混じりで紳士然としてるが、ときに崩れた雰囲気も垣間見せる。

梅花(30) 170㎝。マッサージ店のオーナー。天真爛漫で天然風味の明るく人がよさそうなグラマーな美人。

散髪屋の女(20)悪ずれした顔。

クラブの女(20) 悪ずれした顔。

クラブのママ(30) 悪ずれした顔。



  
   ベッドに仰向けになった神屋の股間に、梅花が唇にゴムをはさんで顔を近づけてくる。

   神屋、頭を起こしてゴムを装着するのを興奮して見つめる。

   正常位で挿入した瞬間に驚嘆し、
神屋(うおっ、なんという締まり、ちぎれそう・・・)

   天井の絵にベッドが「ギシギシ」「ギシギシ」きしむ音とN『久々に女に接する私には、台湾製の分厚いコンドームが実にありがたかった・・・』

   焦り、
梅花「音で経理(受付)の子に感づかれますぅ~」

   射精寸前で逼迫し、
神屋「わ、わかった」(っか、もう限界!)

神屋「むうっ」と呻いて射精する。

   ベッドで一人仰向けで胸を喘がせ、
神屋(はぁ、はぁ、あまりにも締まりが良すぎて台湾製でもギリ1分・・・)

神屋(日本製だったら間違いなく三こすり半だった・・・)

   神屋、体を起こして戸を開け放したシャワー室に目をやる。

   こちらに背を向けた梅花がガニ股になって性器にシャワーをかけながら股を手で猛烈に擦ってるのを見て、
神屋(すごっ、デリケートなとこをあんなガーッとやって大丈夫なのか?・・・)N『事後に女がアソコを洗うのを初めて見た彼にはショッキングな光景であった』

   尚も股を手で猛烈に洗っているのを呆然と見て、
神屋 (ブスならげっそりする姿だが、彼女だと逆に神秘な色気を感じる・・・)

   梅花がタオルで股間を拭きながら振り向いた時、神屋と目が合う。

   神屋、恥ずかしそうに赤面する。

梅花「むふ・・・」と恥ずかしそうに笑む。

   使用後のシャワー室の絵。

注、ここから二人共服を着ている。

   短パンの尻ポケットから財布を出し、
神屋「料金はいくらですか?」

梅花「マッサージ料金だけ」

神屋「(驚き)え?」

   ほんのり頬を染めて笑み、
梅花「むふふ、エッチはサービスです」

梅花「経理の子には内緒ですよ」とウインクする。

   この機を逃すまいと焦り、
神屋「え、あの、よかったら名前をおしえてもらえませんか?」

   梅花、熱い眼差しで神屋を見つめる。

   優しい表情で、
梅花「梅花(メイファ)といいます。お客さんは?」

神屋「神屋といいます。あの・・・」

   首を斜めに傾げて次の言葉を期待するように見つめ、
梅花「え?」

神屋「(萎縮し)い、いや、いいです・・・」

   部屋から出る神屋の背を梅花がもの言いたげに見つめている。

   慈しむような表情の梅花の顔のアップ。

   按摩屋から出てきてスカッとした顔で息を吐き、
神屋(はーっ、下半身がいっぺんに軽くなった・・・)

   林森の通りを歩きながら、
神屋(メイファか、まさかあんな美人とやれるとは夢にも思わなかった。一生分の運を使い果たしたかも)

   頭に思い浮かべた梅花の裸体の絵に呟きN『また会いたいけど・・・』

   林森の通りの絵に神屋の呟き、
  (今日はたまたま人がいなかったからで、経営者が2度と客の相手をしてくれるはずがないよな・・・)


   空の絵に、
N『さすがに連チャンは自信がないので一旦ホテルに戻って仮眠し、再度林森に出てきた』



   肥前屋(鰻屋)の看板の絵にN『林森北路七条通りーー』『うなぎを喰って精力補給だ』

   人が行列した肥前屋の外観に、
N『一時間待ちは覚悟してたが一人だったので相席ですぐに入れた』

   満席の店内の絵に、
N『周りから聞こえてくるのは日本語ばかり』『こんなに日本人が押し寄せたら現地の人はさぞや迷惑だろうに』



   うな重のアップに神屋の声、
  「ほほー、肉厚でなんともうまそうだな」

   うな重を美味そうにほうばり、
神屋(うん、こりゃ美味い。行列ができるのも納得だわ)

   客がまだ行列してる店外に出てきて、
神屋(さて、腹ごしらえもすんだし)

   通りを見回しながら歩き、
神屋(つぎは散髪屋にアタックしてみるか。なんでも経験だ)


   怪しげな散髪屋の外観。

   神屋が散髪屋の外から店内の様子を伺っている。

   店内から女(20)がウィンドー越しに神屋に秋波を送ってる絵に、
N『散髪屋は主に台湾人が利用し、日本人は病気を恐れてあまり近寄らないらしい』

注、女の美人度は中の上。服装はタンクトップに超ミニ、サンダル。

   店に入る決心をし、
神屋(よし)

   狭い店内に入ると1台しかない散髪台にさっきの女がパンツが見えるように足を組んで座っており、
女「こんにちわ、散髪ですか」

女「それともエッチするですか?」

神屋「どんな子がいるの?」

女「私でダメだったらほかにもいます」

神屋「それでもダメだったら?」

   女、神屋を見つめて黙考。

女「ほかの店からヘルプ呼びます」

   神屋、女の太ももを厭らしい目つきで凝視する。

女「(照れて)お客さん、太ももが好きですか?」

神屋「うん。太腿がこの世のすべてってくらいチョー太腿フェチで」

   鼻の穴を広げて威張ったように、
神屋「胸なんか無くてもいいぐらいなんだよ」

   クスッと苦笑し、
女「日本人は胸の大きい子が好きなのに、お客さん、おもしろいひとね」

   店を見回し、
神屋(けど一体どこでやるんだ?・・・)

   厭らしい手つきで女の内腿を撫で、
神屋「いくらなの?」

女「台湾のお金で一時間、3,000元です」

神屋「(呆れ)高いわ。そりゃ日本人料金だろが」

神屋「(無表情で)2,000」

   女、下唇を噛んで考えこむ。

女「・・・それでいいです」と神屋の手を引く。

   奥行きも幅も狭い薄暗い通路に連れて行かれるのを後ろから見た絵。

   神屋の手を引いた女が一方の壁を押すと壁が反転する。

   同、室内

注、薄暗く怪しげな三畳の部屋には横になれる位のソファがあるのみ。

   回転した壁を見て感心し、
神屋「へー、まるで忍者屋敷だな・・・」

神屋(警察に踏み込まれたら一発でばれるのに、警察もお目こぼししてるんだろな・・・)

   立ったままパンツを脱ぎ、
女「時間ないからパンツだけ脱ぎますね」

   タンクトプの腋からブラを抜きながら、
女「胸さわってもOKですよ」

   共に服を着たまま、ソファに座った神屋の上に女がまたがって腰を動かしている。

女「好、好(ハオハオ)~」と眉尻を歪めて喘ぐ。

   女の喘ぎ顔を呆れたように見て、
神屋(・・・なんとも品のないあえぎ顔だな・・・)

   失望して、
神屋(ほかの女にすりゃよかった・・・)

   女、あれっという顔で結合部を見る。

女「(心配そうに)バイアグラ飲みますか?1000元だけど」

神屋「(気落ちし)いや、もう無理みたいだ・・・」

   おしぼりで性器を拭いてもらいながら愕然とした神屋の顔の絵にN『人生ではじめて中折れした・・・』

   深刻な顔で、
神屋(クセにならなきゃいいが・・・) 
 
   神屋、財布を尻ポケットにしまいながら散髪台がある店内に一人出てくる。

   ふとガラス越しに外を見たら、例のお爺さんが道の向こう側から神屋を凝視していた。

   神屋、はっと慌てて店外に出る。

   外に出たらお爺さんはすでに50m先を歩いてたので驚き、
神屋(いま目の前にいたのに瞬間移動でもしたのか・・・?)

   必死に走ってお爺さんをおいかけながらN『彼の正体を知りたかったし、あわよくば弟子にしてほしかった』

   50m先を歩くお爺さんを必死に追いかけ、
神屋「はぁ、はぁ」「こんな必死に走ってんのになぜ追いつかないんだ・・・」

   50m先をゆくお爺さんが車が入れない道幅の路地に曲がる。

   神屋が「はぁ、はぁ」喘いで路地に達すると、突き当りに小さな廟があって行きどまりになっており、お爺さんの姿はかき消えていた。

注、路地の奥行きは5mしかなく、両側には煉瓦の高い壁がそびえ立って抜け道はない。

   奥行きのない小さな廟の中に入ってあ然と見回し、
神屋(消えた・・・忍者じゃあるまいし・・・)

   廟の外に立ってあ然と周りを見て、
神屋(そんな馬鹿な・・・)



   夜。人通りがまばらな林森北路の通りの絵。

   あるクラブの外観。

   同、薄暗い店内

   ボックス席で横に女(20、感じのいい笑顔)をはべらせて飲んでる神屋のN『あれからキツネにつままれたような気分で
夜までの時間つぶしにあちこち散策して回ったがーー』

   女の太ももの奥にパンツがちらっと見える絵に、
N『大丈夫かどうか確かめたかったし、いい女を探したい一心でまた林森に繰り出してきた。その執念に我ながら呆れる』

   妖艶なママ(30)が隣に座ってきて、
ママ「もう、お餅の子は決まりましたか?」

神屋(また中折れしてもお餅なら朝までたっぷり時間があるからなんとかなるだろう)

   女の太ももに手を置き、
神屋「君に決めたら、明日も観光とちょっとした買い物につきあってくれるかい?」

   女、ニコッと微笑んでうなずく。

   ママに、
神屋「ユーチューブで見つけた【懐かしい台湾のメロディー】ってタイトルのCDが欲しいんだけど知ってる?」

神屋「昔、台湾ツアーのバスの車内でガイドさんがバイトで売ってたらしいんけど」

ママ「あ、それ昔お客さんに聞かれたことあります」

ママ「日本語の解説が入ってて王幸玲って歌手が歌ってるやつですよね?」

   目を輝かせ、
神屋「それそれ、雨夜花や阿里山の姑娘など大昔の曲が入ってるやつ」

神屋「独特の哀調を帯びたメロディーになんともいえない懐かしさを感じるんだ」

ママ「それなら夜店の屋台で売ってますよ」

女「(笑顔で)ママ、わたしお客さん案内できます」

   女の太腿にポンと手を置いてママに、
神屋「よし、この子に決定。いくら?」

ママ「飲み代とお餅と早上がりの罰金とで4万5千円です」

神屋「(呆れ)ほーう」N『台湾の女子社員の平均給与を考えるとずいぶんなぼったくりだが』

  ママに金を払いながら、
N『ま、仕方ないか・・・』



   三啓飯店の外観。

   同、室内

   ベッドの横のサイドテーブルの上に夜店で買ったCDが四枚と空の缶ビールが二本置いてある絵に「あん、あん~」と女の喘ぎ声。

   ベッドで神屋が正常位で性交している。

   神屋、あれっという顔をする。

   結合部を見て愕然とし、
神屋(・・・またか・・・)

   憎たらしい顔で不満げに、
女「どしたの?元気ないねー」

   むっとして、
神屋(なにーっ、ママの目が届かなくなったとたんに横柄な態度になりやがって)

   裸でうつ伏せになってテレビを観て「はははは」と笑ってる女を、頭の後ろに手を組んでヘッドボードにもたれて不機嫌に見つめ、
神屋(男に元気ないねは禁句だろうが) (おまえの無神経な一言がトラウマになったらどうしてくれるんだ)

神屋(くそ、完全に女を選びそこなったわ・・・)

   突然「カタカタカタ」と隣室のヘッドボードが壁に当たる音がしたので神屋が驚いて壁に振り向く。

   「カタカタカタ、あん、あ~ん、カタカタカタ」と隣室の声が筒抜けの壁を情けなさそうに見て、
神屋(隣とベッドが向き合ってるのか・・・)

   尚も「カタカタカタ」と音が筒抜けの壁を羨ましそうに見て、
神屋(中折れとは無縁のものすごい迫力だな、マシンガンみたい・・・)

   神屋、おっ、という顔で勃起しかけた我が一物を見る。

神屋(ねじこんだらなんとか入るかも・・・)と焦って女の後ろから挿入しようとする。

   テレビに釘付けになったまま邪険に尻を横に振って逃れ、
女「だめ、チップくれないからもういや」

   怒り心頭に達し、
神屋(なっ!このクソ女、蹴ったろか)

神屋「もう帰れ!」

   怯えた顔で神屋に振り向き、
女「え、いま帰ったらママに怒られるよー」

   服を着た女の腕を掴んでドアの外に追い出し、
神屋「おまえの事情なんか知るかっ、再見(ツアィチェン)!」

       つづく


【番外編】林森北路(4) 最終話 

四百字詰原稿用紙換算17枚

登場人物
神屋修三(50) 170㎝。白髪混じりで紳士然としてるが、ときに崩れた雰囲気も垣間見せる。

梅花(30) 170㎝。マッサージ店のオーナー。天真爛漫で天然風味の明るく人がよさそうなグラマーな美人。

令子(35) 170㎝。神屋の元愛人。蠱惑的な美人。

謎の老人(70)165㎝。肩まで届きそうな白髪の髪を後ろで束ねた仙人のような風貌。




   快晴の空の絵。

   三啓飯店の外観。

   同、室内

   ベッドの横のサイドテーブルの上に夜店で買ったCD四枚と飲みかけのミネラルウォーターが置いてある絵に神屋のN『あれから5日間の間にクラブやサウナの女8人と試したが』

   ベッドの上でヘッドボードにもたれてボーとテレビを観てる神屋の絵にN『ことごとく途中で中折れしてしまった・・・』

   スマホで撮った梅花の顔のアップに神屋のN『最初に梅花と出会ったのが幸か不幸か・・・』

   愛しげに液晶画面を見つめ、
N『梅花と比べると、どの女も品がなく性悪に見えて萎えてしまうのだ』

   液晶画面を見ながら、
N『一度上等な菓子を食ったら、まずい菓子は二度と食えないってことか・・・』

   室内天井の絵にN『今さら遅かりしだが、私はそもそも人柄に魅力を感じない相手とはダメなのだ・・・』

   ため息をつき、
N『もうこれ以上台湾にいる理由はなくなった。明日、忠烈祠と故宮を観光したら日本に帰ろう』

   「コンコン」とノックされ、ドアの方を見る。

   うんざりし、
神屋(やれやれ、またボーイのアルバイトか・・・)

   ドアノブに手をかけ、
神屋(もうウンザリだ。不能になったら尚更腹がたってきた)

   ガチャッとドアを開けたら梅花が顔を上気させて立っていたので驚く。

注、梅花の服装はノースリーブに超ミニ。紙の手提げ袋を持っている。

梅花「(頬を染め)もう日本に帰ったかとドキドキしてきました」

   神屋、ぼう然と梅花を見つめる。

   神屋の目に涙がジワッと盛り上がる。

   嬉しそうに頬を染め、
梅花「むふ、そんなにー?」

   神屋に放心したように見つめられて梅花が恥ずかしそうにうつむく。

   手提げ袋を渡し、
梅花「これ台湾名物のパイナップルケーキです。この店のはすごくおいしいよ」

神屋「あ、ありがとう」(たった一度会っただけなのに・・・?)

神屋(まさか私に好意を?いや、そんな事があるわけがない・・・)

   神屋、魅入られたように梅花を見つめる。

   梅花、上目遣いで首を少しかしげて神屋を見つめる。

   神屋が突然梅花を壁に押し付けたので、
梅花「きゃ」と声を漏らす。

   神屋、キスしながらスカートの中に手を入れる。

   梅花の持ち上げた一方の脚からパンツを脱がせる。

注、最後まで共に服を着たままである。

   壁にもたれてガニ股で立つ梅花の前に屈んで貪るように性器をなめ、
神屋(なんて欲情をかきたてる淫靡な匂い。この匂いだけで出そう・・・)

   壁に手をついて尻を突き出した梅花に後ろから挿入し、
神屋「はぁ、はあ」(ギンギンだぜ。やっぱり私は梅花でなきゃだめなんだ・・・)

   梅花、快感に眉尻を歪めてゆさゆさ揺れる。

   神屋が「むうっ」と呻いて射精したと同時に、梅花のポケットの携帯が鳴る。

   片手でパンツを履きながら携帯を耳に当て、
梅花「喂(ウェイ)?」

   梅花が深刻そうに話してるのを神屋がぼうぜんと見ている。

   逼迫した様子で神屋に、
梅花「ごめんなさい、お店でトラブルだからいかないと」

   残念でならぬ様に、
神屋「わ、わかった・・・」

   部屋から慌てて出てゆく梅花をぼう然と見て、
神屋(電話番号を聞く間すらなかった・・・)

   自嘲し、
神屋(ま、聞いても教えてくれるはずもないが・・・)

   意気消沈してベッドに掛け、
神屋(彼女は私の手の届かない台湾に住む一国一城の主で、私は通りすがりの単なる客にしかすぎないのだ・・・)



○日本

  夜空の絵。

   明かりがついた神屋宅をベランダの外から見た絵にN『台湾から帰ってきて四ヵ月。女探しが不発におわり、もう生ける屍状態・・・』

   同、リビング

   綺麗に片付いた台所の絵に神屋の呟きN『考えまいとするのにーー』

注、テーブルの上には梅花が「え?」といった時の顔の写真が入った写真立てと閉じたパソコンが置いてある。

   テーブルの椅子に掛けた神屋が思いつめたように梅花の写真を見つめN『梅花のアソコの匂いを思い出すと毎日気が狂い
そうになる。つくづく私の性欲は匂いと太腿に支配されてるのを思い知らされた・・・』

   写真立ての梅花の顔のアップにN『なんとしても、もう一度会いたい・・・』

   尚も梅花の顔のアップにN『たとえ門前払いされようと、一歩でも彼女の側に近づけたら・・・』

   リビングの天井の絵にN『彼女が住む台湾の地を踏めさえしたらそれだけで本望だ・・・』

神屋「よし!」と決意してPCを開く。

   PCのエバー航空の予約画面の絵。

   PCを操作しながら、
神屋(メイファ、決心したぞ。明日会いにゆくからな)と呟いた時に「ピンポーン」とチャイムが鳴る。

   訝しそうにドアの方を見て、
神屋(こんな時間にいったい・・・)

   ガチャとドアを開けると令子が気まずそうに立っていた。

注、玲子の服装は腋ぐりが大きいノースリーブに膝丈のパツパツのタイトスカートである。

   腋ぐりの大きいノースリーブの腋から豊かな乳房の麓が見える絵。

   神屋、無言で令子を見つめる。

令子「(気まずげに)いまさらどのツラさげてと言われそうだけど・・・」

   令子が会社の非常階段の踊り場でスカートをまくって課長とバックでやってる所を社員に目撃され双方が驚いてる絵に令子の声、
  「社内不倫がばれて課長が北海道に飛ばされちゃったの・・・」

   神屋、尚も無言で令子を見つめる。

   媚を浮かべ、おもねるように、
令子「不自由してるんでしょ?」

   パツパツに張り詰めた尻にTバック気味の下着の線が透けてる絵に玲子の声、
  「できたら・・・」 

玲子「(言いにくそうに)もう一度ヨリを・・・」

   冷たい目で、
神屋「ジ・エンド!」と言い放ってドアを閉める。

   令子、呆気に取られてぼう然と立ち尽くす。

   神屋、リビングに戻ってきて憮然と椅子に掛ける。

   ウイスキーを手にPCを見てる神屋を後ろから見た絵。

   また「ピンポーン」とチャイムが鳴ったので憮然と玄関の方を見て、
神屋「チっ」(俺をそんな甘ちゃんだと思ってんのか。一度裏切った女は決して許さんぞ)

   憮然としてドアを開け、
神屋「ジ・エンドって言っただろ!」

梅花「(きょとんとして)え?」

注、梅花の服装はノースリーブの清楚な膝丈のワンピースに踵の低いパンプス。横にキャリーケースあり。

神屋「(驚愕し)え?・・・」

   頬を染め、こぼれるような笑顔で、
梅花「かみやさん、来ただよー」

   神屋、ぼう然と梅花を見つめる。

   目に涙を盛り上げ、
神屋「・・・思いが届いてた・・・?」

梅花「(驚き)・・・わたしのも届いてた・・・?」

   顔をくしゃくしゃにして半泣きで、
神屋「会いたくて会いたくて、気が狂いそうで」

神屋「明日メイファに会いにゆくつもりだったんだ」

   梅花、神屋の涙を指で拭ってやりながら嬉しそうに、うんうんと頷く。

   目尻を拭いながら不思議そうに、
神屋「けど、どうやって家が分かったの?」

梅花「神屋さんが泊まってたホテルでパスポートの住所聞いて死ぬほどドキドキしてきたよ」

   歓喜して梅花の手を取り、もう一方の手で尻を「むぎゅ」と厭らしく握り、
神屋「とにかく入って。疲れただろ?おなかはすいてない?それとも先に風呂に入る?」

   嬉しそうに笑んで、
梅花「むふ、空港で食べてきたから大丈夫だよ。お風呂はあとでね」

   玄関内に神屋のスニーカーと梅花のパンプスがドアの方に向けて揃えられ、廊下の上り口にキャリーバッグが置いてある絵。

   梅花、リビングに入って来てテーブルの上の写真立てに気付く。

   写真立てを手に取り目尻を拭って嬉しそうに見入る。

   梅花を後ろからそっと抱きしめてワンピースの上から股間を触り、
神屋「気が狂いそうなほど梅花としたかった・・・」

   手を後ろに回してズボンの上から股間に触れ、
梅花「(頬を染め)むふ、私も神屋さんとすごくしたかったよ」

   興奮して梅花の股間を触りながら、
神屋「はぁ、はぁ」「話はあとにして、とりあえずやらせてくれないか」

   首を後ろに捻じ曲げてキスしながら、
梅花「はぁ、はぁ」「いいよ・・・」

   同、寝室

注、八畳の寝室にはダブルベッドがあるのみで実にスカッとしている。

   ベッドの横の床に梅花のパンツとブラとワンピースが脱いである絵。

   ベッドで熱烈にキスしながら正常位で性交している(無音)。

   快感を感じる梅花の顔のアップ。

   梅花が顎をのけ反らせて「うぅぐ・・・」と呻いて昇りつめる絵。

   事後、共に裸のままひじ枕で向かい合って楽しそうに話している絵にN『梅花は驚くほど楽観的な性格に天然風味も加わ
ってて、そんなところにたまらなく惹かれ涙が出るほど愛しい・・・』

   ふと思い出したように、
神屋「そういえば」

   不思議そうに、
神屋「林森で仙人みたいなお爺さんにアソコを触られても怒らない女性を見て驚いたんだけど」

   したり顔で頷き、
梅花「あの人は林森の仙人と呼ばれてて知らない人がいないくらい有名なのよ」

   寝室のシーリングライトの絵に梅花の声、
  「仙人にアソコを触られながら想う人の名前を唱えたら恋愛が成就するから皆仙人を探しに林森に来るのよ」

   思い当たった様に、
神屋「彼女らがブツブツ言ってたのは愛する人の名前を唱えてたのか・・・」

梅花「けど本気で恋の成就を願う人にしか仙人の姿は見えないのよ」

梅花「私も神屋さんとホテルで会った帰りに仙人に触られたのよ」と肘枕して話す梅花の裸身を背後から見た絵。

神屋「えっ!」(ってことはあのときすでに私を思ってくれてたのか・・・?)

梅花「(赤面し)アソコに指を入れた瞬間に今やったばかりだなって言われてチョー恥ずかしかったよ」

   嫉妬してゴクッと唾を飲み込んで、
神屋「イッた?」

   赤面して頷き、
梅花「あっという間にね」

梅花「あのとき仙人に魔法の粉を振りかけられたから二人の赤い糸が結ばれたのよ」

   うんうんと言うように頷き、
神屋「でなきゃ、こんな奇跡ありえないものな」

   ふと梅花の腹を見て、
神屋「すこし肉がついた?毎日美味い台湾料理を食ってるもんな」

   笑顔で腹を擦って、あっけらかんと、
梅花「むふ、あなたの赤ちゃんがいるからね」

神屋「え?!・・・」

神屋「(取り乱し)なんて言った?もう一度言って!」

   屈託のない笑顔で、
梅花「むふ、あなたの赤ちゃんが入ってるのよ」

   台湾のホテルで梅花と立ったままバックで性交している絵に、
N『そういえば、あのときはナマでやらせてくれたんだった・・・』

   驚愕して梅花を見つめる神屋にあっけらかんと、
梅花「心配いらないよ。台湾で私が一人で育てるから」

   慈しむように神屋を見つめ、
梅花「ただあなたに会いたくて来ただけだから」

   神屋、梅花を厳しい表情で見つめて黙考する。

   突然梅花の手をとり、
神屋「おいで、妻に紹介する」

梅花「え?!・・・」

注、ここから二人は寝室の床に立っている。

   神屋に手を引かれるが必死に抗って後退りし、
梅花「ええーーー?!奥さんがいたのー?」

   神屋が強引に梅花の手を引いて隣室の仏壇の前に連れてくる。

   神屋が仏前で正座し、梅花は遺影を見てあ然としながら正座する。

   手を合わせた神屋を見て梅花も手を合わせる。

神屋「優子、梅花を紹介するよ」といったので梅花が驚いて神屋を見る。

神屋「君に似て・・・」(ふふ、特に締まりが抜群のところがね・・・)

神屋「すごく気だてのいい人で一目ぼれしたんだ」と言う神屋の横顔を梅花があ然と見る。

   遺影を見つめ、
神屋「今からプロポーズするから断られないように君も力を貸しておくれ」

   梅花、呆気に取られて神屋の横顔を見て涙を浮かべる。

   神屋に抱きつき、
梅花「断るわけないよー、私は神屋さんが大好きだからー」

   抱きつかれた勢いで倒れて抱き合ったままキスする。

   神屋、仏壇に目をやって「はっ」とする。

   立ち上がって梅花の手を取り、
神屋「妻の前ではまずい。ベッドにいこう」

   涙を無造作に拭い無垢な子供のような表情で頷いて、
梅花「うん」

   遺影の優子が頬を染め慈愛に満ちた表情で微笑んでいる。


〇台湾

   夜の林森北路の通りを人がまばらに歩いている中に仙人の後姿が見え、その前方から歩いてくるホステスと思しき美人が仙人の方に吸い寄せられてゆく。

   仙人に性器を触られてホステスが陶然とし、側を行き交う人達は二人が見えぬかのように通り過ぎてゆく絵にN『林森北路。ここは男が一夜のロマンをもとめてさまよう街。この街で梅花という真っ白い心をもった伴侶と出会えたーー』

         完

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愛がイク(270)  真昼の情事

2024-04-08 12:12:55 | 漫画のシナリオ
(270)真昼の情事

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

立原綾乃(35)
170㎝。寿司幸の女将だったが離婚。楚々とした美人で170話から登場。修一の会社「台湾公司」の一人だけの社員でネットで作業している。

綾乃の元夫(50)寿司職人で171話に登場。

N=ナレーション

   家電量販店のテレビ売り場の大型テレビにリン夫妻、綾乃、早苗、里香が高山茶を美味しそうに飲んでる映像が映ってる絵にN『修一の予想通り高山茶の動画をアップしたとたん大反響を呼び』

   尚も同様の絵にN『テレビでも取り上げられて注文が殺到し、リンは茶葉を確保するのに大わらわしていた』

   尚もテレビ画面に梅花がアップになってる絵にN『その一方で梅花の驚異的な若さと美貌が注目され、「梅花」が検索ワードの一位になるほど話題になっていた』

   1LDK高級マンション十階の角部屋をベランダの外から見た絵にN『綾乃宅――』

   同、リビング

   リビングの天井の絵に会話、
  「ねえ修ちゃん」

  「うん?」

注、事後。ノーパソに股間すれすれの丈のタンクトップを着た綾乃と裸にトランクスだけの修一がPCとグラスに入った冷茶を置いたテーブルに向かい合って掛けている。

   脚をやや開き気味にして掛けてる綾乃の陰毛が見える股間をテーブルの下から見た絵に彼女の声、
   「最近、小規模のネットショップから台湾公司の傘下に入りたいってメールがよくくるんだけど・・・」

   綾乃を愛し気に見つめ、
修一「ほおう」N『綾乃はいつも事後は鼻にかかった甘え声になり一層愛しさが募るのであった・・・』

修一「いま世間の耳目を集めてるウチの傘下に入れば集客が見込めると思ったか?」

修一「で、なんて返事しちょるん?」

   修一の反応を伺うように、
綾乃「規模を大きくしたら人を雇わなきゃなんないし、私は一人で小さくコツコツやっていきたいの」

   おもねるような眼差しで修一の反応を伺い、
綾乃「それじゃダメ?」

   脇ぐりの大きいタンクトップの腋から乳房の麓が見える艶かしい絵のアップに綾乃のN『本当は人を雇ったら修ちゃんと真昼間からHできなくなるから嫌なの・・・』

   慈しむ様な優しい表情で頷き、
修一「綾乃の好きなようにすりゃあええよ」

   安堵の表情で、
綾乃「そう言ってくれると思った・・・」

修一「(優しい表情で)離婚で傷ついた綾乃の気をまぎらすために運営を任せたんで儲けるのが目的じゃないけんね」

   自慢そうに、
綾乃「とは言ってもお茶が爆売れして信じられないほど儲かってるんだけどね」N『ネットショップは薄利多売の商売だが高山茶は値が張る分、利も太いのだ』

   修一、綾乃の股間から漂ってくる匂いに気づく。

   綾乃の股間から淫靡な香りがもわっと漂い出てる絵にN『綾乃の秘部から漂ってくる事後の臭気を含んだ淫靡な香りを嗅
いで修一はまたヤリたくなったが・・・』

   首を屈めてテーブルの下から綾乃の股間を覗き、
修一「パンツを履かんと椅子に染みがつくぞ」N『これから用事があるので自制した』

   我が股間を見て頬を染め、
綾乃「あら大変。修ちゃんは量が多いから・・・」

   綾乃がこちらに背を向けてパンツを履きながら、目の前でズボンを履いてる修一に、
綾乃「今からリンさんの倉庫に行くの?今ごろ大わらわしてるわよ」

   Tシャツを着ながら、
修一「と思うが、お茶を確保できたか気になるけん様子を見に行ってくるわ」

   下着を履いた綾乃が玄関で修一と軽くキスし、
綾乃「気をつけてね。リンさんによろしく言っといて」

   綾乃の下着に手を入れて股間に触れ、
修一「了解でちゅ」

   陶酔した様に指先の匂いを嗅ぐ修一を恥ずかしそうに見て、
綾乃「またヤリたくなった?」

   子供の様に無邪気に頷き、
修一「うん。用事がすんだらまた戻ってくるけんヤラせてね」

   玄関ドアから出かける修一に、目を潤ませて投げキッスし、
綾乃「スカートを履かずにまってるわ」

   綾乃の元夫(50)が一階玄関の自動ドアの外に立って挙動不審げに中を伺っている。

   一階ロビーでエレベーターが開き、修一が出てくる。

   修一が自動ドアから出てきた横を元夫が何食わぬ顔ですり抜けて中に入る。

   同、綾乃宅のリビング

   綾乃がテーブルに座ってPC作業してると「ピンポーン」とチャイムが鳴る。

   歓喜の表情で玄関の方をふり見て、
綾乃(やっぱり我慢できずに戻ってきたのね)

   立って下着のゴムに手を掛け、
綾乃(気が急いてるだろうからすぐに入れられるように・・・)

   下着を脱ぐのを後ろから見たエロい絵。

   上機嫌でドアを開け、
綾乃「は~い・・・」と言いかけて元夫が立ってたのでハッと驚く。

   綾乃の股間を見て驚き、
元夫(げっ、なぜノーパンなんだ?・・・)

綾乃「(訝し気に)オートロックなのにどうやって入ったの?」

元夫「そんなの訳ないさ。半月前にお前をスーパーで見かけ、後をつけて家を突き止めたんだ」

元夫「立ち話もなんだし、とにかく中に入れてくれよ」と入りかける。

   必死にドアを押さえて嫌悪の表情で、
綾乃「ヤクザに触られた私を汚いものを見るような目で見て離婚したくせに、よくも今さら」

   ドアを押し返し、
綾乃「帰って!」

   靴をドアの隙間にねじ入れて押し返し、
元夫「あの時はすまなかった。謝るよ」

元夫「お前が出て行ってから商売あがったりで、家賃が払えないほど切羽詰まってるんだ」

元夫「客あしらいがうまい綾乃で店がもってたことをつくづく思い知らされたんだ」

   切々と訴えるように、
元夫「頼むから戻ってきて店を手伝ってくれないか、このままじゃ潰れちまうんだ」

   綾乃、冷ややかな目でフッと息を吐く。

綾乃「着のみ着のままで追い出された私がなぜこんな家賃の高い所に住めてるか思いがめぐらないの?」

元夫「え・・・?」

   思い当たった様に、
元夫「・・・もしかしたら、あの時のヤクザとできて囲われてるのか?」

彩乃「あの時のチンケな奴等、一人も店にこなくなったでしょ?」

   はっと思い当たり、
元夫「そういえば・・・」

彩乃「あいつらを全員始末した最強の人と一緒にいるのよ」

元夫「(驚き)始末って・・・殺したって事か?」

彩乃「それは詮索しないほうが身のためだし私に指一本でも触れたら殺されるわよ」

   慄き、
元夫(そんなヤバい男と一緒にいるのか・・・)

   悄然として綾乃の股間を見つめ、
元夫「どうあがいても、もう俺の手の届かないところにいってしまったんだな・・・」

   しみじみ綾乃を見つめ、
元夫「こんないい女を手放すなんて、あの時の俺はどうかしてたんだ・・・」

   突然、玄関内に押し入り両膝をついて綾乃の股間にむさぼりつき、
元夫「たのむ!一発でいい!だめなら先っぽだけでも入れさせてくれ!」

   陰毛にむさぼりつき、
元夫「何時間か前にやったんだろ?まだ毛がベタついてるぞ、その続きだとおもって、なっ」

   玄関の廊下に綾乃を押し倒してズボンのファスナーを降ろしながら、
元夫「最後にもう一回お前の膣(なか)の感触を味あわせてくれ」

   勃起を綾乃の股間に押し付け、
元夫「たのむっ」

   必死に抗い、
彩乃「や、やめてっ!」

        つづく


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愛がイク(269)  美人スパイ

2024-03-25 12:09:31 | 漫画のシナリオ
(269)美人スパイ
四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

立原綾乃(35)
170㎝。寿司幸の女将だったが離婚。楚々とした美人で170話から登場。修一の会社「台湾公司」の一人だけの社員でネットで作業している。

秘密警察のスパイ四人(各三十~五十歳)

同、超絶美女のスパイ(25)

捕虜の中国人美女二人(各25)

N=ナレーション
   

   Aがナイフを「シャッ」振りおろした瞬間に早苗がバっと後ろに飛び退った。

   早苗のスカートの前が上部からパックリ切り裂かれてノーパンの股間が露わになった(エロチックな絵)。

   それを見て皆と共にホッと安堵し、
修一(さすが早苗じゃ。今のは肝が縮んだぞ・・・)

   憤怒の形相で②の首に腕を回し、
修一「わりゃ、よくもハメてくれたのう」

② 「まっ、まってくれ」

修一「待てといわれて待てりゃ誰も妊娠せんわいやっ!」と「グギリ」と首をへし折る。

   手で口を押えて「ブヒッ」と吹き、
里香(斬新な名言・・・)

   立って手慣れた様子でナイフを構えたAと対峙して不敵な表情で、
早苗「そんなことだろうと思ったわ」

早苗「ヤリ倒されてるはずのあんたからは精液の匂いがしなかったからね」

里香(え、精液って匂うの?・・・)と驚く。

   頬を染めてうろたえ、
綾乃(修ちゃんの匂いを感づかれないように早苗さんから離れとこう・・・)

   Aを蔑むように睨み、
早苗「あんたが五人目のスパイだったとは笑っちゃうわ」

   早苗に刀を差しだし、
修一「こんなやつに構うのは面倒じゃ。刀でスパッと始末しなされ」と言ったのでAがはっと顔を強張らせる。

   修一が持った鞘から刀を「シャッ」と抜き、
早苗「ではお言葉どおりに」

   無表情で刀を上段に構えた早苗を見てAが顔に脅えを滲ませる。

   突然ポロっとナイフを落として、もう一方の手で腹を押さえ、
A 「私、ちょっとお腹が痛くなった・・・」

   リン夫妻、綾乃があ然とする。

修一「(苦笑し)お前、なかなかコクがある女よのう」

   修一に懇願するように、 
A 「ねえ聞いて、誰かに言わないと気が変になりそう」

A 「今の私は洗脳されてて本当の私じゃないの」

修一「(おちょくるように)ほ~う、本当のお前はどんな女なんじゃ?」

A 「うっ・・・」と目を泳がせて言葉に詰まる。

修一「色白じゃが腹の中もマ〇コも真っ黒な性悪女じゃろが?」

   突然怒りを露わにし、
A 「マ〇コは黒くて臭いのは当たり前!!」

里香「(呆れ)うへっ」

   赤面して恥ずかしそうに、
梅花(私の事を言われてるみたい・・・)

修一「(冷ややかに)俺はお前みたいな統失女にゃ慣れちょるけん悪あがきはやめちょけ」

   慈悲を乞うように、
A 「ちがうちがう、そうじゃないの」

A 「最近、自分の運と勢いがちょっと失速気味だったし、この機会に生まれ変わりたいの」

A 「わたしは締まりがいいしフェラも上手だから愛人にしてください!!」

   呆れ、
リン(ヤクのやりすぎで支離滅裂だな・・・)

   怒りを露わにし、
早苗「あんたなに言ってんの!」(わたしより締まりのいい女がいるわけないじゃないの!)

   冷ややかな表情で、
里香「早苗さん、こいつの豹変芝居もう飽きた。さっさとぶっ殺して帰りましょ」
           
   刀を上段に構えなおし、
早苗「そ、そうよね、うっかりこの女のペースに乗せられるとこだったわ」

   慄いて乞うように、
A 「ぁぁぁあああああ、もうなんなのよーー?!」

A 「中国人民十四億人!わたし一人ぐらい目こぼししてくれたっていいじゃないのーーー!!!」

早苗「ええい、やかましいわ!」と「ガツン」と頭頂部から腹まで真向唐竹割で斬り下ろす。

   梅花と共に驚愕し、
リン(な、なんとゆう腕前、早苗さんが敵でなくて本当によかった・・・)

修一「あっぱれ!見事であった」

   眠ってる二人の女に目をやり、
修一「さてと、残る問題はこの二人をどうするかじゃが・・・」

   思案顔で、
修一「うちは狭いから三人で寝るのはちょっと無理があるよのう・・・」

   綾乃と早苗が怒った様に、
綾乃「それは絶対ダメですっ!」(修ちゃんは困ってる人を見たらすぐにほだされるんだから)

早苗「そうよ、岩城さんが情に厚いのはわかってるけどそこまでする義理はないわ」

   綾乃と早苗の反応に苦笑して修一に、
リン「彼女らの体調が回復するまでうちで匿ってやれば三方丸く収まるのでは?」

   彼女達に同情してリンに、
梅花「ぜひそうしてあげて。身も心も傷ついたあの子たちを放ってはおけないわ」

   女達を憐れむように見て、
梅花「部屋は沢山あるし私が面倒をみるから」

   ほっとしたように、
早苗「それがいいわ、リンさん家は広いし、何より点心が美味しいからね」

   強く同調し、
里香「ですよね!」(私だけを愛してても寝てる時に上に乗ってこられたらどうしょうもないもんね・・・)

修一「ではリンさんにお任せするか」

   里香のリードからシュッとミサイルが発射された射出口の絵。

注、全員が工場から五十m離れた所から爆破された工場を見ている。

   リードに跨った里香の横に腕組みして早苗が立ち、吹っ飛んだ工場を清楚な私服を着た中国人の女二人、梅花、綾乃、リン、修一が眺めてる後姿。

   つくづく感嘆し、
リン「いやはや、何度見てもすごい威力ですね・・・」(なんとしても台湾防衛のためにこのミサイルが欲しい・・・)

   耳うちするように小声で、
修一「リンさん」

リン「はい?」

修一「彼女らを匿ってる間は寝室にB1を入れて寝るように」

リン「(驚き)え、岩城さんは彼女たちも疑ってるんですか?」

修一「おれの直感はおうおうにして当たるけんね」

   中国人二人の後姿を見て、
リン「だとしたら、あまりにも念が入りすぎてませんか?」

   中国人二人の後姿を見て、
修一「海外にいる中国人はみな党のスパイだと思うべし。あの国のやり方はリンさんも骨身に染みとろう?」

   リン、中国人二人の後姿を見てる修一の横顔を圧倒されたように見る。

リン「(頷き)・・・わかりました。岩城さんの忠告に従います」

   夜。リン宅の外観。

   同、食堂

   匿った女二人とリン夫妻が楽しそうに話しながら食事してる絵にN『二人は久しぶりにご馳走を食べてほっとしたのか故郷や家族のことなどをリン夫妻に打ち解けて話したーー』

   夫婦の寝室のドアを外から見た絵。

注、十畳の整然とした寝室には鏡台とダブルベッドあり。風呂上がりの梅花は胸にバスタオルを巻いて鏡台で化粧水を使っており、リンは裸でベッドのヘッドボードにもたれて妻を欲情の目で見つめている。

   同、寝室内

   鏡台に座った梅花の後姿をリンが欲情の眼差しで見つめている。

   頬に化粧水をはたきながら、
梅花「彼女たちの話、聞けば聞くほど可哀そうで、わたし涙ぐんでしまったわ」

梅花「ほとぼりが冷めるまでうちの会社で雇って・・・」と言いかけた時、欲情の目で見つめてるリンが鏡に映ってるのに気づいて頬を染める。

   梅花、鏡台に置いたプワゾンを手に取る。

   立って股間に近い内腿にプワゾンをシュッシュッと噴霧する。

   リンの前に立ってバスタオルを外した後姿に、
梅花「溜まってつらかった?」

   リン、妻の肢体を欲情の目で見て「ゴクッ」とつばを飲み込む。

   同、女たちの寝室

注、十畳にシングルベッドが二台あり、タンクトップに下着姿の女達が眠っている。

   薄暗い部屋で女達が健やかに眠ってる絵。

   一人がパチッと目を開く。

   二人が目を見合わせる。

   広くて薄暗い台所で二人が大きな中華包丁を手に取る。

   同、夫婦の寝室

   正上位で性交し目を閉じて感に堪えぬように、
梅花「うう、気持ちいい、もっと突いて・・・」

   女達がリンの背後に忍び寄る。

   一人がリンの後頭部をめがけて中華包丁を振りかざした瞬間、寝室の天井の角に停まってたB1が飛び立つ。

   B1、包丁を振りかざした女のうなじをチクッと刺す。

   もう一人も同様に刺す。

   二人、白目をむいて即死し、音もなくぐにゃりと倒れる。

   腰を振りながら平然とした顔で倒れた女達に振り向き(妻は気付いてない)、
リン(また岩城さんに助けられたな・・・)

                 つづく
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愛がイク(268)  秘密警察のアジト

2024-03-11 12:17:17 | 漫画のシナリオ
(268)秘密警察のアジト

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

立原綾乃(35)
170㎝。寿司幸の女将だったが離婚。楚々とした美人で170話から登場。修一の会社「台湾公司」の一人だけの社員でネットで作業している。

秘密警察のスパイ四人(①~④各四十歳)
超絶美女のスパイ(25)
捕虜の中国人美女二人(各25)

N=ナレーション


   上空から下を走る里香達を見下ろし、  
修一「では里香ちゃん、先導ねがいますよ」と言うとメットの耳部に「まかせといて」と応答あり。

注、アパッチの足元のステップ部にはA、Bの死体が重ねて積んであり、アロハと短パンに着替えたリンとチャイナドレスの梅花はノーヘルである。

   他車がいない片側二車線の道路を里香、早苗、リン夫妻のトライクの順に縦一列に走行し、その上空を修一と綾乃が乗ったアパッチが飛んでるのを上から俯瞰した絵。

   チャイナドレスが風に翻り太腿の根本まで露わにして楽しそうに(しみじみと)、
梅花「なんか、こういうのいいわ・・・」

梅花「これから敵のアジトに乗り込むのにお祭りにいくみたいにウキウキするの」

リン「岩城さんたちと一緒にいるのが楽しくて私もおなじ気分だよ」N『今まで目の奥に電卓が見える者しか周りにいなかったので、純粋な友達ができたのが嬉しいのだ』

   リン、手を後ろに回して妻の股間に触れる。

   頬を染めて恥じらい、
梅花「うふん、今はだめよ」

   リンの股間を軽く握り、
梅花「上から岩城さんに見られたら恥ずかしいから続きは今夜。ね・・・」

   下着の横から指を入れられ「クチュ」と音がした絵のアップに二人の声、
  「夜までまてないから匂いだけでも・・・」

  「あぅん」

   工業団地群の外観。

   工業団地群から離れたところにぽつんと建つ廃屋となった平屋建て洗濯工場の外観。

   洗濯工場の門の前に他の二台と共に停止して上空のアパッチを見上げ、
里香「修ちゃん、ここだよ」

   洗濯工場を見下ろして、
修一「了解。俺が死体を落としたら突入せよ」

里香「ガッテンだ!」

修一「おりゃ、人間爆弾をくらえっ」と洗濯工場の20m上空からA、Bを蹴り落とす。

注、機材類が一切ないガランとした工場内の片隅に事務所が二つ並んでおり、その一室に机を四つ並べて悪相の男四人①~④が椅子にだらしなく掛けている。机上にはPCが五台開いたままになっており弁当やカップヌードルの空容器等が散乱し、すさんだ暮らしをしてるのが伺える。

   同、事務所内

   椅子にふんぞり返って腕時計を見て、
①「あいつらやけに遅いがまさかしくじったんじゃ?」

②「リンを殺るだけなのにそれはないだろ。そろそろ戻ってくるさ」

   次の瞬間「ドガッ」と天井を突き破って机の上にA、Bがドサッと落下してきたので全員が驚き、③が「アイヤー!」と叫んで椅子から飛び上がる。

   直後、早苗が股間を丸見えにしてドガッとドアを蹴破って入ってくる。

   平然と室内に入ってきた早苗に続く里香、リン夫妻を見て男達全員が唖然とし、
①「リン、生きてたのか・・・」と呟く。

   机上の真っ二つに割れたAに目をやって怯み「ゴクッ」と喉を鳴らし、
①(いったい何があったんだ?・・・)

   憤怒の形相で①に歩み寄り、
リン「公安の犬どもがっ」

   ①の顔面に「ガヅッ」と正拳を食らわせて吹っ飛ばし、
リン「もし弾が妻に当たってたらどうしてくれるんだ!この無知蒙昧のバカ共がっ」

   憤怒の形相で①を蹴りまくってるリンに惚れ惚れ見惚れ、
梅花(なんて勇敢でカッコいいの。惚れ惚れするわ・・・)

   気色ばんで身構えた残りの三人の前にぬっと立ちはだかり、
早苗「おっと、あんた達の相手は私よ」

   机上のPCに目をやり、
早苗「スパイウェアのペガサスで中国人の携帯を監視して捕まえてたのね?」N『ペガサス=イスラエルのIT企業が開発したターゲットのモバイル端末から情報を抜き取るスパイウェア』

② 「(驚き)な、なぜそんなことを知ってるんだ・・・」

   早苗が突然②の股間を蹴り上げると「ぐはっ」と呻いて白目をむく。

   苦悶に悶えて股間を押さえたまま前のめりに倒れた②を冷ややかに見て、
早苗「あんた達のやりそうなことぐらい」

早苗「誰だってわかるわ」と③の横っ面に強烈な回し蹴りを食らわせ③を吹っ飛ばす。

④ 「このくそアマがーっ」と憤怒の形相で殴り掛かってきた右拳を早苗が左掌で「バチン」と受けて引っ掴む。

   身動きできなくなった④の拳を平然と「ボキボキボキ」と握り潰し、不敵な表情で、
早苗「くそアマとはだれのことじゃ?」

   ④の拳を握ったまま右足で相手の左膝を外側に蹴って「ボキっ」と有り得ない形にへし折る。

   「ぐうあっ」と呻いて膝をついた④の髪を両手で鷲掴みにする。

   そして顔面に右膝蹴りを「ガヅッ」とくらわす。

   尚も髪を鷲掴みしたまま「ガヅッ、ガヅッ、ガヅッ」と何度も右膝蹴りをくらわしてる早苗を見て慄き、
リン(顔面陥没・・・)

   してやったりという顔で、
梅花(ざまあみろ、私達には岩城さんたちがついてるんだから)

   ④、顔面が陥没してドサッと前のめりに倒れる。

   ④の頭をドガッと蹴り、
早苗「こらっ、もっと抵抗しないと本気で怒るぞ」
 
   手で口を押えて「ブヒッ」と吹き、
里香(怒るも何ももう死んでるのに・・・)

   そこに綾乃と室内に入ってきて室内を見渡し(修一は刀を持っている)、
修一「ほうほう、早苗さん、少しはストレス発散できましたかな?」

   情けなさそうに、
早苗「こいつら手応えがなさすぎてよけいにストレスがたまっちゃったわ」

   夫妻が呆れ、
リン(手応えがないんじゃなく・・・)

梅花(早苗さんが強すぎるんだと思うけど・・・)

   気絶した男達を見て一人少ないことに気づき、
早苗「全部で五人いるはずよね?」

早苗「もう一人はどこ?・・・」と隣室の壁を見た早苗につられ全員が壁を見る。

   ②の首根っこを引っ掴んで盾にして隣室のドアの前に立ち、
修一「開(あ)けや。妙な動きをしたら頭をハジくぞ」

注、早苗が②の頭に銃をつきつけており、里香たちも背後にいる。

   ②が腹に一物ありそうな表情でそっとドアを開ける。

注、何もないがらんとした室内にはダブルのマットレスが二本並べて直置きしてあり、周辺に怪しげな錠剤が入ったビニール袋が三袋と事後処理したティッシュが散乱している。マットレスの上には美女三人が素っ裸で朦朧として横たわっており、中でも飛びぬけた美女Aは仰向けで眠っていて、悲惨さが漂っている。

   薬物で朦朧としてる女達を見て修一たち全員が驚愕する。

   首根っこを引っ掴んでた②に憤怒の形相で、
修一「拘束した女をお前らの慰み者にしちょったんか?」

   腹に一物ありそうな表情で、
② 「ブスと男は送還するが美人は死ぬまでヤリ倒すのは当然だろうが」

   痛ましそうに見て、
リン「なんということを・・・」

梅花(いったいいままで何人の女の子がヤリ殺されたのか・・・)

   痛ましそうに美女Aに歩み寄り、
早苗「可哀想に・・・」

   片膝をついて、ぐったりしてるAを抱き起こし、
早苗「もう大丈夫よ、わたしが絶対助けてあげるからね」

   A、薄っすら目を開いて安堵の表情で早苗を見る。

   そのAの目が邪悪にキラッと光る。

   Aが突如、背中に隠してた刃渡り30cmのナイフを握って早苗の腹部を「シャッ」と切り裂いた瞬間、綾乃、里香、梅花が「きゃーっ」と絶叫した。

                 つづく



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愛がイク(267)  マダムヤン

2024-02-26 11:56:20 | 漫画のシナリオ
(267)マダムヤン

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

立原綾乃(35)
170㎝。寿司幸の女将だったが離婚。楚々とした美人で170話から登場。修一の会社「台湾公司」の一人だけの社員でネットで作業している。

中国人の殺し屋二人A、B (各40)

N=ナレーション


   向こうの方で門に辿り着かんとしてるBを見据え、
修一「殺れ」と命じた瞬間B1が指先から飛び立ったのを見てリン夫妻が驚く。

   必死に逃げるBの背後にB1が上空から迫る。

   Bが殺気を感じて後ろに振り向いた瞬間、首をチクッと刺される。

   向こうでドサッと倒れたBを眺めて驚愕してるリン夫妻に得意げに、
修一「B1の戦闘能力をおわかり頂けましたかね」

   リン夫妻がガクガク頷く。

   そこにB1が戻ってきて修一の指先に止まり、
修一「このB1は主(あるじ)に害意を抱く者が百m以内に接近したらそいつの脳波を感知して攻撃される前に迎撃するようAIにプログラムしてあります」

修一「今回やつらを迎撃しなかったのは俺が標的じゃなかったからです」

   感嘆してB1を見つめ、
リン「なんと・・・」

   B1を愛し気に撫で、
リン「相手の敵意を感知して先制攻撃できるなんて究極の兵器じゃないですか・・・」

   B1の尻のタンクを外した絵のアップに修一の声、
  「この尻のタンクには二十人瞬殺できる毒液が入ってて羽はソーラシステムになってるので永遠に飛べまする」

   尻のタンクをB1の胴体にねじ込む絵のアップに修一の声、
  「これからは俺とB1がお二人を守るのでご安心あれ」

   顔を輝かせ、
リン「えっ!岩城さんが私たちを守ってくださるんですか?」

梅花「(驚き)それにこのB1も下さるってことなんですか?・・・」

修一「(頷き)綾乃さんが世話になってるし知り合った以上もう仲間でござる」

綾乃「(修一に頭を下げ)私からもお願いします、どうかリンさん達を守ってあげてください」と言う綾乃を見てほっとし、
早苗(女は寝たら物言いが馴れ馴れしくなるけど・・・)

   確信を得た顔で、
早苗(この言葉づかいならHはしてないと断言できるわ)

早苗(美人度なら綾乃さんに負けてないし締まりも抜群だから私ももっと自信をもとう)

   ほとほと疲れたように、
早苗(美人をみるたびに一々疑うのはほんと疲れるし・・・)

   夫妻が抱き合って涙ぐみ、
リン「うぐぐ、岩城さんと知り合えて本当によかった、軍隊や警察に守られるより心強いです・・・」

   不安げに修一に、
早苗「だけどB1をあげたら岩城さんの警護はどうするんですか?」

修一「また石川君にもらうけん心配はいらん」

早苗「(ほっとし)それなら安心ですね」

   修一、ふと梅花に目をやる。

   腕組みをした修一にまじまじ見つめられて梅花が頬を染めてたじろぐ。

早苗(ひゃっ、そんなまじまじ奥さんにみとれて、まさか一目惚れしたわけじゃ?)

早苗(あ、いけない、また焼き餅を焼いちゃった・・・)

修一「(思案顔で)早苗さん」

早苗「(少したじろぎ)は、はい」

修一「リンさんたちのこの異様な若さの秘密は高山茶を飲んでるからじゃろ?」

早苗「それは絶対間違いありません!」と力を込めて断言する。

早苗「二人そろって老けないDNAをもってるなんてありえませんから」と強く言い切る。

修一「なら、高山茶には老化予防の効能があることを宣伝したらもっと売れるはず・・・」と腕組みして黙考する修一をリンと綾乃が固唾をのんで見つめている。

   真剣な顔で、
修一「リンさん、注文がドカンと殺到しても応じられるだけのお茶を確保できる?」

リン「(興奮し)は、はい」

リン「阿里山中の茶葉をかき集めてなんとしてでも対応します」N『台湾に茶の産地は数あれど阿里山高山茶を世界的ブランドにするのがリンの夢であった』

   尚もリンに、
修一「奥さんは昔ラーメンのCMに出てたマダムヤンみたいな美人だから動画で高山茶の宣伝をしたら評判になると思わん?」

リン「(驚き)おー、よくあんな古いCMをご存じですね。あのCMで彼女は台湾で超有名になったんですよ」

   携帯を調べ、
里香(マダムヤンってどんな人だろ・・・)

   マダムヤンの画像を見て驚き、
里香(おおー、見るからに上品で雰囲気が梅花さんとそっくりだ)

   庭を指し、
修一「この庭園で夫婦が優雅にお茶を飲んでる画に二人の若さの秘密は高山茶にありと実年齢と共にテロップで流すのはどう?」

   目を輝かせ、
綾乃「それいけます!グッドアイデアです!」

綾乃「里香さんや早苗さんも一緒に出演したら更に話題になりますよ」

修一「よし、今から撮影するぞ」

   夫妻共に驚き、
リン「ええーっ?!」

梅花「い、いまから撮影するんですか?!」

   焦り、
梅花(まさかこんな展開になるとは、急いでお化粧を直さなきゃ・・・)

修一「リンさん、早苗さんら三人が着れるチャイナドレスはある?」

   顔を輝かせ、
リン「はい、すぐに用意させます」

綾乃「えっ、私も出るんですか?」と驚いてる横で里香が「やったー、人生初のチャイナドレスだー」とはしゃぐ。

   庭の絵にNと修一の声、
N『三十分後――』「里香ちゃん、そりゃいかにいっても露出しすぎじゃないかねえ?」

注、小さな池のほとりにある東屋(あずまや)に五人が掛けて楽しそうに語らいながらお茶を飲んでいる。女は全員チャイナドレス姿。

   深くスリットが入ったドレスから太腿の根本まで露出させた里香の下半身のアップに彼女の声、
  「だってー、三人が色っぽすぎて私が子供みたいに見えちゃうんだものー」

   東屋でお茶を飲んでる皆から少し下がってスマホで撮りながら、
修一「ま、いいか・・・」

早苗「ねえ、ただお茶を飲む動画なんかつまんないからお色気全開でやりませんか?」

里香「そうだよ。なかよしクラブはお色気が売りなんだから」

修一「言われれば確かに。なら皆さんお好きなようにアピールして下され」

   恥ずかしそうにスリットを広げて太腿の根本の股間まで見せ、
綾乃(写真集でモロにアソコを撮られてるから、このぐらいなんてことないわ)

   早苗も同様にするがノーパンなので陰毛が見えている。

   撮影しながらそれを見て感嘆し、
修一「良い!茂みがチラ見えして素晴らしゅうござる」
 
   早苗達に負けじと、
梅花(皆さんがお茶を売るために頑張ってくれてるんだから私も・・・)とスリットを広げてレースのTバックを露わにする。

   その妻を見て驚き、
リン(常に控えめな妻がこんな大胆なことをするとは・・・)

   感に堪えぬように顔を輝かせ、
リン(新鮮ですごくいい!)

   全員が太腿と股間を露わにして際どいポーズをとってるのを撮影しながら、
修一「こりゃまちがいなく大バズりするぞ」

   庭園の絵に修一の声、
  「はい、ご苦労様でした」

修一「今日中に編集してアップしますので出来栄えをお楽しみに」

   携帯をポケットにしまいながら、
修一「さてと」

修一「(早苗に)では残りのスパイどもを全滅させにまいりましょうかね」

早苗「(歓喜し)はいっ、待ってました!」

   夫妻が驚愕し、
梅花「ええーっ!」

リン「(怯み)あの、わざわざこっちから敵のアジトに乗り込むんですか?」

修一「(少し呆れ)次に殺しにくるまで待ってるつもりじゃったん?」

リン「いえ、あの、もうB1がいるから狙われても心配ないんですよね?・・・」

修一「うん。今日から門を開けっぱなしで寝ても大丈夫ですよ」

修一「リンさんは奥さんとゆっくり高山茶でも飲んでなされ。残党は俺達が始末するけん」

   唖然としてる夫妻に決然と、
里香「リンさんを狙ったにしても私達に当たってたかもしれないんだから、そんな奴らを修ちゃんが許すわけないでしょ」

   庭園の絵に修一と早苗と里香の声、
  「さあ、クソどもをぶち殺しにいくぞー」

  「おうー!」

  「アイアイサー」

   門に向かって走り去ってゆく修一たちのバイクをリン夫妻があ然と見ている。

注、ここから早苗達は元の私服に戻っている。

   戸惑いながら妻に、
リン「・・・わ、私達もついていってみようか?」

梅花「(興味津々に)そうね、あなたを狙った奴らがどうなるか見てみたいわ」

           つづく


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愛がイク(266)  秘密警察署

2024-02-12 12:04:25 | 漫画のシナリオ
(266)秘密警察署

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

立原綾乃(35)
170㎝。寿司幸の女将だったが離婚。楚々とした美人で170話から登場。修一の会社「台湾公司」の一人だけの社員でネットで作業している。

中国人の殺し屋二人A、B (各40)

N=ナレーション


   塀の上で伏せ撃ちしたが射撃ミスし、
A 「チっ、しくじった」

   地面に伏せたまま50m向こうの塀の上でライフルがキラッと反射したのを見て憤怒の形相で、
修一「クソがっ」

   素早く起き上がってアパッチに走り、
修一「ぜったい逃がしゃせんぞ」

   修一がアパッチに飛び乗って上昇しかけた時に、脚が開くようにスカートをまくり上げた早苗が後ろに素早く飛び乗り、
早苗「私もいくわ」

   アパッチで上昇しながら、
修一「しっかりつかまっててね」

早苗「はいっ」

   飛び去ってゆくアパッチを皆と見上げ、
里香「さすが体育教師、雑技団みたいな身のこなし・・・」

   塀の上に中腰で立ったAが下で待ち受けてたBにライフルを放って渡す。

注、Bの背後に逃走用の車が停めてある。

   タンと地面に飛び降り、
A 「撤収だ、急げっ」

   直後、アパッチで急降下してきて助手席に乗り込もうとしたAの頭をドガッと蹴り、
修一「ドアホが、逃げられる思うちょるんか」

   早苗、車の屋根にトンと飛び降り、クルッと前転して地面に降り立つ。

   早苗、開いてたドアをドガッと蹴って運転席に乗り込みかけたBの顔面をドアで強打する。

   車のタイヤ或いは車の部分的な絵に「ドゴッ」「ドガッ」とA、Bがボコボコに殴られる音。

   上空からリン宅の庭に下降してくるアパッチを下から見上げた絵。

   早苗がアパッチを運転し、後ろに座った修一が両手に二人の頭をアイアンクローで引っ掴んで庭の上に戻って来たのを見上げ(リン夫妻は驚愕している)、
里香「おおー、さすが最強のコンビ。わけもなく捕まえちゃったね」

   ほっと安堵し、
綾乃(無事でよかった、もし修ちゃんに何かあったら私は・・・)

   修一を見上げて驚愕し、
リン「な、なんという握力・・・」

   修一が三m上空から手を放し二人がドサッと庭に落下する。

注、A、Bは殴られて顔がひどく腫れている。

   アパッチが着地する。

   修一、アパッチの底部に隠してた刀を取り出す。

   ベルトに刀を差しながら、よろけながら立ち上がる二人の前に歩み寄ってゆく修一を見て慄き、
リン(まさか斬る気じゃ・・・?)

   Aの後ろから荒っぽく膝裏をガッと蹴って、
早苗「膝をついて手を頭の後ろで組みなさい」

   Bも同様にガッと蹴り、
早苗「二度いわせるんじゃない」

   驚き、
リン(まるで軍人みたいな手際だな・・・)

   膝をつき両手を頭の後ろで組んだ二人の前で無表情で居合の構えをして、
修一「質問するが」

修一「答えても答えんでも、どっちでもええぞ」と言ったのでA、Bが驚く。

修一「誰の指示でだれを狙った?」

   A、B、ふてぶてしい表情で嘲う。

   次の瞬間、刀を一閃させて「ガツン」とAの頭から腰までを切り割った。

   夫妻が腰を抜かさんばかり驚愕し、
リン(ま、真向唐竹割!なんと容赦のない・・・)

   B、二つに割れたAを戦慄して見る。

   修一、チンと刀を鞘に納刀する。

   綾乃の下着がジュッと濡れたのを下から煽って見た絵。

   ウルウル目で修一に見惚れ、
綾乃(うう、し、渋い!ついさっき五回イッたばかりなのに・・・またイっちゃった・・・)

   早苗の太腿の内側に愛液がツーッと伝い流れたのを下から見た絵。

   ウルウル目で修一に見惚れ、
早苗(なんという腕前、私も真向唐竹割でぶった斬ってみたい・・・)

   再度Bの前で居合の構えをして、
修一「われも二枚におろしちゃるわ」

   B、涙を流してジャーと失禁する。

   慈悲を乞うように修一を見上げ、
B 「な、何でも話すから斬らないでください、我々は中国の秘密警察署の者です・・・」

   リン夫妻驚愕し、
リン(噂には聞いてたがまさか本当にいたとは・・・)

修一「署というからにはアジトがあるよのう、場所はどこな?」

B 「ここから車で三十分ほどの工業団地に元クリーニング工場だったアジトがあり、そこに仲間があと五人います」

B 「SNSで党に批判的な書き込みをしてる中国人を捕らえて警告したり送還するのが任務です」

   ピキッと切れて、
修一「だれを狙ったかはよ言わんかいやっ!」

   慄いてリンを指差し、
B 「こ、こいつです」

   リン夫妻驚愕する。

B 「我が党に批判的な台湾の組織に多額の献金をしてるリンを狙いました」

早苗(なんとスパイのくせにペラペラとよくしゃべること・・・)と呆れる。

   怯えて修一の顔を伺うBの顔のアップに早苗の呟き、
  (そりゃいきなり仲間を真っ二つにされたらビビッてなんでも話すか・・・)

早苗(さすが修ちゃん。スパイを白状させる術を心得てる。私もこの戦法を見習おう)

   絶望的な顔でリンの胸によろめき、
梅花「党はあなたを殺すまで次々殺し屋を送って来るわ、どうすればいいの?」

修一「(平然と)案じるには及ばぬ」

   リンと共に驚き、
梅花「そ、それはどういうことでしょうか・・・?」

   人差し指を立てて手を挙げ、
修一「B1出てこい」

   アパッチの風防の内側からB1がもそもそ出てきてパッと飛び立つ。

   そして修一の指先に停まったのを見て慄き、
梅花「きゃっ、スズメバチよ!」

修一「(梅花に)ロボットじゃけん恐れんでもええ。触ってみなされ」

   恐る恐るB1の頭を撫で、
梅花「・・・ほんとうだわ、すごくよく出来てる・・・」

   B1を呆然と見て、
リン(彼には空飛ぶバイクやミサイルばかりかこんなロボットを作れる仲間がいるのか・・・)

   妻と話してる修一を呆然と見て、
リン(なんともすごい人と知り合いになったものだ・・・)

修一「(スパイに)お前は正直に話したから許してやる。いね」

   スパイと早苗が修一を見て驚く。

   背中に隠し持ってた銃をサっと抜き、
早苗「だめよ、せっかく捕まえたのに逃がすなんてもったいないわ」

   スパイの髪を鷲掴みにしてこめかみに銃口を突きつけ、
早苗「せめて一発ぐらい撃たせて」と言ったのでスパイが目をむく。

リン(こ、こんな綺麗な人が銃を持ち歩いてるなんて、一体どおいう人達なんだ・・・)

   弱ったように、
修一「早苗さんの怒りはよお分かる。では殺さん程度に一発・・・」

   修一が言い終わらぬうちに早苗に足の甲を「ズドン」と撃ち抜かれてスパイが「ぐえっ」と叫んでひっくり返ったのを呆れて見て、
修一「・・・だけね」

   「ぷぷ」と口を押えて吹き、
里香(修ちゃんが言い終わる前に撃たれたら恐怖を感じるひまもなかったね)

   のたうってるスパイに銃口を向けて冷ややかに、
早苗「甘えていつまでも寝てるんじゃない」

   カチャと撃鉄を起こし、
早苗「逃げないのなら全弾ぶち込むわよ」

   慄いて立ち上がり、
B 「ひっ、う、撃たないでくれ」

   B、撃たれた足を引きずり門に向かって必死に走る。

   怯えて修一に、
リン「いいんですか?あいつを逃がしたら仲間を連れてすぐ報復にきますよ・・・」

   不敵に笑んで指先にとまってるB1を見せ、
修一「案じめさるな。やつを逃がしたのはお二人にこのB1の能力を見せるためでござる」

             つづく


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愛がイク(265)  早苗の疑念

2024-01-29 15:54:13 | 漫画のシナリオ
(265)早苗の疑念

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

立原綾乃(35)
170㎝。寿司幸の女将だったが離婚。楚々とした美人で170話から登場。修一の会社「台湾公司」の一人だけの社員でネット
で作業している。

N=ナレーション

   十階建て1LDK高級マンションの外観にN『立原綾乃宅――』と「ねえ修ちゃん」と綾乃の声。

   同、八畳の寝室
   wベッドの横のごみ箱に丸まったティッシュが大量に入ってる絵に綾乃の声、
  「うちでバカ売れしてる高山茶の社長が会いたいって何度もメールくれてるのに一度ぐらい会ってよ~」

   リビングの天井の絵に綾乃の声、
  「わたしもぜひご挨拶したいの」

注、レースのTバックにへそが見えるタンクトップを着た綾乃はテーブルの椅子に掛けてPCのメールを見つめ、裸にトランクスを履いた修一は彼女の対面に掛けてコーヒーを飲んでいる。

   PC画面を修一の方に向けて、
綾乃「ほら見て、こんなにメールを頂いてるのよ」

   気がなさそうにPC画面を見て、
修一「俺はこれ以上ひとと関るのがわずらわしいけん勘弁してくれんかねえ」

   綾乃の股間にTバックが食い込んでるのをテーブルの下から見た絵にN『なかよしクラブの利権に群がってくる大勢の意地汚い者達をみて修一は人と関わる事に嫌気がさしていた』

綾乃「そんなこと言わずに私のためだと思って、ねえ~」N『DVD発売直後から高山茶が爆発的に売れ、今や台湾公司の運営は綾乃の生きがいになっていた』

   弱りはて、
修一「ううん・・・売り上げを伸ばすためにがんばってる綾乃にそうまで言われたら断るわけにはいかんか・・・」

   天井の絵に会話、
  「じゃあ次にメールがきたら会ってみようかね」

  「ほんと?!うれしいー」



   リン宅の食堂の天井の絵。

   里香と共に目を輝かせ、
早苗「その岩城さんってひと」

里香「私たちの事務所の社長ですよ」

   妻と共に驚愕し、
リン「えええっ!ってことはお二人は?・・・」

   鼻高々に、
早苗「何を隠そう、なかよしクラブのメンバーでございます」

   合点がいったように二人を見て、
梅花「どおりで、お美しい方達だと思った・・・」

   顔を輝かせ、
リン「なんという奇遇、ぜひ岩城さんと引き合わせてせていただけませんか」

   ポケットから携帯を取り出して、
里香「お安い御用ですよ、私達が頼めば地球の裏まででもすっ飛んできてくれるから」

リン「(驚き)岩城さんとあなた方はそんな強い絆で結ばれてるんですか?」

   携帯を耳に当てて鼻の穴を膨らませ、
里香「修ちゃんは私達メンバー全員の最強の守り神だもん」

   訝しそうに、
リン「あの、岩城さんって何歳なんですか?」

早苗「里香さんと同い年の十七歳ですよ」

   妻と共に驚愕し、
リン「じ、十七歳――!?・・・」

   食堂の天井の絵に里香の声、
  「あ、修ちゃん?ちょっとお願いがあるんだけどーー」

   園庭内の絵に里香の声、
  「――うん、じゃあ早苗さんと待ってるからね」

   携帯をテーブルに置きリン夫妻に、
里香「来る途中でショップの運営を任されてる綾乃さんを拾って二人で来るそうです」

   夫婦がホッとして喜び、
リン「お二人のおかげでやっと念願がかないました」

   不思議そうに、
リン「ところでお招きした時から意外に感じてたんですが・・・」

リン「だれもがこの屋敷を見たら驚くのにお二人が平然としてるのは・・・」

リン「もしかしたら大金持ちなんですか?」

   二人共平然と料理を食べながら、
早苗「ええ、私達メンバー全員、大富豪ですよ。昔の言い方をすれば分限者ね」

   夫妻が驚く。

里香「ただし、みな質素倹約の生活をしてて、お金に執着するような卑しい人は一人もいませんけどね」

早苗「ほんとよね、岩城さんがそんな人だけを引き寄せるのか偶然なのか大いなるナゾだけど」

   リン夫婦、感に堪えぬように二人を見つめる。

   美味しそうに食べながらリンに、
里香「到着するまで修ちゃんの事を予習しといたほうがいいですよ」

リン「え?・・・」

里香「会ったらまた新たな商いの道が開けるかもしれないでしょ?」

   夫婦が携帯を取り出し、
リン「そ、そうですよね。貴重なアドバイスをありがとう」

   夫婦がネットで調べながら圧倒されてる絵にN『修一の武勇伝にも驚いたが、なかよしクラブがたんなる芸能事務所ではな
く大企業並みに稼いでるのを知って夫婦は驚愕した』

リン「・・・な、なんと・・・」

梅花「・・・こんな破天荒なすごい人だったとは・・・」

   リン夫妻、尚も圧倒されてスマホの画面に見入っている。

   庭園内の絵。

   満腹になって腹をさすり、
里香「ああ美味しかった。この味を知ったらもう日本の中華料理は食べられないな」

   スマホの画面に見入りながら気もそぞろに、
リン「また食べたくなったらいつでもいらっして下さい」

   開け放った窓の外から「プルルルル」と小さくエンジン音が聞こえたので意外そうに窓の外に振り向き、
里香「あれ、もう来たの?」

里香「電話する前から綾乃さんと一緒にいたのかってぐらい早いな」

   その言葉に「はっ」と青ざめ、
早苗(本当に一緒にいたのかも・・・)

   不安にさいなまれ、
早苗(いやいや、私を愛してるから浮気なんか絶対するはずないわ・・・)

早苗(けど・・・綾乃さんは超美人だからもしかしたら・・・)

   全員が広い庭に出て垂直下降してくるアパッチ(屋根を外している)を見上げている。リン夫妻はバイクが飛ぶことに驚愕し、
リン「バ、バイクが空を・・・」

   着地したアパッチの側にゆき、
里香「早かったね、もっと時間がかかるかと思ったよ」

   アパッチから降りながら、
修一「皆さんを待たせないよう飛んで綾乃さんを迎えにいって連れてまいりました」

   ほっと安堵し、
早苗(そうだったんだー、それなら早いはずだ)

注、綾乃の服装はノースリーブに膝丈のタイトスカートで二人共メットを被っておらず、庭でリン夫妻と対面する。

里香「こちらが電話で話したリンさんと奥さんよ」と修一と綾乃にリン夫妻を紹介する。

綾乃「お世話になっています。お茶の注文が殺到してご迷惑ではなかったでしょうか?」

リン「とんでもない。高価で台湾でもあまり売れないお茶を大量に売っていただき感謝しています」N『360グラム入りで12,600円もする高山茶はリンと台湾公司に莫大な利益をもたらしていた』

リン「どうか今後も末永いおつきあいをお願いします」

   梅花をしげしげ見て里香に、
修一「・・・このひと奥さんじゃなくてお孫さんのまちがいじゃろ?」

   鼻の穴を広げて自慢げに、
里香「ところがどっこい!正真正銘の奥さんよ。いくつに見える?」

   恥ずかしそうに頬を染めた梅花をまじまじ見て首を傾げ、
修一「うーん、二十二~三ぐらい?」

早苗「(したり顔で)でしょー?誰が見てもそう見えるわよねー」

注、リンはこのやり取りを微笑ましくみてる。

   したり顔の早苗に、
修一「えっ、もっと上ってこと?」

   マイクに見立てた手を修一の口元に突き出し、
里香「はいっ、ラストアンサー!」

   ピッと片手を挙げて生真面目な顔で、
修一「二十五歳でお願いします!」

   マイクに見立てた手を梅花の口元に突き出し、
里香「では梅花さん、正解をお願いします」

   恥じらって頬を赤く染め、
梅花「もうすぐ五十になります・・・」と言った瞬間、「プシュ」と修一の頬の横を弾丸がかすめたので皆がギョッと驚く。

   咄嗟に目の前にいた早苗を庇うように押し倒して上に被さり、
修一「伏せろっ!ライフルじゃっ」と叫ぶ。

注、仰向けに倒れた早苗の上に修一が被さってるので早苗は唇が触れんばかりの至近距離で修一を見上げる格好になる。

   厳しい表情で向こうの塀を伺う修一にうっとり見惚れ、
早苗(予期せぬ事態に直面したときに人の本性がわかる・・・)

   修一を崇める様に見つめ、
早苗(修ちゃんは里香さんや綾乃さんではなく、私を一番に身を挺して守ってくれた・・・)

   地面に伏せてる皆に厳しい表情で、
修一「そのまま動かずじっとしてろよ」

修一「誰を狙ったのか知らんが必ず捕まえちゃるけんの」と言う修一にうっとり見惚れて涙を流し、
早苗(ごめんなさい、もう二度と修ちゃんを疑ったりしませんから・・・) 

     つづく

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愛がイク(264)   リンさんの妻

2024-01-14 20:27:13 | 漫画のシナリオ
(264) リンさんの妻

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。ひっつめた髪を後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳くらいに見える。

N=ナレーション

   広大な敷地に台湾にある林本源園邸を縮小して再現した建物の外観(新しい分、こちらの方が立派である)。

   邸内の屋根付きの大きな駐車場内に新旧のロールスロイス二台、ベンツ(マイバッハ)、トライクとバーグマン125と共に二人のリードが停めてある絵に早苗の声、
  「これと全く同じ建物を台湾で見たことがあるけどーー」

   邸内の絵に早苗とリンの会話、
  「もしかしたらあれを模してシャレで建てたんですか?」

  「いえいえ、シャレではなく先祖を偲んで建てたんですよ」

   尚も邸内建物の絵に会話、
  「えっ!ということは・・・?」

  「早苗さんが見た林家花園は私の先祖が建てたものです。政府に譲渡したからもう私のものではありませんがね」

   尚も園内建物の絵に会話、
  「大富豪とはいえ土地が高い日本でよくこんな豪壮な建物を建てられましたね」

  「自慢じゃなく台湾の金持ちは日本の金持ちとはケタが全く違いますからね」N『リン家は台湾の十大富豪のなかでも屈指の金持ちであった』

   同、中国風の食堂内(窓を開け放っている)

   長砲(チャンパオ)に着替えたリンと早苗達三人が円卓を囲んで話してる所にチャイナドレスを着た侍女三人が静々と数々の点心を運んできたのを見て感激し、
里香「おおお、本場の点心だー」

注、椅子は四席あり、リンと早苗の間の椅子が空席になっている

   円卓に並んだ数々の点心の絵に三人の会話、
  「ねえ早苗さん、本格的な点心は匂いも日本のとぜんぜん違いますね」

  「日本人に馴染みのない八角や五香粉、パクチーなどを使ってるからよ」

  「その通りです。早苗さんはよくご存じだ」

   レンゲに乗せた熱々の小籠包のスープをすすりながら、
里香「はふ、あちち、おいしー」と食べるのをお茶を飲みながらリンと共に微笑ましく見て、
早苗「里香さん口の中を火傷しないようにね」

   湯呑のお茶を訝しそうに見て、
早苗(あれ?修ちゃんにもらった高山茶とおなじ味だわ・・・)

   その時、横からチャイナドレスを着た二十五歳位の超美人がスッと早苗の湯呑に茶を注いでくれた。

注、女のチャイナドレスの横にはスリットが深く入ってて艶めかしい太腿の根本まで見える。

早苗「ありが・・・」と言いかけて女のあまりの美しさに言葉を無くす絵にN『女の早苗ですら目が釘付けになった超絶美女は全身から暮らしの豊かさと上げまんオーラを発散させていたーー』

   女に優しい眼差しを注ぎながら隣の椅子を引いてやり、
リン「給仕は係の者にまかせて梅花(メイファ)も一緒に食べなさい」

   早苗達に会釈しながら掛け、
梅花「梅花といいます。今日はようこそお越しくださいました」

   梅花の美貌に見惚れ、
早苗「なんて綺麗なお孫さん、女優かと思ったわ・・・」

リン「(すました顔で)妻です」

   呆気にとられて、
早苗「は?なんておっしゃいました?」

リン「(点心を食べながらすまして)妻です」

   早苗に呆然と見惚れられて梅花が恥ずかしそうに頬を染める。

   呆れて、
早苗「リンさんはロリコンなんですか?」

リン「(苦笑し)妻を初めて見た人はみな同じことをおっしゃいますよ」

   やや怒ったように、
早苗「こんな年端もいかない娘さんを金に飽かせて手籠めにするなんてもはや犯罪ですよ」

リン「(苦笑し)まあまあ、私を責める前に本人に歳を聞いてごらんなさい」

早苗「(梅花に)年はおいくつ?」

   チャイナドレスのスリットが割れて艶めかしい太腿が露わになってるのをテーブルの下から見た絵に早苗の声、
  「リンさんから逃げたかったら私が助けてあげるから正直にいいなさい」

   頬を染めて恥ずかしそうに、
梅花「今年で五十になります・・・」

   憐憫の眼差しで梅花の頬に手を添え、
早苗「可哀そうに、そう答えるように命令されてるのね?」

   同情するように梅花の頬を撫で、
早苗「でもそれはあまりにも無理がありすぎよ」

早苗「こんなツルツルの肌をした五十歳がいるわけないでしょ」

   ドレスのスリットに手を入れて太腿を撫で、
早苗「太腿も張りつめて掌が吸いつくようにきめ細かいし」

   Tバックの上から股間に触れ、
早苗「ほら、私が触っただけでこんなに潤って、五十歳でこんなに濡れるわけないでしょ」

   股間に触れられて赤面してる梅花に、
早苗「私が必ず助けてあげるから本当の事をいいなさい。お金で買われたのよね?」

   苦笑しながら梅花に、
リン「これ以上疑われては困るから免許証をみせてあげなさい」

   手に持った免許証を見て驚愕し、
早苗「・・・・・」(な・・・なんとマジで五十歳だった・・・)

   赤面しながら先走った事をごまかすようにリンに、
早苗「そ、それはそうと」

早苗「東南アジアの人達がサイの角を煎じたものを有難がって飲むのをどう思います?」

リン「(予期せぬ質問に驚き)え?・・・」

   角が立派なサイの絵に早苗の声、
  「サイの角はケラチンという爪と同じ成分でできててなんの薬効もないのを知らないんでしょうかね?」

早苗「無知な彼らがサイの角信仰をやめたらサイの密猟もなくなるのに・・・」

   疑いの眼差しでリンに、
早苗「もしやお二人はサイの角を飲んでたりしませんよね?」N『早苗は夫婦の若さの秘密をなんとしても探り出したかった』

リン「いえいえ、そんなものを飲むぐらいならサプリメントを飲みますよ」

   沈思し、
リン「・・・若さを保つ効能があるかどうかわかりませんが・・・」と聞いて早苗がビクッと反応する。

リン「ひとつ思い当たるのは・・・」

   湯呑を持ち上げて見せ、
リン「阿里山にある先祖伝来の茶畑で栽培したこの高山茶を昔から飲んでることぐらいですかね・・・」

   驚愕して手に持った湯呑を見て、
早苗「えっ!?・・・」

   目の色を変えてお茶を見つめ、
早苗「なんと、このお茶が若さを保つ秘訣だったとは?・・・」

   強い眼差しでリンに、
早苗「これ、どこで手に入ります?どんなに高価でも買いたいんですが」

リン「ネット販売しかしてませんがすでに日本で爆売れしてますよ」

早苗「(驚愕し)は?!・・・」

   目の色を変えて食いつき、
早苗「ぜひそのネットショップの名前を教えてください」

リン「日本での販売を一手におまかせしてる台湾公司というショップですよ」

   真空パックした高山茶の絵にリンの声、
  「以前は高価すぎてほとんど売れなかったんですが」

   阿里山の高地にある茶畑で従業員達が茶摘みをしてる絵にリンの声、
  「なかよしクラブの美女たちがDVDで宣伝してくれた直後から爆発的に売れ出したんです」

   驚愕し、
早苗(な、な、なんと効能を知らずにわたしもリンさんと同じお茶を飲んでたとは・・・)

リン「私はまだ会ったことないんですが社長は岩城さんという人です」と話すリンを早苗と里香が驚愕して見ている。

リン「商品が品薄になるほど世界中に売っていただき、一躍うちのお茶を有名にしてくれた社長にぜひお礼をいいたいんですが・・・」

   困惑した表情で、
梅花「何度メールしても忙しいからって会って頂けないんですよ」

リン「なんとか会う手立てはないものでしょうかね?」と困ったように言い募る二人を早苗と里香が驚愕して見ている。
  
           つづく


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愛がイク(263)  リンさん

2023-12-31 15:45:23 | 漫画のシナリオ
(263)リンさん

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

リン・正雄(70) 170㎝。
日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

悪相の半ぐれ4人(各25)

N=ナレーション

   無表情で早苗達を見て、
男 「お嬢さん達はこやつらの情婦かね?」

里香「(憤慨し)ちがいますよー。私たちの獲物を横取りしといてなに言ってんですかー」

男 「(戸惑い)え、君たちがやっつけるつもりだったの?どうやって?」

里香「ミサイルで吹っ飛ばすに決まってるでしょ」

男 「(呆気にとられ) ミ、ミサイル?・・・」

   呆気に取られてる男に、
里香「お兄さん?おじさん?どっちで呼ばれたいですか?」

男 「(戸惑い)リン・正雄といいますが、皆にはリンさんって呼ばれてます」

   怪訝そうな顔をした早苗に、
リン「日台のハーフで母が日本人なんですよ」

早苗「(合点がいき)はいはい、そういうことですか」

リン「家は台湾にありますが大陸の侵攻に備えて日本にも家を建てて、月の半分はこちらに住んでるんですよ」

早苗「失礼ですがリンさんはおいくつですか?」

リン「今年70になりました」

   驚愕し、
早苗「ええーーっ!」(肌もツルンツルンでどう見ても四十代にしかみえない。奇跡の七〇歳だわ・・・)

早苗(歳月人を待たずと言うけど、この人だけは例外。どうやったらこんな若さを保てるの?)

   バイクに跨った早苗の艶めかしい内腿のアップに彼女の呟き、
   (マタタビ効果のあるアソコの匂いと締まりには自信あるけど)

   更に内腿をアップにした絵に呟き、
   (肌の衰えだけはいかんともしがたい・・・)

早苗(修ちゃんに飽きられないように若さを保つ秘訣をぜひとも教えてもらわなきゃ)

早苗「(探るような目で)もしかして先祖伝来の秘伝のスープとか飲んでます?」

リン「(ぽかんとして)別に、クノールのカップスープなら時々のみますが・・・」

注、この時点まで早苗と里香はバイクに跨ったまま話している。

   股間を丸見えにして怒ったようにバイクから降り、
早苗「うそよっ!!」

   リン、早苗の股間を見て、はっと頬を染める。

   リンに詰め寄り、
早苗「真剣に聞いてるんだから真面目に答えないと怒るわよ」

   早苗の剣幕にリンと里香が気圧されてるのにも構わず、
早苗「燕の巣やフカヒレに希少な薬草を混ぜて煎じた苦いスープを毎日飲んでるはずよ。白状なさい!」

   リードから降りた里香が早苗をなだめ、
里香「まあまあ早苗さん、リンさんがうそをつく理由はないし若く見えるのは生まれつきなんですよ」

   納得いかぬ様に、
早苗「そうかしら、それにしてもこの若々しさは異様だわ・・・」

早苗「若い頃のジョン・ローンに似てるって言われたことあります?」

リン「(苦笑し)ええ、昔からよくいわれますよ」

リン「(躊躇しつつ)あの、そんなことより・・・」

リン「(頬を染め)バイクから降りるときに黒い茂みが見えた気がしたのは私の錯覚ですかね?」

   とぼけた顔で頬を染め、
早苗「あらま、見えましたか?風がスースー入って湿気が飛ぶし実に爽快ですよ」と言う横で里香が手で口を押えて「ぷぷっ」と吹く。

   恥ずかしそうに頬を染め、
リン「あ、やっぱり湿気るものですか?・・・」

早苗「そりゃ男性とちがって形状が複雑な分、じめじめしますよ」

   形状を思い浮かべてる風のリンに、
早苗「いまアソコの形状を思い浮かべてます?」

   照れて、
リン「い、いや、そういうわけでは・・・」と言いながら自立してるリードに目をやる。

   リードを不思議そうに見て、
リン「さっきから気になってるんですがなぜ二輪車が自立できるんですか?」

   鼻の穴を膨らませて自慢げに、
里香「側にいって確かめてみたら?」

   リードの後部付近の両サイドから小さな補助輪が出てバイクを支えてるのを屈んで見て感心し、
リン「ほおー、これなら信号待ちや渋滞でも足をつかずにすむし素晴らしい装置ですね」

   立ち上がりながら自慢げに、
リン「けどバイクは転倒の恐れもあるしバック機能まではついてないでしよ?」

   里香、むっとする。

   トライクの絵にリンの声、
  「だから私は熟考の末にバイクの欠点を解消したこのトライクを買ったんですよ」

   負けじとむきになり、
里香「私達のだって特製の風防がついてて雨に濡れないしエアコンもあって真冬でもTシャツ一枚で乗れるんですよ」

リン「(大仰に驚き)ええーっ、そりゃいくらなんでも有り得ないでしょー」

早苗「うそかどうか後で乗せてあげますから、その前に死体を始末しないと」

   半ぐれどもを憎々し気に見て、
リン「こんな奴等ほっといてカラスのエサにすればいいんですよ」

早苗「それでもいいけどミサイルの威力を里香ちゃんに見せたいから少し離れましょ」

   空の絵に早苗と里香の会話、
  「このぐらい離れたら大丈夫だと思うわ」

  「ああ、胸がどきどきしちゃう」

   メットを被った三人がバイクに跨ったまま、半ぐれの死体から五十メートル離れて向かい合い、
早苗「(里香に)前方のあいつらをロックオンって命令して」

里香「前方のあいつらをロックオン」というとメットが『了解』と応え、「ピピピピ」音と共に、風防に半ぐれ達をロックオンしたマークが映し出される。

   里香の風防をのぞき込んで驚愕し、
リン「おおー!なにやら戦闘機みたいだね」

   車体前部に大口径のライフル弾位の超小型ミサイルの射出口が開口する。

里香「発射!」と命じるとミサイルが「シュポッ」と発射される。

   ミサイルが曲がりくねりながら死体に向かって飛んで行く。

  「シュパ」と命中音と同時に閃光がはしる。

   すべてが霧散したのを呆然と眺め、
リン「こいつは驚いた・・・これなら戦車でも破壊できそうだ・・・」

リン「(興味津々で早苗に)最大射程距離は?」

早苗「さあ、試したことないけど命令すればどこまでも飛んでくんじゃないかしら」

   疑うような目で早苗を見て、
リン「じゃ、どこまでも飛べって命令したら地球を一周して私らに命中するんですか?」

   むっとしてリンを睨み、
早苗「リンさん、私に喧嘩売ってます?」

リン「(たじろぎ)め、滅相もありません」(このひと外見に似合わず怒ったら怖そうだな・・・)

リン「もしどこまでも飛ぶミサイルがあったら世界の軍事バランスが一変するだろうと思っただけです」と焦って言い訳する。

   腕組みしてリードを眺めて考え込み、
リン「もしこれが百台あったら台湾海峡を越えて攻め込んできた敵を撃破できるかも・・・」

リン「(目を輝かせ)こんな改造、どこでやってくれるんですか?私もぜひミサイルを搭載したいんですが」

早苗「残念ながらこれは非売品で開発者の名も明かせないので諦めて」

早苗「リンさんには強力なクマ避けスプレーがあるでしょ」

リン「(情けなさそうに)うむむう、クマ避けスプレーじゃ砲弾には立ち向かえないでしょう・・・」N『リンさんの頭には常に台湾防衛のことがあるようだった』

   トライクを興味深げに見て、
早苗「ちょっと試乗させてもらえますか?どんなふうにバックするのか確かめたいの」

リン「(ご機嫌で)どうぞどうぞ、私もリードに乗せてもらっていいですか?」

早苗「もちろん。里香ちゃんが言ったことが嘘でないことを確かめて下さいな」

   バックするトライクを後ろから見た絵に早苗の声、
  「おおお、バイクでバックするのってこんな感覚なんだー」

   後ろを見てバックしながら、
早苗「これは面白いわ。私も買っちゃおうかな」

   一方リンはリードで試走してエアコンが効くのに驚き、
リン「な、なんと・・・」

リン「車内にいるみたいにエアコンが効くとは、まさに全天候型バイクだ・・・」

   トライクに跨ったまま停まってた早苗の横にリードをスッと停めたリンに、
早苗「ね、リードの凄さがわかったでしょ?」

リン「(感心し)まさに夢のようなスクーターですね」

リン「台湾の北部ではほぼ毎日スコールが降るからこの風防を売ったら大儲けできますよ」

   サイドスタンドをかけてリードから降りながら、
リン「是非ともこの風防を台湾で販売させてもらえませんか?」

早苗「残念。開発した当人はお金儲けにまったく興味ないから無駄なことは考えないで」

リン「(驚き)えっ、金儲けに興味ない人などこの世にいるんですか?」

   トライクから股間が見えんばかりにして降りながら、
早苗「それがいるんですよー」

   早苗の股間を見て赤面し、
リン(な、ナイスショット、今度はバッチリ見えました・・・)

   リードにまたがり、
早苗「楽しいひと時だったわ。じゃごきげんよう」

   半泣きせんばかり慌て、
リン「ちょ、ちょっと待ってくださいよー」

リン「せっかく知り合えたのに家に寄ってってもらえませんか、本場の天心をご馳走しますから」

   横でリードに跨ってる里香に、
早苗「天心をご馳走してくれるんだって、どうする?」

   顔を輝かせ、
里香「わたし、本場の点心を食べてみたい!」N『という訳で二人はリンさん宅にお呼ばれすることになったーー』 
 
             つづく


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