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過保護 ~ 聖書

2021年03月26日 | 日記


過保護

 

問題​点。多く​の​新入​社員​は,逆境​に​対処​する​備え​が​ほとんど​でき​て​い​ない​よう​に​見受け​られ​ます。ほんの​少し​指摘​さ​れ​た​だけ​で​立ち直れ​なく​なる​人​たち​も​い​ます。
さらには,こだわり​が​強すぎ​て,自分​が​本当​に​やりがい​が​ある​と​感じる​仕事​しか​し​ない​人​も​い​ます。
ジョセフ​・​アレン​博士​は​その​著書「思春​期​を​抜け出せ​ない​大人​に​しない​ため​に」(英語)の​中​で,就職​の​面接​を​受け​に​来​た​青年​の​例​を​挙げ​て​い​ます。
その​人​は​アレン​氏​に​こう​言い​まし​た。「退屈​な​ところ​の​ある​仕事​っ​て,あり​ます​よ​ね。そういう​仕事​は,し​たく​ない​ん​です」。
アレン​博士​は​こう​書い​て​い​ます。「この​青年​は,どんな​仕事​に​も​退屈​な​面​は​付きもの​で​ある​こと​を​理解​し​て​い​ない​よう​だ。23​歳​に​も​なっ​て,そんな​こと​も​知ら​ない​の​だ」。

背景​に​ある​もの。ここ​何十​年​か,多く​の​親​たち​は,子ども​が​逆境​に​全く​遭わ​ない​よう​守っ​て​あげ​なけれ​ば​なら​ない​と​感じる​よう​に​なっ​て​い​ます。
娘​が​試験​で​悪い​点​を​取る​と,教師​に​抗議​し​て​成績​を​上げる​よう​求める​親​が​い​ます。あるいは,息子​が​反則​切符​を​切ら​れ​た​なら,代わり​に​反則​金​を​払う​の​です。交際​し​て​い​た​相手​に​振ら​れ​た​なら,
すべて​相手​が​悪い​の​だ​と​言っ​て​慰め​ます。

子ども​を​守り​たい​と​思う​の​は​自然​な​こと​です​が,過保護​に​なる​と​子ども​は​思い違い​を​しかね​ませ​ん。自分​の​行動​に​責任​を​取る​必要​は​ない​と​考え​て​しまう​の​です。
「積極​的​な​しつけ ― ティーンエージャー​編」(英語)と​いう​本​に​は​こう​あり​ます。
「痛み​や​失意​は​耐える​こと​が​できる,また​そこ​から​教訓​が​得​られる​場合​も​ある​と​いう​こと​を​学ぶ​代わり​に,子ども​は​極めて​身勝手​に​なり,周囲​の​人​や​親​たち​が​自分​を​支える​べき​な​の​だ​と​思い込ん​で​しまう」。


聖書​の​見方。逆境​は​人生​に​付きもの​です。
聖書​も,「悪い​こと​は​だれ​に​で​も​起きる」と​述べ​て​い​ます。
「私はこの地上で次のことも知るようになった。足の速い人がいつも競走に勝つわけでも,強い人が戦いに勝つわけでもない。また,賢い人がいつも食事にありつけるとは限らない。
知的な人が裕福になるとも,知識がある人が成功するとも限らない。なぜなら,思いも寄らないことがいつ誰にでも起きるからだ」。
(伝道​の​書・コヘレトの言葉 9:11)

良い​人​で​あっ​て​も​この​こと​に​変わり​は​あり​ませ​ん。例えば,クリスチャン​の​使徒​パウロ​は​宣教​奉仕​の​期間​中​に​あり​と​あらゆる​苦難​に​耐え​まし​た。
ですが,逆境​に​立ち向かう​こと​は​パウロ​の​益​と​なっ​た​の​です。次​の​よう​に​書い​て​い​ます。
「わたし​は,どんな​境遇​に​あろ​う​と​も​自足​する​こと​を​学び知っ​た​から​です。……飽きる​に​も​飢える​に​も,満ちあふれる​ほど​持つ​に​も​乏しさ​を​忍ぶ​に​も,その​秘訣​を​学び取り​まし​た」。
(フィリピ・ピリピ 4:11,12)

親​に​できる​こと。お子さん​の​成熟​の​度合い​を​考慮​に​入れ​つつ,「人​は​おのおの​自分​の​荷​を​負う​の​です」(ガラテア 6:5)と​いう​聖書​の​原則​を​当てはめる​よう​心がけ​て​ください。

 

息子​が​反則​切符​を​切ら​れ​た​なら,自分​の​小遣い​や​給料​で​払わ​せる​ほう​が​よい​か​も​しれ​ませ​ん。娘​が​試験​で​悪い​点​を​取っ​た​なら,次​は​もっと​勉強​し​なけれ​ば​なら​ない​こと​に​本人​が​気づく​よい​きっかけ​に​なる​でしょ​う。 息子​が​失恋​し​た​なら,慰める​こと​が​でき​ます。
それ​と​とも​に,折​を​見​ながら,「今回​の​こと​で,自分​を​変え​なけれ​ば​なら​ない​ところ​が​何​か​明らか​に​なっ​た​だろ​う​か」など​と​考える​よう​助け​て​ください。


子ども​は​問題​に​取り組む​こと​で,立ち直る​力​や​自信​を​得​て​ゆき​ます。だれ​か​が​絶え​ず​救助​の​手​を​差し伸べ​て​い​た​なら,そう​し​た​資質​は​身​に​つか​ない​でしょ​う。

 

「各人​は​自分​の​業​が​どんな​もの​か​を​吟味​す​べき​です。そうすれば……歓喜​する​理由​を​持つ​こと​に​なる​でしょ​う」。
(ガラテア 6:4)


与え​過ぎ へ続く>>>