閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

名人名選手ならず

2016年06月17日 | ビジネス

安打製造機と言われた、ピート・ローズが、イチローの記録について皮肉めいた言葉を吐いたそうだ。

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http://www.yomiuri.co.jp/sports/mlb/20160614-OYT1T50142.html?from=ytop_main2

ローズ氏「日本では高校の安打も数えるだろう」

2016年06月15日 00時12分

 大リーグ最多安打記録を保持するピート・ローズ氏が、日米通算安打記録で自身の安打数に1本差としたイチロー(マーリンズ)について、「日本では、高校時代の安打も数えるようになるだろう」と語ったと、米紙USAトゥデー(電子版)が13日、報じた。

 ローズ氏は「大リーグと日本の野球が同じレベルだと言う人はいないだろう」とも述べた。(宮崎薫)

2016年06月15日 00時12分

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確かに、イチローの記録は、日米合算で、ピートローズからすれば、日本の野球はマイナーレベルに見えるだろう。

が、打率に関して言うならば、日本に来た大リーガーがそれほど高打率でないことに私は着目している。つまり、イチローの記録は、合算して評価するにふさわしいと考えるのである。

さて、テニスにおいては、戦前、清水善造という世界的名プレーヤーがいた。

清水善造 ~日本人初のウィンブルドン出場~
http://nordeq.web.fc2.com/jinbutsu/zenzo.html

同じ時代、佐藤次郎という名選手もいた。

佐藤次郎
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E6%AC%A1%E9%83%8E

清水善造については、次のようなエピソードがある。

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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E5%96%84%E9%80%A0

「やわらかなボール」が放たれたのは、1919年ウィンブルドン選手権のオールカマーズ決勝(現在の準決勝)である。対戦相手のチルデンが足を滑らせて転倒、その時にゆっくりとしたボールを返したという。チルデンが態勢を立て直し、返球がエースに。「ヘイユー!ルック!!」とチルデンがラケットで指した所、観客がスタンディング・オベーションで清水に向かって拍手をしていた。結果としてチルデンが勝ち、二人が会場を後にしたものの、その後しばらく拍手が続いたという。
清水に関する基本文献として広く知られる『やわらかなボール』の著者、上前淳一郎は雑誌で読んだ以下の話に興味を引かれて取材を開始した(話の趣旨:1921年のデビスカップで、チルデンに惜敗したことは既に述べたが、これは意図的な誤審によるものであるとする説がある。清水は2セットを先取し、3セット目も 5-4 としマッチポイントを迎えていた。ここで清水が放ったサーブをチルデンがミス。清水の勝利かと思われたが、線審がレットを宣告。これで清水はペースを乱され、チルデンに3セット連取を許した。清水のレットを宣告したアメリカ人線審は、死ぬ間際に「あれは意図的な誤審だった」と、母国の英雄であるチルデンを勝たせるために意図的に誤審を犯したことを日本人牧師に告白したと言われている。)しかし、この話はテニス・ジャーナリストのバド・コリンズによる創作であった(本書のエピローグ、297-308ページによる。)。

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名選手と言われるにふさわしい、プレースタイルだったようだ。

こういう事例を知るにつけ、冒頭で紹介した安打製造機の名人ピート・ローズ、誤審した線審あるいは創作話を書いたテニス・ジャーナリストに見えてくるのである。


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