知識人の義務

世の中には、自称知識人は多数存在する。
自宅に、本箱２０箱もの蔵書を持ち、日々読書することを日課としている方の場合、そう思われている方が多いはずだ。

さて、そういう類の方が私の知人にいるのであるが、もし、これらの蔵書に続く、最新の調査結果に関する文献を読むのをやめるとどうなるか想像してみると良いと思う。
知識が化石化することが避けられないことは明らかなのだ。
そして、自分の知識が化石化していることに気づかず、知識人気取りでひけらかするとどういう事態を招くか想像してほしい。

知識人は知識人であることを維持するための努力が欠かせないのである。

なお、私は、自分のことを知識人だとは思ったことはないし、本を読むだけで満足はしないし、本を読むことで自分が他人よりも豊かになると考えたこともない。