先日新降圧剤の合剤であるエカード配合剤のTV講演会に参加してきました。武田製薬主催の講演会でARBのブロプレスとサイアザイド利尿薬であるダイクロトライドの合剤で単剤のARBよりさらに強力な効果と安定性が期待される。講演はJSH2009高血圧治療ガイドラインの解説と日本人食塩感受性に対する利尿薬の理論と効果について分かり易い解説がありました。サイザイド利尿薬についてはその副作用のため日本ではあまり使用されていない現状であるが、東北特に秋田や青森では塩分摂取量がかなり多く(18g以上)、当然利尿薬は有効で当院ではかなりの患者さんで使用している。その副作用については講師の木村先生(名古屋市立大学教授)のお話では元来利尿薬は血中では蛋白と結合しているため活性がなく、腎尿細管に到達して始めて蛋白が外れ活性型となり、Na利尿作用を発揮するため、それ自体は副作用が少ない薬剤である。しかし、低K血症を示す症例ではそれに伴なう耐糖能異常や高尿酸血症を来たしやすくなるのも事実である。幸いにして少量投与でも十分有効であると強調しておりました。また圧ー利尿曲線からARBと利尿剤の併用は理論的に相性がよく、推奨される組み合わせであるらしい。したがって、ブロプレス4~8mgとダイクロトライド1/4量の配合剤であるエガードは理想的な降圧剤として大いに期待される。
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