(226)校長の豹変
四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります
季節の設定は常に真夏である
登場人物
校長(55)
165㎝。 白髪混じりの髪。穏やかで紳士然としている。
加藤しほり(45)
165㎝。上品でスタイルが良く美人度は中の上。
作業着姿のガラの悪い男(40)
しほりの夫(50)蛇のような目で執念深そうな悪相。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/c6/dc43127e988ecb436fff95059befd7f1.jpg)
N=ナレーション
築四十年の三階建て1Kの古いマンションの外に校長のセダンが停めてある絵。
注、しほりの住居は三階。室内のフローリングは劣化、壁はすすけ、ふすま戸の半間の押入れ、小さな流しのキッチン、プラスチック製の引き出し衣装ケース、小さなお膳が脚を畳んで壁にたて掛けてあり、古い扇風機がポツンと置いてあるだけの殺風景で侘しい部屋。
同、室内
安物のペンダントライトがぶら下がった古びた天井の絵。
流しの横に置いた水切りカゴに茶碗、汁椀、小ぶりの皿が2枚、箸が一善入ってて、わびしい暮らしを感じさせる絵に校長のN『こんなとこに住むほど困窮してたとは・・・』
正座して何とも言えぬ表情で部屋を眺める校長の後ろで、しほりが衣装ケースの引き出しから下着を出してる絵にN『しほりのつましい暮らしぶりを見て彼女の来し方が忍ばれ胸を締めつけられる思いがした・・・』
古びたパンツを手に取り、
しほり「くたびれたパンツばかりで、持ってくのも恥ずかしいけど、これしかないから仕方ないわね・・・」と呟くしほりを校長が振り返って見てる。
トートバッグを手に持ち、
しほり「はい準備完了。荷物がないから超早かったでしょ?」と振り向いたら、こちらに背を向けた校長が手の甲で涙を拭っていたので驚く。
うつむいた校長の背中を切なげに見て、
しほり(・・・せんせい・・・)
しほり、放心したように校長の後ろにペタンと正座する。
そして情けなさそうに室内に目を這わせる。
正坐して腿の上に置いたしほりの手の甲にポタッと涙が落ちる絵のアップ。
部屋の外の通路の絵。
トートバッグを肩に掛けたしほりがドアの鍵を閉めてる後ろでマンションを不安げに眺め、
校長(オートロックも無いし女の一人住まいにはあまりにも危険すぎるな・・・)
しほりの後ろを階段に向かって歩いてると向こうから作業着姿のガラの悪い男(40)が歩いてくる。
男がすれ違いざまに、しほりを欲情の眼差しで見る(しほりは無視)。
校長が振り向くと男も鋭い目つきでこちらを見ており、
校長(明らかにしほりさんを狙ってる目つきだ・・・)
前をゆくしほりの後ろ姿を見ながら、
校長(しほりさんのような人がこんなガラの悪いアパートに住んでてよく無事でいられたものだ・・・)
しほりの後ろ姿に校長の呟き、
(まさに掃き溜めに鶴だわ・・・)
通路の上部の絵に校長の呟き、
(なにはともあれ、すぐに引っ越しさせないと・・・)
アパートの部分的な絵に呟き、
(いや、あいつは私としほりさんが一緒にいるのを見て焦り、今晩にでも事を起こすかも・・・)
尚も同様の絵に呟き、
(新しい住まいが見つかるまで私のとこに泊まらせたほうが無難かもしれないな・・・)
尚も同様の絵に呟き、
(うん、絶対そうすべきだ、事が起きてからじゃ遅すぎる・・・)
イオンの外観。
同、下着売り場の外観。
高価なレースの下着を両手で広げてしほりに見せ、恥ずかしそうに、
校長「これ・・・履いてもらえますか?」
値札を見て驚愕し、
しほり「ええー!こんな高価なパンツを履いたら・・・」
恥ずかしそうに校長の耳元に口を近づけ、
しほり「アソコがびっくりして腫れちゃいますよ。ワゴンに山積みになったのしか履いた事ないから・・・」N『と抵抗したが・・・』
Tバックに近い高価なレースの下着をつけたマネキンの絵にしほりのN『限りなくTバックに近い高価な下着を十枚も買ってもらった』『先生はエロい下着が好きなんだ・・・』
同、食品売り場
客で賑わってる食品売り場の絵。
校長が手に取った肉のパックを見て驚き、
しほり「ち、ちょっとそれ高すぎませんか?胃がびっくりして腸捻転になっちゃいますよー」と言うしほりの反応が楽しくて校長が「ほほほほ、腸捻転になっちゃいますか?」と微笑んでいる。
カゴに入れた肉のパックを手に取って値段を見ていまだ驚いてるしほりを眩しげに見つめる校長のN『言葉に言い尽くせぬ逆境に揉まれて来たのに、なんと無垢で楽しい人であろうか・・・』
同、駐車場から出てくる校長の車の絵。
同、車内
片側三車線の左端を走行しながら、
しほり「口が腫れそうないいお肉を買ったから夕飯、楽しみにしてて下さいね」
嬉しそうに頷き、
校長「あとは帰りにガソリンを入れるだけです」
校長がしほりのスカートから剥き出しになった太腿を欲情の目でちらっと見ると、しほりがそれに気づいて頬を染める。
しほり「(頬を染め)触りたかったら・・・触ってもいいですよ」
校長「(頬を染め)ではお言葉に甘えて」と左手で腿にそっと触れる。
その手がスカートの奥に入り、しほりが頬を染める。
手が股間に触れてるとおぼしき絵に校長の声、
「あの、下世話な質問をしてもいいですか?ほんとに下世話なんだけど・・・」
しほり「質問によりますけど、答えられる事なら答えますよ」
羞恥しながら、
校長「しほりさんは自分が名器だと自覚してます?」
しほり、赤面して固まる。
そして、恥じらいながらコクッと頷く。
校長「おお、やっぱり自覚してるものなんですか?」と言いながら左にあるガソリンスタンドに入ろうとハンドルを切る。
しほり、眼前でガソリンを入れてる蛇のような目をした男性店員(50)を見て驚愕する。
「バッ」と校長の股間に顔を伏せ、
しほり「このまま出て!早くっ」
校長「えっ」と驚きながらもハンドルを切りスタンドから出る。
股間に伏せてるしほりに、
校長「一体どうしたんですか?」
しほり「夫です!」
校長「えっ!」とルームミラーで後ろを見る。
走行しながら、
校長「見間違いじゃないんですね?」
しほり「あの人の顔を絶対見間違えたりなんかしません」
運転しながら思案し、
校長(こんな近くまで追って来てたとは・・・)
校長(すぐに手を打たないと、しほりさんと私の家が見つかるのは時間の問題だな・・・)
同、ガソリンスタンド
横で作業してる従業員Aが、しほりの夫の手際を見て感心し、
従業員「加藤さん、おとつい入ったばかりなのに手慣れたものですね」
夫 「(無愛想に)そうか」
むっとし、
従業員A(そうか?・・・)
同、走行中の車内
股間に伏せて小刻みに震えながら、
しほり「こんな近くまで迫られてたとは、なんて恐ろしい男・・・」
凛とした顔でしほりの頭に手を添え、
校長「もう顔を上げても大丈夫ですよ」
校長「ヤツの写真を撮るから反対側の道路にUターンしますよ」
不安そうに股間から顔を上げ、
しほり「なんのために写真なんか撮るんですか?・・・」
毅然とした表情で、
校長「ヤツを始末するためにですよ」
凛とした表情で前方を見て、
校長(私には早苗さんという最強の殺し屋がついてるんだから)
校長の股間に無意識に手を置いたまま訝しげに、
しほり「始末って・・・命を絶つという意味の始末ですか・・・?」
前を向いたまま「ふふふ」と不敵に笑み、
校長「何人(なんびと)たりともしほりさんに指一本触れさせてなるか」
驚いて校長の自信に満ちた横顔を見て、
しほり(なんて頼もしい人なの・・・)
突然頼もしい顔に豹変した校長に見惚れて無意識に彼の股間に手を置き、
しほり(十年前も私達親子のために尽力して下さったし・・・)
股間に手を置いた絵のアップに呟き、
(この人は私のためなら命を投げ出せる人なんだわ・・・)
つづく
四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります
季節の設定は常に真夏である
登場人物
校長(55)
165㎝。 白髪混じりの髪。穏やかで紳士然としている。
加藤しほり(45)
165㎝。上品でスタイルが良く美人度は中の上。
作業着姿のガラの悪い男(40)
しほりの夫(50)蛇のような目で執念深そうな悪相。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/c6/dc43127e988ecb436fff95059befd7f1.jpg)
N=ナレーション
築四十年の三階建て1Kの古いマンションの外に校長のセダンが停めてある絵。
注、しほりの住居は三階。室内のフローリングは劣化、壁はすすけ、ふすま戸の半間の押入れ、小さな流しのキッチン、プラスチック製の引き出し衣装ケース、小さなお膳が脚を畳んで壁にたて掛けてあり、古い扇風機がポツンと置いてあるだけの殺風景で侘しい部屋。
同、室内
安物のペンダントライトがぶら下がった古びた天井の絵。
流しの横に置いた水切りカゴに茶碗、汁椀、小ぶりの皿が2枚、箸が一善入ってて、わびしい暮らしを感じさせる絵に校長のN『こんなとこに住むほど困窮してたとは・・・』
正座して何とも言えぬ表情で部屋を眺める校長の後ろで、しほりが衣装ケースの引き出しから下着を出してる絵にN『しほりのつましい暮らしぶりを見て彼女の来し方が忍ばれ胸を締めつけられる思いがした・・・』
古びたパンツを手に取り、
しほり「くたびれたパンツばかりで、持ってくのも恥ずかしいけど、これしかないから仕方ないわね・・・」と呟くしほりを校長が振り返って見てる。
トートバッグを手に持ち、
しほり「はい準備完了。荷物がないから超早かったでしょ?」と振り向いたら、こちらに背を向けた校長が手の甲で涙を拭っていたので驚く。
うつむいた校長の背中を切なげに見て、
しほり(・・・せんせい・・・)
しほり、放心したように校長の後ろにペタンと正座する。
そして情けなさそうに室内に目を這わせる。
正坐して腿の上に置いたしほりの手の甲にポタッと涙が落ちる絵のアップ。
部屋の外の通路の絵。
トートバッグを肩に掛けたしほりがドアの鍵を閉めてる後ろでマンションを不安げに眺め、
校長(オートロックも無いし女の一人住まいにはあまりにも危険すぎるな・・・)
しほりの後ろを階段に向かって歩いてると向こうから作業着姿のガラの悪い男(40)が歩いてくる。
男がすれ違いざまに、しほりを欲情の眼差しで見る(しほりは無視)。
校長が振り向くと男も鋭い目つきでこちらを見ており、
校長(明らかにしほりさんを狙ってる目つきだ・・・)
前をゆくしほりの後ろ姿を見ながら、
校長(しほりさんのような人がこんなガラの悪いアパートに住んでてよく無事でいられたものだ・・・)
しほりの後ろ姿に校長の呟き、
(まさに掃き溜めに鶴だわ・・・)
通路の上部の絵に校長の呟き、
(なにはともあれ、すぐに引っ越しさせないと・・・)
アパートの部分的な絵に呟き、
(いや、あいつは私としほりさんが一緒にいるのを見て焦り、今晩にでも事を起こすかも・・・)
尚も同様の絵に呟き、
(新しい住まいが見つかるまで私のとこに泊まらせたほうが無難かもしれないな・・・)
尚も同様の絵に呟き、
(うん、絶対そうすべきだ、事が起きてからじゃ遅すぎる・・・)
イオンの外観。
同、下着売り場の外観。
高価なレースの下着を両手で広げてしほりに見せ、恥ずかしそうに、
校長「これ・・・履いてもらえますか?」
値札を見て驚愕し、
しほり「ええー!こんな高価なパンツを履いたら・・・」
恥ずかしそうに校長の耳元に口を近づけ、
しほり「アソコがびっくりして腫れちゃいますよ。ワゴンに山積みになったのしか履いた事ないから・・・」N『と抵抗したが・・・』
Tバックに近い高価なレースの下着をつけたマネキンの絵にしほりのN『限りなくTバックに近い高価な下着を十枚も買ってもらった』『先生はエロい下着が好きなんだ・・・』
同、食品売り場
客で賑わってる食品売り場の絵。
校長が手に取った肉のパックを見て驚き、
しほり「ち、ちょっとそれ高すぎませんか?胃がびっくりして腸捻転になっちゃいますよー」と言うしほりの反応が楽しくて校長が「ほほほほ、腸捻転になっちゃいますか?」と微笑んでいる。
カゴに入れた肉のパックを手に取って値段を見ていまだ驚いてるしほりを眩しげに見つめる校長のN『言葉に言い尽くせぬ逆境に揉まれて来たのに、なんと無垢で楽しい人であろうか・・・』
同、駐車場から出てくる校長の車の絵。
同、車内
片側三車線の左端を走行しながら、
しほり「口が腫れそうないいお肉を買ったから夕飯、楽しみにしてて下さいね」
嬉しそうに頷き、
校長「あとは帰りにガソリンを入れるだけです」
校長がしほりのスカートから剥き出しになった太腿を欲情の目でちらっと見ると、しほりがそれに気づいて頬を染める。
しほり「(頬を染め)触りたかったら・・・触ってもいいですよ」
校長「(頬を染め)ではお言葉に甘えて」と左手で腿にそっと触れる。
その手がスカートの奥に入り、しほりが頬を染める。
手が股間に触れてるとおぼしき絵に校長の声、
「あの、下世話な質問をしてもいいですか?ほんとに下世話なんだけど・・・」
しほり「質問によりますけど、答えられる事なら答えますよ」
羞恥しながら、
校長「しほりさんは自分が名器だと自覚してます?」
しほり、赤面して固まる。
そして、恥じらいながらコクッと頷く。
校長「おお、やっぱり自覚してるものなんですか?」と言いながら左にあるガソリンスタンドに入ろうとハンドルを切る。
しほり、眼前でガソリンを入れてる蛇のような目をした男性店員(50)を見て驚愕する。
「バッ」と校長の股間に顔を伏せ、
しほり「このまま出て!早くっ」
校長「えっ」と驚きながらもハンドルを切りスタンドから出る。
股間に伏せてるしほりに、
校長「一体どうしたんですか?」
しほり「夫です!」
校長「えっ!」とルームミラーで後ろを見る。
走行しながら、
校長「見間違いじゃないんですね?」
しほり「あの人の顔を絶対見間違えたりなんかしません」
運転しながら思案し、
校長(こんな近くまで追って来てたとは・・・)
校長(すぐに手を打たないと、しほりさんと私の家が見つかるのは時間の問題だな・・・)
同、ガソリンスタンド
横で作業してる従業員Aが、しほりの夫の手際を見て感心し、
従業員「加藤さん、おとつい入ったばかりなのに手慣れたものですね」
夫 「(無愛想に)そうか」
むっとし、
従業員A(そうか?・・・)
同、走行中の車内
股間に伏せて小刻みに震えながら、
しほり「こんな近くまで迫られてたとは、なんて恐ろしい男・・・」
凛とした顔でしほりの頭に手を添え、
校長「もう顔を上げても大丈夫ですよ」
校長「ヤツの写真を撮るから反対側の道路にUターンしますよ」
不安そうに股間から顔を上げ、
しほり「なんのために写真なんか撮るんですか?・・・」
毅然とした表情で、
校長「ヤツを始末するためにですよ」
凛とした表情で前方を見て、
校長(私には早苗さんという最強の殺し屋がついてるんだから)
校長の股間に無意識に手を置いたまま訝しげに、
しほり「始末って・・・命を絶つという意味の始末ですか・・・?」
前を向いたまま「ふふふ」と不敵に笑み、
校長「何人(なんびと)たりともしほりさんに指一本触れさせてなるか」
驚いて校長の自信に満ちた横顔を見て、
しほり(なんて頼もしい人なの・・・)
突然頼もしい顔に豹変した校長に見惚れて無意識に彼の股間に手を置き、
しほり(十年前も私達親子のために尽力して下さったし・・・)
股間に手を置いた絵のアップに呟き、
(この人は私のためなら命を投げ出せる人なんだわ・・・)
つづく