悪魔の飽食/森村誠一/光文社 (カッパ・ノベルス)/1981
実は、話題になった本なので私は読み、衝撃を受けた。
しかし、時間が経過すると、調べてみる価値のあるテーマであることは認めるが、誇大に脚色されたおどろおどろしい言葉が並んでいる本だという印象だけが残った。
戦争とは残酷である。我が軍がやらなくても敵軍が細菌兵器、毒ガスを開発すれば、我が軍も対抗上開発せざるを得ないのである。
当時、インターネットはなかったが、もし、読む前に下記の情報を知っていたら、仮に一部事実だったとしても私は、読まない方を選択したし、一頁毎に誇大表現や事実かどうか怪しい点を私なりの判断で識別し、添削させていただきブログなどで発表したかもしれない。
それでもこの本を読みたい人は、事実と推定の混同がないか確認されながら読むことをおすすめする。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E6%9D%91%E8%AA%A0%E4%B8%80
日本共産党機関紙『赤旗』に連載した『悪魔の飽食』シリーズは、旧日本軍第731部隊の実情を明らかにしたものであると作者が主張したことから話題を呼んだ。
護憲派として、九条の会の講演会などで発言を行っている。
かつては日本共産党支持者であり、同党や日本民主青年同盟の機関紙誌・出版物に登場していたが、下里正樹の除名処分を期に日本共産党と断絶した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E9%A3%BD%E9%A3%9F
不正確な写真掲載と改版元隊員であったという人物から提供されたとする写真を、新発見のものとして第2部の単行本に収録したところ(初出紙にはその写真は載っていない)、その大半が別の事件(20世紀初頭の「満洲」におけるペスト流行のときの写真であった)の写真であることが判明した。森村自身も「提供写真への混入」として、写真に偽物が含まれていたことを認めている。この問題により光文社版は続刊を含むすべての版が回収され、絶版となった。その結果、第3部と、第1部・第2部の改訂版が、問題の写真を削除した上で、角川書店より新たに出版されることとなった。
また、初版とそれ以降の版を比べると、矛盾していた証言が整合性を持つように変更されているなどの差異がある。本作は、「ノンフィクション」とされているにも拘らずそれらの変更点、およびその理由は一切明示されていない。
批判批判派からは、以下の点が問題であり信憑性に疑いがあるとされている。ただし、常石敬一や青木冨貴子の著作もある2008年現在の視点からみると、「悪魔の飽食」独自の問題のものと、細菌戦研究そのものを否定しようとする立場からの全面的な否定との区別はさまざまである。秦郁彦は、本書の性格を、小説とノンフィクションがごちゃ混ぜになった作品と評している[1]。
関係者はすべて匿名であり、その証言の裏付けがとれない。
二転三転する証言により、証言者の信頼性に疑問符が付く。
731部隊に関する資料をアメリカが回収し、米国立公文書館が細菌戦研究などに関する米情報機関の対日機密文書10万ページ分を公開したが、裏づけとなる資料はまだ見つかっていない。[2][3]
旧満州国は、米国ではなく旧ソ連及び中国に占領されたが、その方面からの裏づけを欠く。
戦後に関係者から証言を引き出したハバロフスク裁判自体が法学者によって否定されている。
遺骨などの物証に欠ける。
本文中で記述されている内容で信憑性を疑われるもの人間が入るほどの遠心分離器で体液を搾り出す。→全身骨折で死亡しても、凝血するだけで血液は出てこない。
注射針で体液を吸い出してミイラにする。→血液を他の液体と置換するのではなく、干からびるまで吸い出すのは現在の技術でも不可能である。
真空室にほうり込み、内臓が口、肛門、耳、目などからはみ出し破れる様子を記録映画に撮る。→宇宙開発での実験により、このようなことは起きない事がわかっている。本記述を否定する実例として、ソユーズ11号の事故が存在する。
これらは英領香港(当時;現在は中華人民共和国の特別行政区)による映像化作品『黒い太陽731』において、「本作品中の文章通り」に忠実に再現されている。
実は、話題になった本なので私は読み、衝撃を受けた。
しかし、時間が経過すると、調べてみる価値のあるテーマであることは認めるが、誇大に脚色されたおどろおどろしい言葉が並んでいる本だという印象だけが残った。
戦争とは残酷である。我が軍がやらなくても敵軍が細菌兵器、毒ガスを開発すれば、我が軍も対抗上開発せざるを得ないのである。
当時、インターネットはなかったが、もし、読む前に下記の情報を知っていたら、仮に一部事実だったとしても私は、読まない方を選択したし、一頁毎に誇大表現や事実かどうか怪しい点を私なりの判断で識別し、添削させていただきブログなどで発表したかもしれない。
それでもこの本を読みたい人は、事実と推定の混同がないか確認されながら読むことをおすすめする。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E6%9D%91%E8%AA%A0%E4%B8%80
日本共産党機関紙『赤旗』に連載した『悪魔の飽食』シリーズは、旧日本軍第731部隊の実情を明らかにしたものであると作者が主張したことから話題を呼んだ。
護憲派として、九条の会の講演会などで発言を行っている。
かつては日本共産党支持者であり、同党や日本民主青年同盟の機関紙誌・出版物に登場していたが、下里正樹の除名処分を期に日本共産党と断絶した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E9%A3%BD%E9%A3%9F
不正確な写真掲載と改版元隊員であったという人物から提供されたとする写真を、新発見のものとして第2部の単行本に収録したところ(初出紙にはその写真は載っていない)、その大半が別の事件(20世紀初頭の「満洲」におけるペスト流行のときの写真であった)の写真であることが判明した。森村自身も「提供写真への混入」として、写真に偽物が含まれていたことを認めている。この問題により光文社版は続刊を含むすべての版が回収され、絶版となった。その結果、第3部と、第1部・第2部の改訂版が、問題の写真を削除した上で、角川書店より新たに出版されることとなった。
また、初版とそれ以降の版を比べると、矛盾していた証言が整合性を持つように変更されているなどの差異がある。本作は、「ノンフィクション」とされているにも拘らずそれらの変更点、およびその理由は一切明示されていない。
批判批判派からは、以下の点が問題であり信憑性に疑いがあるとされている。ただし、常石敬一や青木冨貴子の著作もある2008年現在の視点からみると、「悪魔の飽食」独自の問題のものと、細菌戦研究そのものを否定しようとする立場からの全面的な否定との区別はさまざまである。秦郁彦は、本書の性格を、小説とノンフィクションがごちゃ混ぜになった作品と評している[1]。
関係者はすべて匿名であり、その証言の裏付けがとれない。
二転三転する証言により、証言者の信頼性に疑問符が付く。
731部隊に関する資料をアメリカが回収し、米国立公文書館が細菌戦研究などに関する米情報機関の対日機密文書10万ページ分を公開したが、裏づけとなる資料はまだ見つかっていない。[2][3]
旧満州国は、米国ではなく旧ソ連及び中国に占領されたが、その方面からの裏づけを欠く。
戦後に関係者から証言を引き出したハバロフスク裁判自体が法学者によって否定されている。
遺骨などの物証に欠ける。
本文中で記述されている内容で信憑性を疑われるもの人間が入るほどの遠心分離器で体液を搾り出す。→全身骨折で死亡しても、凝血するだけで血液は出てこない。
注射針で体液を吸い出してミイラにする。→血液を他の液体と置換するのではなく、干からびるまで吸い出すのは現在の技術でも不可能である。
真空室にほうり込み、内臓が口、肛門、耳、目などからはみ出し破れる様子を記録映画に撮る。→宇宙開発での実験により、このようなことは起きない事がわかっている。本記述を否定する実例として、ソユーズ11号の事故が存在する。
これらは英領香港(当時;現在は中華人民共和国の特別行政区)による映像化作品『黒い太陽731』において、「本作品中の文章通り」に忠実に再現されている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます