goo何気無い日々が心地よい安寧

何気無い日々が続く様に。生きていく事の大変さがカナン。ある種空気の様な存在になりたいもの。

🚶‍♀️…仏徳山,朝日山…明星町…> 221006

2022-10-06 21:07:00 | 🚶 歩く
🚶‍♀️…右岸堤防道…太閤堤跡公園…朝霧通り…さわらびの道…仏徳山遊歩道↗︎同:展望台↗︎同:山頂↘︎仏徳山;朝日山境↘︎朝日山山道↗︎同:観音堂…同:展望台…同:山頂↘︎朝日山裏山道喜八水口…宇治発電所12号開渠:西山田付近:東海自然道…明星町内南沿…余水路沿…🚉前…>
🚶‍♀️12494歩2kg46F

⛅️:仏徳山展望台18℃、昨日に続き肌寒い日、出不精になりそうな、何を着ていくか?
 この一点が苦手かと。しかし寒い,先週より10℃低い。雲海模様が◎。

発電所12号開渠と東海自然道辺りを散策。
 グークル地図では朝日山城跡と表示される所が、どうも朝日山観音堂付近一帯?
 蜘蛛をナニコレンズで名称サーチ、でもピンぼけ過ぎて…判定が蝙蝠に(笑)
 中空に浮く感じでアングル的にピン合わず。🕷が🦇とは受ける笑える!

46階と登り表示出たけど大した登坂とは言えず…先だっての山科〜山越え南禅寺の方が標高も倍以上で圧倒的にキツかったのに…この差は如何に?

🏡帰宅後、ベランダ設置の遮光(反射シート,シート,ネット)をほぼ外す(残あるが…)
  四苦八苦で設置して四苦八苦で外す。
 次回設置は来年5月頃からかな…猛暑夏が恐ろし。カーテンも冷気防止で2重に!
 寝具も寒冷対応に!就眠時、室温20℃。

🌔の写真がウェザーニュースに採用された!(^^)
けど気づかず…たまに選ばれるけどいつも気づかず,嬉しい指摘をもらって!😊





仏徳山展望台より

朝日山展望台にて:手の届く所に次々と,でも餌の持ち合わせなく待たれても…

西山田から遠望の三室戸寺を

西山田から上空にきれいなモコモコな雲

同上:雲形で不思議デザインな空

18:38  十日余の月,月齢10.5



 
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ノーベル賞の影で深刻な「日本の科学に金がない問題」。解決のヒントは「推し活」にあり? 202210

2022-10-06 18:45:16 | 気になる モノ・コト

ノーベル賞の影で深刻な「日本の科学に金がない問題」。解決のヒントは「推し活」にあり?
  ビジネスインサイド より 221006 三ツ村 崇志

 本記事は、 2022年7月21日に公開した記事を再掲したものです。


 研究分野への支援に特化したクラウドファンディングサイト「academist」。思い思いの研究テーマが並ぶ。
 がん細胞のDNA修復を抑える抗がん剤をつくりたい。
 花粉の出ないスギで林業の発展と花粉症の緩和に貢献したい。
 イカの頭にある『石』からルーツを読み解く——

 国内で唯一存在する研究分野への支援に特化したクラウドファンディングサイト「academist(以下、アカデミスト)」では、研究者がそれぞれ思い思いの言葉で自らの研究テーマの魅力を語っている。

 クラウドファンディングの目標金額は数十万円のものから、100万円を超えるものまでさまざま。支援者の中には特定の研究者のプロジェクトを何度も支援したり、毎月継続的に支援したりするコアなファンもいる。
 まるで「推し活」さながらだ。

 アカデミスト代表の柴藤亮介氏は、
「研究者はこれまで公的資金で研究してきました。ただ、経済がシュリンクしている現状では、研究資金を集める上で新しいスタイルを作っていく必要があります」
 と、クラウドファンディングによる研究資金調達を支援する理由を語る。

クラファン通じて研究への「共感者」を増やす  
  アカデミスト代表の柴藤亮介氏。
 日本では、特定の研究分野への予算の「選択と集中」を背景に、幅広い基礎研究の分野に対して研究資金が配分されにくい状況が長らく課題として指摘されている。クラウドファンディングによる研究資金の調達が増えてきた背景のひとつだ。

 6月には、ブラックホールの姿を捉える国際プロジェクトEvent Horizon Telescope(EHT)にも参画している国立天文台VLBI水沢観測所が資金難からクラウドファンディングを実施。総額3000万円を超える資金の調達に成功したことは大きく注目された。
 国立天文台が利用したクラウドファンディングプラットフォームの「READYFOR」は、幅広い分野のクラウドファンディングを実施する中で培ってきた資金調達能力を生かし、研究分野の資金調達をサポート。
 学術系クラウドファンディングに限ると、平均支援額は約650万円と比較的高額で(研究関連の総支援金額は約14億)、国立天文台のような比較的ビッグプロジェクトへの支援が目立つ。

 2016年と2018年の2度実施した国立博物館の『3万年前の航海 徹底再現プロジェクト』では、総額約6000万円が集まった。

 一方、アカデミストは研究分野に特化するプラットフォームとして、若手の研究者への支援や専門性が高いよりニッチな研究分野への支援などが多い印象だ。平均支援額も100〜150万円程度で、2014年の創業から2021年3月までに2億円を超える支援を実施してきた。

 両社は支援規模こそ違うが、研究分野に対してそれぞれ異なる役割を果たしていると言える。
 柴藤氏は、
「発想が新しくて研究費がなかなか下りない人や、あと少し実験ができればそういった申請を出すためのきっかけになりうるアイディアを試せる。そういう資金として使ってもらっています」
と、Business Insider Japanの取材に対して支援の考え方を語る。

 その一方で、単に不足しがちな研究費をサポートすることだけを目指しているわけではないとも話す。
「それ以上に、研究者が自分で研究ビジョンを発信して、そこに共感する方々を増やしていくこと。これがアカデミスト設立の目的なんです。研究者、特に若手が『研究で明らかにしたいこと』や『どういう社会課題を解決したいのか』という“大きな絵”を、もっと多くの人に知ってもらいたい」(柴藤氏)
 実は、クラウドファンディングに注目した理由もそこにある。

⚫︎科学者が「推し」になる意味

 アカデミストで実施しているクラウドファンディングの分野の内訳。自然科学系が多い。
提供:アカデミスト
「研究を魅力的に伝えれば伝えるほど、『ファン』の方が支援をしてくれて、研究者と密な関係性になる。資金の流れが介在すれば、研究者と社会の関係性が継続的になるんじゃないかという仮説があったんです」(柴藤氏)

 研究成果を一般向けに説明する「アウトリーチ活動」に取り組む研究者は多い。しかし、講演会を1度やっただけで、研究資金を寄付してもらえるほどのファンになってもらえることはなかなかない。
「こんな研究をやりたい」「今研究がこんな状態なんです」
 アカデミストでは、そういった研究者の現状をできる限りオープンに発信していくことで、その研究者自身や研究テーマが、多くの人や企業などから「推される」(支援される)状況を目指す。
「公的資金もあるし、クラウドファンディングもある。もしかしたら企業と一緒にやれることもあるかもしれない。そういう可能性を広げるイメージをもってクラウドファンディングを始めました」(柴藤氏)

 アカデミストによる支援の可否を決める判断基準として、「研究者自身が研究の先にあるビジョンを語れるかどうか」を重視しているのも、研究者自身や研究テーマのファンを作ることが重要であるからにほかならない(※)。

※アカデミストでは、社内でプロジェクトの可否を審査する部門があることに加えて、クラウドファンディングを実施する上でPh.Dを持つ専門家の「推薦者」を必要とするなどの審査基準を設けている。

 国立天文台のクラウドファンディングを実施していた本間希樹教授も、以前Business Insider Japanの取材に対して、
「やっぱり今回のクラファンだけで何か解決したとは思っていません。こういう状況をいろんな形でアピールしていくことで、世の中の風向きが変わるということに期待しています」(国立天文台・本間希樹教授)
と、クラウドファンディングを通じて、研究予算の配分という課題に対する社会の関心に変化が起きることに期待を寄せていた。

 日本では、研究予算の「選択と集中」に対する批判をよく耳にする。

 ただ、柴藤氏はこの課題を解決するには、アカデミア以外にもこの問題に関心を持つ人を増やしていかなければならないと指摘する。クラウドファンディングは、そういった課題について考える場を作るための1つのヒントなのだ。

 アカデミストでは2018年頃から月額の「サブスクリプション」のような形で研究者を継続して支援する取り組みをスタートしている。最小で月額330円から研究者を「推す」ことができる。研究者は研究の経過報告などをリターンとして継続的に提供する。
 これも、研究者とそれを応援する人のコミュニティを継続的な関係にするために考えられた仕組みだ。
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「物理の天才」でもトレーラー運転手になるしかない…日本の研究者が"食えない職業"になった根本原因 202210

2022-10-06 18:26:03 | ¿ はて?さて?びっくり!

「物理の天才」でもトレーラー運転手になるしかない…日本の研究者が"食えない職業"になった根本原因
  プレジデント onlain  より 221006  知野 恵子


 日本の研究力が下がっている。約20年前まで、日本は「影響力が大きい論文数」で世界4位だったが、今や10位に落ちた。ジャーナリストの知野恵子さんは「研究力を上げようとする政府主導の取り組みが、逆に日本の研究力の低下を招いている」という――。

⚫︎天才大学生はなぜ研究者を諦めたのか
 9月15日にプレジデントオンラインが公開した「全国初の『17歳の大学生』になったが…早熟だった『物理の天才』が、いまトレーラー運転手として働くワケ」は、多数のアクセスと共感を呼んだ。
 千葉大学に飛び入学した1期生・佐藤和俊さんの半生を追った記事で、読売新聞の連載企画を『人生はそれでも続く』(新潮新書)というタイトルで書籍化し、その中から佐藤さんのエピソードが配信された。
 飛び入学は、千葉大が「日本の受験制度に風穴をあけたい」と1998年から始めた。高校3年を経ずに大学入試を受けられる制度で、研究者としての将来を嘱望された佐藤さんは、大学院に進学後、研究機関に就職した。
 だが、手取りは15万円。生活は苦しい。その後、母校・千葉大の非常勤講師となり、予備校講師もかけもちする。1年ごとに契約を更新する千葉大からは、30歳を超えてから契約を打ち切られた。
 そこで、佐藤さんは研究者の仕事に見切りをつける。運送会社に転職し、大型トレーラーの運転手になった。今も物理が好きで、知人の子供の家庭教師をしているという。
 不安定な仕事、落ち着いて研究できない環境。佐藤さんだけでなく、科学研究の現場のあちらこちらで耳にする問題だ。

⚫︎国の政策で研究力が落ちている皮肉な事実
「自然科学(理系)分野の学生の割合を現在の35%から、5割程度を目指す」――政府の「教育未来創造会議」(議長・岸田首相)が5月にまとめた第一次提言は、こんな目標を掲げた。現在7%しかいない理工系女性を男子学生と同等の28%程度に高めていくことも打ち出した。
 この方針を受けて、文部科学省は来年度予算に、理工系学部拡充のための基金創設などで100億円を要求した。
 理工系に力を入れること自体は間違っていない。デジタル化、脱炭素化など、経済や社会は、理工系の知識を必要とする時代へと移っている。
 女性を増やすことも同じだ。理工系といえば男性、という先入観が、女性の進路選択を狭めてきた。そのため、女性の視点や意見が、製品開発やモノづくりになかなか反映されずにいた。いつまでもそれでいいはずがない。4月には女子大初の工学部が奈良女子大に誕生。
 2024年にはお茶の水女子大も工学部を発足させる予定で、理工系拡充は続きそうだ。

 政府がこうした動きを進めるのは、理工系の研究成果をもとに、産業や経済を活性化させようとしているためだ。だが、狙い通りにいくかどうか、危うさと不安も伴う。
 ここ4半世紀にわたって政府は、この政策を掲げて科学技術を推進したが、逆に研究力の低下を招いた、という苦い体験があるためだ。

⚫︎「稼げる大学になれ」とさかんに言われてきたが…
 経済が停滞すると、経済界、政界、行政から必ず、あることが叫ばれる。「大学改革」だ。
例えば、
<日本経済が振るわないのは、イノベーションの源泉である大学が、蛸壺(たこつぼ)のような専門、論文至上主義などの狭い世界に閉じこもり、実用的な成果を生み出す研究をしていないからだ>
<米国の大学は、1980年代から研究成果を特許にしたり、産業界と連携したり、研究成果をもとにベンチャー起業したりするなど、さかんに経済活動をしている。日本も見習うべきだ>
一言でいえば稼げる大学へ早く転換せよ、ということだ。日本では1990年代後半からこうした政策がさかんに進められた。

 特に国立大学への風当たりは強かった。かつて大蔵省(現・財務省)による銀行の横並び経営「護送船団」方式が問題になったが、国立大も同じことが指摘された。
 文部省(現・文部科学省)が、「箸の上げ下ろし」まで事細かに指示する一方、大学に安定的に予算を配っている。その結果、経営力のない銀行が生き延びていたのと同様、個性や実力のない大学も生き延びている、と。

⚫︎結果、論文ランキングは世界4位→10位に
 そこで政府は、国立大学に配っていた基盤的な経費を削減する一方、すぐに役立つ研究や産業に直結する研究を重視し、政策に沿ったところへ手厚く予算を分配するなどの改革に乗り出した。
 それまでの終身雇用制が研究者のやる気を阻害するとして、若手研究者には期間を限って雇用する任期制度も導入した。「さまざまな大学や研究所で武者修行をすることで、能力が向上する」という説明だった。
 だが、日本の研究力は段々下がる。この8月に文科省の科学技術・学術政策研究所が公表した指標では、日本は約20年前までは、影響力が大きい論文数で世界4位だったが、今や10位に落ちた。長年1位だった米国を追い抜いて中国が1位になったことも、日本にショックを与えた。

⚫︎現場の現実にそぐわない数値目標を優先させている
 なぜ国が力を入れても成果が出ないのか。政治、行政、産業界が、研究現場の現実を踏まえて方策を検討するのではなく、「こうあるべき」という考えと、そのための枠組みや制度、数値目標などを優先させることがあるだろう。
 不慣れな目標を提示された研究者が、ピントはずれの「大学商法」を進め、自らの力を弱めた面もある。そして、政治も行政も産業界も、進めてきたことの検証や統括をしないまま、次の方策へと突き進んでいく。
 国立大学を所管する文科省の元幹部は「経済が上向かないと、『やはり大学は役に立たない』と言われる」。効果が出るまで、次々と新たな方策を生み出さざるをえない事情を話す。
 一方、「武士の商法」ならぬ「大学商法」は、すぐにはうまくいかない。例えば「稼げる大学」の指標のひとつの特許を見てみよう。

⚫︎「特許を出すようさかんに言われたのに…」
 大学研究者の成果は論文や学会発表で評価されていた。だが、2000年代に入ると、特許も重視される。経産省は2001年に「特許取得件数を10年間で15倍にする」数値目標を掲げ、文科省も大学の出願ランキングを公表した。
 当初は、特許を取得するだけで研究者は評価された。出願や維持にお金がかかることは、あまり念頭に置かれていなかった。だが特許は利用されないと、お金を生み出さない。
 ある地方国立大の研究者は戸惑った体験を持つ。「大学から特許を出すようにとさかんに言われていたのに、今度はできるだけ出すなと言われた」

 文科省の調査によると、特許収入では、東大、京大、大阪大、九州大、東北大など、旧帝大系が圧倒的な強さを見せる。それでも、大学が保有する特許が使われたのは、東大と京大が36%で、それ以外は10%台にとどまる。企業の49%に比べると差が大きい。
 産学連携による共同研究で、企業側がひいてしまうケースもある。ある企業幹部は、「大学はわれわれよりも短期視点で考え、すぐにお金のことを口にする」と言う。
 世事に疎(うと)く、企業との付き合いが苦手な研究者もいる。研究者個人との契約で生じた面もあり、最近では組織対組織で契約を結ぶところが増えている。

 コロナ時代で加速した孤立感を和らげる中間集団の在り方とは 強い孤独感から生きづらさを感じている人は、家族や学校、会社といった中間集団との関わりが薄い。コロナ等で他者との関わる機会が減った現代人に合ったかたちの中間集団が求められている。

⚫︎「大学を下請けのように見ている」日本企業の体質
 こうした改革の結果、じっくりと腰を落ち着けた研究がしにくくなったことや、ノーベル賞受賞者がこれまでのようには出なくなる懸念などが、研究者から何度も指摘されている。だが、政府は顧みない。
 科学技術政策を検討する政府の有識者会議のメンバーの1人はこう言い切る。「ノーベル賞受賞者を増やすことや、スター研究者を育てることに興味はない。経済や安全保障に役立つ研究を促進するのがわれわれの目的だ」

 研究がうまくいったとしても、新たな難関が待ち受ける。それは日本企業の体質だ。
旧帝大系国立大学のある研究者は嘆く。彼の研究成果が新聞やネットで報じられると、すぐに電話やメールで接触してくるのは米国、韓国などの企業。日本企業は1カ月後ぐらいだという。
「担当者だけで判断できず、社内の根回しや会議に時間を費やしているのだろう」と彼は言う。スピード感の欠如が、日本の知的成果の海外流出を招きかねない状況だという。
 そして「日本企業は大学を下請けのように見ている」と指摘する。米国企業などは、「あなたのこの成果を使って、どういうことができるか教えてほしい」と、研究者のプライドをくすぐりながら、話を持ち掛けてくる。
 一方、日本企業は「こういう製品を作りたいので役立つものを出してほしい」と、上から目線の発言が目立つという。

⚫︎「17歳の大学生」は名研究者になったかもしれない
 政府が産学連携を推奨していることもあり、東大などには、企業から大型研究費が提供されている。
 ただ、企業は日本の大学よりも、米大学との共同研究を好み、多額の資金も提供する。彼はこう指摘する。「研究そのものより、人間関係構築や、米有名大学と共同研究しているという宣伝効果に利点を見出している」

 理工系の知識や技術だけでは、経済発展につながらないことを、日本はこれまでも体験してきた。デジタル敗戦を重ねた日本企業だが、ネット検索エンジン開発では、進んでいた。
 だが、経営者が「他人のコンピューターを勝手に検索していいのか」として許可をしなかった。技術はあってもビジネスで負ける。

 東大工学部卒業後、大手メーカーに勤務する技術者は指摘する。「石橋をたたいて渡るのではなく、たたいて壊してしまうのが日本企業だ」。こうした体質も変革する必要がある。

 政府の「教育未来創造会議」は理工系拡充とともに、理系文系の枠にとどまらず横断的に学ぶ「総合知」を研究や企業活動に生かすことを挙げた。それが本筋のはずだが、理工系学部の新設などの拡充策で突っ走るところに、この4半世紀のやり方と似たものを感じてしまう。

 冒頭で取り上げた、全国初の17歳の大学生・佐藤さんも、研究現場がもっと若手を育てる仕組みを手厚くしていれば、また違う結果になったかもしれない。
 研究の現場の声を聞き、制度を描くことが必要だ。そうでないと再びこの4半世紀を繰り返すことになりかねない。


知野 恵子(ちの・けいこ) ジャーナリスト
 東京大学文学部心理学科卒業後、読売新聞入社。婦人部(現・生活部)、政治部、経済部、科学部、解説部の各部記者、解説部次長、編集委員を務めた。約35年にわたり、宇宙開発、科学技術、ICTなどを取材・執筆している。1990年代末のパソコンブームを受けて読売新聞が発刊したパソコン雑誌「YOMIURI PC」の初代編集長も務めた。


💋分かっているのに、無作為政治。結局、平成≒ヒラになる、川柳予言通り。
  小選挙区と統一学力テストで…劣化加速化。
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「老化という“病”を治す時代」が現実味を帯びてきた。細胞レベルで見る“老化の本質”【医師が解説】 202210

2022-10-06 18:23:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

「老化という“病”を治す時代」が現実味を帯びてきた。細胞レベルで見る“老化の本質”【医師が解説】
  幻冬社ゴールド onlain より 221006 乾 雅人


 老化とは「抗えない生理現象」ではなく、「病」である…。
  今、医学の常識が一転しつつあります。
 WHOが2019年に採択した「IDC-11(国際疾病分類)」でも、明確に“老化”の概念が盛り込まれました。老化研究はどのようにして始まり、現在どの段階まで進んでいるのか。
 銀座アイグラッドクリニック院長・乾雅人医師が「細胞レベルで見る“老化の本質”」を解説します。

⚫︎人類はすでに不老不死を叶えていた?
「老化は治る」。嘘のような本当の話です。前稿で『老化は治療対象の疾患である』ということが世界最先端の研究者たちの間ではもはや常識であることを述べました(【⇒関連記事:「老化は“病”である」。世界保健機関(WHO)も肯定…驚愕の“新常識”】)。この“医学の常識”がひっくり返ることで、日常にある“医療の常識”、それを担う“医師の常識”も変わるであろうことも。読者の方の健康寿命が変わり、日常が変わり、ライフプランが変わるのです。

 このグレートローテーションはいかにして起きたのか? よりよくご理解いただくために、細胞レベルで“老化”の本質を捉えてみようと思います。次稿の『遺伝子レベルで見る“老化の本質”』と併せて読むことで、理解がいっそう深まると思います。

ではさっそく、今回の本題に移ります。

『テロメア点滴』をご存じでしょうか? 不老不死が叶うともてはやされ、『1回1億円』のアンチエイジング医療等といった都市伝説を聞かれた読者の方もいらっしゃるかもしれません。なんとも胡散臭い話だと思いませんか? 
 このテロメア及び、それを延長するテロメラーゼの研究者であるエリザベス・ブラックバーン博士は2009年10月5日、ノーベル医学賞・生理学賞を受賞しています。そう、実は、人類はすでに、『不老不死』の現実的な手段を手にしていたのです。

⚫︎細胞レベルで見た老化研究の始まり、老化細胞の発見
 ここで、細胞研究の歴史を紐解いてみます。
物事を深掘りする際には、細分化して整理するのが鉄則です。ボヤっと全体像を眺めているだけでは二進も三進もいきません。
 一人の人間という“個体”に対する研究は、こうして、生物としての基本単位である“細胞”レベルに細分化して始まることになりました。

 世界中の研究者がしのぎを削る中、1961年、最初の転機が訪れました。「生殖細胞や幹細胞といった特殊な細胞を除き、(体)細胞は無限に分裂できる」という“医学の常識”がひっくり返ったのです。
 発見者の名前にちなみ、現在、細胞分裂回数の限界は“ヘイフリック限界”と呼ばれています。細胞は50~60回程度の細胞分裂をしたら、その後は細胞分裂をすることができず、締まりのない外観を呈するようになります。
 これが老化細胞と呼ばれる状態です。

 あくまで実験室での単純で理想的な環境での出来事ではありますが、複雑怪奇な生体内の環境でも同様のことが起きている可能性は高いです。“細胞”の老化を通じて、“個体”の老化に対する洞察が得られた一大転機となったことは論を俟(ま)ちません。

 そして、このヘイフリック限界こそ、先述のテロメアと密接に関わっています。

⚫︎細胞分裂のたびに短くなるテロメアを延長できれば…?
 テロメアとは染色体の末端に位置する、TTAGGGという塩基対の反復配列を意味します。telomereとは、ギリシャ語で「末端」を意味するtelosと「部分」を意味するmerosからなる言葉です。靴紐を保護するキャップ部分のようなもので、細胞が分裂するたびに、保護キャップであるテロメアが短くなっていく。
 いよいよテロメアが短くなり、より中枢にあるDNA(染色体)を保護することができなくなったら、細胞は老化細胞になり機能停止する、といった具合です。

 では、このテロメアを延長することができたならば? 細胞はヘイフリック限界を突破し、無限に細胞分裂を繰り返し、生存することが可能なのでは?という仮説が成り立ちます。

 こうして、テロメアを延長するテロメラーゼに対する研究が過熱します。これが『1回1億円点滴』の都市伝説の正体です。そして、不老不死を得た“細胞”が出現します。
 ただし、それはがん細胞として。

 テロメラーゼによるテロメア延長は、細胞をがん細胞にする諸刃の剣だったのです。現在、テロメア研究は“老化”に対する研究としては一旦落ち着き、“がん”に対する研究としてより注目を浴びるようになっています。

⚫︎老化細胞は「“がん細胞化”を防ぐ仕組み」でもあった
 後に、実は、生体内ではテロメア長が十分残っているにも関わらず、老化細胞となる細胞の存在が判明します。丹念な観察の結果、抗がん剤投与や放射線被ばく、戦争や災害などの強いストレス等々に晒された場合に、生体内に老化細胞の出現が確認されるようになりました。
 昨今では新型コロナ感染症の際に、肺組織で老化細胞が出現している症例が確認されたとの発表もあります。

 これが意味するところは何か? 実は、老化細胞に至る仕組みとは、むしろ、個体を防衛するための仕組みとも解釈できるのです。
 仮にテロメア長が十分残っていても、あまりに強いストレスでDNAの修復がうまくいかない場合、細胞分裂をすると“がん細胞化”する可能性が高いのです。そのような場合には、細胞はアポトーシス(細胞自殺)を来すか、老化細胞となって免疫細胞により除去されるのを待つことになります。生物個体にとって、非常によくできた仕組みとも言えるのです。

 老化細胞の存在が判明し、個体が老化するに従って、その数が生体内で増加することもわかりました。老化細胞の生成数が増えれば増えるほど、除去し切れずに残存する老化細胞も増えます。
 では一体、生体内で残存し続ける老化細胞の役割は何なのでしょうか? リストラも辞職も免れた“老害社員”、窓際族のように、ただ存在するだけなのでしょうか?

⚫︎体内に残存し続ける老化細胞は生活習慣病をもたらす
 古くから、細胞老化した細胞は周囲に炎症や発がん作用のある物質を放出することが知られています。2010年頃、各種状況を包括する概念が提唱され始めました。「老化細胞随伴症候群(Senescence-associated secretory phenotype; SASP)」です。

 体内に残存する老化細胞は周囲に炎症性物質を放出し、結果的に、高血圧や糖尿病、脂質異常などの生活習慣病に至るのです。
 実は、メタボリックシンドロームでも、炎症による症候群という意味では一緒です。内臓脂肪として肥大化した脂肪細胞から、周囲に炎症性物質が放出されます。結果、やはり高血圧や糖尿病、脂質異常などの生活習慣病に至るのです。

 生体内で起きている仕組みは、かくも類似しています。SASPのイメージも付きやすいのではないでしょうか?

 ほか、動脈壁を構成する血管内皮細胞が老化細胞となった場合、周囲に炎症を起こし、線維化を経て動脈硬化を来します。
 あるいは、肺組織や気道に老化細胞が出現すると、周囲に慢性炎症が生じ、線維化が進行します。結果、呼吸がしづらくなり、医学的には拘束性障害(吸えない)や閉塞性障害(吐けない)を来すのです。
 さらに、コロナ後遺症は老化細胞の出現によるSASPが原因である可能性も指摘されています(大阪大学HP*参照)。

*参考:大阪大学微生物病研究所『新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染は細胞老化を引き起こすことで炎症反応が持続することを発見(原研がNat Aging誌に発表)』(http://www.biken.osaka-u.ac.jp/achievement/research/2022/167)

 このように、老化細胞に伴う炎症が、身体内の各種で不具合を生じる原因となるのです。短期では、がん抑制機構として働く老化細胞が、長期では炎症に伴う症候群を発症する原因でもあったのです。

 こうして、細胞レベルで見る老化研究は、「老化細胞除去薬(セノリティクス)」が主テーマとなっていきます。老化細胞を取り除けば、SASPを一網打尽にできるのでは? 個体の老化により発症する老年症候群(老化症との違いは前稿を参照)を一網打尽に治療し、人類が老化という病を克服できるのでは? そんな世界が見えてきたのです。

 これは夢物語ではなく、現実の話です。2016年には、白血病の治療薬であるダザチニブと、ケルセチンというサプリメントの同時投与が、セノリティクスの臨床試験として実施されました。本邦でも、東京大学医科学研究所で研究されているGLS-1阻害剤が注目を集めています。数年以内に実臨床まで応用される、手に届く未来の話なのです。

⚫︎医学はどこまで万能なのか?
 先述のダザチニブとGLS-1阻害剤。いずれも抗がん剤であることは非常に興味深い話です。
 抗がん剤投与により老化細胞が生じ、その老化細胞を除去するために抗がん剤を投与する。何とも摩訶不思議な話です。医学はかくも複雑怪奇な学問で、すべてが叶うような魔法の薬はなく、医師もまた万能ではないのです。それでも、人類は膨大な先人たちの偉大な叡智、巨人の肩に乗り、歩みを進めてきました。今回もまた、同じく。

⚫︎“老化の本質は何か?”
 極めて深淵な問いです。一つの学問、一つの切り口だけで結論を出すことは、「木を見て森を見ず」に陥りがちです。複数の学問、複数の切り口から総合的に判断し、それをretrospective(回顧的)に評価して、やっと本質の辺縁が掴めます。
『細胞レベルで見る“老化の本質”』だけで答えは出ないのですが、読者の方の理解が深まる一助になれたのなら、望外の喜びです。次回の『遺伝子レベルで見る“老化の本質”』と併せて、深掘りしていただければ幸いです。『人類は老化という病を克服する』。


乾 雅人 医療法人社団 創雅会 理事長
 銀座アイグラッドクリニック 院長
メディテラス株式会社 代表取締役
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「神無月」の志で来年の縁が左右? 全国の神様が「出雲大社」で“会議中” 良縁をたぐり寄せる方法とは… 202210

2022-10-06 18:10:00 | 📚 豆知識・雑学

「神無月」の志で来年の縁が左右? 全国の神様が「出雲大社」で“会議中” 良縁をたぐり寄せる方法とは…
 LASISA より 221006 水浦裕美


▶︎旧暦の10月には全国の神様が「出雲大社」に集結

⚫︎全国の神様が「出雲大社」に集結する「神無月」
 全国的に10月のことを「神無月」といいますが、「出雲大社」がある島根県・出雲地方では「神在月(かみありづき)」と呼ばれています。

 全国の神様が「出雲大社」に向かうため、神社から神様がいなくなるといわれています。この時期は、全国の神様が「出雲大社」に集まり、来年の縁結びについて会議をしているから。

 つまり、全国から神様がいなくなり、そのほとんどが出雲地方にいるので、全国的に見たら「神無月」とされていますが、出雲地方からすると「神在月」と認識されています。

 縁結びというと恋愛運や結婚運など、男女の縁を想像する人が多いかもしれませんが、仕事、人間関係、金運の全てに対して欠かせないのは、いいご縁です。10月に「出雲大社」で神様が集まって行われる会議は、私たちの来年の運を左右するとても大事なイベントといえます!

▶︎10月の行いが、来年の良縁を左右する
⚫︎来年の良縁を左右する「神無月」の行い
「10月に神様が『出雲大社』に行ってしまうなら、神社に参拝しても意味がないの?」という疑問を抱くと思われますが、10月だからといって、神様が神社にいないというわけではありません。

 なぜなら、10月を「神無月」といいますが、これは旧暦のことであり、新暦で見ると、今年は10月25日(火)〜11月23日(水)が旧暦の10月を指します。

 さらに、「出雲大社」で全国の
神様をお迎えする行事「神迎祭(かみむかえさい)」が行われるのは,新暦の11月3日で、
神様をお送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われるのは、同月10日と19日。
よって、今年の場合は新暦の10月は、神様はいつもどおりに神社にいます。

 とはいえ、いつも通りの参拝方法でいいのかといえば、そういうわけではありません。
 なぜなら、縁結びの会議が行われる前の今時期は、神様が一人一人の今年1年の行いを見定め、来年にどのような縁を与えるか考えるとき。
 この時期の行いが、来年の良縁につながると言っても過言ではないのです!

▶︎神様の前ではお願いではなく感謝を伝える

⚫︎神様には感謝を伝えよう
 では、「神無月」はどのように過ごしたらいいのでしょうか? まだ、神様が神社にいらっしゃる期間に参拝に行く場合は、お願い事をするというよりも「いつも見守ってくれてありがとうございます!」という感謝の気持ちでお参りをしましょう。

 神社は本来、お願い事をするところではなく、祈りと感謝を捧げる場所です。そもそも、個人的なお願いを聞いてもらうために行くところではありません。

 神様たちが、出雲に向かう前のバタバタしている時期に、「彼氏がほしいです」「お金持ちになりたいです」という願望を押し付けると、神様も困惑してしまうはず。この時期はお願い事をぐっとこらえて、感謝の気持ちを伝えることに徹しましょう。

▶︎「神在祭」期間は「留守神」に願い事をしよう!

⚫︎お留守番をしている神様に願い事をする
 旧暦の「神無月」になり、「出雲大社」で来年に向けての会議が行われているときはどうしたらいいのでしょうか? 
 2022年の場合、新暦の11月3日から19日の期間に当たりますが、この時期は出雲に行かずにお留守番をしている神様たちに気持ちを伝えましょう。

 いつもの神社にお参りしたい場合は、御神木が神様の代わりにお留守番をしてくれています。いつも通りに参拝した後、御神木の前でも手を合わせるようにしてください。

「出雲大社」には、全国津々浦々の神様が集まりますが、中には地元にとどまってお留守番をしている神様たちがいます。
 その中で特に有名なのが「恵比寿様」です。諸説ありますが、「恵比寿様」は足が悪いため、出雲まで行けないので地元に残っているといわれています。「恵比寿様」が描かれた絵を見ると、常に座った姿で描かれています。

 その他にも、「金比羅神様」「かまど神様」「道祖神様」も出雲に行かず、地元にとどまっているといわれています。どうしても神様に直接伝えたいことがある! という人は、これらの神様がまつられている神社にお参りするといいでしょう。

 いかがでしたか? 「来年の事を言えば鬼が笑う」ということわざもありますが、もうすでに、来年の縁は「神無月」である10月の行いで、左右されていきます。

 神様に対してのみならず、周りの人や家族に対しても感謝の気持ちを忘れないようにして、良縁をたぐり寄せられる人になってください!



👄古来より、暦を征するのが権威権力。出雲で神有月が使われる不思議。
 旧暦10月だけ、お伊勢さんで無く元伊勢でも無い、ヤマト系で無い出雲に⁈
 八百万の神々がわざわざ集まるのは畿内でも九州でも無い出雲。不思議。
コメント
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