私は、ここ数年、教育者、教育機関が、行事などで、安易に頑張れという言葉を使う現象があることに気づいていた。
なぜ、その現象が問題なのか、うまく説明できなかったが、下記の一文を読み納得した。
https://www.sankei.com/premium/news/181027/prm1810270005-n1.html
【オトナの外来】現代の禁句「頑張れ」に代わる言葉
2018.10.27 09:00
プライドが高いゆえに人に相談しようとせず、なかなか診療にもやってきません。ひたすら頑張っても、気力が出ない人に対して「頑張れ」というのは酷なことです。
また、突然「死にたい」と言われることもありますが、多くの人は「そんなバカなことを考えるな」と話題を逸らそうとします。
頑張っている人が「死にたい」と漏らすのは“死にたいほど苦しい”という意味です。そのため、「なぜ苦しいのか?」と傾聴してあげることが大切です。
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また、頑張っているアスリートや受験生に「頑張れ」と声をかけにくいときには、外国の例を参考にするのもよいでしょう。
英語では「Good luck!」と言います。こう言われると幸運を祈っていますかのように聞こえますが、その他にも「頑張ってね!」という意味が込められています。「luck」には運命・天命という意味があります。もう十分に頑張ったから、後は天命に任せればよいのでしょう。
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パワハラが続いたスポーツ界で一躍有名になったのが、日本人初の全米オープンを制した大坂なおみ選手のコーチ、サーシャ・バインさんです。以前は精神的にムラがあった大坂選手を四大大会のチャンピオンに押し上げたのは彼の的確なアドバイスがあったおかげでしょう。
女子の場合はコート上でアドバイスを受けることができますが、そのやり取りは怒鳴り散らすパワハラコーチとは真逆で、選手を尊敬してうまく精神的に安定するように話しかけています。遠くの観客は頑張れとしか言いようはないかもしれませんが、身近な人はバイン氏を見習って、優しく相手の目を見つめて前向きなアドバイスをしてあげればどうでしょうか?
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