ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

続!新型インフルエンザ対策について!!

2009年09月16日 08時10分13秒 | Weblog
 新型インフルエンザはほぼ全世界に伝播して、各地で死亡例も多くなってきている。日本も例外ではない。その原因について季節性インフルエンザにはほとんど見られない急性ウイルス性肺炎の合併が認められるいわゆるインフルエンザ肺炎である。これに罹患すると抗生剤は全く無効であり、胸部XーPでは間質性肺炎のようなスりガラスようの陰影が、下肺野から急激に進行して最後は両側肺全体に広がり呼吸困難となり、死亡に至る。感染者全体でみればまだ少ないが新型インフルエンザに対し弱い体質と考えられるがその詳細は不明である。実地の医師としてはまず新型に対するワクチン接種を早期に開始すること(1回でも有効との報告あり)、次に抗ウイルス薬を早期に使用することが重要であると考えている。幸い我日本にリレンザ(英グラクソ)1350万人分とタミフル(スイスロッシュ)1200万人分の増産配給が決定しており、従来の薬剤備蓄を加えると4500万人分は確保できるという。
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