人間は自分に起こることに一喜一憂しています。喜怒哀楽をしています。心配し、不安にもなります。
そして、嬉しいことには素直に喜べば良いです。
しかし嫌なこと、心配なことが起これば、それも「現象」だと思うことは如何でしょうか?
悩みの中にどっぷりと自分でハマりますと、ただ心配し怖がるだけであり、冷静な判断も良い知恵も見えないものです。
そういう時は、
「これも現象だ」「必ず過ぎ去る」
ということを思い出して欲しいのです。
他人の運転を後方から見ていますと、こんな運転をしていれば何時かは事故をするだろうと分かるものです。
でも本人は、そんなことは夢にも思ってはいません。
そして実際に自分が事故を起こしますと、または事故に遭いますと、
「なんで自分だけがこんな目に」「これは因縁か?」
などと心配します。
しかし現実的には、起こるべくして起こった「現象」なのです。
事故を相手からされる人は、何度も事故に遭うことが有ります。
実際には、走る速度や、ブレーキの癖で、事故を誘導するような運転を「知らずに」している人がいます。流れに沿って走ることが大切です。
霊的な因縁や霊障では無いのです。
起こるべくして起こる「現象」を、釈尊は因縁・因果と表現しています。
釈尊の真意は、因縁・因果を「物理法則」と考えていることを知って置いてください。
意味不明な霊的な原因にはしていないのです。
現代人は因縁・因果と言われますと、自分が「どうすることも出来ない受け身であり」「被害者」のような受け取り方をしてしまいます。
でも、今生をどう考えても、自分には落ち度が無い事件や事故も存在します。
しかし、釈尊の視点は、今生だけでは無いのです。
仏典でも、多くの過去生が当たり前のように登場しています。その全てが過去生が有ることが前提の上でのお話なのです。
幾度かの過去生を観れば、すべての個人に起こる現象が完全な帳尻が合う物理現象だとする訳です。
この点が一般人には無理な解釈の視点であり、霊感商法にも悪用されるブラックボックスだと言えます。
ここで私が思いますには、要するに、
* 嫌なことが自分に起こりましても、物理現象だと思い「静観すること」が大切です。
* すべての現象に「自分が気付けなかった」原因が有り、それも物理現象だと思うことで冷静に成れます。
* どんな「現象」も必ず過ぎて行くと思い、慌てずに、むしろ100%の「因果を残さない」昇華をしてやろうと逆に思うこと。
* 考えても仕方がない過去生を心配せずに、上記の姿勢で今だけを冷静に見ることが大切です。
この今の姿勢の連続は、未来も必ず変えます。今の姿勢の連続が未来なだけです。
そして、選択肢の中の最善を選ぶことが可能に成るのです。
これも今の自分が創造する「新規の」因果の蓄積により、「そう成る」のです。
* 今も新規の因果・因縁を創造中であることを忘れては生けません。
過去生ばかりを心配して、「新規の今も因果を創造中であること」を忘れている人・知らない人が大半です。
だから、上書き修正は、因果論の意味でも完全に起こります。未来は修正が可能なのです。
今日も、自分に起こる現象を喜々として静観しましょう。
この連続は、明日を明るく変えて行きますing。
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