【京都府 2022年版】 夏の絶景・風物詩5選 寺を彩る華やかな風鈴が涼を誘う壮観
CREA Web より 220713 佐藤由樹
いよいよ夏本番、抜けるような青空と緑が眩しい季節の到来です。四季があり、自然の移ろいを感じられる日本には、この季節、この土地でしか見ることのできない絶景が数多く存在しています。
そんな「夏の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年夏篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。
各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく夏色の景色をお楽しみください。
今回は、CREA編集部が選ぶ、京都府の夏の絶景・風物詩5選をご紹介します。
◆正寿院(しょうじゅいん)
正寿院は、創建から約800年の歴史を持つ、高野山真言宗の寺院。毎年夏に開催される「風鈴まつり」が有名で、京都では風鈴寺とも呼ばれている。
「風鈴まつり」では境内に2,000個を超える風鈴が吊られ、たくさんの華やかな風鈴が風に揺れる様子は、涼しさを誘う壮大な景観。
正寿院がオリジナルで制作した「あじさい風鈴」や「ひまわり風鈴」、「こすもす風鈴」が飾られた「花風鈴小径」や、47都道府県のご当地風鈴が参拝者を出迎える。
【風鈴まつり開催期間】
2022年6月1日(水)~9月18日(日)
【花風鈴小径】
・6月~7月初旬「あじさい風鈴」
・7月初旬~8月「ひまわり風鈴」
・9月「こすもす風鈴」
正寿院(しょうじゅいん)
所在地 京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
http://shoujuin.boo.jp/
◆岩戸山(日室ヶ嶽)
大江山連峰の東南に位置する岩戸山は、かつて神が降臨したといわれる神体山で、日室ヶ嶽とも呼ばれる。
きれいな錐体の山容はピラミッドにも似ており、山の斜面に生い茂る天然林や極相林の中には、専門家が注目する貴重な植物なども自生する。
「元伊勢内宮皇大神社から天岩戸神社へつづく参道の遙拝所から望むことができます。
夏至の日に見ることができる、山頂に太陽が沈む光景は神秘的です」(越智さん)
岩戸山(いわとやま)
所在地 京都府福知山市大江町佛性寺
https://morinokyoto.jp/event/spot-581/
◆立岩
立岩は、日本海側に広がる山陰海岸ジオパークに属する京丹後のシンボルとして親しまれるスポット。
柱状の割れ目が入った安山岩のそそり立つ姿は迫力があり、白砂と相まって美しいコントラストを醸し出す。
「高さが20メートルもある巨大な一枚岩で、安山岩の直線的で荒々しい岩肌が特徴です。
大きな立岩をバックに写真を撮ったり、近くにある木製のてんきてんき橋からの撮影もおすすめです!」(越智さん)
立岩(たていわ)
所在地 京都府京丹後市丹後町間人
https://www.uminokyoto.jp/spot/detail.php?sid=72
◆上津屋橋 🚶♂️
上津屋橋は、京都府南部を流れる木津川に架かる巨大な橋。
洪水の際に流されてもかまわないという設計で造られているところが最大の特徴で、欄干がない素朴な姿を している。
「木津川に架かる上津屋橋は、長さ356.5メートル、幅3.3メートルの日本最長級の木橋で、歩行者と自転車・二輪車が通行可能です(自転車・二輪車は押し歩いて渡ります)。
雄大な自然とノスタルジックな雰囲気を感じる景観で、時代劇などの舞台になることの多い定番のロケ地です」(越智さん)
上津屋橋(こうづやばし)
所在地 京都府八幡市上津屋宮前川端
https://ochanokyoto.jp/spot/detail.php?sid=6
◆天王山 🚶♂️
戦国時代に天下分け目の戦いの舞台となった天王山。
重要な勝負や運命の分かれ目の代名詞となっているこの山では、合戦の臨場感を味わいつつ歴史・文化に触れるハイキング体験ができる。
「標高270メートルの山頂まで登山道が整備されており、お年寄りや子供連れでもハイキングを楽しむことができます。
大阪平野を一望できる展望広場や、京都の古戦場を見渡せる展望台もあり、歴史を感じながら絶景を満喫できます」(越智さん)
天王山(てんのうざん)
所在地 京都府乙訓郡大山崎町大山崎~円明寺
http://www.town.oyamazaki.kyoto.jp/annai/kikakuzaisei/kannkou/kanko/machinokankosupotto/tenkawakemenotennozan/965.html
◆【協力】京都府観光ガイド
https://www.kyoto-kankou.or.jp/
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文=佐藤由樹