伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

東宝公楽終了

2009年04月11日 | 日常生活・つぶやき

またへこむことが起きた。
東宝公楽という映画館がなくなった。
三条河原町東の北側、
池田屋事件石碑の近くに建っていたあそこ。
シネマコンプレックスに押されて、
単館の経営が厳しくなったからだという。




東宝公楽は、昔は大映公楽と言ったような気がする。
もともと大映の映画館だったのが、
大映が潰れて東宝の配給する
洋画のロードショー館になったのではなかったか。

映画館そのものにあまり行かなくなったので、
東宝公楽へもとんとご無沙汰だったが、
単館で頑張っているなあと思っていたので、
なくなってしまうのはものすごく残念だ。
京都でもシネコンが主流になってしまい、
それは便利なのか不便なのか。
私には不便になってしまったとしか思えない。


新京極にMOVIXというシネコン、
二条駅近くに二条何とかというシネコンの二つがあるが、
二条の方は京都の中心部から外れているので、行きにくい。
地下鉄だと乗り換え、市バスだと京都駅からしか行けない。
新京極や河原町だったら町の中心なのですぐに行けたのに。


二条のシネコンだけでしか上映しない映画もあって、
それがきわめて不便だ。
そんな時、東宝公楽では二条系の映画を上映していて、
ああ助かったと思うことが多々あった。

新聞の記事では、
配給や宣伝の部分でシネコン中心になってしまっていて、
単館では厳しかったと言う。
若い人の中にはシネコンしか知らない者がいる、
というような記事も気持ちを逆撫でする。

最近は東宝公楽どころか
映画館そのものへめっきり行かなくなったが、
それもシネコンが主流になったせいだ。

私はシネコンが大きらいだ。
気取りかえっていて気持が悪い。
一階の広間のような所にチケット売り場があり、
蝶ネクタイをした気取った売り子が指定席の券を売る。
あらかじめ全席指定で、
座席シートを示してどこそこの何番が…などと気取って言う。
ばかにすなー

映画の券というものは、入り口の横に窓があり、
窓口の向こうにお姉さんが座っていて、
学生一枚とか大人一枚とか言って買うものだ。
もぎりのお姉さんにもぎってもらい、
館内に入ると、空いている席はあるかなと眺め、
いつも自分の座る定位置に移動する、
というのが映画館の作法である。
それらをぶっ潰したシネコンは憎い。


何が気取って全席指定、総入れ替え制だ。
気に入った映画なら何度でもお尻が痛くなるまで見てもよい。
どの席で見てもよい。
自分で心地の良い席を探す。
それが楽しみの一つである。
これが映画館のあるべき姿であろう。

そのような映画館の最後の牙城であった
東宝公楽がなくなるのだ。


正確に言うと単館はまだあり、最後ではないのだが、こ
こはブンガク的修辞で、悲愴感を強調してみた。
品格のない記述なのはいつもだが。



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