近年、高血圧治療の臨床評価は外来血圧だけでは不十分で、家庭血圧や24時間自由行動下血圧測定の重要性が確認され、その一般外来導入が進行中である。特に家庭血圧は早朝高血圧の同定と現行降圧治療の評価には最重要とされている。当院でも3年ほど前から高血圧症例では全例家庭血圧の指導していますが、その達成状況は80%程度であります。患者さんによってはなかなか理解協力してくれないケースもあります。しかし、末梢血圧と中心血圧(大動脈起岐部)とは異質なものであり、従来その測定のためには心臓カテーテル挿入が必要であったが、手首部血管の反射圧波を測定することでその換算式より非観血的に中心血圧が予測測定可能である。その基本的理論がAI(Augumentation Index)であるが簡単に言うと駆動圧波と反射圧波の比率(脈圧内の駆動圧波に対する反射圧波の占める割合)のことである。各論的な話はここでは省略するが、近年開発されたオムロンのAI計測器HEM-9000AIが中心血測定に有用であり、当院でもその導入を検討中であります。結論的には中心血圧測定により動脈硬化や心臓負荷(後)しいては心血管イベントに関連したより正確な評価が期待される!!
テレビ朝日にて医龍3が放映開始した。前作よりさらに進化して先進医療技術とQOL(患者さんの生活の質)向上さらには医療経営改善を命題として取り上げているようである。近年、心臓手術や冠動脈処置に対して、神の手による外科手術だけではなく、悪魔の指先による内科的カテーテル治療も向上してきており、比較的非侵襲性の内科的治療も一般化してきている今日(いま)の医療状況を明確に表現している。浅田率いるチームドラゴン対黒木率いるチーム黒木の対決構図はとても興味深いし、面白いと思う。私が研修医であった30年ほど前に、某外科医の先生が「外科医が先になくなるか?それとも存続するか?それが問題だ!」と言っていたことの記憶が蘇ってきた!!
二次性高血圧の原因で最も多いのがPAであるが、日常診療ではあまり認知確定されていないのが現状である。全国疫学研究班の研究(1999年度)では1年間の患者数が1450例と報告されている。実際に血中アルドステロン/レニン比でスクリーニングすると5-15%程度に発見されるとの報告が増えている。そうだとすると10人に1人がPAということになり、結構多いとの認識に立つ必要があろう。しかし、一般臨床(外来)ではめったにお目にかからないのはどういう訳であろう?その原因は先行高血圧治療により、その実態がマスクされてしまうケースが多いからではと思われる。PAの主症状は高血圧と低K血症であるが、実際低K血症を示す症例は半分程度であり、降圧剤先行例(ARBやACE-I投与)では正常化しやすいと考えられ、気が付きに難くなっている現状である。したがって、高血圧治療前にPAのスクリーニングを導入することが重要である。特に新患高血圧症例では空腹安静下で血中のアルドステロン濃度(ng/dl)/活性レニン濃度(pg/ml)比を測定すればよいのでありますが、>4ではPAを疑い、確定診断のため専門医に紹介精査すべきであります。実際精査結果では片側副腎のアルドステロン産生腺腫(微小)が80%で両側副腎過形成が10%弱であり、根治治療選択のためにも精査が重要なのはいうまでもありません!!
昨日から今日にかけチリの落盤事故で地下700mに69日間閉じ込められていた33人が無事全員救出された。一時は絶望死されていた33人は元気に地上(シャバ)に出られたこの奇跡の救出劇は素晴らしいものがあります!!33人にとって地上で生きて生還することを願う家族の愛情・切望が一番の励みになったと言われている。中には愛人が真っ先に駆けつけ、ハグするシーンはドラマ以上の感動があった。33人にとって暗闇界から明るい世界への脱出はまさに明暗を分ける一代運命(イベント)であったと感じる。とにかく無事生還お目でとうございます!!良かった!!よかった!!
連休中は仙台の駅近くのマンションでゆっくりしておりました。あいにく天気も悪く、食べ歩きのみでした。特製うな重に焼肉フルコース、そして最後は博多ラーメンを家族みんなで食べました。運動不足もあり、メタボは解消できそうにありません!!そうそうTVで世界新体操競技を見ましたが、無駄のない体型と優雅な演技には見惚れるばかりでありますネ!!