古事記の禁忌(タブー)天皇の正体/関裕二/新潮社/2012
古事記に書かれた事象と年代の偏りに焦点を当て、古代史の謎を解き明かした好書。
書かれたすべてが真実と断定することは難しいが、著者が示した根拠から、古代史を研究する際に必要なスキルが何であるのか本書を通じて知ることとなる。
古代史を学ぼうとする人には参考となりそうなことがいろいろ書いてあるし、本書には楽しみながら読める面白さがある。
「歴史は科学である」と史料検証の重要性を殊更語るものの(批判だらけの)研究者の空疎なブログを見かけたことがあるが、関裕二の研究姿勢の方が科学的であるように思う。
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