CMなどで有名人を採用し、消費者の購買意欲を搔き立てる宣伝手法がある。
かなり昔のこととなるが、俳優の中村雅俊がトヨタのコロナという車のCMに出た。評判は上々だったようで、当時のこのモデルは売れたようだ。
実は、この車のCMが放送となった時期、この俳優の自宅周辺に行く機会があった。世田谷の低層の自宅敷地内に金網のゲートが設置され、黒塗の、それもダイアナ妃が事故死したあの大型高級モデルが二台あった。
それを見てから、俳優というものは、売る商品の実際の使用・消費者としてではなく、商品イメージの良質な伝達者としてCMに採用されていると思うようになった。
さて、政治の世界で似たようなケースがある。
とある新政党が発足、国政選挙の準備している。
メンバー紹介頁を見ると、有名人が並んでいる。
https://www.sanseito.jp/member/
しかし、メンバー、アドバイザーの顔ぶれを見てがっかりした。なぜこんな人を入れるのか、納得がいかない人が複数いた。かつては、メンバーの中にKAZUYAなる人物もいたが、ネットで叩かれた時期があったようで、今はメンバーではなくなっている。もちろん、私は、KAZUYAなる人物の政治的主張、手法について懐疑的である。
党としては清新な人材を選んだつもりなのだろうが、有名人をメンバーやアドバイザーに加えれば支持拡大に繋がると安易に考えているのではないか。
賞味期限切れみたいな有名人を並べれば並べるほど、誰もが納得することは稀である。それとは知らず支持する人を狙っているとすれば、この政党はその程度の政党と評価せざるを得ない。
有名人を配置するよりもまず、政策として何を実現したいのかくらいは明確にすべきことだが、HPを見る限り、抽象的。伝わってくるものがない。
おまけに、主要メンバーの表記がローマ字表記となっている。日本の政党、日本人のための政党ではないような気がしているところである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます