静かなる日本戦区/坂東忠信/青林堂/2013
中国に対して甘かった民主党政権時代、中国による間接侵略行為に遭遇した現場警察官の経験に基づき書かれた本。
内容は、元警察官が書いたものなのでほぼ間違いはない、気がする。
しかし、この本は、読み手がどういう気持ちになるのか、まるで配慮がない。とにもかくにも中国嫌いを増やす意図が著者にあるのではないか、それくらい中国人の悪さを、これでもかこれでもかとまくしたてている。
そういう意味で、代表的な嫌中本として分類可能である。
参考までに、日本ウイグル協会は、在日ウイグル人民族運動は「右翼勢力の影響が強すぎる」としている。
日本で「ウイグル問題を報じづらい」3つの深刻な理由
https://www.uyghurcongress.org/jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7%E3%80%8C%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%AB%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%82%92%E5%A0%B1%E3%81%98%E3%81%A5%E3%82%89%E3%81%84%E3%80%8D3%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%B7%B1%E5%88%BB%E3%81%AA/
この考え方をこの本に当てはめてみたい。
中国の間接侵略の脅威について、訴える必要性は確かにある。しかし、過剰に主張すればするほど、読んでみようと思う人は、特定層に限定される。
もし、政治的に中立的視点で中国の間接侵略の実相について本を書いていたら、この本はもっと売れたかもしれないのである。
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