アメリカのイスラエル・パワー/ジェームズ・ペトラス/高尾菜つこ/三交社/2007
イスラエルという国がアメリカ政府を植民地化し、アメリカ国民を戦争に駆り立てることで、中東におけるイスラエル覇権を維持してきたと主張する衝撃的な本。
イスラエルを支える財源として、著者は裕福なユダヤ人、マスコミ、ハリウッド、労働組合、年金基金を挙げている。
また、著者は年金基金でハイリスク・ローリターンのイスラエル国債が購入され、労働組合幹部とマフィアとの連携を著者は指摘している。
本書を読んだ率直な感想として、この本に書かれていることは広く知られるべき内容であり、イスラエルによる占領地拡大、レバノン侵攻、軍事上のイラン政策だけでなく、アメリカによるイラク侵攻がイスラエルの利益のために行なわれたことは、世界史のみならずアメリカ史の歴史書に記述されるべきである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます