このブログを続けている目的について述べる機会がこれまでなかったが、洋書コーナーに行って見かけたある女性の晩年の本を眺めているうちに、人生を完成させる意味と手段が存在することに気がついた。
その女性とは、ターシャ・テューダー。
絵本やガーデニングの本を書店で見かけた。
以下はその中の典型的な一冊。
続いて、最晩年の本。
ウイキペデイアにはこう書かれている。
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ターシャ・テューダー(Tasha Tudor、1915年8月28日 - 2008年6月18日)はアメリカの絵本画家・挿絵画家・園芸家(ガーデナー)・人形作家である。
彼女の描く絵は「アメリカ人の心を表現する」絵と言われ、クリスマスカードや感謝祭、ホワイトハウスのポスターによく使われている。50歳代半ばよりバーモント州の小さな町のはずれで自給自足の一人暮らしを始め1800年代の農村の生活に学び、彼女の住む広大な庭で季節の花々を育て続けるライフ・スタイルは、日本でも注目を集めた。
1972年、57歳の時に思う存分庭造りをするためにバーモント州南部の小さな町はずれマールボロに移り住み、19世紀頃の開拓時代スタイルのスローライフな生活を営んだ。
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どうやら、ターシャは、スローライフをベースとした創作活動者であったようだ。
話は変わるが、渡部昇一の書いた本に「知的余生の方法」(新潮新書)という本がある。数年前に読んだ際は、年寄の道楽感覚で書いた本であると思っていたが、最近、読み直してみて、歳を経るにつれ見方が変わった。
この本の前半部分に、「お酒よりも内発的興味を楽しむ」、「壮の過ごし方をまちがえるな」というくだりがあるが、ターシャ・テューダーは、まさに知的余生を実践、生涯を全うされた方であり、同時に、渡部昇一も著作活動を通じて人生の完成させようとしていると思い至るのである。
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