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13位

2016年04月26日 23時11分00秒 | ノンジャンル
 自由課題     13位

 「背中で会話」     米畑 義三郎(笠間)



カワヅザクラも見ず、筑波山も見ず、2人は何を語り合っているのでしょう?
そんな光景を、米畑さんは2人に寄ることなく、さり気なく、洒落たフレーミングで見せてくれました。
本当のことは分かりませんが、何となく微笑んでしまう作品になりました。

余計な話ですが・・・、
今日は、東京に行って展覧会回りをしてきました。
先ず、代官山ヒルサイドテラスまで行って、写真展「マグナム・ファースト」を見ました。
「マグナム」とは、ロバート・キャパ達が作り上げた、1950年代の報道写真家集団で、当時は最先端を行く報道写真家のメンバー達でした。
そのマグナムの最初の写真展(なので、後で「マグナム・ファーストと命名されたのですが・・)の作品が行方不明になっていたのですが、最近見つかり、世界各国を巡回してやっと日本での開催になりまして、それを見てきました。
アマチュアの方が見ると、なんでこんな写真が・・・ピントの悪いのが結構あるんです・・・と思われるかも知れませんが、モノクローム写真の美しさ、その時をシャープに表現した切り口、写真家の感受性、時代、などが各作品から感じられて改めて写真家としての立ち位置を問われたような気分になりました。
次に上野に戻って、西洋美術館で「カラバッジョ展」を見ました。
これも前から見たかった展覧会で、今回は特に最近発見されてカラバッジョの作品と認められた「法悦のマグダラのマリア」に目を奪われました。
日本でいうと江戸時代初期の作品ですが、この展覧会も良かったですね~。
そして、更にもう一箇所、東京都美術館での「伊藤若冲展」まで足を運びました。
若冲はご存知のようにスーパー天才ですが、観覧者が多く(入場券を買うのに10分、入場するまで50分)会場は人だらけで作品にはなかなか近寄れず(でも、狙っていた作品はちゃんと近寄って見てきました)イライラしながらの鑑賞でした。
で、ついさっきまで神田のお気に入りの店で呑んできましたが、ジャンル違いでも素晴らしい作品を見ることは、写真を撮る上でも良い意味でボディーブローのように効いてくるような気がします。
ので、お勧めします。