gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/okinawa/region/okinawa-20200801063000
一部引用
同社は小澤氏の父親が創業した1973年以来600人超の元受刑者を採用してきた。現在も社員約60人の3分の1を占める。小澤氏は3代目社長に就任した6年前から月1回ペースで各地の刑務所に足を運び、受刑者を面接している。
採用したら身元引き受け人となり、元受刑者の北海道までの交通費や着替え、仕事道具などの費用も負担する。これまで採用にかけた費用は2億円に達した。「全国で一番多く採用している」と自負。「採用できる体力があるからやる。うちがやらなければどこがやるのか」と力を込めた。
沖縄刑務所では、窃盗で収監された名護市出身の20代男性と面接した。建設業で働いたことがあり、同社が全国の刑務所に配ったポスターを見て応募したという。小澤氏は会うなり、内定を出した。「僕は病気なんだ。余命は2年。でもこんなに頑張っている。あなたにも北海道で頑張ってほしい」と笑顔。男性も表情をゆるめ、「北海道で自分の経験が生かせる。やりがいがある」と感謝した。
採用後、すぐにやめる人や逃げる人もいる。ほかに職を見つけて出ていく人もいる。一方、技術を身に付けて独立した人もいる。同社に在籍している限り、再犯率はほぼゼロだという。