医療経営士のブログ

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ジェンダーギャップ

2024-04-25 | 日記

みなさん、こんにちは。

先月3月8日は、「国際女性デー」だったそうです。

上智大の三浦教授、元鳥取県知事の片山氏らが、「地域からジェンダー平等研究会」を作っていて、

名前の通り、日本の各地域から男女平等実現を目指そうと活動。

今回、都道府県版ジェンダーギャップ指数を算出していて、それぞれの地域色が出ているようです。

 

           ー地域からジェンダー平等研究会よりー

 

各分野での1位は次の通り。

  政治は、女性首長が増えた 東京都

  行政は、県管理職の2割、審議委員会の4割超が女性の 鳥取県

  教育は、学校管理職の女性登用と4年制大学進学率の男女差が縮んだ 広島県

  経済は、新たに就業率を指標に加えると 鳥取県 (男性も賃金が低い地域は男女平等率が高くなるそう)

 

            ー地域からジェンダー平等研究会よりー

 

ところが世界全体で日本を見ると、OECD加盟国の29カ国中、ワースト3位だという。

首位はアイスランドで、上位4カ国は北欧諸国。下位2カ国は、トルコ・韓国。

ただし、日本と韓国の有給育児制度については、女性の社会進出に最も寛大な方針だと評価されているとか。

また、G7の中ではグラフの通り、各国との差は歴然としています。

2006年に同水準だったイタリア・フランスは、その後さまざまな制度を導入して右肩上がりに改善し、

日本だけが低迷し続けているよう。

ということは、日本も古くからの固定観念だからと諦めるのではなく、政策次第と言えるでしょうか。

 

なぜ、これほどまでに日本のジェンダーギャップが埋まらないのか、と私ごときが考えるまでもありませんが、

正直、「ブログに何を書こうかな~」と注視しているからこそ、「国際女性デー」に興味を持ったのであって、

私自身、身近なものとの認識が低いのは、否めません。

ただ、故緒方貞子さんのように、国際社会で活躍される日本女性を見ると、誇らしいですよね!

先日も、日本航空の社長に鳥取美津子さんがなられましたが、

女性の紹介で、CEOや社長といった肩書を目にすると、かっこいい~、頑張って~と、俄然応援したくなります。

先日の労働力不足の話ではありませんが、日本男女のジェンダーギャップが埋まっていくと、

ひょっとしたらその解決方法の一つになり得るかも…?

 

               ー平凡社ー

 

ところで、女の子の育て方は、従来の「女らしさ」にとらわれない育て方が広がっているのに、

一方で、男女平等が日本よりはるかに進んでいるアメリカでさえ、「女らしくする男性」はよく思われないと。

そして、「有害な男らしさ」は、女性にとってだけでなく、男性にとっても有害であるという事実がある。

例えば、「助けを求めないのが男らしい」という意識は、男性の自殺率の高さに結び付くなど…。

この本の著者は、「有害な男らしさ」から男の子を守り、他人を傷つけずに、将来幸せな大人に育てるコツを、

自らの体験から語っているそうです。

ご興味のある方は、是非どうぞ。

 

この世に生を受けた誰もが、「1人の人」として尊厳が守られ、安全に生きていけるような世の中に…

と願わずにはいられません。

 


サプリメント問題

2024-04-24 | クリニック・事務長

こんにちは。

この前の、サプリメントによる健康被害のニュースには驚かされましたね。

健康のために飲用していたのに、それが真逆の結果になるなんて…。

 

            ー婦人画報よりー

 

ところで、本来は糖尿病用薬だが、肥満症の治療にも応用できるとして、日本でも2月から発売認可された薬があります。

「やせ薬」として注目を浴び、オンライン診療で安易に入荷できると問題にもなっているのですが…。

先月の日経新聞の記事によると、

この薬を飲用した女性が、食欲減退は確かにあるものの、

「何のために生きているのか分からない」と、他の意欲も失ってしまったと医師を訪れたとか。

アイスランドでも、因果関係の結論は出ていないものの、同種の薬で、自殺念慮や自殺行為が150件報告されたとありました。

 

当たり前ですが、あの小さな薬の中に、ぎゅっと凝縮された成分が詰め込まれていて、

見た目からは想像できない作用が起こる。

それが良薬にも悪薬にもなり得るのですから、ある意味恐ろしい。

我々処方する医療側も、飲用する患者さん側も、小さいと侮るなかれ、充分注意して取扱う必要があるということですね。

 

また同記事の中には、こんなびっくり記事も掲載されていました。

米ロサンゼルスに住む大富豪の男性(46)が、「死の超越」を目標に、年200万ドルをつぎ込んで、

自らを実験台に、不老不死プロジェクト(46歳の体を18歳に若返らせる)を進めていると。

食事は午前中のみ豆類中心で、1日100錠を超えるサプリメントを飲み、

赤外線・赤色光を浴びて肌をきれいにする努力も欠かさない。

30人以上の医療チームが、常に内臓・血管・皮膚の劣化を検査し、老化を24%遅らせたそうです。

すごいですね!

 

          ーChatGPT研究所よりー 

 

日本でも、慶應義塾大学に、老化にあらがう研究者がいらっしゃるそうです。

2026年から臨床試験も始めるようで、人間の寿命は250歳以上を目指せる、と考えているとか。

これまた、すごいですね!

 

テクノロジーは若返りや健康の夢を引き寄せたが、人間の欲望は果てしない…とありました。

NHKでも「欲望の系譜」という番組が、時々放映されていますが、

人間の108個の煩悩は、今も昔も変わらず…なのでしょうね。


警察犬

2024-04-23 | 日記

みなさま、こんにちは。

この子は、我が家の初代犬「ダンケ」です。かっこいいでしょう~!

訓練所でしっかり訓練を受けて、とても賢い子でした。

 

            

     

先日、家を出たまま帰ってこない父親を捜しているという番組がありました。軽度の認知症だったそうです。

警察庁の調査によると、認知症で行方不明になった人の数は、2022年には10,709人と、

統計をとり始めた2012年から10年間でほぼ2倍に増えている。

ただ、この数は警察に届けが出された人に限られているので、実際にはもっと多いだろうと。

 

うちの近くでも、数日前に行方が分からなくなっていた高齢の男性が、衰弱した様子で発見されたことがあります。

実は、県外で一人暮らしをしていた私の母も、久しぶりに歩いて少し遠くの友人宅に行くのに迷ってしまい、

近くで仕事をしていた見ず知らずの方に、連れて帰ってもらったことがあるのです。

その時ご近所の方が対応してくれて、その方がどなたかも聞いて下さっていたので、あとでお礼に行けたのですが…。

母が行きたかったお家とはかなり離れたところを歩いていたようで、そのままでしたら大変なことになっていたとわかりました。

 

身近でも起こる、こうした行方不明者の捜索に欠かせないのが警察犬。

高齢者の行方不明者増加に伴い、警察犬の需要が急激に高まっています。

しかし、犬を指導、育成できる人は限定されるうえ、戦力になるまでには一定の時間と費用がかかるため、

その数が需要に追いつかないのが課題。

今後、さらに増えるであろう出動要請にどう応えるか、関係者たちは頭を悩ませているそう。

 

警察犬には、各都道府県警察が飼育管理、訓練する「直轄警察犬」と、

民間人が自腹で育て鍛え上げる「嘱託警察犬」の2種類あるとか。

今、「ダンケ」がいたら、そうした警察犬で役立てていただけるように、私達で何かできないか考えたかもしれません…。

 

ワンコたちは、今回の能登半島の地震現場でも、災害救助犬として活躍していますね。

人間にはない能力を使って、人間のために力を尽くすワンコたち、本当にけな気です。

(いつも思うのですが、足を守るために何かはかせてあげて欲しいと思うのは、私だけではないはず?!)

 

                     

―知人が「ダンケに似てる!」とオービュッソンの刺繍シェパードをー        ―院長作の「ダンケ」ー

 


ビワ、びわ、枇杷

2024-04-22 | クリニック・事務長

みなさん、こんにちは。

冬の間、幹と枝だけだった木々から、一斉に若葉が芽吹き始めましたね。

日差しも、一層明るくなって、若葉がまぶしいくらいです。

 

                         収穫が楽しみ~

 

先週日曜日、何人かのスタッフが「びわの袋掛け」をしてくれました。

院長が既に、何日かかけて1000個に袋をかけていましたが、残り15本のビワの木に、800個の袋かけでした。

大変です!

以前、一気に1人で300個の袋掛けをした時、首が痛くなって数日治まらなかった記憶があり、それ以来参加せずの私です。

すみません…。

日曜日は、夏日になるくらい急に暑くなったので、熱中症にならないようにと心配しましたが、

午前中で終了したようで、本当にお疲れさまでした!

 

6月頃には、美味しいビワがたくさん収穫できる事でしょう、と思いきや、早速カラスが袋を破っているのを発見。

そうです、何を隠そう、これからカラスとの戦いが始まるのです。

賢いカラスたちは、例年この色の袋を見ているので、もう美味しい中身があるだろうと味見に来たのでしょうが、

さすがにちょっと早すぎ。

それほど、今は餌になるものがないのかもしれません。

そう考えると、なんだかかわいそうですが、秋の柿などは、全部収穫せずにおすそ分けしてあげることもあります。

 

          ー小樽市HPよりー

 

庭に高い木があると、さまざまな鳥がやって来ます。

黒くて忌み嫌われるカラスですが、昔、マキの木に巣を作り子育てしていました。

かわいそうなので、作った巣をよけたりせず見守ってあげましたが、

次の年、鳩が子育てしていたら、そのひなをカラスが狙いに来ました。

お母さんハトが、地面でばたばたしていたのをたまたま見つけ、けがをしたのかと心配したら、

それはひなを狙っていたカラスの注目を、自分に向けさせるためだったのでした。

なんて母性愛!

その時は事なきを得ましたが、数日後、地面にハトの羽が何枚か落ちていて、巣の中は空っぽになっていました。

弱肉強食とは言え、それ以来やっぱりカラスは…。

 

でも、理性のある人間社会こそは、「強いものが弱いものを守っていく世界であって欲しい」と願います。

話がそれてしまいましたが、ビワ袋掛け研修のみなさん、本当にお疲れさまでした~!


すてきな笑顔

2024-04-21 | クリニック・事務長

こんにちは。

平成3年の開院以来、この3月で10万人の患者さんが来院してくださいました。

診察券番号で、一桁や二桁の方を見ることは、ほとんど無くなりましたが、三桁の方は時々目にすることがあります。

その方たちは、平成4年の2月頃までに初来院されているでしょうから、もう30年以上通ってくださっています。

ありがたいです。

 

患者さんもそうですが、当院でもさまざまな業者の方達とお付き合いさせていただいています。

その中に、開院以来ずっとつながりを持っている、整形外科ならではの義肢や装具の製作所があります。

今は二代目の方が継承されていて、週2回来てくださっているのですが、

そのご夫婦が…。

 

             ーFreepikー

 

いつも、いつも、笑顔なのです!

「どうして、そんなにいつもニコニコしてるん?」と、院長が尋ねるくらいです。

でも、それはお二人にとって特別なのではなく、普通のことなのでしょう、返答しようがなくてお困りのご様子でした。

 

             ーFreepikー

 

私自身、気分が落ち込んでいたり、忙しくてバタバタしたりしている時に、このご夫婦にお会いすると、

心が柔らかく、ほぐれてくるのですから不思議です。

自分自身、「そんなに、気忙しくカリカリしなくってもいいでしょう!」と、思わず我に返るというか…。

そして、自然に笑顔になっています。

まさに、リラクゼーションのお二人です。

 

             ーFreepikー

 

でも、以前奥様とゆっくりお話した時に、お二人ともが体調を壊したり、ご家族の心配事があったりと、

それこそ大変なこともあるとおっしゃっていました。

それでも、全く表情に出さず、いつも笑顔のお二人には、本当に頭が下がります。

 

医療は、営利を目的としないサービス業と言われますが、心身に痛みを抱えて来院される方々に対応するという、

どの業種にもないホスピタリティが求められます。

家族や自分にどんな事情があろうとも、どんなに忙しくても、医療現場に立つ限りにおいては、

「いつも笑顔で接することができるような医療人にならないと…」と思います。

この、ご夫婦のように!