人口統計で見る日本のリアル 毎年「市」一つ分の人口が消滅していく
マネーポストWEB より 200814
⚫︎日本の人口が減り続ける一方で、東京への一極集中は加速
少子高齢化の進展に伴い日本の人口が減り続けていることについて、知識として知っている人は多いだろう。しかし、日々の生活でそれを実感することはほとんどない。
はたしてどれくらいのペースで人口減少が続いているのか。経済に詳しい金融ジャーナリストの鈴木雅光さんが解説。
* * * 総務省は8月6日、2019年1月1日から2020年1月1日までの1年間で、日本人の人口が50万5046人も減ったと発表した。2020年の日本人人口の絶対数は1億2427万1318人となった。日本人人口がピークを付けた2009年が1億2707万6183人だったから、この11年間で280万4865人も減ったことになる。
「50万人」という数字は、ちょっとした市の人口と同じである。愛媛県松山市が50万8075人、大阪府東大阪市が49万3418人なので、そのくらいの規模の市が一つ、この1年間で消滅したのと同じインパクトがあったことになる。ちなみに、日本には「市」という行政単位は792あって、このうち人口が50万人を超えている市は35しかない。大多数の市は人口50万人を下回っているのだ。1年で50万人超の減少は、調査が開始された1968年以来最大となる。
今回は、人口の減少数が初めて50万人を超えたことが話題になっているが、恐らく今後は、年間50万人の人口減少ペースはごく普通の風景になるだろう。なぜなら、高齢者の人口が着実に増えているからだ。
年齢別に人口のボリュームゾーンを見ると、65~69才、70~74才で一山を作っている。いわゆる「団塊世代」の人々だ。また、その子供世代にあたる40~44才、45~49才、50~54才でもう一山が形成されている。
今後、これらの世代が高齢化するにつれて死亡者数が増える一方、出生者数は現状どんどん減っているため、子供を産み育てることが容易な社会にするか、海外からの移民を増やさない限り、日本の人口増は望めない。
そういう状況を私たちは生きているのだ。
ところで最近、「人生100年時代」というキーワードで資産運用会社や金融機関が確定拠出年金や投資商品を勧めている。
しかし,果たして100才まで生きる人がどの程度いるか,ご存じだろうか。
2020年の住民基本台帳によると、男性が8577人、女性が6万3187人の合計7万1764人だ。これを全体の人口比で見ると、たったの0.06%。0.06%というと1万人中6人である。
今後、医療技術の向上によってこの人数が増えていく可能性はあるが、将来推計人口によると、2050年時点で100才以上まで生きている人の比率は0.6%だ。2020年に比べて10倍と増えてはいるが、それでも1000人中6人の割合となる。
「自分は絶対、1000人のうちの6人に残れる自信がある」という人はともかく、「人生100年時代」は大半の人にとって関係のない話ととらえることもできる。
老後に備えた資産形成は大事だが、長生きリスクに対して必要以上に神経質になる必要も、またないと言えるのかも知れない。
💋人口問題は社会の根幹。学ぼうとも知ろうともしない行政の不作為。
地方過疎化と産業空洞化を観光立国のインバウンドでごまかし、
マスコミは与党議員倫理は突っつくが…所詮、忖度と視聴率しか脳がない
地方過疎化で既に伝統文化は後継者消失、農水産と言う生命基幹産業も衰退
都市に24Hのコンビニ.外食産業を増やして労働力の浪費させ国力を削る。
平成の30年は?国力衰退期、更に令和も…