閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

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「日本経済ダメ論」のウソ - 日本が絶対に破産しない、これだけの理由

2011年12月07日 | 書評 金融経済
「日本経済ダメ論」のウソ - 日本が絶対に破産しない、これだけの理由 /三橋貴明、上念司/イーストプレス 知的発見!BOOKS/2011

専門家と称する人たちやテレビに出てくるコメンテーターをばっさり斬っている本である。
早い話、テレビに出て来て偉そうなことを言っているヤツは勉強不足で●●だと言っているのである。
私もそう思うし、この本に名前が出てくる人の本は最初からほとんど買っていない。



内容紹介

これが、マスコミ・官僚がひた隠しにしている日本経済の「真実の姿」だ!

●震災復興には増税が必要
●「国の借金」は返さなければならない
●円高が続くのはいいことだ
●日銀の独立性を侵してはならない
●中国がなければ日本経済はもたない
●このままでは日本はギリシャになる
●税金泥棒の公務員は減らすべき
●公共事業は「悪」である
→全部ウソ!

「ネットの神」と「勝間和代の最強ブレーン」がタッグを組んで、メディアに蔓延(はびこ)るウソを完全論破! 日本は絶対に復興できる!
内容(「BOOK」データベースより)
「ネットの神」と「勝間和代の最強ブレーン」がタッグを組んで、メディアにはびこるウソを完全論破。


カスタマーレビュー

32 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ウソ論を実名を挙げて両断, 2011/11/16
By バイライト - レビューをすべて見るレビュー対象商品: 「日本経済ダメ論」のウソ - 日本が絶対に破産しない、これだけの理由 (知的発見!BOOKS) (単行本(ソフトカバー))
上念司氏、三橋貴明氏の共同著書。両者の意見はきついことが多くあまり好感をもっているわけではない。案の定、本書でもこれでもかというくらい、世の中のウソ論を実名を挙げて両断しいる。会話形式なのでやや過激な表現も度々あるが、よくぞ言ってくれたとの思いから本書には好感がもてた。

幸田真音氏 ありえない国債札割れ小説。
藤巻健史氏 国債札われに乗っかり、日本国破綻と煽りすぎ。ただし、証券ディーラー出身だけに理解できるとのフォローも。
辛坊治郎氏 国の破綻をあおる、もはや論外。
実名はなかったが(多分白川浩道氏のこと)、貯蓄税とはおバカ理論。

野口悠紀雄氏 理解できない増税推進派。
池上彰氏   財政や金融は専門外。それを責める気はないが、メディアで喋っているのは問題。
田原総一朗氏 複式簿記を知らない。
川本裕子氏 公団は債務超過とうそぶく、資産計算ができない。 
藻谷浩介氏 デフレの意味が分かっていない。

なかでも、ウソをつくコメンテイター、予言者扱いしているのが浜矩子氏。根拠なき1ドル50円それでも耐えろの根性論はかなりひどいとけちょんけちょんに言い放っている。
与謝野馨氏 もはや呼び捨てにして批判。物価上昇は支出が増えるだけという与謝野理論を笑い飛ばしている。

もちろん、デフレや円高の原因を解説。国債破綻のウソ、量的緩和の有効性や為替介入の無意味さ、日銀の独立性の誤解、増税の問題など、要所要所に興味深い内容をちりばめている。
100%指示する訳ではないが、経済・金融に興味ある人ならすんなり読みこなせる点で好感を持てた。


宮崎正弘のメルマガにおいても同様の評価である。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
     平成23(2011)年12月3日(土曜日)
      通巻第3507号
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◆BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ◇ブックレビュー ★
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 それにしても日本の経済論壇はこれほどお粗末なのか
  馬鹿や阿呆や「論外」が反対のことを声高に言っている珍奇な風景

  ♪
三橋貴明・上念司『日本経済ダメ論のうそ』(イーストプレス)
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 歯切れ良く、うそをばらまく経済論客やエコノミストらをばっさばっさと切り捨てる。政治家、官僚、ジャーナリストに経済学者がつぎつぎと俎上に載せられ、辛辣なひとことで刺す。
 要するに嘘をばらまく「論客」によって日本経済の未来が暗く語られているが、その嘘が嘘という、明快な反論を展開しているのが本書である。
 日銀の総裁は「白川上皇」と呼ばれている? 白川は何も意欲的なことをしたがらないテクノクラートで、いまのような危機に直面した日本にとっては役に立たない、不要な人材。しかし無能の典型は、財務担当で記者から「CDS」について聞かれたら答えられなかったアズミ大臣。
その前の与謝野も、ふたりにかかると呼び捨てで政策が悪いと決めつける一方、中川昭一への評価は高い。もっとも評価が高いのは隠れ財産をしっていて大蔵省をあやつった田中角栄ということらしい。
ふたりが尊敬する人々には対談でも「先生」とつけられ、ほかは呼び捨てか、せいぜいが「さん」づけであるのも、わかりやすすぎる。
 以下、官僚上がりの野口悠紀雄や証券会社から作家に転じた幸田真音、藤巻某(フルネームがでてこないがマッキーと呼ばれている人)、大前研一などは馬鹿扱い。辛坊治郎は「論外(笑い)」とまな板にも載せない(しかしこの人、誰?)。
 浜のり子は「かなりひどい」。野口は「見ていられない」。
 「とんでもないことを書く」のは池上彰。「複式簿記を知らない」のが田原総一郎。
 藻谷浩介が言っていることは「あほな政策」。
 なるほど、鋭いナと思ったのは、ここに俎上にあがって人たちの多くの著作を、評者(宮崎)も一応、書店でみて、ぱらぱらと読んで、「嗚呼、なんじゃこれは。読むに値せず」と思った人ばかりだったからである。
現在の円高は、明らかに通貨安戦争を傍観する財務省、日銀の怠慢が引き起こしていることは間違いないけれど、二人は対談本ゆえに、おもいっきり飛ばして全体像をかたるせいか、円高を通貨戦争、つまり通貨を刷らないことだけが主因であるような説明は誤解をうけるのではないか。為替は経常収支と金利要素が重要であり、ときに政治相場、国際圧力が重なる。
それはともかくとして、本書は分かりやすいうえ、読後感は小気味がよい。日本経済復活への元気がでてくる。
      ○○

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