ある番組をちらっと見た時に、
「特定の思想を持たないことが、日本人の思想である」
というような検証を日本の民族・風習から論じていました。
良い意味で自由であり、臨機応変に良いものは吸収するということです。
これは、ある意味では、
「日本は無宗教という宗教を持つ」
とも言えると感じます。
どんな宗教でも受け入れて、良いものは「認めてしまう」という特殊な面が日本人にはあります。
実は、外国にはこれが無いのです。
古来から異教徒には厳しい国柄が大半です。今は外面的には、そんなことは無い、というものです。
しかし、外国人に
「あなたの宗教は何ですか?」
と質問をしますと、親しいと思っていた間柄でも一瞬のためらいの間をおいて、
「それは非常にプライベートなこと」
と返されて気まずい雰囲気になることがあります。
外国では、古来から宗教・宗派の違いにより、迫害や紛争を繰り返して来た長い歴史が存在する影響を否定は出来ません。
また、その人が信じるものを知ることは、相手のすべてを知る大きなヒントにも成りかねないからです。
だから、私は仕事の関係者でも
「相手の宗教を聞かない」
ということに注意しています。
この質問の意味を、日本人は非常に簡単に考えている側面を持ちます。
日本人のそういう感覚も良く分かるのですが、外国人には聞かないこともエチケットだと思います。
明らかに服装で主張している人には問題はないですが。
日本に古来から根付く神道が宗教だと非難する人がいます。
これこそ無知であり、神道を知らないからこそ言える妄言です。
神道には、教祖も、戒律もありません。何も無いのです。
ではあの立派な社殿は何だと言われることでしょう。本来は、
* ご神体山の森林の入り口に立つ番人の小屋が始まりであり、
* 後世にその時代の伝統工芸を残すための装飾をした建物、
だと言えます。
神道とは、
* 森林保護。大木、巨石、海、山、川への信仰。これが御神体です。
* 農耕を基軸とする生活習慣が儀式。
* その時代の一般常識と道徳観が教義です。
* 神道=生活の教え。
日本人の生活そのものが神道、「神様への道」であるのが本質です。
まさに地球に優しい、未来への自然保護・自然崇拝が神道です。
天皇陛下でさえも、日本を代表して大自然を崇拝する御方に過ぎません。
天皇=祭主(さいしゅ)=お祭りの主役。
天皇陛下は、政治や外交とまったく関係が無い、自然崇拝の代表者であるのが本来のお仕事です。
農耕文化の家元でもあります。
霊的には、無宗教という宗教は、「すべては1つから始まった」という真理から観ましても、高度な意味を持ちます。
何かに縛られるとは、やはり2次元的な狭い世界観です。
では最高の宗教は何か?
* 自然崇拝
と言いたいのですが、西欧ではバカにされることもあります。
* 一般常識
が宗教である。これが良い線を指摘すると感じます。
ただ、机上の理論よりも、
* 先祖に感謝をすること。
これは宗教とは言わずに、人類が大切にするべき常識だと思います。
この話には終わりが無いので、この辺にしておきます。
生かして頂いて 有り難う御座います
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