今日は大館北医師会の学術講演会(第一三共)が予定されており、出席する
つもりであります。演題は「中心血圧を臨床に生かす!」で演者は八王子医療
センター病院長の高沢謙二先生です。私も中心血圧には興味があり、数回オム
ロンの中心血圧測定器をデモさせて頂いた経験があります。
簡単に言うと橈骨動脈の反射波/駆出波よりAI(増幅係数)を測定して、大動脈AI
を推定して中心血圧を算出するシステムである。意外にも末梢血圧(通常は上腕
血圧)よりも低いのが正常(約10mmHg)であるらしい。年齢により増加するが、
男性より女性が高く出る傾向にある。その原因は血管の長さや脈拍に関係して
いるらしい。降圧剤によっては降圧効果が末梢血圧では同じでも、中心血圧に差
があると報告されており、血管拡張作用を有する薬剤が優位に低下する。
したがって、Ca拮抗薬やARB/ACE-I,α拮抗薬などが低下し、β拮抗薬や利尿薬
ではあまり変化しないかあるいは増加するとされている。
いずれにせよ。中心血圧低下効果が期待できる薬剤が有用であると考えられる。
一般臨床では中心血圧との相関では末梢血圧での脈圧増大が関係あるとされる。