英国ユダヤ人の歴史/佐藤唯行/幻冬舎/2021
ヨーロッパ各国がユダヤ人を歴史的に差別した中で、イギリスだけは異なり、ユダヤ人の権利を尊重、活躍の場があったとされる。イギリスが中世以降、世界の強国となれたのはユダヤ人の支援・活躍に負うところが多いと言われている。
本書は、イギリス史上、活躍したユダヤ人に焦点を当て、著者なりの調査結果を纏めた一冊である。
中でも、「ビートルズを作った男、エプスタイン」、「ユダヤビジネスの歴史的変遷」、「英国ユダヤ教諸派」、「在英100億ポンド長者。3分の1はユダヤ人」、「東洋のロスチャイルド家」あたりは、歴史好きな方なら一読すべき箇所である。
なお、著者はユダヤ人史を専門とする歴史学者。今年2月に逝去された。本書は参考文献の記述があるなど、陰謀論ではなく、歴史書として扱われるべき仕上がりとなっている。
佐藤唯行氏が死去、本紙ビューポイント執筆者
https://www.worldtimes.co.jp/photonews/151182.html
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます