昨日から手の痺れなどの脱水症で点滴補液した患者さんでしたが、今朝も
炎天下での作業中に右脇腹の痙攣・胸痛を訴えて来院した。何でも最近食欲
がなく、ほとんど食べれない状態であったらしい。その代わりにアルコールを十
分摂取したようであります。この方はもともとアルコ-ル性慢性肝炎(重症)で
定期的に肝庇護注射をしなければならない状態でしたので、熱中症には弱い
タイプであります。また糖尿病でも同様であり、中程度以上の脱水ではケトン体
が出て代謝性アシドーシスとなり、体調不良に陥りやすいです。ですから慢性肝炎
や糖尿病症例では炎天下の作業や運動は禁忌であります。
毎年のことではありますが、この夏場は熱中症症例が続発するので、食欲不振
や頭痛、微熱など軽度の症状でも我慢せず、一度内科専門医に御相談ください!!