伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

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2006年02月20日 | 冬季オリンピック
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アイスダンス、コンパルソリー

2006年02月18日 | 冬季オリンピック
アイスダンスの競技は他の3種目と違って、3回の競技がある。
コンパルソリー、オリジナル、そしてフリー。

コンパルソリーは、出された課題曲に乗っ取って、
全員が同じステップを踏む。
同じ動きでリンクを2周し、それがずれていてはいけない。
約2分ほどで、課題に合った動きをするなどという決まりがある。
オリンピックの課題曲はワルツ。
ワルツのリズムで、各組が同じダンスステップを踏む。
(全員が氷の上に出て、いっきにダンスをするわけではない)

などと落ち着いて説明している場合ではない。
とんでもないことが起こっている。


アイスダンスのコンパルの放送は、
朝起きた時にはもう終わったところだったみたいで、
順位結果だけを見たら、驚いた。
フーサルポリ・マルガリオ、トップ!ナフカ2位、デンコワ組3位…
あり得ないよ、そんなの!!
とりあえずデンコワ組が上位にいるのに喜んだが…。
とにかく、あとになって録画を見た。

ざっと見て良いと思ったのは、
グルシナ・ゴンチャロフ、デンコワ・スタビスキー、
デュブレイユ・ローゾン…かな。私の見たところ。


コンパルというのは悩ましい競技で、
素人が見たら、分かりやすいと言えば分かりやすい、
分からないと言えば分からないという、厄介で微妙なもの。

全員が同じ動きをするから、
ヘタレなカップルと上手なカップルの差がはっきりするという意味では、
分かりやすいとも言える。
でも、全員が同じだから、どこがどう違うのか、
全然分からないとも言える。
もともとアイスダンスのどこで優劣をつけるのかも分からないから、
素人はたぶんに自分の好き嫌いで見てしまいがちで、
それは仕方のないことだとも思う。

課題曲がワルツだと知った時は、
デンコワ組は大丈夫なのかなと心配だった。
彼らは何だかとにかく派手、という感じしかなかったので。
でも、ディープエッジが得意なカップルだったのよね。
ワルツでは感動するくらいエッジを倒して、
しかもスムーズな足運び、ワルツのリズムにぴたっと合った動き、
心地のよい滑らかなワルツを滑っていた。
で、ワシは大喜び。
…今少しだけ夢を見ていたい。見させてくれー!


グルシナ組も同じようにスムーズで滑らか、きれいな足運びだった。
デュブレイユ組もとても滑らかでとろとろっ…というような、
きれいな滑り。
…私はデュブレイユ組は本来、
女性が○スなのでとてもきらいな組だったのだが、
なぜか自分の中で最近赤丸上昇中。
あんまりきらいだと逆に気になって好きになってしまうのか。

ナフカ組はよく分からない。
彼らをどうしても客観的に見られないので、
いいのか悪いのかが判断出来ない。
どうと言うことがない出来だからかもしれない。
下位の選手では、ワルツがどたばたしている印象の組がないでもない。
でも、素人の私の印象だから、
それが正しいのかどうか自信がない。

でも、フーサルポリのあれはトップと言うにはまずいんじゃないのか。
少なくとも私がきれいだと思った組のようにはきれいだとは思わなかった。
言うまでもなく、フーサルポリ組はイタリアのカップル。
引退したと思われていたが、
「イタリアのために」オリンピックに向けて復活して来た。
だけど、いくらなんでもこんな露骨な地元上げはないんじゃないの。
これはひどい。

こうなると、女子シングルがとても心配になって来た。
どうあってもカロリーナ・コストナーを上げて来ること必至。
多分、1、2度転んでも銅メダルくらいいくかもしれない。
いや、銀メダルだってあるかもしれない。
2度転んで銅、1度で銀、ノーミスなら金、
ということだってあり得る。
日本女子3人組、ものすごくピンチだよ。






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男子フリー

2006年02月17日 | 冬季オリンピック
高橋選手8位ですか、そうですか…。
全日本の織田選手と同じミスでしたね。
同じジャンプを2回、3種類飛んでしまったので
ひとつがノーカウントになりました
(トリプルルッツがカウントされていません)。
それだけでマイナス6です…。

織田と同じノーカンのミスなんて、
もっとちゃんと新採点を勉強しておけ、
という意見もあるかもしれないけれど、
あれ、見ている方(私たち)だって、
点数が出るまではノーカウントになっていたということが分からなかったはず。
私は点数が出た時、
あまりにもテクニカル・エレメンツが低いので何かやらかしたか? 
3アクセルが両方とも2アクセルと判定されたのか、
とかいろいろ思った。
みんなだって、なぜあんなに低いのか、訳が分からなかったはず。
(プログラムコンポーネンツはとても良かっただけに、よけいに。)
テレビでの解説(五十嵐さん)も、そのほかのテレビでも、
ノーカウントのことはひとことも言っていなかった。
誰も分からなかったからだろ。
それなのに、それを責めるのは酷いというものだ。
もちろん、うっかり3トーを(3アクセルの後に)
飛んでしまった高橋選手が軽はずみだったのはある。
特に、織田選手も失敗していたノーカンを。

だけど、私はむしろ、トリプルジャンプを飛ぶより、
ダブルで済ませた方が点数が出る、
というこのシステム自体がおかしいと思う。
つまりセカンドジャンプにトリプルを飛んだら
アウトになる可能性があるから、
なるべくダブルを飛んでお茶を濁す。
プルシェンコ選手みたいに!
そんなのおかしいよ。果敢にトリプルを飛んだのにね。。
(プルシェンコ選手だって、
トリプルを飛びたかったのかもしれない、
だけど、新採点に反するから飛ばなかったのだ)


高橋選手の演技は、とてもいい演技だとは確かに言えなかった。
でも、私は糾弾されるほど駄目だったとは思わない。
ステップが中断してしまったしジャンプのミスもあったが、
後半の単独ジャンプはとてもきれいだった。
ステップはミスはあっても懸命に踏んでいたし、
ベストではないにしても出来る限りのことをしていた。
ノーカンがなければ4位か5位だったと思う。

私は今期になってはじめて高橋選手を見たので、
これまでの彼を知らなくて、あまり興味のない選手だったが、
だけど、このフリーの演技はいいとは言えないかもしれないけれど、
じゅうぶんだったと思う。
世界選手権で15位だった子に、
そもそもオリンピックでメダル期待するのがないものねだりのような気がする。

優勝したプルシェンコ選手は、
最初4×3×2を成功させたあと、
コンビネーションジャンプのセカンドはダブルしか飛ばなかった。
安全策かと思っていたけれど、あれも新採点対策だったんだね…。
そう言えばプルも以前、
ジャンプを飛びすぎてゼロ採点されたことがあったのを思い出した!

ロシア杯で、ジャンプを前半に集めてしまって批判を浴びたらしく、
今回は後半に二つジャンプを飛んだ。
一番簡単なサルコーは飛んでいたが、
フリップがダブルになっていた。
プルシェンコは、このフリーを鼻くそをほじっていても金メダル、
3回転んでも金メダルと言われていた。
だから今回のフリーを、安全策とか手抜きとかと、
きっと言われていると思う。
でも私は、彼もいっぱいいっぱいだったのではないかと思うのだ。
下痢だったという話もあるし(ぷ…)、
股関節の手術と背中(?)を痛めたとかで、
以前よりも本人比で技術は劣化していると思う。


彼は異星人だから、演技が3分しかもたないのだと思う。
だから余裕をかましていたのではなく、
へとへとだったんじゃないかな…。
本来ならステップは高速ステップで笑いを取るはずだったが、
普通のステップだった。
しかも新採点対策のためセカンドジャンプはダブルにしたため、
手抜きという印象がついてしまった。

ともあれ、これでソルトレイクは良かったのに式の
ヤグディン神格化がまた加速されるかと思うと憂鬱だ。
私はここではっきり言いたいが、ヤグディンは大嫌いだったし、
今も大嫌いだ。
彼のプログラムが過大評価されていることについて、
つねに苦々しく思っている。
確かにヤグプロは金に価する演技だし認めてはいるが。
でも、スケーターとして優れているのはプルシェンコだろう。
ソルトレイクではたまたまプルが負けただけだもんね。

まだいっぱい言いたいことはあるような気がけど、
なんか上手く言葉が出て来ない。
まあいずれぼちぼちと…






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AUTHOR: 千住 東
DATE: 02/18/2006 01:38:28
やはりプルシェンコがの金を獲って行きましたね。
前半の数々のジャンプには固唾をのむような気持ちで見てたのですが、
終盤はスタミナ切れしたんでしょうね。
いつになくスピードが落ちて、正直あれれっ?と思いました。
とはいえ、彼の場合ジャンプにおいては‘転倒’という文字は存在しないみたいです。
私も高橋君は5位ぐらいには行くんじゃないと予想していました。
でもランピエール、バトルとお気に入りの選手が表彰台に上がったので、
結果には満足しています。
あの重圧の中での高橋君の心境を察すると、
あれが精一杯だったんじゃないでしょうか。
今秋のグランプリファイナル戦で、一皮むけた彼を期待しましょう。


COMMENT:
AUTHOR: 伊佐子
DATE: 02/18/2006 23:56:46
他の人があの演技をしたら絶賛だと思うんですよ。
フリップがダブルになった以外完璧で、スピンもレベル4。
でもプルシェンコがやったら滅茶苦茶けなされる。
実力の半分だとか、安全策だとか、手抜きだとかね、
変態ステップやってないとか。
プルなら普通の出来では褒められないんですね。。
それがちょっと可哀相で。
表彰台は、結局納得の順位になったわけですね。

高橋選手は良かったですね。変に無難な演技より、
じたばたしている方が記憶に残るような気がするんですよ。


男子シングル・ショート

2006年02月15日 | 冬季オリンピック
あのー。
プルシェンコですけど。笑うしかないかなと。
ひとり違う次元で競技しているというか。
あまりにも他の人たちとレベルが違いすぎるというか。
いや、他の人が大したことがないということなのか。
何だかあんまりすごいものを見ると笑うしかないのだなと。
それより、プルはわざと笑いを狙っているような気もする。
吉本が好きな人は、きっとプルも好きだと思う。
オリンピックのフィギュアで爆笑が出来る日が来るなんて、
思わなかったよ。。


あの狂ったようなサーキュラーステップが、
トスカ「星は光りぬ」のゆっくりした静かな音楽とまったく合っていない、
と批判を浴びているが、私はある意味で、
あれはあれほどぴったりなものはないと思う。
いや本気で、カヴァラドッシの内面はあれくらい、
身をよじりたいくらいの激情に荒れ狂っていると思うのだよ。
もうね、律儀にガッツポーズなんかしなくても
余裕でぶっちぎりなのに。
プルシェンコのイカリのようなものが、ぶつけられていたように思う。

彼は股関節を痛めて、
多分もうビールマン・スピンを出来ないのだろう。
ビールマン・スピンは高いレベルをもらえる技ではあるけれど、
そんなものがなくてもじゅうぶん自分はいけるんだ、
どうだ、これでもか、というような感じがした。
まるでサイボーグのようだったが、彼も不死身ではない、
怪我をした時はだいぶ成績を落とし、競技会も出られなかった。
だけど、オリンピックは出たかったのだろう。
本来ならソルトレイクで金を取っていたはず。
その怨念があった。
だから、是が非でも調整して来た。


私は、彼はやっぱり万全ではないと思う。
すごいジャンプを飛んでいるけれど、
フリーの4分半で飛ぶのはかなりキツイのだと思う。
だから、フリーでは前半にすべてのジャンプを集めている。
ショートでも同じように始めに全部飛んでしまう。
後半になると、飛べなくなるのだと思う。

後半にジャンプを飛ぶと、点数が上がる。
だから、そのために選手の多くは、
点数を稼げるコンビネーション・ジャンプを後半で飛んで来る。
だけど、プルシェンコは後半に飛ばないし、飛べない。
飛べなくても、1点や2点の加点なんて関係ない。
彼はあれこれと細工などしなくても、
点数を稼ぐためにせこいことをしなくても、
そんなことに頼らなくても、普通に滑っていればそれだけで点数が出るのだ。
どうだ、まいったか。
悔しかったらコヤシ買ったら。
と、彼のプログラムはそのような怨念がこもっているように思うのだが。
ともあれ、実力があるからと言って手を抜かず、
力のこもったショートだったのは良かった。


で、高橋選手は、一番滑走でどうなるかと思ったが、
30人いる中で5番目は実に立派。最終グループになったし。
まあ、他の人のミスもあったとは思うが、それは織り込み済み。
この順位はほぼ実力通りだと思う。
出来ればエキジビジョンを滑って欲しいね。
本人は緊張して全然駄目だったと言っていたけれど、
そんなことはなくてスピンもステップもとても良い出来だった。
気迫が感じられた。
前にステップは大したことはないと言ったが、
ほかの人たちの方が大したことなかった。
振り付け(モロゾフ氏)が良かったと言うのもある。
音楽によく合っていた。
でもやっぱり、誰にでも言えるが、
一生懸命演技している姿勢が感じられるというのが一番だと。
一番滑走でこれだけ出来れば御の字だ。よくやった。
ただショートの内容、3フリップ×3トー、アクセル(失敗)、
ルッツというプロはちょっといただけないかも。
他の選手もあんまり変わらないけど。
えっ?フリーは最終滑走?
つくづくくじ運のない奴。というか、笑えるヤツだ。。


つか、ジョニー・ウィアーが2位というのがまったく謎。
訳が分からないよ…。
私はまあ彼のことを好きだと言って来たけれど、
それは男子の中のマスコットというか、
男子の中の唯一の女子選手というか、
そういう位置付けなので、3位以上というのはあり得ないと思うのだ。
せいぜい4位か5位でしょ…。
だって4回転飛べないし。
ショート見てもステップはゆるゆる、
スピンはずれずれ、これでなんで2位かと。
いくら好きでも、「適材適所」でない時は私は許せない。
だからフリーでは絶対下がると思う。
4回転ないし、メダルは取って欲しくない。
でもテレビ各局には愛されていると思う、ジョニーは…。

今回の実況のアナは淡々としていて、
とても良かったと思うが、
高橋選手の時とジョニーの時だけポエムが入っていた。
五十嵐さんは相変わらず言うことがずれていた…






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COMMENT:
AUTHOR: 千住 東
DATE: 02/16/2006 01:45:48
男子SP見ましたよー。
高橋君はこの調子でフリーも頑張って欲しいですね。
五十嵐さんも言っていたけど、物は考えようで、
もしもプルシェンコのあのパーフェクトな演技の次だったら、
もっとガタガタになっていたんじゃないかと思います。

ジョニー・ウィアーはトリプルアクセルの成功が
わずかにランピエールを上回ったんでしょうね。
ただ、この「白鳥」の曲は男には使って欲しくないです。
明日が楽しみだ。



COMMENT:
AUTHOR: あきつ
DATE: 02/16/2006 22:45:37
私もプルシェンコ見てて笑ってしまいました。
良きライバルがいないというのは、なんと切ない事よのぉ。
せめて同じレベルのスケーターがいれば・・
ただ、あの髪型はいつ見ても「頭頂部に髪のあるトンスラ」にしか見えず、
つい頭の中でベネディクト派の汚い法衣を着せてしまいます。

ジョニー・ウィアーは個人的には大好きで
今回も楽しみにしてましたが、あの解説はなんなのでしょう?
「繊細な指をこぶしにして練習をした日もあったでしょう」・・おいおい。
演技を評価する場であって努力を評価する場ではないのよ。
練習しないでオリンピックに出られる奴ぁいねえんだよと
(あら、わたくしったらつい。)つめよりたくなりました。
幾ら可愛い顔してるからってお涙頂戴にしないで〜。
とにもかくにも、今夜が楽しみです。



COMMENT:
AUTHOR: 伊佐子
DATE: 02/16/2006 23:55:56
さあ!もうフリーが始まってしまう!どうなるのかなー。

>千住さん
高橋選手、最終滑走だけど、
開き直って自分の滑りをして欲しいですね。
それがむつかしいんだけど。
滑走まで時間がありすぎて、余計なことを考えちゃうんだろうな。。

ジョニーの3アクセルはきれいでしたね。
でもフリップでよろけてた。。
ジョニーにはいっそのこと、女性路線を突き詰めて欲しい(笑)。
椿姫とか蝶々夫人とかを滑って欲しいような♪

>あきつさん
アルシンドっていう人がいましたよね。いや別に関係ないんだけど。
プルも将来ああなるのかなあーとか(笑)。似合うような気が…。

ジョニー>ガラスの靴を履いたナントカ…というのもあったような…。
ジョニーを見ると誰もがつい乙女になるのです。
ああ!でもみんな、最高の演技で頑張って欲しいですね!いよいよだ~!
最終グループは6時ころかも。


ペア・フリー

2006年02月15日 | 冬季オリンピック
いやあ、ますます盛り下がってますねえ、
トリノオリンピック。

もう、びっくりして、どうしようかと思った
フィギュアスケートのペア。
ホントもう、びっくりした。
最終グループの最終滑走の中国、
ちょうたん・ちょうこうペア(男性がごつく、イガグリの組)。

滑り始めてすぐに大技、4回転サルコに挑んで失敗、転倒。
しばらく動けず、試合中断。
あの様子ではもう続行不可能で病院行きかと思った。

けれどもコーチと相談の上、なんとしばらくして試合続行、
中断したところから演技再開。
そして続行直後にダブルアクセル、
トリプルトーのコンビネーションを飛んだのだから、
唖然とした。なんとまあ。

そのあと、確かにいつもの調子よりは落ちていたが、
ツイストリフトも高く、スロージャンプも距離がある。
ミスはあったがちゃんと終いまで演技を終えたのが、
本当にすごかった。
彼らはショートプログラムの段階で2位。
でももうメダルはないと思った。
彼らはまだ若いし、4年後がある。
今回は残念だったが、
じゅうぶんに素晴らしい演技だったし、
また4年後を目指せばいいと思っていたら、銀メダルだって。
これはさすがに驚いた。いくら何でも点を出しすぎ…。


これには伏線があった。
最終グループの前の第4グループに、
同じ中国のベテラン、申雪・趙宏博ペアが出ていた。
彼らは怪我からの復帰。
第4グループ終了時点でトップに立っていた。
この順位は妥当で、納得が出来た。

最終グループになり、
ロシアのペトロワ・ティホノフが意外な失速で、
ミスもあり、誰が見ても良くない出来だった。
だから申雪の下になった。これも納得。

ところが、次の中国のほうせい・とうけんペアがノーミスで、
とてもよい演技をした。
でも、しんせつ組を抜くことが出来ず、2位。
私はしんせつ組は好きだが、
この点数はおかしいとちょっと思った
(ほうせい組の方が上ではないかと思ったのだ)。
でも、ほうせい組は先輩ペアを立ててか、文句のない満足顔。
ここに問題があった。

そして、ロシアのトトミアニナ・マリニンが完璧の演技で
申雪を破りトップに。
最終滑走のちゃんちゃんが、あの事故になったのだった。
もしちょうたん組を下げれば、
自動的に申雪組が銀メダルになる。
それはいくら何でもないだろう。
だから、ちょうたんを銀にするしかなかった。
ということではなかろうか。
もし、ほうせい組が2位だったら、問題なかったと思う。
申雪が銅でも、ちょうたんが銅でも良かった。
でも、ほうせいを下げてしまっていたから、
ちょうたんを申雪より下げると、
申雪が銀になってしまう。
しんせつ組は銀メダルというほどの演技ではなかった。
だから、ちょうたん銀上げ、という。
ヨーロッパの人にとってみたら
3組とも中国の組だからどれが2位でも3位でもいいじゃん、
という感じだったのかも。

私は申雪組の演技に感動した。
彼らはソルトレイクで金メダルを争い、銅に終わった。
次のトリノでは当然金メダルだと思った。
その実力がある。

でも、去年の8月に男性がアキレス腱断裂、手術。
すべての競技をキャンセル。このオリンピックの年に。。
でもオリンピックにはどうしても出たいと
調整をして今回出て来た。
まだ完全でなく、ショートもフリーもミスがあった。
フリーの演技は、彼らの絶頂期を知る者には
見ていられないようなミスがあったりした。
ジャンプでミスなど絶対しない組だったのに…。
でも、懸命にフリーを滑り切り、
「今彼らに出来るすべてのことをして、力を出し切った」
演技だった。
もう何も言うまいと思った。
元世界チャンピオンという立場におごることなく、
初心者のように無心に滑る姿に感動したのだ。
もうこれでいい、と思った。
でも、だからと言って、
銅メダルに価する演技だったとは思えなかった。

金トトミアニナ組
銀ほうせい組
銅ちょうたん組

なら、納得が行ったと思う。
申雪を上げてしまっていたので、
引っ込みがつかなくなったのだろう。
だからちょっとあと味が悪い結果になってしまった。


ただ、ペアの数々の演技に感動したことは確かだ。
だから、メダルの色や順位はともかく、
ちょうたんも、申雪組も良かった。
とても良かったしよくやったと。
金のトトミアニナ組も、良い出来だった。
マリニンがドミトリエフに似ていることを発見。
まあ、ちょうたんが名場面に選ばれることは決まりだろう。

あと、ペアで、最も印象に残ったのが刈屋アナの刈屋節炸裂。
ほうせい組の「オペラ座の怪人」
(今までパーフェクトな演技が出来なかったが)
今日はクリスティーヌでした!
井上組(今日の演技を宝物にしたいと言うレナの発言に)
あなたが宝物です!!
あのなー。
とってもうるさかったぞ。

女子シングル中継の予想。
「安藤が、安藤であることを証明すれば、(4回転は)飛べます!」
「リンクを横断するイナ・バウアーは(息つぎ)、栄光への架け橋だ!」
「一度も笑ったことのない氷上のトゥーランドット姫、今日は笑います!」

有香の解説は、
相変わらずのたのたした口調だったがかなり改善され、
必要なことを手短に喋っていた。
リフトの入り口出口もいいと思うよ。それで。





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リフトの入り口出口もいいと思うよ。それで。