最近注目されている鳥肌状胃炎についてお話したいと思います。
写真に示す様に胃粘膜の鳥肌状小隆起が特徴的で、若い女性(20~30才)
に多発するとされています。HP(ピロリ菌)感染による急性中毒反応でHP感染
の特殊型と考えられます。このような症例では ほとんどがHP陽性で,胃癌発生
リスクが極端に高い(64.2倍)と報告されており、HP除菌の適応になります。
実際には自院でもめったに御目にかかりません。なぜなら若い女性では積極的
な上部内視鏡を受けてくれる方が少なく、抗制酸剤(PPI)投与で軽快すると来院
しなくなる場合が多いからです。
同時にHP感染の有無を検査すべきですが、やらずに放置されている患者さんも多
いのではと心配であります。したがって、当院では苦痛の少ない経鼻内視鏡も常備
しておりますので、お若い方でも楽に検査出来ます。是非御利用下さい!(もちろん、
HP陽性確認の上、当院ではHP除菌が即できます!)