閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

小堀遠州 綺麗さびの極み

2011年06月08日 | 書評 建築・美術
小堀遠州 綺麗さびの極み/小堀宗実、熊倉功夫、磯崎新、龍居竹之介他著/新潮社/2006

武士であり、作事奉行として成功し大名に出世し、茶人であり、作庭家として知られる小堀遠州に関する写真集である。

小堀遠州は、茶の湯が盛んだった時代に、全国各地に作品を残した。この時代を代表する日本のアートデイレクターである。

日本の城や庭園の美しさ、精神性の高さは、この小堀遠州の影響によるものではないかと私は思う。

古典芸術の世界では、イタリアの巨匠ばかりが有名であるが、小堀遠州は日本代表の一人としてもっと高く評価されるべきではないかとこの本を読んで思うのである。

そして、この本最後の頁にある、辞世の句を詠んだ小堀の書を見ていただきたい。
ほれぼれするくらい、しなやかで力強い字なのである。

なお、この本は写真集にしては、解説文が秀逸であり、かつあまりに淡々とした内容なのでエッセンスを見落さない注意が必要な本ではある。

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