奈良線複線化 「みやこ路快速」最大5分短縮 JR西日本ダイヤ改正 朝の増発で通勤も便利
WTM より 230121 横山 勝巳 / Yokoyama Katsumi
JR西日本は、京都と奈良を結ぶ奈良線で2013年に着手した複線化工事を完了し、
2023年3月18日(土)のダイヤ改正を機に列車の増発、所要時間の短縮を実施します。
⚫︎京都〜城陽は完全複線化
奈良線では、
⚫︎京都〜城陽は完全複線化
奈良線では、
「JR藤森駅〜宇治駅間」「新田駅〜城陽駅間」「山城多賀駅〜玉水駅間」の3区間、
計14.0kmを対象に第2期複線化工事が行われてきました。
この完成により、奈良線全体(京都駅〜木津駅間、34.7km)では第1期工事区間と合わせて約3分の2にあたる22.2kmが複線化され、特に利用者の多い京都駅〜城陽駅間はすべて複線になります。
線路はダイヤ改正日から切り替わり、これまで必要だった対向列車との待ち合わせが解消することにより所要時間が短縮します。
線路はダイヤ改正日から切り替わり、これまで必要だった対向列車との待ち合わせが解消することにより所要時間が短縮します。
すべての時間帯において運転間隔が均等化されるとともに、遅延などの影響拡大が抑えられ、安定輸送にも寄与します。
平日朝の通勤時間帯では、京都駅〜宇治駅間で1往復の列車が増発され、京都駅〜宇治駅間の列車のうち2往復の運転区間が城陽駅まで延長されます。
平日朝の通勤時間帯では、京都駅〜宇治駅間で1往復の列車が増発され、京都駅〜宇治駅間の列車のうち2往復の運転区間が城陽駅まで延長されます。
ピーク時間帯の快速列車は、区間快速を含めておおむね12分の等間隔で運転されます。
城陽駅から京都駅までの所要時間は現行ダイヤよりも快速で約2分、普通列車で約6分短縮します。
また、城陽駅方面からの一部の普通列車は京都駅まで先に到着することにより、列車ごとの混雑度の平準化も図られます。
主に昼間時間帯に運転している「みやこ路快速」も、対向列車待ちをなくすことで所要時間が現行より1〜5分短縮します。
主に昼間時間帯に運転している「みやこ路快速」も、対向列車待ちをなくすことで所要時間が現行より1〜5分短縮します。
京都駅〜奈良駅間の所要時間は上下列車とも44分となり、京都・宇治・奈良など沿線へのお出かけがさらに便利になるとしています。
その他の列車についても所要時間短縮や運転間隔の見直しが図られており、現在の時刻から大幅に変更となる列車もあるため、今後、発表される時刻表を確認することが推奨されています(奈良線の複線化路線図、朝通勤時間帯の運転時刻など詳細は下の図表を参照)。
【路線図で解説】JR西日本 2023年3月18日(土)ダイヤ改正で奈良線複線化開業 (オリジナルサイトで)
⚫︎六地蔵駅は新駅舎に切り替え
今回の複線化事業と並行して、各駅の改良工事、踏切の保安度向上など、路線全体で安全性を高める取り組みが行われています。
通勤・通学客に加えて観光での利用者が急増した京都駅では、混雑緩和と安全確保のため、2015年〜2017年にかけて奈良線ホームの拡幅工事が行われました。
今回の複線化事業と並行して、各駅の改良工事、踏切の保安度向上など、路線全体で安全性を高める取り組みが行われています。
通勤・通学客に加えて観光での利用者が急増した京都駅では、混雑緩和と安全確保のため、2015年〜2017年にかけて奈良線ホームの拡幅工事が行われました。
また、玉水駅および山城青谷駅では駅舎の橋上化、JR藤森駅、桃山駅、木幡駅および山城多賀駅ではバリアフリー化工事がすでに完了しています。
さらに、六地蔵駅では京都駅方面に駅舎が移転され、エレベーターやバリアフリートイレが設置されるほか、京都市営地下鉄東西線との乗り換え距離が短くなります。
さらに、六地蔵駅では京都駅方面に駅舎が移転され、エレベーターやバリアフリートイレが設置されるほか、京都市営地下鉄東西線との乗り換え距離が短くなります。
ホームも現在の位置から京都駅方面へ延伸・移設され、ホームや階段の幅が拡大するとともに、曲線が緩和することによる安全性向上も期待されています。
新しい駅舎とホームはダイヤ改正同日の2023年3月18日(土)に使用開始となります。
なお、六地蔵駅移転に伴い、2023年4月1日(土)には運賃改定が実施されます。