米英挑戦の真相/大東亜戦争調査会編/毎日新聞社/1943
GHQによって焚書にされた数千冊の中の代表的一冊である。
新聞やテレビなどでの大東亜戦争の特集などを読んだり見たりする前に、この本により、当時の日本を取り巻く状況を理解するのが先だと思う。
米英、特に米国の悪辣な手口の一端がわかるはずだ。
また、本書は国立国会図書館の近代デジタルライブラリーにて、PDFファイルにて無料で閲覧できる。
http://kindai.ndl.go.jp/BIBibDetail.php
http://izabacolodo.iza.ne.jp/blog/entry/2211504/
「原書から引用」:・・・・・・・・
米国が日露戦争直後より今次開戦直前に至るまで、或いは排斥、或いは圧迫、果ては弾圧など、我が国に加えた侮辱と非礼とは、世界4千年の国交史に稀なる物であり、又英国が明治維新前後より日清戦争まで、そしてワシントン会議より今次開戦直前まで、我が国にとった態度も、これまた米国と何れか烏の雌雄を知らんやの顔で、ただ米国の如き暗愚下劣なる露出症的態度でなかったというに止まる。
過去幾多の米英の対日外交振りを見れば、その内容の暴慢なるは勿論、其の態度や傲岸、その言辞や横柄、なすところは悪辣非道筆舌を以って形容し難きものがあり、顧みて、よくも我々の先輩はこれを堪忍して来たものだと、その自重の裏に潜む萬斛の血涙をそぞろに偲ばざるを得ない程である。・・・・・・
「原書から引用」・・・・・・・
彼らが我が国を軍事的に包囲するに先立って、我が国をまず外交的に孤立無援にしてしまおうと企図したこと、この外交包囲にも満足せず、更に我が国の窮乏、衰微を策して我が国に対する卑劣な経済的圧迫を続け、我が国をして経済的孤立に導かんとしたことは、前に記した通りである。
彼らは、日本民族の移民を完全に排斥し、我が国製品の輸入や、彼らの日本への輸出品をば、彼らの本国と属領とから、意の如く制限したのみならず、他民族の国からまでも日本排斥を策し、謀略を以ってこれを実行せしめた。
即ち我が国を完全に「はねのけもの」にして貧乏人にしてしまおうと言う策で、この排日、侮日は、ついに悪辣なる経済包囲、経済封鎖という目的のために手段を選ばざる結果を招来した。
彼等の企図したところは、我が国を丸裸にし丸腰にした上で軍事包囲をして、我が国を袋叩きにしようとしたのである。
なかんづく我が国への油道の切断こそ、その悪辣性の最たるものであった。
湯道を切断して我が国の艦船、飛行機、機械化部隊が動かなくなれば、我が国を刃に血塗らずして武装解除誌、少なくも我が国の軍備をして、日本国産の油で維持し得る程度にまで制限したのと同様である。
こうしておいて我が国を袋叩きにして打ちのめそうとしたのである。
譬えて以って言うならば、ギャングの親玉がその配下を語らって、善良なる一人の少年を取り巻いて袋叩きの気勢を示しつつ、侮辱,罵言し、難題を吹きかけ聴かねば打ちのめすぞという構えの姿勢、それがこの対日包囲陣であったのだ。( 中略 )
決然、我が国がその自立自衛のために起ったのはいはば当然の帰結であった。
・ ・・・・・・・・・・( 引用終わり )
http://aishoren.exblog.jp/10360282/
遠くはアングロサクソンの支那問題を中心としてアジヤ大陸及び太平洋上の覇権確立の政策、近くは眼に余る一連の対日直接圧迫の手である。すなはち大東亜戦争勃発の原因、経路は大体次の四つに分けて考へることが出来る。
第一 根本的には米英の東洋に於ける覇権確立の野望
第二 その野望達成の手段としての援蒋行為
第三 野望達成の手段としての対日直接圧迫
第四 その大詰めである日米交渉の決裂
これである。
なほこの大東亜戦争にはオランダの如きもその渦中には入つたが、正直にいへば、日本とアングロサクソン民族との争であり、もつと端的にいへば、日米戦争であるといつても差支へない。何となれば、オランダの地位は米英の属国に等しきものであり、英国は外相イーデンが議会に於て発表したやうに、日米会談に際しては凡てを米国に白紙委任をしたくらゐに、対米依存の態度をとつてゐたからである。(3-4P)
「大東亜戦争に至った4つの原因」
なかんづく我が国への油道の切断こそ、その悪辣性の最なるものであつた。油道を切断して我が国の艦隊、飛行機、機械化部隊が動かなくなれば、我が国を刃に血塗らず して武装解除し、少くも我が国の軍備をして、日本国産の油で維持し得る程度にまで制限したとの同様である。かうしておいて、我が国を袋叩きにして打ちのめさうとしたのである。譬へを以ていふならば、ギヤングの親玉がその配下を語らつて、善良なる一人の少年を取巻いて袋叩きの気勢を示しつつ、侮辱、罵詈し、難題を吹きかけ、聴かねば打ちのめすぞといふ構への姿勢、それがこの対日包囲網であつたのた。(261P)
「対日包囲網の悪辣性」
GHQによって焚書にされた数千冊の中の代表的一冊である。
新聞やテレビなどでの大東亜戦争の特集などを読んだり見たりする前に、この本により、当時の日本を取り巻く状況を理解するのが先だと思う。
米英、特に米国の悪辣な手口の一端がわかるはずだ。
また、本書は国立国会図書館の近代デジタルライブラリーにて、PDFファイルにて無料で閲覧できる。
http://kindai.ndl.go.jp/BIBibDetail.php
http://izabacolodo.iza.ne.jp/blog/entry/2211504/
「原書から引用」:・・・・・・・・
米国が日露戦争直後より今次開戦直前に至るまで、或いは排斥、或いは圧迫、果ては弾圧など、我が国に加えた侮辱と非礼とは、世界4千年の国交史に稀なる物であり、又英国が明治維新前後より日清戦争まで、そしてワシントン会議より今次開戦直前まで、我が国にとった態度も、これまた米国と何れか烏の雌雄を知らんやの顔で、ただ米国の如き暗愚下劣なる露出症的態度でなかったというに止まる。
過去幾多の米英の対日外交振りを見れば、その内容の暴慢なるは勿論、其の態度や傲岸、その言辞や横柄、なすところは悪辣非道筆舌を以って形容し難きものがあり、顧みて、よくも我々の先輩はこれを堪忍して来たものだと、その自重の裏に潜む萬斛の血涙をそぞろに偲ばざるを得ない程である。・・・・・・
「原書から引用」・・・・・・・
彼らが我が国を軍事的に包囲するに先立って、我が国をまず外交的に孤立無援にしてしまおうと企図したこと、この外交包囲にも満足せず、更に我が国の窮乏、衰微を策して我が国に対する卑劣な経済的圧迫を続け、我が国をして経済的孤立に導かんとしたことは、前に記した通りである。
彼らは、日本民族の移民を完全に排斥し、我が国製品の輸入や、彼らの日本への輸出品をば、彼らの本国と属領とから、意の如く制限したのみならず、他民族の国からまでも日本排斥を策し、謀略を以ってこれを実行せしめた。
即ち我が国を完全に「はねのけもの」にして貧乏人にしてしまおうと言う策で、この排日、侮日は、ついに悪辣なる経済包囲、経済封鎖という目的のために手段を選ばざる結果を招来した。
彼等の企図したところは、我が国を丸裸にし丸腰にした上で軍事包囲をして、我が国を袋叩きにしようとしたのである。
なかんづく我が国への油道の切断こそ、その悪辣性の最たるものであった。
湯道を切断して我が国の艦船、飛行機、機械化部隊が動かなくなれば、我が国を刃に血塗らずして武装解除誌、少なくも我が国の軍備をして、日本国産の油で維持し得る程度にまで制限したのと同様である。
こうしておいて我が国を袋叩きにして打ちのめそうとしたのである。
譬えて以って言うならば、ギャングの親玉がその配下を語らって、善良なる一人の少年を取り巻いて袋叩きの気勢を示しつつ、侮辱,罵言し、難題を吹きかけ聴かねば打ちのめすぞという構えの姿勢、それがこの対日包囲陣であったのだ。( 中略 )
決然、我が国がその自立自衛のために起ったのはいはば当然の帰結であった。
・ ・・・・・・・・・・( 引用終わり )
http://aishoren.exblog.jp/10360282/
遠くはアングロサクソンの支那問題を中心としてアジヤ大陸及び太平洋上の覇権確立の政策、近くは眼に余る一連の対日直接圧迫の手である。すなはち大東亜戦争勃発の原因、経路は大体次の四つに分けて考へることが出来る。
第一 根本的には米英の東洋に於ける覇権確立の野望
第二 その野望達成の手段としての援蒋行為
第三 野望達成の手段としての対日直接圧迫
第四 その大詰めである日米交渉の決裂
これである。
なほこの大東亜戦争にはオランダの如きもその渦中には入つたが、正直にいへば、日本とアングロサクソン民族との争であり、もつと端的にいへば、日米戦争であるといつても差支へない。何となれば、オランダの地位は米英の属国に等しきものであり、英国は外相イーデンが議会に於て発表したやうに、日米会談に際しては凡てを米国に白紙委任をしたくらゐに、対米依存の態度をとつてゐたからである。(3-4P)
「大東亜戦争に至った4つの原因」
なかんづく我が国への油道の切断こそ、その悪辣性の最なるものであつた。油道を切断して我が国の艦隊、飛行機、機械化部隊が動かなくなれば、我が国を刃に血塗らず して武装解除し、少くも我が国の軍備をして、日本国産の油で維持し得る程度にまで制限したとの同様である。かうしておいて、我が国を袋叩きにして打ちのめさうとしたのである。譬へを以ていふならば、ギヤングの親玉がその配下を語らつて、善良なる一人の少年を取巻いて袋叩きの気勢を示しつつ、侮辱、罵詈し、難題を吹きかけ、聴かねば打ちのめすぞといふ構への姿勢、それがこの対日包囲網であつたのた。(261P)
「対日包囲網の悪辣性」
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