映画”どろろ”を診てきました。この映画の原作は1967年に少年サンデーに連載された手塚治虫先生の漫画に始まる。父親(醍醐)の非情なまでの征服欲により、胎児のわが子の体48ヶ所を妖怪に売る事件から始まる。出産後重度の奇形を背負ったわが子(百鬼丸)をみて殺傷しようとするが、妻百合の愛情により止められる。しかし結局たらいに入れられ流されるはめになる。ところが、ひょんな事から妖術医師(寿海)に拾われ、命の水の中で、殺傷された他の子供らの手足や臓器を移植され、命の灯火が救われる。やがて成長した百鬼丸は自分の体をとりもどすために左手に嵌め込まれた妖剣により、次々とあやかし(妖怪)を倒していく。また、自称大泥棒(どろろ)との出会いと協力により、精神の奥底のある”恨みの本体”とは何かを考えるようになる。しかして、実の両親との再会と非現実との葛藤の狭間で苦しみながら、最後に父の存在を知ることになる。残り24ヶ所の体はまだ百鬼丸に戻っていない......。医学的にも臓器移植の最先端をいくものであり、手塚先生の偉大さを改めて痛感します。面白い!!
昨日、久しぶりにワイフと二人きりでと映画鑑賞してきました。いつものごとく弘前のマイカルで観ましたが。そのタイトルは”マリ-・アントワネット”です。ゴージャスでロマンチックな雰囲気を期待していましたが、途中から一変して胸焼けがしてきました。なぜなら朝食から塔のように積み上げられたケーキやキャンディが並べられ、みているだけでその甘さのしつこさが伝わってきます。その当時はこのような高級菓子やケーキは存在せず、王室でさえせいぜいバッター菓子(クッキー)を味わっていたとされています。実はこの映画はフランシス・コッポラの娘ソフィアが監督・脚本を務めており、なるほど若きアメリカ娘の演出かと感じました。しかし、マリーの目線ですべてが進められている点が斬新で、結構面白いと思います。また愛人フェルゼンとのラブシーはあっさり流されており、結構淡白な女性であったのかもしれない(?)。また子供も4人もうけていますが、その内2人は幼くして亡くなっており、その当時の疫病や医療事情の悪さを散見しました。いずれにせよ最も愛され、最も憎まれた伝説の王妃マリーの本当の愛はどこにあったのであろう........!!
2007年新大河ドラマ”風林火山”が始動した。いわゆる甲斐の武田信玄の武勇伝だが、小生が小学生時分に”天と地と”のタイトルで上杉謙信の武勇の大河ドラマがNHKテレビで放映されて、白馬に乗った白頭巾の謙信が凛として、子供ながらに憧れた記憶がありました。どちらかと言えば上杉謙信がヒーローで、武田信玄が悪役のイメージがありましたが??。しかし今回は武田方の軍師山本勘助にスポットをあってている点が面白い。とくに不遇の幼少時代からの生涯を描いたストーリーは小生にとって新たな人生観を追加してくれよう!人間思い込みが最も厄介で新たな選択が出来なくなる。そんな気がして、最後まで勘助と共に生き、共感してみたいと感じています。皆さんもじっくり鑑賞してみては如何でしょうか!!
世界各地でカエルなどの両生類に壊滅的な病気が蔓延しており、近年カエルが絶滅の危機に瀕しているらしい。つい最近、日本でも同病気が発見され、日本ハ虫類両棲類学会などでは緊急事態宣言を共同で発した。この病気の本体はツボカビ病といい、カエルなどの両棲類の皮膚に感染して、皮膚呼吸を障害し、死亡させる致死的な奇病である。幸いな事に人には感染しないそうです。ツボカビ病がみつかったのは、東京都内のカエルマニヤが飼っていた中南米産のカエルが、昨年11月頃から次々と死亡。不振に思ったそのマニヤが麻布大学での検査をうけたところ、12月25日になんとツボカビ病と判明したそうです。豪州や中南米,米国,アフリカ,欧州など全世界的に広まりをみせており、一旦感染すると90%以上のカエルが死亡する恐ろしい奇病です。野外に広まると生態系に深刻な影響を及ぼす恐れがあるそうで水際の対策が急務です。実は小生も日本達磨蛙を飼っていますが今のところ元気です!!
今年になって”恐怖のバラバラ殺人事件”が3件続出している。この種の事件は犯罪者心理を逆撫でして連鎖反応を起こしやすいと思われるが、それにしても恐ろしい事件である。そもそもその原因は家族内人間関係の崩壊にあり、本来もっとも身近におり、助け合わなければならないはずの兄弟や夫婦の絆が完全崩壊した悲劇的な結末と言わざるをえない。近代社会の崩壊さらには人類の滅亡の最大の危惧はこのような人間関係あるいは家庭関係の崩壊に起因する<相互理解の欠落>ではないだろうか?!自己主張(潜在的陰湿的なものも含む)のみが先行して、結果や利益のみを重視するあまり、個々の人間関係が軽視され、切り捨てられてきた末期的症状かもしれない。いずれにせよ我々近代社会は高度化されて便利になているが、心の豊かさはむしろ失ってしまっているのではなかろうか?!なんともさもしい感じがして、いたたまれません。この事件について家族全員で話し合ってみて下さい!!