ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

リバロの勉強会参加!!

2010年07月22日 06時51分44秒 | Weblog
 昨日は興和創薬主催のMR勉強会にコメンテイターとして参加しました。日本発のストロングスタチン薬として期待されているリバロに関して、最新の各種STUDY結果について学術担当者のプレゼン終了後、臨床的立場からコメントさせて戴きました。現在ストロングスタチンとして3剤(リバロ・リピトール・クレストール)が使用されているが、最も安心して使用しやすいのがリバロであろうと思っております。リピトールは肝障害症例が散発的に認められ、脂肪肝などの肝障害症例では使いにくいし、クレストールは早期より悪心などの消化器症状があり、患者さん請けが悪い。また当院でのDM症例では最近チアゾリジン系剤(アクトス)を使用するケースが多くなってきておりますが、アクトス自体もPPAR-α刺激作用もありHDL-CHの有意増加や高TG血症の改善が認められるが、LDL-CHについては低下作用が弱いのでやはり、スタチンの併用が必要になる訳であります。またストロングスタチンの中ではリバロがApoA1の著明増加を伴うHDL-CHの有意増加が特徴的であり、心血管リスクの高いDM症例では酸化ストレスによる動脈硬化進展予防のためにも有用であろうと思われます。最近進行中のJ-PREDICTではIGT症例において有意なDM進展抑制効果も認められており、リバロ自体PPAR-γリガンド作用が予想されます。したがって、DMも含めたメタボ症例にその有用性が期待されます!!いい薬です!!
コメント
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