伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

京都ハリストス正教会

2022年12月22日 | 京都の社寺と文化財



11月だからもうだいぶ前になる(>_<)が、
「京都非公開文化財特別公開」の一環として、
京都ハリストス正教会が公開されていた。

機会がなくて上げられなかったが、
せっかく行って来たので取り上げておきたい。
行って来たのは、11月の紅葉の季節だった。



とても小さい教会だが、正教会の建物として、
美しい外観を持っているので、近代建築好きとして
とても好きな建物なのだ。
正教会の建築が京都にあるという事もうれしい。
普段は非公開で、当然だが教会として信徒にのみ解放されている。


http://www.kobunka.com/tokubetsu/
【特別公開】令和4年度
「第58回京都非公開文化財特別公開」開催のお知らせ
京都ハリストス正教会
期間
2022年11月8日(火)~18日(金)


京都ハリストス正教会は、
京都市中京区柳馬場通二条上ルにある。

地下鉄烏丸丸太町で降りて、丸太町通を柳馬場通まで歩き、
そこを二条まで上がる。



ここへ行くのは2回目で、前回も特別公開の時に行ったことがある。
ビルの谷間にあり、しかも小さな教会なので、
背景が残念なのは仕方がない。

内部は撮影禁止なので外観のみしか撮影出来なかった。
最近、重要文化財に指定されたようだ。
白い壁が美しい正教会建築である。




設計は京都府庁を手掛けた松室重光であった。
ロシア・ビザンチン様式を踏まえた聖堂だが、
どおりで美しく、端正で整った外観である。
京都府庁に通じる品格があった。


正教会とはキリスト教の一派で、
カトリック、プロテスタントなどキリスト教でもいろいろあるが、
正教会はギリシャ正教といい、東方で始まったキリスト教だ。
(ざっくり)

ハリストスとはイエス・キリストのキリストのことを言うのだという。
今回それを初めて知った。(わりとびっくり)
ゲッセマネのことも「ゲフシマニヤ」と称するらしい…


日本の正教会は、ロシア正教である。
確か、明治時代にロシアから聖ニコライが来日し、
ロシア正教を日本に広めた。
そのため、日本の正教会はすべてロシア正教で、
ギリシャ正教ではないはず。

ロシア正教は、ギリシャ正教の一派で、
ロシアで独自に発展してロシア正教となった
(歴史は疎いので良く分からず…(>_<))。



京都ハリストス正教会は
内部はとても狭く、礼拝堂の一部屋のみだ。
正教会独特のパネル(イコノスタス・聖障)が教会内部の正面にある。
内部は撮影禁止なので立派なパネルは写真に撮れない。


京都モダン建築祭 参加建築
https://kenchikusai.jp/event/architecture_detail.php?id=146


こちらのサイトから画像を拝借したが、とても美しいイコノスタスだ。


キリストの一生や聖人や、聖母マリアなど、
キリストにゆかりのイコンがずらりと掲げられている。

イコンを描いたのはイコン画家山下りんも含まれるという。


靴を脱いで教会内へ入り、礼拝堂の椅子に座り、
しばらく案内の説明を聞いてから内部を見ることが出来た。



中は広くはないが、今回の特別公開用にイコン画や、聖十字架などが
特別に展示されていた。


ロシア正教や正教については詳しくないので、
普通のキリスト教との違いに戸惑いはあったが、
厳粛な雰囲気はどの教会でも同じはず。

料金は1000円と高かったが、キリスト教とか、正教とか、
宗教的なことはともかく、近代建築が好きな者として、
見学出来るのは貴重な機会なので再び見ることが出来てよかった。
こういう機会でもないとなかなか行こうと思わないから。




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