閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

綺麗ごと滞在記を多数書き遺した人

2022年12月01日 | 悪書

英文学者出口保夫はイギリス滞在記ものの本が多い。この人のお蔭でイギリスファンが増えたのは確かだ。

出口氏の本によると出口氏は30年前後イギリスに滞在しているようだ。

しかし、そんなに長期間滞在し、かつ英語に通じている学者にしては不可解な点がある。

それは、イギリスの闇の部分、国家を動かす権力構造、支配者の素性、存在についてまったく語らなかったことだ。

単に、旅行や長期滞在する人向けに、読んで楽しい本ばかりなのだ。
それとも、出口氏は、イギリスの闇の世界、裏面史を知らないのか。だとすれば、相当世情や歴史に疎い方ということになる。

林信吾は「これでもイギリスが好きですか?」という本の中で、過剰なイギリス贔屓のセンセーたちのことを「無内容な『イギリス礼賛本』を書き飛ばして悦に入っているセンセイたちは、印税でせめて近現代史の基礎的な資料くらい買って、勉強し直してはいかがと思うのだが」と皮肉っている。
「書き飛ばして」という言葉から、多数の本を執筆した人であることがわかる。内容が粗雑なので、無内容と評価したのであろう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 図説 英国インテリアの歴史 | トップ | アメリカのイスラエル・パワー »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿