goo何気無い日々が心地よい安寧

何気無い日々が続く様に。生きていく事の大変さがカナン。ある種空気の様な存在になりたいもの。

食と健康 ホントの話 疲労・老化の原因探り細胞レベルで若返る方法  202112

2021-12-20 19:51:00 | 健康関連

食と健康 ホントの話 疲労・老化の原因探り細胞レベルで若返る方法 九州大学大学院農学研究院・片倉喜範教授に聞く
  ZakZak より 211220


 若いころと違って、少し無理をすると疲れが抜けないようになった。でも年だから…。そう思っている人に朗報だ。

 近年アンチエイジングの研究が進み、加齢にともなう外見の変化を抑制することはもちろん、体の機能の低下、つまり老化によって起こる病気や症状を予防し、健康寿命を延ばすことが不可能ではなくなってきている。サーチュイン遺伝子研究の第一人者で、九州大学大学院農学研究院の片倉喜範教授=顔写真=に、抗老化と疲労、そしてそれを防ぐ食品について伺った。

 まず、老化とはどういう状態か。体はすべて細胞からできているため、細胞の機能を維持することがすなわち健康ということになる。そして、本来持つ機能をすべて発揮できる、健康な細胞が若い細胞だ。それから少しずついろいろなストレスがかかったり、加齢によって少しずつ機能が低下したりした細胞を、老化した細胞という。

「年をとったことで起こる現象の多くが、老化してしまった細胞が原因になっていると、最近考えられるようになっています」

 詳しいメカニズムは研究途中だが、老化した細胞がいろいろな物質を分泌し、それが炎症を引き起こす、と考えられている。つまり、老化とは全身に弱い炎症が生まれてくる状態なのだ。

 先日、順天堂大学などの研究グループが、マウスの実験でワクチンのように免疫を刺激する物質を投与して「老化細胞」を取り除くことができたと発表。蓄積した老化細胞を除去(セノリシス)する手法の開発は、今後さらに研究が進むはずだと片倉教授は話す。

 次に、疲れの原因について。疲れにはさまざまな要因があるが、細胞単位で見てみると「機能が低下した老化細胞が、疲労を誘発するような分子を出してしまうことが原因。それが脳まで伝わり、『ああ疲れたな』と感じてしまうためです」

 疲労をはじめ、老化によって起こるさまざまな病気や症状を治す、あるいは予防するために、自分でできる方法はあるのだろうか。片倉教授は、機能が低下した、老化した細胞を治せば、疲労を誘発する分子が出なくなるので疲労感はなくなってくると話す。

 老化した細胞を治す、つまり、細胞の機能を元に戻すためには、オートファジーとサーチュイン遺伝子の機能を活性化して、細胞の新陳代謝を図るのがよいという。オートファジーとはギリシャ語の造語で「自己を食べる」という意味。サーチュイン遺伝子は、別名・長寿遺伝子だ。

「若い頃の機能を果たせなくなった細胞は、体にとっては不要物です。そういう細胞が残ってしまうと、身体にとっては害になります。それを壊してしまうのがオートファジーのメカニズムです。
 対してサーチュイン遺伝子は、壊してしまったものからまた新しいものを作る機能があります。この2つの機能をうまくバランスをとって働かせることができれば、細胞レベルのアンチエイジングが実現しますし、それができれば体のアンチエイジングを実現できるのではないかと思っています」

 オートファジーとサーチュイン遺伝子の機能を活性化して、疲労を感じにくくしたり、老化を抑制するためには、どうすればいいのか。ザクロの成分の代謝物であるウロリチンや、赤ワインに多いレスベラトロールなどの食品成分を摂取するなど、いくつかの方法がある。次回詳しく紹介する。 
 (医療ジャーナリスト 石井悦子)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 🌕🔭 立待月🌕十七夜月 211220 | トップ | 世界遺産・熊野三山の不思議... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿