伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

白沙村荘、焼ける

2009年04月02日 | 京都
白沙村荘が焼けた。

一度行きたいと思いながら、
今まで行ったことがなかったのでとても残念だ。
残念どころか、最近へこむことが多いなか、
またこんなことが起こって気持ちがガタガタだ。

深夜のことで、ブレーカーは切り、
暖房器具すら置いていなかったというので、
付け火かと思った。

でもあそこは私有地で橋本関雪の子孫が管理しているらしいから、
深夜は人が入れないだろう。
新聞によると、天井が良く焼けていたらしく、
天井裏に配線してあった電線の漏電が原因かもしれないとのこと。
私はてっきり犯人は例の法則によって
あの人物かと思っていたのだけれど、違うみたいだ。


焼けた茶室は昭和七年の作で、
文化財の指定などは受けていなかった。
受けてないだけに、
復元するのに援助をしてもらえないだろう。

庭は橋本関雪が小川治兵衛に依頼して作ったもので
茶室は関雪のデザインらしいが、
設計図は残っていないとのこと。
完全復元は難しいと新聞に書かれていた。

庭全体で一つの作品と言っていい所だから、
本当に残念で無念。
もっと早く行っておくべきだったなと個人的には思うが、
そういう問題ではないね。

銀閣寺の近くなので、
銀閣寺も飛び火が心配で気が気でなかったそうだ。

京都はいったん火事があると、
近所・周辺を心配しなければならないから大変だ。
白沙村荘は名前がきれいだし、
本当にいつか行こう、行こうと思っていたのだ。
当分、拝観出来ないかもしれない。
昭和の建物だと聞いて少し気が軽くなったが、
でも完全復元は難しいというのでまたどんよりしてしまった。



最近こういう火事が多いのはなぜだろう。

つい最近吉田茂邸が焼けたのがニュースになっていたが、
その前にも神奈川で重要文化財の近代建築が
丸焼けになっていたと思う。
こうも続くとなぜ…という思いが募る。
吉田邸も漏電だったらしいが、それにしても多い。
ちゃんと管理しているはずなのに。
昭和初期に建てられた建物が、
漏電する時期に来ているのだろうか。


木造の家屋は、京都の町家など、
今はもう昔の通りに建て直すことが不可能らしい。
一度焼けるとそれきり。

木造の建物はこれだから怖い。
いくら厳重に管理し、
注意していても焼ける時はこんなに盛大に焼けてしまう。
酷いことよ…。
とにかく、
見られるものはなるべく早く見ておくべきだと思った。
いつまでもあるとは限らないのだからねえ…。



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