「空のように軽やかに生きましょう」(2011-01-04)
人間というものは、独身ならば結婚にあこがれて不満。既婚者ならば、離婚をしたくて不満。無職ならば就職したくて不満。会社員ならば転職をしたくて不満。・・・。
これを考えますと思い出すのは、空海さんの遺文(http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/e/6ad51c8a48c652ac89cb1b17901ac2ef)です。
「生まれ 生まれ 生まれ 生まれて 生のはじめに暗く、死に 死に 死に 死んで 死の終わりに冥(くら)し」
人間はまるで、眠ったまま産まれて生きて、そのまま“目覚める”こと無しに死んで行くのです。人は、同じパターンをひたすら繰り返す生き物のようです。
空海さんは、佐伯真魚(さえき まお)という立派な名家の名前を持ちながら、自ら空海(くうかい)と名乗っています。
とても良い名前です。「くうのうみ」と名乗る時点で、真理を体得“した”のだと感じさせます。
根源存在は、まさに「海」です。押しては引く「波」の波動を持ちながら、すべてを包んでいます。今もです。
海でありながら、空気のようでもあります。
だから、私たちは「空」気(=根源神)の中で“生かされている”のは、すでに求める神様の中に居たのです。
既に神の体内に居ますと、近すぎて神が見えない、分からないのです。
これに気付いた(悟った)時に、まだ若かった真魚さんは空海と名乗りました。
この写真は高野山に今も在る、自然石に刻まれた空海さん直筆の「空」の文字です。
まるで天界に存在する、少し離れた所の「’」点の神が、地上との間を龍に乗って行き来しているような躍動感を感じさせます。
空海さんが残した高野山は、私には六角形象(神社の神紋)と丸◯形象により、すべてが構成されているように観えます。
建物の配置から、寺院の構造体、柱の配置、金属の飾り物、マンダラ・・・、すべてが六角形象と◯で構成されています。
実は、生き物の細胞の中にも、このパターンが満たされています。
空海さんの目線は、宇宙を構成する視点だったのです。
この石碑の一文字を見ましても、空海さんがいかに「空」を愛していたのかが分かります。
私たちも、空のような「執着を持たない視点」で、今の現状を見詰めたいものです。
そうしますと、感謝をするべき物事に、今からでも気付けます。
自分が気付いた事は、失いません。
(感想)
一休禅師も、求道の過程において空海の高野山に参拝したとされています。
後世の人は、生まれた時代が違うこの二人が、もしお互いに歌をやり取りすれば、
一休禅師: 弘法は虚空の定に入りもせで 心狭くも穴に入るかな。
弘法大師 空海: 入りぬれば虚空も定もないものを 心狭くも穴と見るかな。
一休の言いそうな言葉として、
「本当は深い悟りに入っていないから、心が狭いために穴ぐらに入るのでしょう。」
しかし空海ならば、
「本当に悟りを知れば、そこには悟りというものがそもそも無くて、自分の心が狭いから“悟りに入る”“狭い穴に入る”という表現をするのですよ。」
これは、なかなか良く出来たやり取りだと思います。
これの元ネタは、空海とライバル視された最澄(さいちょう)とのやり取りの手紙に在ります。
空海と同時代に生誕した最澄との関係は、大きな視点では神意でした。
陰陽のように相反する性格の二人が、その時の日本には必要だったのです。空海は、このことに気付いていたのかは不明です。渦中の最中の二人にとっては、分かりにくいものです。
皆さんも、色んな人間関係で悩む人が多いですが、後になりますとその関係も良い思い出に変わります。
それぞれが役割分担をして、陰陽を演じさせられていたことに気付く場合があります。
だから言えますことは、人間関係では自分の心を痛めずに、静観することが大切です。
空海の最重要の思想に、胎蔵界(たいぞうかい:見えない世界。精神性。陰。)と金剛界(こんごうかい:見える世界。物質的。現実的。陽。)という相対する2つの世界観があります。
この世と宇宙は、すべてが陰陽の世界の重複で構成されて行く思想です。
神の視点では、空海は霊性の胎蔵界、最澄は金剛界という現実的・事務的な基礎を打ち込むために誕生しています。
特に、比叡山を開いた最澄の後継者には、一休もそうですが親鸞・日蓮・道元・・・・という100人を超える日本仏教を代表する人物を輩出しています。
最澄は、金剛界としての任務を、現実界に果たしたのでした。
胎蔵界と金剛界という視点は、男女の関係にも言えます。
相反する男女ほど、結婚生活が「結果的には」継続するのです。その代わりに、色んな相克(そうこく:傷つけ合い。)もあるものです。
似たもの夫婦ほど、熱しやすく冷めやすくなるケースがあります。
だから恋愛や夫婦関係におきまして、相手と自分の性格が違いすぎると落胆する人が多いですが、逆に言えば縁が深いとも言えます。
やはり長い視点で冷静に見ることが大切なのです。
空海は、高野山の創設において、金剛界と胎蔵界という型を街全体から建物・色・小物に至るまで内包させています。
陰陽そろえば、その型が継続と発展をするのです。
だから皆さんも、自分とは合わないと思えることにも色々と挑戦することが大切であり、これは仕事にも言えます。
自分と言うものを、決め付けずに生きましょう。
生かして頂いて ありがとう御座位ます
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